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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
195/204

194話 ダリウスの異変

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457





-----(第三者視点)------☆




 時間は少しだけ戻ります。



”ビシュン”====


”ズキューン”====


 悪魔界の扉からこちらに出てこようと扉に群がる悪魔達に向け、


『Bファイター』(スレンダー)の背中に乗った『バンダム』(アロム)が、


ファーザーライフルを放ち、『バンダム』(アロム)を乗せた『Bファイタ


ー』(スレンダー)も備え付けの2門のビームキャノンを放つ。


\グゲーッ/


”ビシュン”====


”ビシュン”====


 少し離れた場所では、ホワイトキャッスルのハンガーベイから、


『サー専用ザム』(サー)と『ダム』(ダンバ)が同じくファイザーライフル


で『バンダム』(アロム)達同様扉から出てくる悪魔達を撃つが……。


『サー専用ザム』(サー)は的確に悪魔達を撃ち抜くが、『ダム』(ダンバ)が


放つファイザーライフルのビームは悪魔に避けられた。


『えぇ~い、ちょこまかしよって!』


いらだつ『ダム』(ダンバ)に、


『相手の先読みをしろ大尉ダンバ


とアドバイスを送る『サー専用ザム』(サー)。


『ダム』(ダンバ)は、『サー専用ザム』(サー)のアドバイス通り、


悪魔達の動きを予測して……撃つ。


”ビシュン”====


\グゲーッ/


『ダム』(ダンバ)の放ったビームは見事扉に群がる悪魔の1体を


撃ち抜いた。


『へへっ、ザムとは違うのだよザムとは!』


と上機嫌の『ダム』(ダンバ)だったが、そんな時、『バンダム』


(アロム)が、『サー専用ザム』(サー)と『ダム』(ダンバ)に


言う。


三毛猫エードラム様がピンチだ』


その言葉に、『サー専用ザム』(サー)がすかさず、


『ここは、私と大尉ダンバで大丈夫だ、少尉アロム達は


三毛猫エードラム様の所に向かってくれ』


と言うと、『Bファイター』(スレンダー)が、


『しかし、2人だけでは……』


と意義を唱えようとすると、今度は、『ダム』(ダンバ)が


『大丈夫だ、ここにはクリスタルフェニックスをはじめ、


各チームの起動兵器もいる、俺達のことは気にせず、三毛猫エードラム


様の所に向かってくれ』


と言い放つ。


それに、『バンダム』(アロム)と『Bファイター』(スレンダー)


の2人は、


『わかった』×2


と声をそろえて言い、その場から飛び去ろうとした時だった。


「テンタ君!」


悲痛な三毛猫エードラムの叫びが思念となって、チーム『バンダム』の


4人にも伝わる。


『まさか!』


『何だって!』


『ちぃー』


『なんてこった!』


『バンダム』(アロム)、『Bファイター』(スレンダー)、『サー専用


ザム』(サー)、それに『ダム』(ダンバ)の4人も驚きの声をあげるのだった。













 ダリウス(オトア体)が作った悪魔時空の影響で思うように戦えない三毛猫エードラム


は、追い詰められていた。


それをあざけるように巨大な7つ首のドラゴン(ヤブー)は言う。


「エードラムよ、観念せい」


そして自身の7つの首から、炎、水刃、稲妻、冷気、岩の槍、風刃、重力波


を一斉に放とうとする。


「っく……」


三毛猫エードラムはそれを唯々睨みつけることしかできないでいた。


 その時だった


”ビシュン”====


”ズキューン”====


当然、上空から3本のビームが7つ首のドラゴン(ヤブー)の7つの首


の内の3本を襲う。


が、


3本の内炎の首だけが撃ち抜かれ、2本のビームは首に命中する前に


悪魔闘気により飛散する。


自身への突然の攻撃に、


「なにっ!」


と驚き上空を見上げる7つ首のドラゴン(ヤブー)。


そこには『Bファイター』(スレンダー)の背中に乗った『バンダム』(アロム)


の姿があった。


『うーん、やっぱダメか』


『バンダム』(アロム)を背に載せた『Bファイター』(スレンダー)は、


自身の放ったビームキャノンが消されたのを見て呟く。


「ふん、ゴーレムもどきどもが!」


と言いながら、7つ首のドラゴン(ヤブー)はすぐさま撃ちぬかれた


首を再生させながら言葉を吐く。


『さぁ、エードラム様、今のうちに』


と『バンダム』(アロム)が三毛猫エードラムに言うと、三毛猫エードラム


はそれに黙って頷き、テンタの元に駆け付けようとするが、


「そうは、させぬ!」


7つ首のドラゴン(ヤブー)がそう言うと、7つの首の内の水刃を放つ首から


水刃を放とうとするが……。


『させるか!』


”ビシュン”====


”ビシュン”====


”ビシュン”====


”ビシュン”====


”ビシュン”====


”ビシュン”====


”ビシュン”====


自身の持つファイザーライフルから7つのビームを放ち、7つ首のドラゴン


(ヤブー)の7つの首すべてをビームで撃ち抜く。


が、


その時、7つ首のドラゴン(ヤブー)の胸にヤブーの顔が現れると同時に、


その場から立ち去ろうとする三毛猫エードラムに向けその目からビーム


を放った。


”ピー”====


\\ドカン//


\キャー/


三毛猫エードラムは、そのビームを辛くも避けるが、ビームが地面に


着弾した爆風を受け噴き飛ばされる。


『あっ!エードラム様』×2


思わず『バンダム』(アロム)と『Bファイター』(スレンダー)は


声をあげるが……。


すぐさま『バンダム』(アロム)に撃ち抜かれた7つの首を再生した


7つ首のドラゴン(ヤブー)は、その7つの首から、炎、水刃、稲妻


、冷気、岩の槍、風刃、重力波を一斉に放。


”ぼー”~~~


☆”バリバリバリ”☆


”シュパ”―――――


”ピキピキピキ”


”シュン””シュンン”===


”シュパ”―――――


”グワン~グワン”


『させるか!』


それを見た『バンダム』(アロム)は瞬時に乗っていた『Bファイター』


(スレンダー)から飛び降り、『Bファイター』(スレンダー)


の方は、左旋回でかろうじてそれを避けた。


\\ドスン//


地上に降り立った『バンダム』(アロム)は、すぐさま7つ首のドラゴン


(ヤブー)目掛け、ファイザーライフルを構える。


それを見た7つ首のドラゴン(ヤブー)は、


「こしゃくな……」


と呟きながら、『バンダム』(アロム)を睨む……。


その時だった。


\\いやぁ~~!!//


と叫び声が聞えた。


そして、お互い睨み合いの中、7つ首のドラゴン(ヤブー)と


『バンダム』(アロム)は、叫び声がした方をチラっと見と。


そこには、テンタの遺体の側に立ち、頭を抱えながら涙を流す


ダリウス(オトア体)の姿があった。


それを見た7つ首のドラゴン(ヤブー)は動揺する。


「ダリウス様……」


呆然とそれを見つめる7つ首のドラゴン(ヤブー)を見て、


『バンダム』(アロム)は動いた。


持っていたファイザーライフルを捨て、腰から2本のプラズマ


ソードを取り出すと、すぐさまプラズマの刃を形成させ、呆然と


立ち尽くす7つ首のドラゴン(ヤブー)の胸にある顔目掛けて


突進すると、そのまま2本のプラズマソードを7つ首のドラゴン


(ヤブー)の胸にある顔に突き立てた。


\\ぐえー!!//


7つ首のドラゴン(ヤブー)はそのまま絶命するのだった。













 ダリウス(オトア体)は、テンタの遺体の側に立ち、何故か涙を流す


自身を不思議に思っていた。


「なぜじゃ、何故儂は泣いているのだ」


自身の体からあふれ出す悲しみの感情にダリウス(オトア体)は


戸惑っていた。


「なぜ……」


その時だった、急に自身の左手が自身の頬をぶった。


\パチン/


「んっ!?」


驚くダリウス(オトア体)。


 しかし、驚くダリウス(オトア体)をよそになおもダリウス(オトア体)


の左手がまたもやダリウス(オトア体)の左頬を叩く。


\パチン/


\パチン/


\パチン/


「んっぐ……」


何度も自身の頬を叩く左手をダリウス(オトア体)は右手で押さえようとするが、


\パチン/


\パチン/


\パチン/


押さえようとする右手を跳ねのけダリウス(オトア体)の左手は、なおも


\パチン/


\パチン/


\パチン/


と自身の頬を叩く。


「えぇ~い!」


言うことを聞かない左手を無理やり右手で押さえつける……。


と、今度は口が勝手に呟きだした。


「て・テンタ君を返せ……」


自身の意思とは関係なしに呟く自分の口に驚くダリウス(オトア体)


だった。

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