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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
193/204

192話 焦り

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457





------(テンタ視点)------☆




突然、クリスタルの中のオトアは目を開き、俺を”ジロ”と


見た。


「お・オトア!」


俺が思わずそう叫んだ瞬間、


\\ビリビリ//、\\バリバリバリ~//


突然、オトアの入っているクリスタルにヒビが入ったかと思うと


\\バリバリバリ~//、\\ガラガラガラ//


とクリスタルが崩れ去り、中からオトアが出てくる。


「オトア!」


俺は思わずオトアに駆け寄ろうとした時だった。


「我の眠りを妨げたのは貴様か!」


とオトアは俺に言うのだった。


 そうだった……こいつはオトアではなくダリウス(オトア体)だ。


頭では分かっている……分かっているんだが、どうしても……。


と考えていたら、突然、ダリウス(オトア体)の拳が俺に飛んでくる。


「おっと!」


俺はそれを後ろに飛んで避ける。


 俺は、腰の後ろにあるカムイさんの柄を握るが……。


(こいつの体毛はカムイさんの刃が通らなかったんだよな)


と思い柄から手を放す。


「おのれ~!!」


ダリウスが今度は俺に向け、魔弾を何発も放ってくる。


\\パシューン//、\\パシューン//、\\パシューン//


「おっと!」


それを何とかかわしながら、俺は再び考える。


(何とか奴の魂とオトアの魂を分離できないものか……)


とその時だった。


近くに止めてあった『ウルバリアン』が急に浮上し、プラズマ


カノン砲で攻撃した。


〇”バシューン”======


〇”バシューン”======


「おい!」


俺は焦り思わずそう叫ぶ。


\\バッコン//、\\バッコン//


\ジュー/


 2発放たれたプラズマカノン砲の内、1発がダリウスの腹に


命中する。


「ぅっぐ……」


腹を押さえ屈みこむダリウス。


(ウルバリアン勝手なことするなよな!、オトアが死んだらどうする)


と俺が思いながらも、プラズマ砲が命中したダリウス(オトア体)の腹を


よく見て見ると……。


プラズマ砲が当たった腹の体毛が溶け、むき出しの肌が見える。


(んっ……これは)


俺はそう思い、悪魔核を破壊する波動を放つ手裏剣を手に取る。


\シュッ/、\シュッ/、\シュッ/


俺は3枚の星形手裏剣をダリウスの体毛が溶け、肌がむき出しの


腹へと投げつけた。


((((クルクルクル))))


\ブシュッ/、\ブシュッ/、\ブシュッ/


俺が投げた手裏剣は見事ダリウス(オトア体)のむき出しの腹へと


刺さる。


「っなぁはっ!……」


手裏剣の真ん中にあるクリスタルが点滅する。


\ピカ/、\ピカ/、\ピカ/


「ぐわぁ~!!!おのれ!」


ダリウスはそう叫ぶと、全身から黒い光を放つ。


 ダリウス(オトア体)が放った黒い光は、俺を襲った。


が、しかし、


俺の前に『ウルバリアン』がやって来て俺を庇う。



\\\ボカーン///


俺を庇った『ウルバリアン』は、ダリウス(オトア体)が放つ


ら黒い光を浴びて爆発四散した……と同時に俺はその爆風を


受け飛ばされるのだった。


「うわぁ~!!!」














-----(第三者視点)------☆




「トリプルバスター!!!」


”ビシューン”=====


”ビシューン”=====


”ビシューン”=====


バルジャン(トム)、シェリー、タミーの3人は、


同時にファイザー銃を放つが………。


※1魔王(アザートホース)は、毬藻のような体から、


紫の光線を放ち、それを防ぐ。


「っくっそ!」


それを見て悔しがるバルジャン(トム)。


バルジャン(トム)は内心焦っていた。


(早く、テンタの元に行ってやらねば……)


と、


だが、バルジャン(トム)の焦りと裏腹に、※1魔王(アザートホース)は、


トム達の攻撃を全く受け付けなかった。













”ピー”=====


((((ビヨ~~ン))))


\パッ/


クリスタルマンエメラルド(ガレン)と怪鳥ウインタム


(銀色の鳥)が、光線と超音波を放つが、それを※2ショクズ


は、自身のテレポート能力で回避する。


「ったく、岩の癖にちょこまかと!」


クリスタルマンエメラルド(ガレン)はそれを見て悪態をついた。


クリスタルマンエメラルド(ガレン)もまたバルジャン(トム)


同様に焦っていた。


(早く、テンタの元に行ってやらねば……)


と、












”シャー”=====


必殺のクリスタリューム光線を放つクリスタルマン(ニム博士)。


 しかし、自身の周りに高速に回る渦を作り防ぐ※3イタカ。


「う……む」


自身の必殺光線を弾かれ考えるクリスタルマン(ニム博士)。


(奴の竜巻を消さねば……)


と思いたったクリスタルマン(ニム博士)は、自身も高速に回転


する。


するとクリスタルマン(ニム博士)の周りに竜巻が発生し、竜巻


の中に居たはクリスタルマン(ニム博士)はそのまま上空へと飛び立ち、


自身の発生させた竜巻から逃れると、クリスタル念力を使いその竜巻


を※3イタカの発生させる竜巻とぶつけ相殺させる。


と同時に再び、


”シャー”=====


クリスタルマン(ニム博士)の必殺光線を放つ。


クリスタルマン(ニム博士)の放った光線は見事※3イタカに


命中。


\\ドッカーン//


大爆発と共に※3イタカの腹に大きな穴を開けるが……。


その大きな穴はすぐさまふさがる。


(っく、超速再生か!)


その様子に心でぼやきながらも、クリスタルマン(ニム博士)


もまた焦っていた。


(早く、テンタの元に……)













「デーモンディスチャージ!!」


☆\\バリバリバリ//☆


デーモンレディー(マヤ)は、目の前の※4ナイアルラトホテップ目掛け、


全身から高圧電流を放つが……。


※4ナイアルラトホテップは素早く自身を岩のドームで包みこみそれを


防ぐ。


 デーモンレディー(マヤ)と一緒に戦っていたはずのザマタン(エディー)


、イマタン(ジェシー)、ガマタン(チャド)は、※4ナイアルラトホテップ


が作り出した岩の檻に閉じ込められている。


デーモンレディー(マヤ)は考える。


(何とか奴の懐に飛び込まないと……)


そう、必殺技のすべてを防がれているデーモンレディー(マヤ)だが、


実はデーモンレディー(マヤ)にはまだ奥の手が残っていた。


彼女の尻尾から出る毒だ。


この毒は、悪魔を含めすべての魔物に効く毒なのだ。


(何とか……奴の懐に飛び込まないと……)


デーモンレディー(マヤ)は慎重に※4ナイアルラトホテップと


間合いを取りながら考えるのだった。












「漆黒よりも暗きもの 死と運命を統べる王 汝の暗き祝福で 


永久の闇の檻にあやつを閉じ込めよ」


闇の精霊ドラハダスが呪文を唱えると、巨大な7つ首のドラゴン


(ヤブー)は自身の視界を奪われた。


「な・なんだと!!」


驚く巨大な7つ首のドラゴン(ヤブー)だったが、奪われたのは


視界だけではなかった。


視覚はもちろん、聴覚、嗅覚などの五感だけでなく、魔力感知等の


感覚おも奪われていたのだった。


「何だこれは、何も見えん、何も聞えん……何も……感じん}


そう戸惑いの声をあげるが、巨大な7つ首のドラゴン(ヤブー)


自身の声も巨大な7つ首のドラゴン(ヤブー)は聞こえていなかった。


 巨大な7つ首のドラゴン(ヤブー)は焦っていた。


(早く、ダリウス様の元に行かねば……)


焦りすぎて、7つ首のドラゴン(ヤブー)は、悪魔闘気を全開ししながら、


7つの首それぞれから、炎、水刃、稲妻、冷気、岩の槍、風刃、重力波


を放つが、自身の纏う悪魔闘気によりそれはすべて、無に帰って行く。


その様子をじっと眺めている7人の精霊と三毛猫エードラム


見つめながら7人の精霊の1人闇の精霊ドラハダスが、三毛猫エードラム


向かって言う。


「自身の魔法を自身の悪魔闘気で消す……もって30分ってとこですかねぇ


お姉さま」


その所場に黙って頷く三毛猫エードラムだった。













------(テンタ視点)------☆



 俺は爆風で飛ばされほんの少し気を失っていたようだ。


「ぅう……」


気が付いた俺の視界にダリウス(オトア体)の足が目に入った。


「お・とあ……」


俺がそう小さく呟くと、


「ふん!」


とダリウス(オトア体)は言って、俺を蹴とばした。


\ドスッ/


「ぅがっ」


俺は再び地面を転がった。


そして、そんな俺を見たダリウス(オトア体)は、


「ふん、たかが人間の分際で今まで儂にたてつきよって」


と吐き捨てるように言うと、


「お前はここで死ね」


と言い、魔法で剣のようなものを出すと、それを俺に向け


刺そうとした時だった。


\\グギャー//


と言う獣の雄叫びのような叫びが聞こえる。


「な・なんだ」


ダリウス(オトア体)は一瞬動きを止め、雄叫びが聞える方を見る。


そこには、巨大な7つ首のドラゴン(ヤブー)が悪魔闘気を全身から


放ちながら、7つの首からそれぞれ、炎、水刃、稲妻、冷気、岩の槍


、風刃、重力波を放つものの自身の放つ悪魔闘気で吐いた側からそれら


が消えて行くのが見える。


それを見てダリウス(オトア体)は、


「何をしているのだヤブー……」


と呟くが、その巨大な7つ首のドラゴンの傍らにいる三毛猫エードラムさま


率いる8大精霊の姿を見て再び


「おのれ、ドラハダスめ」


と8大精霊を睨みながら苦々しく言うのだった。






================================


※1アザートホース    最古の魔王で毬藻の親分



※2ショクズ      大きな丸い岩の集合体のようなもので、

            それぞれの丸い岩には赤い目が1つある



※3イタカ 目が青く光る巨人って感じで、手の指が

長くする鋭い爪が生えている



※4ナイアルラトホテップ

馬の蹄の節がある2本の足に頭部は鞭の

様で、顔が無く大きな3本爪の巨人


※5悪魔公爵ヤブー    ミノカサゴの頭で体は蟹の甲羅状で覆われた男



エードラム光の精霊


ドラハダス闇の精霊


チニャ    火の精霊


ギィー    風の精霊


イシュカ水の精霊

 

シュナーフタ冷気の精霊


イハル    土の精霊


トールナッハ雷の精霊  


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