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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
189/204

188話 身代わりの指輪

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457



------(テンタ視点)------☆




”ビシューン”======


”ビシューン”======


俺は『ウルバリアン』に跨りファイザー銃で攻撃をする。


\バリバリバリ/


マグマドラゴン(ゼット)の硬い岩のような表皮を剥がす


ものの、すぐさま体内からマグマが沸き、冷え固まって


元の硬い表皮になる。


「なら!」


と俺は『ウルバリアン』の機首を開き、内蔵されたプラズマ


カノン砲で攻撃してみる。


〇”バシューン”======


〇”バシューン”======


\\バッコン//、\\バッコン//


今度は表皮だけでなく、体に大きな穴を開けることが出来た。


んだけど……。


これも体内から湧き上がるマグマが噴き出し、冷え固まって


元の形に戻る。


(これもダメか……)


「フン、こんなものかお前の力は!」


と今度はマグマドラゴン(ゼット)が反撃を仕掛けてくる。


口を大きく開け、溶岩弾を俺に向け吐いてくる。


\ボシュ/、\ボシュ/、\ボシュ/


俺はその溶岩弾を華麗に避ける。


「そんな大ぶりな攻撃!」


「ならばこれはどうだ!」


とマグマドラゴン(ゼット)は俺に向け目から破壊光線を


放った。


”ピー”======


「わぉ~!」


不意の攻撃に俺は一瞬焦りはしたが、その攻撃もかろうじて


避ける。


俺もマグマドラゴン(ゼット)もお互い決め手に欠ける


戦いの中、ふと、地上で『ヘカトンデーモンボティス』


と戦うバルジャン(トム)さんとシェリーさん達の戦いが


目に入った。


俺が戦っている2人を見た瞬間、『ヘカトンデーモンボテ


ィス』と戦っていたバルジャン(トム)さんのコンバット


スーツ姿が\パッ/と解け、生身のトムさんの姿に変わる。


(トムさんやばいんじゃないの)


と思った俺は、腰の後ろにある鞘からカムイさんを抜き、


「カムイさんトムさん達の援護を!」


とお願いすると、


≪心得た≫


と言って俺の手からカムイさんはするりと抜けると、


地上に居るバルジャン(トム)さん達のもとに飛んで行くのだっ


た。













 カムイさんが、トムさん達の援護に向かった直後、


”ピー”======


再び、マグマドラゴン(ゼット)が目から破壊光線を俺に向け


放ってきた。


「あっ!」


と思ったが、かろうじて避ける俺。


それを見てマグマドラゴン(ゼット)は皮肉たっぷりに


「ずいぶん余裕だな」


と俺に言う。


そんな嫌味に俺は、


「それほどでもw」


と嫌味を返してやるのだった。














------(第三者視点)------☆




 バルジャン(トム)が『ソウルスレイヤー』で、『ヘカトンデー


モンボティス』に斬りつける。


\ズバーン/


”ガク”


バルジャン(トム)に斬りつけられた『ヘカトンデーモンボテ


ィス』は憑依した悪魔事魂を抜き取られる。


が、


次の瞬間、\パッ/とバルジャン(トム)がコンバットスーツの


姿から元のトムの姿に変わった。


「しまった!時間か」


その時だあった。


\ボー/


別の『ヘカトンデーモンボティス』が生身のトムに向け、炎を


吐いた。


それを見たシェリーは、咄嗟にトムを庇い『ヘカトンデーモン


ボティス』の吐いた炎を浴びた。


「っん、シェリー!」


思わず焦り叫ぶトムだったが、そんなトムにシェリーは涼しい顔で


「パパ、大丈夫よこの程度の炎なんてw」


と言うとトムは、”ほっ”とした顔で、


「そうだったな」


と返す。


そんなトムにシェリーは、


「パパは早くバビオンに退避して」


と告げるが、そんなシェリーにトムは、


「いや大丈夫だ、この『ソウルスレイヤー』があればまだまだ


戦える」


と言い張るが、シェリーはそんなトムにジト目で言う。


「攻撃力はあっても防御力ゼロのパパではかえって足手まといよ」


娘にそこまで言われたトムは、少し考えたが、やはり娘が心配で、


「しかし、シェリー1人で『ヘカトンデーモンボティス』を十数体


相手するのは無理だぞ」


と言い返した時だった。


”シューン”======


風のごとく一振りの刀が空から降って来て、


\ズバーン/、\ズバーン/


と『ヘカトンデーモンボティス』達に斬りつけ魂を抜いて行く。


それを見たシェリーは、トムに対し、


「うーん、私一人って訳じゃなくなったみたいよパパ」


と言い返すと、さすがにトムも


「わかった、俺は一旦バビオンに戻る」


と言って、戦場を後にバビオンに戻るのだった。













「スピンソーサー!」


タミーが自身のコンバットスーツの背中のスリットからギザギザの


刃の付いた2枚の円盤を高速回転させながら射出する。


\ズバーン/、\ズバーン/


ギザギザの回転する2枚の円盤は2体の『ヘカトンデーモンザガン』


を切り裂き倒すが……。


「これでは中々数が減らない」


と呟くと、


禍龍かりゅう!『ヘカトンデーモンザガン』達を一か所に集めて


くれない?」


禍龍かりゅうに声を掛けた。


その言葉に黙って頷いた禍龍かりゅうは、自身の体を円盤のように


丸く巻き、『ヘカトンデーモンザガン』の頭上に急上昇すると、一気に


自身の体を高速回転させた。


((((くるくるくる))))


”ビユーン彡


禍龍かりゅうが高速回転することにより、真下に居た『ヘカトンデ


ーモンザガン』達の周りに竜巻が起こり、『ヘカトンデーモンザガン』


達はその竜巻に飲み込まれた。


\ぐゎゎ~/


竜巻の中をぐるぐる回る『ヘカトンデーモンザガン』達に向けタミー


は自身が乗るスカイバリアンの機首をその竜巻に向けると、スカイバリ


アンの機首の装甲版を左右に開き、ミニガンを露出させると、


((((キュイーンキュルキュルキュル))))


「軸線に乗ったわ」


と言った直後、


\\バリバリバリバリ//


\\ぐぇぇ~//


ミニガンを発射させ、竜巻の中をぐるぐる回る『ヘカトンデーモンザ


ガン』達を一気に倒して行くのだった。


「これで、全部倒したわ、後は……」


と地上で『ヘカトンデーモンボティス』と戦うシェリーと、同じく地上で


巨大なドラゴンと対峙しているテンタの方を見て、


「私はお姉ちゃんの援護に向かうから、禍龍かりゅうはテンタ君の


方を頼むね」


と言うタミーの言葉にまたもや黙って頷く禍龍かりゅう


それを見たタミーは、すぐさまスカイバリアンでシェリーのもとに向かう


タミーだった。













------(テンタ視点)------☆




「これならどうだ!」


自身の攻撃をことごとく避ける俺にマグマドラゴン(ゼット)


はそう言うと、


”ピー”======


と目から破壊光線を出すと同時に、口から


\\ズバーン//


と溶岩弾を放つのだが、今までのように大きなマグマの固まり


ではなく、細かいマグマ弾をショットガンのように放った。


俺は、破壊光線は避けたものの、この無数の散弾のような


マグマ弾をよけきれない。


「やばい」


と俺が口にした時だった。


”シューン”======


俺の後方から、風のごとく鉄球が飛んできて、その散弾を吹き


飛ばす。


「ん!?」


俺思わず振り向くと、そこには禍龍かりゅうが居た。


「フン、邪竜めが」


それを苦々しく地上から見つめるマグマドラゴン(ゼット)。


しかし、次の瞬間、マグマドラゴン(ゼット)の背中が


”パックリ”開いたかと思うとその中から火の鳥……フェニッ


クスが現れ、空中に浮かぶ禍龍かりゅうに向かって飛んで


行く。


≪何っ!?≫


それを見て禍龍かりゅうは、一瞬驚くが、すぐさま目から


冷凍光線を飛んでくるフェニックスに向け放つ。


”ピー”======


\\ビシャーン//


禍龍かりゅうの放つ冷凍光線を浴びたフェニックスは、


一瞬苦しい表情をするものの、そのまま禍龍かりゅう


体当たりと同時にフェニックスは姿が消えるものの、


≪ぬあぁ~!≫


フェニックスに体当たりされた禍龍かりゅうは、そのまま


火だるまになり地上に落ちて行くのだった。


「ふん、たわいもないのう~」


と火だるまになって落ちて行く禍龍かりゅうを見てそう


言い放つマグマドラゴン(ゼット)。


その時だった。


(((((クルクルクル))))


\\シュパン//


と俺の腰の後ろの鞘にカムイさんが戻ると同時に、


”ビシューン”======


”ビシューン”======


2本のビームが飛んでくる。


\\ビシャーン//


 しかし、2本のビームを受けたマグマドラゴン(ゼット)


は俺の時と同様、表皮の岩を剥がされるものの、はがれた


表皮は体内から上がって来たマグマがそれを防ぎ、マグマ


が冷えてすぐさま元の岩の表皮へとなるのだった。


禍龍かりゅうだけじぇないわよ、テンタ君には私達が


ついているんだからw」


と言うタミーさんの声が俺の後方から聞こえる。


振り向くと、そこにはスカイバリアンに2人乗りするタミー


さんとシェリーさんの姿があった。


俺は、思わず2人に向け言う。


「ファイザー銃はこいつには効かないんです」


その言葉に2人は、


「「えぇぇ~!!」」×2


と声をそろえて驚く。


そんな2人に向け、マグマドラゴン(ゼット)は、先ほど


俺に放った散弾タイプの溶岩弾を放つ。


\\ズバーン//


「危ない!」


俺は思わず俺の後方に居るタミーさんとシェリーさんに


叫んだが……。


「「えっ!?」」


不意を突かれたシェリーさんとタミーさんはそのマグマの散弾


を浴びてしまった。


\\ドッカーン//


「「キャ―――ァ!!」」


2人はマグマの散弾を浴び乗っていたスカイバリアンごと


爆発四散するのだった。














------(第三者視点)-------☆





「シェリーィ~!!!、タミィ~!!!」


バビオンの操縦席で、モニターを見ていたトムが


叫ぶ。


トムは、慌ててバビオンの操縦席から外に飛び出そうと


するが、それを冷静に止めるミリー(トム妻)。


「あなた、よく見て」


「んっ―――!」


ミリー(トム妻)に言われトムがタミーとシェリーが


爆発四散したであろう空中をよく見ると、そこには


2つの光があった。


その2つの光はゆっくりと地上に降りて行き、やがて


地上に降りたつと、その光が消える。


と、


そこにはタミーとシェリーの姿があった。


それをトムの横で見ていたガイゼルがボソっと言う。


「身代わりの指輪……」


それを聞いてトムが”ああ”って顔で胸を撫でおろすと、


ミリー(トム妻)がすぐさま操縦席に座るボギー110


に命令する。


「ボギー110、すぐさま2人をこっちに転送して」


それを聞いたボギー110は、


「イエッサー」


と答え2人をバビオンに転送して収容するのだった。













------(テンタ視点)------☆



 俺は考えていた。


(奴をどうやってたおそうか)


と。


奴の体の中は恐らく煮えたぎるマグマの固まりだ。


これを冷やし固めることが出来ればいいのだが……。


 普通なら冷凍系の魔法で冷やし奴の体を固めた後、


砕くってのがセオリーだろうが……。


奴等悪魔は、悪魔闘気でその魔法を無効化できる。


第一、俺は魔法が使えない……ではどうするか。


 例えば、大量の水をバビオンにある量子プリンター


で作り奴にぶっかける……。


と思ったが、恐らく外側から奴に大量の水をぶっかけ


ても、蒸発するだけ……んっ!?


奴の体内はマグマなんだよな……つまり高熱の固まり


……。!?…!


俺は、すぐさまバビオンに居るボギー110に無線で


『ボギー110、大量の水を奴の体内に転送してくれ』


と頼んだ。


『アイサー!』


とボギー110が俺の命令に返事を返し、そこから約1分


後、大量の水が奴の体内に転送された。


「あん!?なんだ体が……」


大量の水がマグマドラゴン(ゼット)の体内に転送された


直後、マグマドラゴン(ゼット)はその異変を察知するが


……。


\\\ドッカーン///


奴の体内にある高熱のマグマに転送された水が触れた


途端マグマドラゴン(ゼット)の体の中で水蒸気爆発


が起き、その爆発の威力でマグマドラゴン(ゼット)の


体は粉々に吹っ飛ぶのだった。


マグマドラゴン(ゼット)が吹っ飛んだ次の瞬間、地上の


月面のような風景と暗い夜空が\パッ/消えるのだった。


(倒した……んだよな)




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