186話 復活のBファイター
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-----(第三者視点)------☆
”ピー”====
”ピー”====
”ピー”====
ヘカトンデーモンニュームゴーレムが集まり変形した大きな
鳥達が一斉に目から光線を放ち『サー専用ザム』(サー)を
襲うが、それを右に左に、上に下にと素早くかわしながら、
「あまいな!」
『サー専用ザム』(サー)は言う。
そして、大きな鳥達の攻撃の合間を縫って反撃する。
”ビシュン”====
\ビッシャーン/
\ジュルジュルジュル~/
『サー専用ザム』(サー)のアシッドライフルから放たれた溶解液を
浴び一体の大きな鳥が溶ける。
それを見た※1ベダンは、悔しい表情で
「こざかしい真似を!」
と言うと、そんな※1ベダンに『サー専用ザム』(サー)は再び
言う。
「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ!」
それを聞いた※1ベダンは、
\キーッ/
とヒステリーを起こし、
「ならば、これでどうぉ?」
「フェザーテンペスト!」
と言いながら、大きな鳥達に攻撃の指示をすると
大きな鳥達は一斉に翼を広げ、
”シュッ”====
”シュッ”====
”シュッ”====
自身の翼に生える羽を飛ばす。
しかし、その羽の嵐とも言える一斉の羽攻撃も、『サー専用
ザム』(サー)は華麗に避けるが……。
そこに、※1ベダンが自身の手に魔法の杖を出し、
\\☆バリバリバリ☆//と雷撃を放った。
\\ズバーン//
大きな鳥達の放つ羽の嵐をかいくぐっていたさすがの『サー専
用ザム』(サー)も、不意を突かれた※1ベダンの攻撃に
避け切らず、※1ベダンの放った電撃を左腕に受けてしまった。
「ちぃーっ!」
※1ベダンの電撃を受けた『サー専用ザム』(サー)の左腕は
吹っ飛び、思わずその場に膝を着く『サー専用ザム』(サー)。
「これで終わりよ」
膝を着く『サー専用ザム』(サー)に薄笑いを浮かべた
※1ベダンがそう言うと、再び大きな鳥達に向かって、
「光線とフェザーテンペストで一斉攻撃!」
と命令するのだった。
◇
※1ベダン命令に傷ついた『サー専用ザム』(サー)が、
今まさに危機を迎えていたその時だった。
”ビシュン”====
”ビシュン”====
\ビッシャーン/、\ビッシャーン/
突然、飛んできた酸の液体に『サー専用ザム』(サー)に一斉
攻撃を仕掛けようとしていた15体の大きな鳥達の内2体の
大きな鳥が、酸の液体を浴び溶けて行く。
\ジュルジュルジュル~/
「いったい何っ!」
驚く※1ベダンは、液体が飛んできた方を見ると。
\ゴー/
と金属の大地を滑るように大きな鳥達の方に黒い物体が迫って
来る。
そう、かつて『黒い巨星』と呼ばれた男『ダム』(ダンバ)その
人だった。
「金色の彗星も地に落ちたのかw」
軽快に地面に膝を着き、満身創痍の『サー専用ザム』(サー)
に言と、
片腕を失い膝を地面についていた『サー専用ザム』(サー)は、
すくっと立ち上がり、
「なぁ~に、まだまだ終わらんよw」
と言った。
「いぃー!」
2人の会話にヒステリーを起こす※1ベダン。
「早く、奴等をやっておしまい」
といつになく強く大きな鳥達に命令するが……。
”ビシュン”====
”ビシュン”====
\ビッシャーン/、\ビッシャーン/
今度は上空から大きな鳥達を酸の液体が襲う。
\ジュルジュルジュル~/
「何っ、今度は上から!?」
と驚き液体が放たれたであろう上空に目を向けると。
そこには、銀色の大きな物体が上空から※1ベダンや
大きな鳥達に迫って来るのが見えた。
そう、『連邦の銀の悪魔』と呼ばれた男『バンダム』
(アロム)だった。
その姿を見た※1ベダンは再び
「いぃー!」
ヒステリーを起こすと、
「えぇ~い、もういい、私自らあいつらを倒す!」
と宣言したかと思うと持っていた魔法の杖を捨て、
「ボティス!」と叫ぶと、※1ベダンの体を黒い
煙が包みこんだ。
次の瞬間、黒い煙が徐々に巨大化し、現れた姿は……。
身長100mの巨大な銀色のアイアンゴーレムの姿だった。
それだけではない。
巨大なゴーレムは、
「お前達はもうよい」
と告げると残っていた金属の大きな鳥達を吸収し、
さらに巨大なアイアンゴーレムの姿へと変わったのだった。
◇
そしてその巨大なアイアンゴーレム(ベダン)は、右腕を突
き出し、右手の指をミサイルのように地上から迫る『ダム』
(ダンバ)向け、左腕を空中から迫る『バンダム』(アロム)
に向け発射する。
\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、
\ボシュッ/
しかし、それをホバー走行を生かした高速移動で避ける
『ダム』(ダンバ)。
空中から迫る『バンダム』(アロム)も同様に背中のバー
ニアを噴かし、とても空中からの落下途中とは思えない
回避行動をとる。
「な・何っ!」
巨大なアイアンゴーレム(ベダン)は、発射して失った指
をすぐさま再生させると、再び2人に向け発射した。
\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、\ボシュッ/、
\ボシュッ/
しかし、再び発射した指も華麗に避けられてしまった。
「あまい!」
”ビシュン”====
\ビッシャーン/
『バンダム』(アロム)は回避しながら巨大なアイアン
ゴーレム(ベダン)の右手を手に持つ2丁のアシッドライ
フルで撃ち抜いた。
\ジュルジュルジュル~/
「フン、中々やるわね~」
と言いながら溶けた右腕をすぐさま再生させるだけでなく、
自身が立っている金属の大地から金属を吸収し、さらに
巨大化して行く。
「っくそ!」
と呟く『バンダム』(アロム)に大地に立つ『サー専用
ザム』(サー)が言う。
「奴はこの金属の大地に立っている限り、いくらでも金属
を吸収し、巨大化できるぞ」
その言葉に、『ダム』(ダンバ)は、軽い口調で、
「だったら、こいつを浮かせればいいw」
と言うと、すかさず『サー専用ザム』(サー)
が『ダム』(ダンバ)に聞く。
「どうやって」
その言葉に、『ダム』(ダンバ)は
「……」
と答えられないでいた。
◇
一方、そのころホワイトキャッスルのハンガーでは
……。
「スレンダーBファイター出る!」
再び変身できるようになったスレンダーは、
『Bファイター』(スレンダー)の姿になる。
そして、ハンガーに居た整備士たちが慌てるように、
『Bファイター』に後付け装備を取り付ける。
『Bファイター』の先端上部に20mmバルカン砲を
2門、下部にはミサイルポッド、そして後部下部にある
ウエポンベイには、大掛かりな装置を取り付けた。
「おい、ぶっ飛ばされたくなかったら早く離れろ!」
と作業員たちに怒鳴りつけるや否や、『Bファイター』
(スレンダー)は、ホワイトキャッスルのハンガー
から勢いよく飛び立った。
◇
巨大なアイアンゴーレム(ペダン)を囲む『バンダム』
(アロム)、『サー専用ザム』(サー)、『ダム』(ダンバ)。
『サー専用ザム』(サー)は、巨大なアイアンゴーレム
(ペダン)の正面で、『ダム』(ダンバ)は、巨大なアイア
ンゴーレム(ペダン)の右側、そして、『バンダム』
(アロム)は、巨大なアイアンゴーレム(ペダン)の
真後ろに……。
『バンダム』(アロム)達が持っているアシッドライフルで
3人が一斉に攻撃し、巨大なアイアンゴーレム(ベダン)の
体の一部を熔かすが……。
巨大なアイアンゴーレム(ペダン)は、自身の体の欠損部分が
出来るたびに金属の大地から金属を吸収し、瞬時に欠損部分の
再生だけにと止まらず、そのたびに自身の体を巨大化し強化する。
また、巨大なアイアンゴーレム(ペダン)は全身を棘状の突起
物で覆い、それを『バンダム』(アロム)達に向け、一斉に放射
するが、その攻撃を、
「見える!」
「あまいな!」
「ザムとは違うのだよ、ザムとは……!」
と言いながら避けまくる3人。
両者とも、相手にダメージを与えられず、膠着状態だった。
そんな時、\キーン/と爆音を響かせ空から迫る飛行物体が
あった。
\\バリバリバリ//
その飛行物体は空から地上に居た巨大なアイアンゴーレム
(ベダン)目掛け、バルカン砲を放った。
「中尉!」×3
空を見上げた『バンダム』(アロム)達が思わず、その飛行物体
を見て叫ぶが……。
その攻撃にびくともしない、巨大なアイアンゴーレム(ペダン)。
「ふん、そんな攻撃が私には通用しないわ」
と巨大なアイアンゴーレム(ペダン)は口にすると、すぐさま
空から迫る『Bファイター』(スレンダー)に向け前進の棘状の
物を飛ばすが……。
\シュンッ/、\シュンッ/、\シュンッ/
それを華麗に回避する『Bファイター』(スレンダー)。
「キー!、何で当たらないのよ――」
とヒステリーを起こす巨大なアイアンゴーレム(ペダン)。
そんなことはお構いなしに、『Bファイター』(スレンダー)
は、『バンダム』(アロム)達に
「あれを使うから、少佐達はここを早くはなれろ!」
と告げた。
「えっ!?」
「何を……」
「まさか!」
その言葉に驚く『バンダム』(アロム)、『ダム』(ダンバ)、
『サー専用ザム』(サー)。
そんな3人に対し、
「良いから早く!」
と再び『Bファイター』(スレンダー)が言うと、『サー専用ザム』
(サー)が、覚悟を決めた様に頷き、
「わかった」
と答えると、『バンダム』(アロム)も、覚悟を決めたのか、
「わかったよ中尉」
と言いい、続いて『ダム』(ダンバ)は少し呆れたように、
「ホント、お前は、無茶するな」
と言うと、『Bファイター』(スレンダー)は、
「これ戦争なんだよねぇ」
と冗談交じりで返答する。
それを聞いた『バンダム』(アロム)、『ダム』(ダンバ)、
『サー専用ザム』(サー)の3人が一斉にその場から
立ち去ろうとした時だった。
「そうはさせないわよ」
と再び全身の棘状の物を放とうとした時だった。
『Bファイター』(スレンダー)は取り付けたミサイルを
巨大なアイアンゴーレム(ペダン)目掛け一斉に全弾発射
する。
\ブシュ~/、\ブシュ~/、\ブシュ~/、\ブシュ~/
そしてそのミサイルが全弾命中する。
\\ボカン//、\\ボカン//、\\ボカン//
「っく……」
『Bファイター』(スレンダー)のミサイル攻撃で、
一瞬怯む巨大なアイアンゴーレム(ペダン)。
その隙に、『バンダム』(アロム)達3人は戦線を
離脱し、ホワイトキャッスルへ帰還して行くのを
見た『Bファイター』(スレンダー)は自身の
下部の後部にあるウエポンベイを開き、
\ポ~ン/
と黒い光弾のようなものを放った。
放たれた黒い光弾は、見事巨大なアイアンゴーレム
(ペダン)の腹に命中……すると、巨大なアイアン
ゴーレム(ペダン)の体にすぐさま異変が起こった。
「な・なんなのこれ!?」
巨大なアイアンゴーレム(ペダン)の腹に命中した
黒い光弾の方に巨大なアイアンゴーレム(ペダン)
の体が吸われ行くのだ。
「う"ぅ"ぅ"…」
そして、その黒い光弾は、巨大なアイアンゴーレム(ペダン)
の体を吸いつきしただけにとどまらず、その周りの金属の大地や
山々、果てはその周りの空間までも吸いだしたのだった。
これは、『ブラックホールクラッシャー弾』と言い、
量子サイズのマイクロブラックホールを特殊な重力場で
閉じ込めた物を撃ちだす武器で、あまりの威力に通常は
地上では使用はされない武器だある。
「ウオ~!!!!」
その強力な武器を放った『Bファイター』(スレンダー)
自身その重力場から逃れようと必死で自身のバーニアを
全開でふかしてはいるが……。
逃げだすどころか、その黒い光球に、ジリジリと引きつけ
られて行っていた。
「こ・この~!!!」
それでも、必死でバーニアをふかす『Bファイター』(ス
レンダー)だったが、突然、さっきまで居た真暗な空に
金属の大地が広がる空間が一瞬で消えたかと思うと、
今まで引き込まれそうになっていた重力が消えた。
「あれ!?」
と口にした途端、『Bファイター』(スレンダー)は、
自身を引っ張る物がなくなったので、ものすごい勢いで、
ホワイトキャッスルのハンガーに突っ込む。
\\キュルキュル//、\\ドカン//、
\\ドンガラガッシャン//
ホワイトキャッスルのハンガーに思いっきり突っ込んだ
『Bファイター』(スレンダー)はハンガーのあちらこちらに
ぶつかり、ハンガーの壁や装置を破壊した挙句、自身も
バラバラに……なったかと思うと光に包まれた後、
『Bファイター』の姿から元の人間の姿へと変わるの
だった。
そこへ、先に戻て変身を解いていたルーク(アロム)
や、キャスバル(サー)にゲルト(ダンバ)が心配そうに
駆け寄り、
「大丈夫かフレヂー(スレンダー)」
「しっかりしろフレヂー(スレンダー)」
ルーク(アロム)や、キャスバル(サー)が声を掛け、
動かないフレヂー(スレンダー)の顔にゲルト(ダンバ)が、
平手を1発お見舞いする。
\パチン/
「しっかりしろフレヂー(スレンダー)!」
と言いながら、さらにフレヂー(スレンダー)の体を揺さぶる
ゲルト(ダンバ)。
すると、
「う"ぅ"ぅ"…」
とうねり声を出したかと思うと、急に\ガバッ/と
起き上がり、
「ここは、どこだ」
と言いながらあたりをキョロキョロ見回し、
仲間の顔を確認すると、
「なぁ~んだ」
と呟いた。
それを聞いたゲルト(ダンバ)は、
「何だとは、何だ、散々心配させやがって……この野郎!」
と思わず拳をあげる。
それを必死で止めようとするルーク(アロム)とキャスバル
(サー)だった。
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※1ベダン 黒い体色で、顔がウミウシ人間の手足の女




