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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
185/204

184話 満身創痍

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457





-----(第三者視点)------☆





 クリスタルマンルビー(カラン)は両手に持った2本の斧を


高らかにあげると……。


「今だ、ファイザー砲発射!」


「ラジャー」


ニム博士クリスタルマンの命令にボギ133が返事を返すと


同時にファイザー砲の発射ボタンを押す。


”ビシューン”======


『クリスタルフェニックス』の先端から発射されたビームは、クリス


タルマンルビー(カラン)がかざすお2本の斧に命中する。


\\ビシャーン//


ビームが命中した2本の斧が光り輝くと。


それをクリスタルマンルビー(カラン)は、『ヘカトンデーモン 


サイクロプス ドラゴン』目掛けて投げつけた。


”ビユーン”======


((((クルクルクル))))


\\シュポッ//、\\シュポッ//、\\シュポッ//


\グギャー/×10


次々と『ヘカトンデーモン サイクロプス ドラゴン』の首を


飛ばし、続いて首がなくなった『ヘカトンデーモン サイクロ


プス ドラゴン』の体目掛け、


「ルビニューム光線!」


”シャー”============


\\ドカーン//、\\ドカーン//、\\ドカーン//


首を失った『ヘカトンデーモン サイクロプス ドラゴン』


の体たちは、クリスタルマンルビー(カラン)の必殺の光線


を受けて爆発四散するのだった。













 一方、クリスタルマントパーズ(グロル)と、クリスタルマン


サファイア(ルフーン)は、遮光器土偶に似た『ヘカトンデーモ


ンバンドック』と対峙していた。


「ティァ!」


クリスタルマントパーズ(グロル)が持っていた槍を『ヘカトン


デーモンバンドック』に投げつけると同時に、クリスタルマン


サファイア(ルフーン)は、『ヘカトンデーモンバンドック』


の後ろに回り込み、背中を斬りつける。


「テーイ!」


\カキーン/


\カーン/


 しかし、クリスタルマントパーズ(グロル)の投げた槍は、


弾かれ、斬りつけたクリスタルマンサファイア(ルフーン)の


剣の刃も跳ね返した。


「っくそ!」


「硬い!」


クリスタルマントパーズ(グロル)と、クリスタルマン


サファイア(ルフーン)は、そう呟く。


すると、『ヘカトンデーモンバンドック』は自身の正面に居る


クリスタルマントパーズ(グロル)の方を見て、薄目を開けた


状態から目を見開き……見開いた両目から光線を放つ。



”ピー”============


「んっ!」


クリスタルマントパーズ(グロル)は慌てて、持っていた槍を


捨て、両手でバリアを張り光線を防ごうとするが……。


\\バッキーン//


クリスタルマントパーズ(グロル)の張ったバリアは、粉々に


砕かれ、光線を浴びたクリスタルマントパーズ(グロル)は


そのまま吹き飛ばされる。


((((くるくるくる))))


吹き飛ばされた勢いで空中を回転しながら地面に落ちて行く


クリスタルマントパーズ(グロル)。


「グロル兄さん!」


それを見ていたクリスタルマンサファイア(ルフーン)は、


思わず叫ぶ。


と、


地面すれすれで体勢を立て直し、何とか地面手前で踏ん張る


クリスタルマントパーズ(グロル)。


「ふ~あぶねえ、あぶねぇ」


と一人ごちるクリスタルマントパーズ(グロル)。


 また、クリスタルマントパーズ(グロル)の様子に


安堵の表情を浮かべ。


「ふぅ~」


と息を吐くクリスタルマンサファイア(ルフーン)だったが、


そんなクリスタルマンサファイア(ルフーン)に対し、


『ヘカトンデーモンバンドック』はゆっくりと首を回し、


真後ろを向く。


「えっ!」


急に真後ろを向かれたクリスタルマンサファイア(ルフーン)


は絶句するが、そんなクリスタルマンサファイア(ルフーン)


に向け、『ヘカトンデーモンバンドック』は、クリスタルマ


ントパーズ(グロル)と同じように目を見開き、


”ピー”============


と光線を放った。


「やっば!」


クリスタルマンサファイア(ルフーン)も慌てて持っていた剣


を捨て、『ヘカトンデーモンバンドック』の放つ光線を防ごうと


バリアを張るが……。


\\バッキーン//


「グわ~!」


”ビユーン”============


\\ドッカーン//


光線を浴びたクリスタルマンサファイア(ルフーン)は、


そのまま吹き飛ばされ氷で出来た山脈の斜面に激突した。


「うっぅ……」


”ビユーン”============


それを見たクリスタルマントパーズ(グロル)が心配し、


クリスタルマンサファイア(ルフーン)のもとに飛んできて、


「大丈夫かルフーン!」


と心配そうに声を掛けると、クリスタルマンサファイア(ルフ


ーン)は頭を左右に振りながらゆっくり立ち上がり、


「……っ、ええ……なんとか」


とクリスタルマントパーズ(グロル)に答えた。


すると、クリスタルマントパーズ(グロル)は少し険しい顔で、


「こうなったら……あれを使うしかないか……」


と呟くと、それを聞いたクリスタルマンサファイア(ルフーン)


は、クリスタルマントパーズ(グロル)の顔を覗き込み言う。


「グロル兄さん、あれを使うとは?……」


と疑問を口にすると、クリスタルマントパーズ(グロル)は、


クリスタルマンサファイア(ルフーン)の方を見て額を指さし、


「これだよ」


と言うと、クリスタルマンサファイア(ルフーン)は驚き、


「えっ、まさか!あれを使うつもりですか!?」


とクリスタルマントパーズ(グロル)の顔を見ながら聞くと、


「あいつはこれを使わなきゃ倒せない」


と答えるクリスタルマントパーズ(グロル)に、クリスタル


マンサファイア(ルフーン)は、困惑した顔で、


「でも、アイツを倒せてもまだ、ベビルデーモン達が残ってい


るんですよ……」


と言うと、クリスタルマントパーズ(グロル)は、クリスタ


ルマンサファイア(ルフーン)に向かってニッコリ笑い。


「大丈夫さ、クリスタルマンルビー(カラン)もまだ戦えそ


うだし、『クリスタルフェニックス』も健在なんだから、


後は兄さん達が何とかしてくれるって」


と言うと、その言葉にクリスタルマンサファイア(ルフーン)


も覚悟が決まったのか、


「わかりましたやりましょうグロル兄さん」


と言い、お互いが頷きあい、


「ティァ!」


「テーイ!」


と叫びながら『ヘカトンデーモンバンドック』のもとに


飛び立つのだった。












『ヘカトンデーモンバンドック』の前に来たクリスタルマン


トパーズ(グロル)とクリスタルマンサファイア(ルフーン)


は自身の額にある「トパーズクリスタル」と「サファイア


クリスタル」を外し手に取るとそれを高らかにかに上げると、


それぞれの「トパーズクリスタル」と「サファイアクリスタ


ル」は黄色い光の球と青い光の球に代わり、どんどんと大き


くなり、やがてその2つの光球が一つになり、『ヘカトンデ


ーモンバンドック』目掛けて飛んで行く。


それを見て、『ヘカトンデーモンバンドック』は慌てて


目を見開き光線を撃つが、


”ピー”============


クリスタルマントパーズ(グロル)とクリスタルマンサファイア


(ルフーン)が作った大きな光球の光の圧力に負けてビームが


拡散するだけでなく、『ヘカトンデーモンバンドック』の放つ


悪魔闘気もその大きな光球の光の圧力に負け吹き飛んでしまう


のだった。


 一方、その光の球を放ったクリスタルマントパーズ(グロル)


とクリスタルマンサファイア(ルフーン)の2人は、光を放った


後、目から光が消え、体をだらんとさせたかと思うとそのまま


その場から落下する。


そしてその落下の途中2人は、クリスタルマントパーズとクリ


スタルマンサファイアの姿から、元の人の姿へと変わりながら


更に地面に向かって落下するのだった。













 そのころ、クリスタルマンルビー(カラン)と共に『ヘカト


ンデーモン サイクロプス ドラゴン』と戦っている『クリス


タルフェニックス』の操縦席では、ボギ133が、地面目掛けて


落下して行くグロル(クリスタルマントパーズ)とルフーン


(クリスタルマンサファイア)に気づき、同乗するニム博士


(クリスタルマン)とガレン(クリスタルマンエメラルド)


に報告する。


「コウエネルギーガ、テキ ヘカトンデーモンバンドック


ノ ズジョウニ シュツゲン!」


その言葉に、ニム博士クリスタルマンとガレン(クリスタル


マンエメラルド)は驚き、


「なっ・何!」×2


と声をそろえて言いながら『クリスタルフェニックス』の操縦席


にある大型モニタを見る。


「まぁっ・まさか!グロル達あれを使ったのか!」


『ヘカトンデーモンバンドック』の頭上にある光の球を見て


ガレン(クリスタルマンエメラルド)は声をあげると、その言葉に


ニム博士クリスタルマンは冷静に、


「ああ、あれは間違いなくクリスタルフォースだ」


と答えると、ガレン(クリスタルマンエメラルド)は険しい顔で


「何て……無茶を」


と呟くが、それを聞き流して、ニム博士クリスタルマン


ボギ133に命令する。


「直ちに2人をこちらに転送してくれ」


「ラジャー」


ボギ133は、ニム博士クリスタルマンの命令に2人の転送を


試みるが……。


「ダメデス ラッカソクドガハヤスギテ テンソウ ロック 


デキマセン」


と報告をすると、それを聞いたガレン(クリスタルマンエメラルド)は、


「えぇ~い!」


と言い捨てるように言うと慌てて『クリスタルフェニックス』の操縦席


から飛び出すのだった。















\ガチャ/


『クリスタルフェニックス』の機体の外に出たガレン(クリスタルマンエ


メラルド)は、ジャケットの内ポケットから1枚のカードを出し叫ぶ。


「頼むぞ!ウインタム」


するとカードから光が飛び出し、見る見る大きくなるとそこには


銀色の怪鳥ウインタムの姿があった。


怪鳥ウインタム(銀色の鳥)はすぐさま地上に向けて落下するグロル


(クリスタルマントパーズ)とルフーン(クリスタルマンサファイア)


のもとに飛んで行く。


 怪鳥ウインタム(銀色の鳥)は、地面すれすれでグロル(クリスタル


マントパーズ)とルフーン(クリスタルマンサファイア)を自身の背中で


受け止め、主人の待つ『クリスタルフェニックス』の方へと向かうのだっ


た。


その間に『ヘカトンデーモンバンドック』の頭上にグロル(クリスタルマ


ントパーズ)とルフーン(クリスタルマンサファイア)が自身の全エネル


ギーと引き換えに作った光の球『クリスタルフォース』はどんどんと


『ヘカトンデーモンバンドック』の方に落下し、やがて『ヘカトンデー


モンバンドック』の体全体をその光の球の中に包み込んだ。


\ミシッ/、\ミシッ/、\ミシッ/、\ミシッ/、


光の球に包まれた『ヘカトンデーモンバンドック』の体にひびが入り、


そして


\\バキバキバキ//


と粉々に砕け散るのであった。












\ガチャ/


ボギ133に手伝ってもらい気絶するグロル(クリスタルマントパーズ)


とルフーン(クリスタルマンサファイア)を『クリスタルフェニックス』


の操縦席後ろの席に座らせると、ガレン(クリスタルマンエメラルド)は、


操縦席前方にるニム博士クリスタルマンに向かって、


「戦況は?」


と聞くと、ニム博士クリスタルマンは、ガレン(クリスタルマンエ


メラルド)に向かって、


「ああ、今、クリスタルマンルビー(カラン)がすべての『ヘカトンデーモン 


サイクロプス ドラゴン』を倒したところだ」


と答えると、


ガレン(クリスタルマンエメラルド)が、


「じゃぁ、後は……」


と言いかけると、ニム博士クリスタルマンは頷きながら、


「ああ、後はベビルデーモンだな」


そんな会話をしている時だった。


「ウハハハハハァ~!!」×2


この空間中に響くように聞こえる男女の声。


「どこだ!出てこい」


とクリスタルマンルビー(カラン)が真っ暗な空に向かって叫ぶと。


クリスタルマンルビー(カラン)と『クリスタルフェニックス』の


前に\パッ/と現れる男女。


男は、黒い梟の顔で体が狼の毛で覆われ尻尾が蛇の姿で、女は、


紫の髪に緑色の体色で、顔には目のみの姿をしていた。


そして男が、


「我が名はメフィレス!」


と名乗り、続いて女が、


「我が名はコース」


と名乗った。


そして、クリスタルマンルビー(カラン)と『クリスタルフェニックス』


に向かってメフィレスが、


「満身創痍……だなクリスタルマン達」


と上から目線で言うと、それにクリスタルマンルビー(カラン)が言い返す。


「何だと、満身創痍はお前達ではないのか」


とメフィレスとコースは、再び


「フフフフッ」×2


と笑うと、メフィレスとコースは2人声をそろえて、


「これでもそんな事が言えるのかな」×2


と言うや否や。


「ボティス!」×2


と2人同時に叫ぶと2人は黒い煙に身を包む。


そして2人が身を包んだ黒い煙が徐々に巨大化し、


現れた姿は……。


漆黒色の3首のドラゴン(メフィレス)と赤と紫の2首の


ドラゴン(コース)だった。


そして漆黒色の3首のドラゴン(メフィレス)は言う。


「さぁ~て、この我等にクリスタルマンルビー(カラン)と


そのチンケナ乗り物だけで我らに勝てるとでも……」


と半ば自分達が勝ったと言わんばかりに、クリスタルマン達に


言うのだった。





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