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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
183/204

182話 罠の宮殿その2と庭園の攻防

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457






-----(第三者視点)------☆




「グランドハンマ~チェスト!」


『シャドーマン』の1人に向けグランライジャー(ハンス)が、


自身の武器であるハンマーを振り下ろすが……。


\ドスン/


グランライジャーが振り下ろしたハンマーは『シャドーマン』


の体をすり抜け、鏡の間の床を叩いてしまう。


「ありゃ!?」


驚くグランライジャー(ハンス)。


そんな、グランライジャー(ハンス)にその『シャドーマン』が影の


刀で襲おうとするが、


「フレアービュート!」


\バシッ/



\\ズバーン//


サンライジャー(チャック)の炎のムチが、その『シャドーマン』の


体を真っ二つに切り裂いた。


それを側で見ていたフリーズライジャー(ダニエル)が、


「ほう~魔法攻撃は効くわけか」


と感心しながら、


「フリーズチェリー!」


と『シャドーマン』に向け氷の矢を放つ。


◁”ビシューン”======


\ブスッ/


\\カチカチカチ//


『シャドーマン』は、フリーズライジャー(ダニエル)の氷の矢


を受け、凍り付くと、


「グラン!」


とフリーズライジャー(ダニエル)が、自身の後方にいたグラン


ライジャー(ハンス)に声を掛けると、


「まかせんしゃい~グランドハンマ~!」


\\バキン//


\ボロボロボロ/


グランライジャー(ハンス)のハンマーで凍り付いた『シャド


ーマン』の体は粉々に砕けるのだった。


それを見たグランライジャー(ハンス)は満面の笑みで、


「これなら、おいどんでもたおせるばいw」


と言った時だった。


『デカデーモンメドゥーサ』が、目から石化光線を放つ。


”ピー”======


それを見たサンライジャー(チャック)が慌てて叫ぶ。


「散会!」


それを聞いたゴライジャーメンバーは、咄嗟に光線を避ける


のだが……。


『デカデーモンメドゥーサ』の放った光線は、ゴライジャ


ー達の後ろの壁にある鏡に反射し、


\\ピッシャーン//


\ピー/


\ピッカー/


グランライジャー(ハンス)の背中に命中する。


\\カッチーン//


光線を背中から浴びたグランライジャー(ハンス)の体は、


一瞬にして白く固まった。


「グラン!」×4


思わず石化したグランライジャー(ハンス)に駆け寄る


ゴライジャーの面々だったが、そこに再び『デカデーモン


メドゥーサ』が光線を放つ。


”ピー”======


「しまった!」


と焦るサンライジャー(チャック)だったが、その時


徐に『デカデーモンメドゥーサ』の方に向いて、ラブ


ライジャー(エレノア)が変身後ベルトに装備した


ハート型の鏡を出し、


「ラブミラー!」


と叫んだ。


すると『デカデーモンメドゥーサ』が放つ光線をその


ハート型の鏡が、


\\ピッシャーン//


と跳ね返し、跳ね返った光線は『デカデーモンメドゥ


ーサ』を襲った。


\ピッカー/


「ぐっ……」


思わず声を出そうとした『デカデーモンメドゥーサ』


だったが、声を出す前にその体が、


\\カッチーン//


と石化した。


 因みにラブライジャー(エレノア)が使った『ラブ


ミラー』は、この戦いの前に、テンタのリフレクター


ソーサーを参考に製作した物だ。


『デカデーモンメドゥーサ』が石化すると同時に他の


『シャドーマン』達は消え、石化したグランライジャー


(ハンス)の体も元の姿に戻った。


「あー、えらい目に遭ったですたい」


と言いながら体をブルブル震わせ、そして自身を助けて


くれたラブライジャー(エレノア)に


「おかげで助かり申した」


とお礼を言った後振り返り、石化した『デカデーモンメ


ドゥーサ』を見て、


「これはお返しばい!」


と自身のハンマーを取り出し、


「グランドハンマ~!」


と叫びながら『デカデーモンメドゥーサ』目掛け思い切り


振り下ろす。


\\バキン//


\ボロボロボロ/


石化した『デカデーモンメドゥーサ』はその場で粉々に


砕けるのだった。


すると、


\ギーィ/


と閉まっていた鏡の間の扉が開く。














 一方そのころ、庭園で留守を守るチーム『アメヒロ』とチーム


『デビライザー』の面々は、はじめは当たりを警戒していたが、


あまりにも何も起こらないので、一旦、自身の乗って来たシャトルの


中に戻り、早めの昼食を取っていた。


\ハム/


\ムシャムシャ/


元アメリカ人のチーム『アメヒロ』のメンバーはハンバーガーを、


元日本人のチーム『デビライザー』のメンバーは、おにぎりを食


べている中、


\ピッピピ/、\ピッピピ/とシャトル内に警戒音が響く。


「どうしたの!?」


食べていたハンバーガーをテーブルに置いて、チーム『アメヒロ』


のメル(サイキックレディー)が、操縦席横に座るボギ039の


元に駆け寄ると、


「ジョウクウニ、テキエイ アリ」


とボギ039が答える。


その言葉を聞いて、チーム『アメヒロ』とチーム『デビライザー』


のメンバーも駆け寄って来て、チーム『デビライザー』のエディー


(ザマタン)がボギ039に言う。


「こちらまでの距離と、どんな能力かスキャンしてくれ」


「ラジャー」


ボギ039はエディー(ザマタン)の命令を聞き、2.3ボタンを


押すと、


「キョリ、2000m……ショウサイハ モニターニ ダシマス」


と言うと、庭園に上空から迫る敵が映し出されると共に、


\ピッ/


【ヘカトンデーモンガルーダ】



HP    2200+1800


MP      900+600


運動性 500+100


攻撃力   2300+1400


防御力   2000+8000


命中      88+5


回避 76+5


体長5m


目から怪光線、羽手裏剣


×50


※プラスは、ヘカトンレッサーデーモンの能力値


それを見た『デビライザー』のエディー(ザマタン)は、


チーム『アメヒロ』の方を見て、


「空の敵なら俺達が当たる、チーム『アメヒロ』は地上から


俺達の援護を頼む」


と言うと、チーム『アメヒロ』のメル(サイキックレディー)


は、


「わかった私達では飛べないからそうさせてもらうわ」


と答えるのを聞いた『デビライザー』のエディー(ザマタン)


は、黙って頷くと共に、


「じゃ、皆、変身して各々の持ち場に!」


と言うと、


「おう!」×6


と他のメンバーは大きな声で返事を返し、シャトルの外へでる。


そして、おのおのが変身ブランチする。


「もどるんだなぁ~ザマタン!」


「もどるんだなぁ~イマタン!」


「もどるんだなぁ~ガマタン!」


「デ~モン!」


「サイキックパワーオン!」


「ぬぅ~おう~!マッスル!」


「サンダー!」


変身ブランチ後、チーム『デビライザー』達は背中から蝙蝠の


羽を出し飛んで行く。


それを見守る、チーム『アメヒロ』面々。


「じゃ、援護の配置に着くかメル」


とサンダーマン(エル)がサイキックレディー(メル)に声を掛け


た時だった。


\ガサガサ/


\ゴソゴソ/


何やらこちらに迫って来る者達がいた。


「んっ……あれって動いてるのか?」


と超人マッスル(バル)が動く者達の方を指を指し言うと、サンダ


ーマン(エル)とサイキックレディー(メル)はその方向を見て、


サンダーマン(エル)が言う。


「あれはこの庭園にある木だよ、木が動くわけがない」


と言うと、超人マッスル(バル)は首を振り言いかえす、


「いいや、動いてる……ほらあそこ!」


と言うが、サンダーマン(エル)とサイキックレディー(メル)


がその言葉に”まさか”って顔をしつつも、もう一度、超人マッスル


(バル)が指さす方を見るが……。


「んっ?動いてないぞ……風で枝が揺れたのを見間違えたん……


んっ!」


とサンダーマン(エル)が、超人マッスル(バル)に言いかけた時だった。


「あっ、木に目がある!!!」


と同じく見ていたサイキックレディー(メル)が、そう叫ぶと、


「本当だ!ありゃ~目と言うか顔……だな」


サンダーマン(エル)がそう言う。


それを聞いたサイキックレディー(メル)は胸に付けているバッチを


叩き、シャトルに居るボギ039に連絡を取る。


『今すぐスキャンして、データーを読みあげて!』


『ラジャー』


ボギ039は無線でそう指示され、早速スキャンを掛け……。


『デマシタ……』


と言ってスキャンデーターを読み上げる。


『データーは……』


【ヘカトンデーモンエント】


HP    1800+1800


MP      800+600


運動性 200+100


攻撃力   2000+1400


防御力   1500+8000


命中      86+5


回避 55+5


体長15m


木の蔓と根の攻撃


×25


※プラスは、ヘカトンレッサーデーモンの能力値




【ヘカトンデーモンアップルツリーマン】


HP    1850+1800


MP      820+600


運動性 180+100


攻撃力   2500+1400


防御力   1500+8000


命中      84+5


回避 50+5


体長15m


リンゴ爆弾


×25


※プラスは、ヘカトンレッサーデーモンの能力値



これを聞いたサンダーマン(エル)は、


「こりゃ~援護どころじゃねぇーな」


と呟き、その横に居たサイキックレディー(メル)が、


サンダーマン(エル)と超人マッスル(バル)に


「兎に角、対処しましょ」


と声を掛け、迫る魔物の方に駆け出して行くのだった。













 場面は再び宮殿内。


『鏡の間』で、『デカデーモンメドゥーサ』と『シャドーマン』達


を倒した後、何度も部屋に閉じ込められたチーム『ゴライシャー』


達。


ある時は、『闇の間』で、『デカデーモンアルゴス』と言う


全身に目がある怪物とその部下『目玉男』20体と闘ったり、


『桃の間』では、『デカデーモンビッグフット』と言う身長


5mの巨大な猿人とその部下の『猿男』20体と闘ったり、


合計で10室で閉じ込められるたびに悪魔怪物と闘って来た。


「ふ~、疲れたですたい」


とリーダーのサンライジャー(チャック)にぼやくグランラ


イジャー(ハンス)。


そんなグランライジャー(ハンス)にフリーズライジャー


(ダニエル)が、肩を叩きながら言う。


「何言ってんだい、正義の味方の一員の癖に」


と言うと、グランライジャー(ハンス)は、少々不満げに


「そうは言うばってん、わしは腹が減り申した」


とお腹をさすりながら言うと、ラブライジャー(エレノア)が


呆れたように言う。


「何言ってんのハンス、私達はこの姿の時はお腹も空かないし、


疲れるわけないじゃないの!」


と言い返すと、グランライジャー(ハンス)はそんなラブライ


ジャー(エレノア)に言い返す。


「それは、そうだばってん、気分の問題と言うか……」


だが、その時だった。


チーム『ゴライジャー』達の歩く廊下の床がまるで動く歩道の


ごとく動き出した。


「キャー!」


「うっわ!」


「おう!」


驚き思わず声をあげるラブライジャー(エレノア)に


グランライジャー(ハンス)、そしてサンライジャー(チャック)。


そして、驚く『ゴライジャー』達を乗せた床はさらにスピードを


あげ進む。


『ゴライジャー』達の目の前に大きな扉が迫る。


「やばい!」


マッハライジャー(ヴィスタ)が思わず声を上げた時だった。


迫る扉は急に開き、『ゴライジャー』達を部屋の中に引き入れると、


\バタン/


と閉まった。


そこは恐らく謁見の間……学校の体育館の3倍もある大きさの部屋だった。


「なっ!」


「うっ」


「なんですかばい」


「えっ!」


「何と!」


謁見の間の様子に驚き声に詰まる『ゴライジャー』達。


そんな『ゴライジャー』達に声を掛ける者が居た。


「私はバルカン!ようこそ、地獄の入り口に」


と青いザリガニに人間の足の男の声だった。


しかもその男の周りには90体もの悪魔モンスター達が


『ゴライジャー』達の方を見てほくそ笑んでいるのだった。


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