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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
174/204

173話 亜空間ソナーと次元移動魚雷

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457




------(テンタ視点)------☆



「えっ!?えぇ―――――――!」


「武器ないの!?」


驚く俺にAIボギは説明する。


「そもそも、マスターの今着ておられるスーツは


バリアブルスーツと申しまして……」


 AIボギの説明によると、今俺の着ているスーツは、


惑星探索用のスーツで、宇宙空間はもちろんのこと、


生命の存在に適さない、高温、高圧、極寒等の気象条件


が厳しい惑星での活動をするための物らしい。


「でもさ、もし、この世界のように魔物などに襲われたら


どうするのさ」


と説明するAIボギに突っ込むと、


「その場合は、船から武器を転送もしくは船から転送できない


場合は上陸艇シャトルからの転送いたします」


と言い、


「この船は元々調査船ですので、戦闘行為は極力避ける


と言うのが当初の命令プログラムです」


付け足して俺に説明する。


それを聞いていたガレン(クリスタルマンエメラルド)さん


が、


「当初の……てことは変更できるんじゃないか」


とAIボギに聞くと、


「マスターが望むなら変更可能です」


とAIボギが答えた。


するとガレン(クリスタルマンエメラルド)さんは俺に


「命令変更を命じろよテンタ」


と言うので、俺はAIボギに


「では、命令を変更する、このスーツに武装を装備できる


ようにしてくれボギ」


と命令すると、


「かしこまりました」


とAIボギは俺の命令を了承するのだった。












 AIボギにスーツの様ような武装について説明した後、再び


三毛猫エードラムさまやガレン(クリスタルマンエメラルド)さんと念話で


今後のことを話す。


≪オトアちゃんの魂を得てもそれがダリウスの魂と融合するの


には恐らく数日かかると思うのよ≫


三毛猫エードラムさまがおっしゃる。


その言葉にガレン(クリスタルマンエメラルド)さんが、


≪ってことはオトアとダリウスの魂が融合する前に……≫


その言葉に俺が、


≪しかし、ダリウスは今どこに居るのですか?≫


と聞くと、ガレン(クリスタルマンエメラルド)さんが、


≪ここにはいないのか?≫


と俺に聞くが……。


(いや、数時間前まで俺は気を失っていたからわからない)


と心で思っていたら、俺の代わりに三毛猫エードラムさまが答える。


≪いえ、ここには悪魔反応はないわ≫


と答え、すぐさまガレン(クリスタルマンエメラルド)さんに


聞き返す。


≪ガレン……なぜ、ここに居たと思ったの?≫


と聞き返すと、ガレン(クリスタルマンエメラルド)さんは、


三毛猫エードラムさまに、


≪当初、グロルの森のある場所でで悪魔反応が一瞬見られたんで


すよ、それで俺が調査したんですが……見つからず、ふと見ると


そこに大きな竪穴が開いていたんで、そのに居るかと思い


飛び込んでみたんです……穴に落ちたと思ったらここの場所に


いて、いきなりドラゴンや巨獣に襲われたもので……≫


とここにダリウスが居ると思った根拠を言うと、


≪いいえ、私も気が付いたらここに居たんだけど、ダリウス


どころかレッサーデーモンの反応すらなかったわ≫


三毛猫エードラムさまが答えると……。


≪うーん、何処に消えたんだ?≫


三毛猫エードラムさまの答えを聞き、ガレン(クリスタルマンエメラルド)


さんは顎に手を当て考える。


すると唐突に何か思い当たることがあったのか三毛猫エードラムさま


が、俺とガレン(クリスタルマンエメラルド)さんに


≪ひょっとして……異空間!かも≫


と言いだす。


その言葉に、俺とガレン(クリスタルマンエメラルド)さん


は驚き、


≪異空間!!≫×2


とハモってしまった。


そんなに、俺とガレン(クリスタルマンエメラルド)さんを


よそに、俺に


≪ほら、テンタ君、あの時ダリウスは『悪魔時空』って言う空間


を作り出して私の力を抑え込んだじない≫


と聞いてくるので、俺も自身の記憶をたどる。


(?……ああ!、確かそんなこと言っていたような、その後


エードラム様の力が……)


≪はい、確かに≫


と俺はダリウスと対峙した時を思い出し、三毛猫エードラムさまの言葉に同意すると、


≪えっ、別空間なんですか!それじゃ手も足も出ないじゃないですか≫


と驚き俺と三毛猫エードラムさまに言うガレン(クリスタルマンエメラルド)


さんだったが、そんな中突然、AIボギが口を挟む。


「失礼ながら、異空間いる者の特定はできると思います」


と言って来る。


(えっ、やっぱ俺達の思考読み取れるんじゃん)


頭に付けた装置で俺の思考を読み取ることがあったので、ひょっと


して俺達の念話の内容を聞けるんじゃないかと思っては居たが、


実際、されると少し驚く俺。


「ん?お前俺達の念話が聞えるのか?」


と驚きながらもAIボギに尋ねるガレン(クリスタルマンエメ


ラルド)さんにAIボギが、


「いいえ、念話と言うものは理解できませんが、マスターと


貴方の思考は読み取れましたので」


と答えるとガレン(クリスタルマンエメラルド)さんは、


「あっ、ま、別にお前に秘密と言う訳で念話で話していたわけでは


ないからいいんだけどな」


と言う。


(確かに、当初は3人で言葉で相談するつもりだったが、オトアと


違い、何故か猫の姿ではエードラム様は言葉がしゃべれないかった


だけの理由だからね)


「で、その異空間いるダリウスを探す方法ってのは?」


とAIボギに尋ねるガレン(クリスタルマンエメラルド)さんに


AIボギは、


「はい、亜空間ソナーを使えば捜索が可能かと」


と答えると、ガレン(クリスタルマンエメラルド)さんは、


とAIボギの言葉に”おお”って感じで頷く。


その様子に俺は心で


(多分意味わかってないんじゃない?ガレンさん)


と思いながらも何も言わないでいた。


そこに、三毛猫エードラムさまが言葉がしゃべれないので俺に念話してくる。


≪テンタ君、見つけられるとしても攻撃方法はあるか来てく


れない?≫


とおっしゃるので俺が三毛猫エードラムさまに代わり


AIボギに聞く。


「なぁ、ボギ、見つけられるとして、そこに攻撃とかは


出来たりしないのかな?」


すると俺の言葉を聞いたAIボギは即答する。


「次元移動魚雷を使えば可能ですマスター」


「「えっ、次元移動魚雷ぃ~!!」」×2


AIボギの言葉に驚いた俺とガレン(クリスタルマン


エメラルド)さんまたもや声がハモルのだった。














(((ウイーン)))


≪今よ、テンタ君≫


三毛猫エードラムさまが、俺のボロボロのコンバットスーツの


左太腿部分に前足を当て、魔力を注ぎ込み、


装甲版を開かせてくれた。


俺は、素早くそこから、銃や小槌等を出す。


既に同じ要領で、左腕ガントレットにある魔法のナイフ


も取り出していた。


「後は、両脛の外側にある手裏剣を取り出すだけ」


俺はそう言いながら両脛から手裏剣を外して行く。


(手裏剣は魔力を注がなくても外せるしね)


一通りの作業を終えた俺にガレン(クリスタルマン


エメラルド)さんが、


「じゃ、俺は一先ずかえって皆を呼んで来る」


と言い、部屋を出て行った。


俺も一折の作業を終え、この宇宙船ジェイナス号の


内部を見学する。


案内にはアンドロイドがしてくれる。


そのアンドロイドの話によると、俺達の居た場所は


宇宙船船内にある多目的スペースと言うことで、


船の中枢であるブリッヂや、元々の食堂やラウンジ


また、遊戯施設として『ホロデッキ』って言う所も


見学した。


各船員たちの部屋と言うのも見学したが、殆ど家具


やベッドもなくガランとした白い部屋って感じだった。


これは、アンドロイドによると、各人が好みでその都度


内装やベッドなどの装飾を量子プリンターで作るのだ


そうだ。


俺用の部屋と言うのにも案内されたが、部屋の広さが


他の部屋み比べ若干広いと言うこと以外他の部屋と


さほど変わらないようだった。


船内を色々見て回った後、船外にも案内される。


船の外に出て改めて宇宙船を見てみると、


”デカイ”……”かなりデカイ”。


全長約300m、全幅約250mで、うーん


そうだな、俺の印象としては『尻尾のないカブトガニ』


って感じの形に見えた。


宇宙船がある小高い丘からは、丘の下に人々が住む


畑や家々が見える。


家は……レンガ作りの円筒に三角屋根が乗っているって


印象だった。


宇宙船の中はまるでSFって感じだったのに丘から


見える風景は、ほのぼのとした中世ヨーロッパの田舎


って印象だった。


(アンバランス感覚は否めないよな……)


と思う俺だった。













 ガレン(クリスタルマンエメラルド)さんが、皆を


連れて戻るまで、俺は暇なので自身にあてがわれた部屋


を量子プリンターを使い自分の使いやすいように作り


変えていく、リビングに寝室、トイレ、お風呂場


などを壁で仕切り作る。


造ると言っても結局俺のイメージをAIボギが読み取り


それを量子プリンターが作っていくって感じで俺は


ただ、イメージするだけなんだけどね。


それと、キッチンは作らない。


何故って、フードレプリケーターがあるので、


料理を作る必要が無いから。


ある意味魔法とは違う便利な仕組みにはじめは戸惑った


ものの今はそれに慣れて来たって感じだ。


なんせ魔力がほとんどない俺でもイメージさえすれば


何でもそろうって感じなんで、便利なんだけど、


もし、ダリウスと決着をつけたのち、この便利さを


知ってしまった俺は、元の世界に戻っての生活に戻れ


るんだろうかと一抹の不安を覚える俺だった。












 次の日、俺の新しいコンバットスーツが出来ていた。


前回のバリアブルスーツは、ウエットスーツって感じの


のぺっとしたスーツだったが、出来上がったスーツは、


以前の俺のコンバットスーツに近く金属の装甲を纏った


メタルレッドのスーツ。


 しかし、元のバリアブルスーツの性能も引き継いでい


るので、耐熱、耐冷はもちろん宇宙にだって出れる


仕様のようだ。


武器は以前のように魔法のナイフにカムイさん


それに手裏剣も装備し、以前のビームガンに関しては


この宇宙船で使われている小型ファイーザー銃っての


を使う。


それに、ビームソードもこの船の装備であるプラズマソ


ードに代わっていた。


スカイバリアンに関しては、AIボギが回収してくれて


居たようで、調べたところどこも壊れていなかった。


強いて言えば少し汚れがついていたので、AIボギに


命令して、きれいにクリーニングしてもらった。


「よし、テストに行くか」


俺は宇宙船の外に出て、スカイバリアンに跨り、


武器テストのため出発する。


AIボギによるとこの大陸にはドラゴンや巨人


巨獣がうようよいるらしいので、俺の武器テストに


それらを狩りとるために出発したのだった。


”ビユーン”=====


俺は取り合えずスカイバリアンを飛ばし、この大陸


の東の森へと向かうのだった。





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