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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第6章 悪魔時空
170/204

169話 テンタの行方

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457





-----(第三者視点)------☆





 ここグロルの森の中央にある、大きな立て穴の上空に……。


(((ぐわぁ~ん)))


突如として、空間の歪が現れ、そこからダリウス(オトア体)と


テンタが姿を現す。


 だが、テンタはぐったりしており、そのままこグロルの森の


竪穴へと落ちて行く。


  ↓

  ↓

  ↓

  ヒ

  ユ

  〇


と主を失ったスカイバリアンもゆっくりと降下して行った。


それを黙って見たいるダリウス(オトア体)。


すると、ダリウス(オトア体)の目の前に、テンタと入れ替わりで、


巨大な山羊の顔の形の物体がゆっくり上がて来た。


それを見たダリウス(オトア体)は、その大きな山羊の顔の中に


入って行く。


大きな山羊の顔の中は城のような作りになっていて、ダリウス


(オトア体)は、その城の玉座の間を目指す。


 玉座の間にダリウス(オトア体)が到着するとそこでは、


ダリウス(オトア体)配下、※1メフィレス、※2ゼット、


※3コース、※4バルカン、※5メドロンの5人が出迎えた。


「完全復活、おめでとうございますダリウス様」


出迎えた5人のうちの※1メフィレスがダリウスに頭を下げながら


言うと、


「うむ……して、帥達の方はどうか」


と頷き、※1メフィレスに聞くダリウス(オトア体)。


すると、少し言いにくそうに※1メフィレスが、


「はっ、このデーモンキャッスルは無事完成いたしたのですが


実は少々問題と言うか……」


言いかけると、それを見た※2ゼットが口を開く。


「お恐れながら申し上げます、実はかの大陸に居た人間どもの


事ですが……」


と※1メフィレス同様※2ゼットが言いにくそうにしてると、


「なんじゃ、言うてみよ」


とダリウス(オトア体)が少しイラッとした感じで尋ねなおす。


「はぁ~……実は彼の地に少数住んでおる人間どもの村を襲った


のですが……いまだ攻略できておりません……」


と頭を下げる※1メフィレスと※2ゼットに対し、


「んっ……確か2千人ほどの人間の村ではなかったのか?」


と※1メフィレスと※2ゼット2人に聞き返すと、※4バルカン


がしびれを切らしたのか代わりに答える。


「はっ、ダリウスのおっしゃる通り僅か2千人ほどの村なのですが、


奴らの兵士が使う武器から打ち出される光線が、我等の悪魔闘気で


は防げず、しかも我等の魔法攻撃を防ぐのであります……ですので


、今だ攻略が出来ておりません」


と※4バルカンの言葉を聞き、ダリウス(オトア体)は、


「であるか……」


と少し考える。


そして、


「して、今その人間の村へは?」


と聞き返すダリウス(オトア体)に※1メフィレスが答える。


「はっ、現在ベダンに当たらせております」


と答えると横に居た※2ゼットがすかさず、


「奴の率いるデーモンメタルゴーレムなら、例え奴らの操る


光線が悪魔闘気を貫こうとも、オリハルコンで出来たメタルゴ


ーレムの体を貫くことはできますまい」


と言うとダリウス(オトア体)は少し考え、※1メフィレス


に向かって、


「いやっ、彼の大陸の人間どもは、今は捨て置け」


と言うと、※1メフィレスは首を傾げ、


「とおっしゃいますと……」


とダリウス(オトア体)の真意を聞こうと尋ねると、


「儂はこうして完全復活したのじゃ、そんな少人数の人間共


など儂が一捻りしてやる、そんなことよりもまずは、クリスタ


ルマン達が先じゃ」


と言うと、※1メフィレスが、


「では、彼の地に攻め入るベダンは……」


と聞くと、ダリウス(オトア体)は、


「今から儂がすることには、お前達の魔力を必要とするのじゃ、


直ちにベダンには引き上げるよう伝えよ」


と言うと※1メフィレスは頭を下げ、


「御意、直ちに」


と答えるのだった。













 一方、テンタ達が居る大陸とは別の大陸にある人口2千人


の村付近では、※6ベダン率いる100体のデーモンメタルゴ


ーレムと、銀色の鎧に身を包んだ村の戦士達との戦闘の真っ


最中だった。


「ははははは、このヘカトンレッサーデーモンを憑依させた


メタルゴーレムには、お前らの放つ光線など……」


※6ベダンが自信満々に言いかけた時だった。


”ピー”====


\\ズバーン//


村の戦士がビームライフルのようなものから放つ光線が、


デーモンメタルゴーレムの悪魔闘気を貫く。


それを見た※6ベダンは目を剥き、


「何っ……ヘカトンレッサーデーモンの闘気はレッサー


デーモンの闘気の100倍なのよ!」


と一瞬驚いたが、光線を浴びたデーモンメタルゴーレム


の体はその光線をものともしない様子をみて、


「フフフフ、、オリハルコンの装甲は早々抜けないでしょ」


と再び自信たっぷりに言う。


そして、100体のデーモンメタルゴーレム達に命令


する。


「潰してしまいなさい」


デーモンメタルゴーレムは体長10m、対して村の戦士達は、


僅か身長2mほど。


\\ドカーン//、\\ドカーン//


あまりの対格差に、次々にデーモンメタルゴーレムのパンチで


潰されて行く村の戦士達であった。


そんな時、※1メフィレスから※6ベダンに念話が入る。


≪ベダンよ直ちにこちらに戻ってこい≫


≪あ~ん、今丁度いい所なのよ、邪魔すないでメフィレス≫


※1メフィレスからの念話に不満な※6ベダンはそう念話を


返し、無視しようとするが……。


≪いいから戻ってこい、これはダリウス様の命令だ≫


の念話に、


≪エ―――ッ、ダリウス様の命令じゃぁ仕方ないわね≫


と驚きつつも、


≪わかりました≫


と答える※6ベダンだった。


そして配下のデーモンメタルゴーレム達に命令する。


「撤退!」


その命令を聞いたデーモンメタルゴーレムは、一瞬、


動きは止めたものの、その命令にそれぞれのデーモン


メタルゴーレム達は踵を返し、自分達の主の※6ベダン


と共にその人間達の村を後にするのだった。














 時間は少し戻って、ダリウス(オトア体)が、グロル


の森の中央にある、大きな立て穴の上空で、デーモン


キャッスルと遭遇したころ、ルベン国の王城ベッロ城


では、チーム『ガンブレイブ』のリーダーであるバルジャン


(トム)を中心に、チーム『ガシャーン』やチーム


『アメヒロ』のメンバー達が、テンタの捜索をするため


、城の隅々を探しているのだった。


「シェリー、タミーそっちは?」


と聞くバルジャン(トム)にシェリーとタミーは首を


横に振る。


「こっちもだ」


そこへ、ガンボー(ガイゼル)にアナ(ガイゼル妻)や


ミリー(トム妻)もやって来て、バルジャン(トム)に


声を掛けるガンボー(ガイゼル)。


「うーん」


ガンボー(ガイゼル)の言葉に腕組みをして考え込む


バルジャン(トム)だったが、そこへ、チーム『バンダム』


のルーク(アロム)達が駆け付け、腕を組んで考えるバル


ジャン(トム)に声を掛ける。


「テンタ達の行方が分からないんだって?」


ルーク(アロム)にそう声を掛けられ、駆け付けた


チーム『バンダム』の方に目をやるバルジャン(トム)。


「ああ、どこにもな」


とルーク(アロム)に答えるバルジャン(トム)に、


キャスバル(サー)が聞く。


「念話は?ダメなのか」


その言葉にミリー(トム妻)が、首を横に振り、


「だめなのよ」


と答えると、キャスバル(サー)がポツリと呟く。


「異空間……」


その言葉に、バルジャン(トム)が


「ああ、かもな」


とだけ答える。


そこへ、変身を解いた柱達が駆け付ける。


そして、柱の一人であるたニム博士クリスタルマンが、


バルジャン(トム)に


「テンタ達は?」


とチーム『バンダム』のルーク(アロム)と同じ質問をすると、


バルジャン(トム)はただ、首を横に振るだけだった。


それを見てニム博士クリスタルマンが、”うーん”と


腕組みをして考えるようにポツリと言う。


「実はな、光の精霊のエードラム様の波動が消えたんだよ」


その言葉に、顔を上げバルジャン(トム)は目を見張り言う。


「では!テンタも……」


それに対し、ニム博士クリスタルマンは何も答えない。


すると、チーム『バンダム』のキャスバル(サー)が、


何も答えないニム博士クリスタルマンに聞く。


「異空間に居るのでは?」


それに対し、ニム博士クリスタルマンではなく、


隣に居たガレン(クリスタルマンエメラルド)が、


「いや、例えエードラム様が異空間に居たとしても、俺達


には、エードラム様の波動は感じることが出来るし、エー


ドラム様の波動が少しでも感じることが出来れば、例え


異空間だろうが、エードラム様は俺達を召喚できる……


できるはずなんだ」


と答える。


その言葉に、そこに居たすべて者達は、ため息をつき、


肩を落とすのだった。














 そのころ、テンタ達が居る大陸とは別の大陸で、先ほどまで、


※6ベダン率いる100体デーモンメタルゴーレムと、戦闘を繰り


広げていた銀色の鎧に身を包んだ村の戦士達の1人が、何かに


反応する。


\ピピッ/


そして、


『こちらボギー302、ここより50km先に人の生命反応あり』


村に連絡をする。


その連絡を受けた村は、


『こちらマザー、こちらからシャトルを送るのでボギー302は


確認しなさい』


『こちら302了解!』


念話なのか、はたまた無線のようなものなのか、そう通信を交わした


兵士は、村のマザーから送られるシャトルと呼ばれる乗り物を待って


人間の捜索に出るのだった。















 シャトルと呼ばれる空飛ぶ乗り物が到着すると、その村の戦士


らしき者は、直ちにシャトルに乗り込み、人の生命反応のあった


場所へと向かう。


そして、現場へと着いたの村の戦士らしき者が乗るシャトルは、


直ちにシャトルを着陸させ、倒れている人の側に近寄ると、その


体につけられたセンサーで倒れている人をスキャンする。


\ピピッ/


『生命反応微弱、直ちにシャトルに回収』


と独り言のように言う戦士だったが、倒れている人間を”ひょい”


と抱え、シャトルに戻ろうとした時だった。


\ピピッ/


彼のセンサーが再び反応し、彼が倒れた人を抱えながら反応の


あった所を見ると、そこにはぐったりして倒れる小動物を発見する。


『生命反応、微弱!』


と呟いたかと思うと、抱えた人をシャトルに収容してから、再び


戻って来て、ぐったり倒れる小動物も回収する……が、


その途中、小さな乗り物を発見する。


そして再びその乗り物に自身のセンサーで解析すると、


先ほど倒れていた人の反応があり、


『所有物と確認これも回収する』


まずは、今手に持っている小動物をシャトルに載せ、三度、


戻ると、倒れていた人の所有物と思われるその乗り物を”ひょい”


と軽々しく持ち上げると、それもシャトルに積み込み。


『ボギー302よりマザーへ、只今回収しました、直ちに


帰投します』


と村に連絡を入れると村のマザーと呼ばれる者が、


『了解』


と返すのだった。


村への連絡を終えた村の戦士らしき者はシャトルを自分達の


村の方へ飛ばすのだった。







=========================


※1メフィレス(黒い梟の顔で体が狼の毛で覆われ尻尾が蛇男)


※2ゼット(提灯アンコウ人間の手足の男)


※3コース(紫の髪に緑色の体色で、顔には目のみの女)


※4バルカン(青いザリガニに人間の足の男)


※5メドロン(頭が蛸腕がイソギンチャクで、体色は黄色の女)


※6ベダン(黒い体色で、顔がウミウシ人間の手足の女)




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