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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第5章 逆襲のダリウス編
162/204

161話 王都攻防戦その1

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457




-----(第三者視点)------☆





 一方、王都西側を守る【魔導騎兵】千体とその中心にいる


【巨大魔導騎兵】(ビクダイン)のコントロールルームでは……。


「南側の首尾に付いている【魔導騎兵】より入電!、今翻訳機に


掛けます」


とジェラグ元公爵の前に座る元公爵付き魔導士リキシア(女性)


が、言うと、その横に座る元公爵護衛騎士のケダルンとその後ろ


に座るジェラグ元公爵が同時に頷いた。


\カタカタカタ/


昭和の時代のパンチ式コンピュータのように機械から穴あきの


リボンのようなものを取り読む。


「王都南にある廃闘技場が突然消えたとのことです」


「なぁ~にー!!」×2


魔導士リキシア(女性)の言葉に、ジェラグ元公爵と元公爵護衛


騎士のケダルンが驚き声をあげると、魔導士リキシア(女性)は、


翻訳機から出て来た穴あきリボンに目を通し続きを読む。


「現在、王都南に配置したE-701以下150体の【魔導騎兵】


達が現場確認に向かっているそうです」


その魔導士リキシア(女性)の報告に、元公爵護衛騎士の


ケダルンが、顎に手を当て少し考えてから、


「……!?あの大きな闘技場が……消える?……んっ?


待てよ転異か……」


と呟くと、魔導士リキシア(女性)が、


「第2騎士団、第3騎士団、第4騎士団は、我等が殲滅し、残る


第1騎士団は、ダックル様配下のシープヘッド達が殲滅したはず


……騎士団以外でそんな大魔法が使えるものがここ王都に残る


市民の中に居るとは考えにくいのですが……」


と元公爵護衛騎士のケダルンの呟きを聞き、考えながら言うが


……。


そこへ、\ボワ/っと、突然、バット※1が現れる。


「おお、これはバット様」


と突然現れたバットにジェラグ元公爵が言うと、突然現れた


バット※1に言うと、バット※1は何やら浮かぬ顔をして


話していたであろう3人に聞く。


「何かあったのか」


そこで、魔導士リキシア(女性)が、


「王都南にある廃闘技場が突然消えたとの報告があり、今確認に


一部の【魔導騎兵】を向かわせたのですが……」


とバット※1に報告をすると、バット※1は、驚いた顔で


「なに闘技場が消えた!……だと!?」


聞き返すと、ジェラグ元公爵はじめ3人が頷く。


それを見てバット※1は、


「この王都に居る騎士団はすべて殲滅したはず……ここの王都


に騎士団以外で大規模な転移魔法が使える者がいた……と言う


ことか……」


と言いながら顎に手をやりしばし考えるが、考えるバット※1


に魔導士リキシア(女性)が言う。


「騎士団以外の一般の人間がいくら集またとしても、これ


ほどの魔法が行使できるとは考えにくいのですが」


と言うと、顎に手を当てたバット※1が、


「うん、確かにのう……では転生者の侵入か」


と言うと、元公爵護衛騎士のケダルンが、バット※1に


向かい言う。


「それはないかと、王都を包む障壁が解除されてわずかな


時間にそのような大魔法を瞬時に展開させるなどあり得ま


せぬ」


その元公爵護衛騎士のケダルンの言葉を受けて、それに同意


するように魔導士リキシア(女性)が言う。


「先ほど障壁が解除されてから、魔力感知装置をずっと見てい


ましたが、そのような反応はなかったです」


と魔導士リキシア(女性)の報告を受け、バット※1は、天井


を見上げ、”果て?”というような顔をした。


その時、\カタカタカタ/と翻訳機が動いた。


魔導士リキシア(女性)がその機械から出た穴あきのリボン


のようなものを取り、


「転生者です!転生者が2名!現場確認に行った【魔導騎兵】


達と現在交戦中です!」


と叫ぶように言うと、バット※1やジェラグ元公爵と元公爵


護衛騎士のケダルンの3人は同時に、


「何っ!!!」


と声をあげるのだった。



※1バット(ナマズ顔で、角が生えていて、人間の手足の男)













 一方その頃、超人マッスル(バル)は、サイキックレディー


(アルウェン)を肩の上に乗せ、王都の西側からひたすら中央付近


を目指し、自分達を追って来る【魔導騎兵】達からひたすら逃


げていた。


何本もの堀に架かる橋を渡り、王都中央の闘技場近くにある王都


市民の広場『ウーヴァ』広場だ。


この広場は、年に1度のお祭りや、月に1度のバザーが開催され


る市民の憩いの広場なのだ。


2人は、その広場に入ると、何故かジグザクに走り出し、広場の


中央を目指した。


2人が、その広場の中央にある初代国王の銅像の前に何とか到着


すると、すでにチーム『ガシャーン』のガシャーンのルナ(魔法


師)とロボット犬のクレーバーが居り、2人に”こっちこっち”


と手招きをする。


「よいしょ」


銅像の前に着いたサイキックレディー(アルウェン)は、超人


マッスル(バル)の肩から降りる。


と、東の方からガシャーン(ブルーノ)とタンクから元の犬の


姿に戻ったロボット犬ブレンダーがこちらに走って来るのが見


えた。


「こっちよ~」


と走って来るガシャーン(ブルーノ)にルナ(魔法師)が手を


振る。


サイキックレディー(アルウェン)と超人マッスル(バル)も


ガシャーン(ブルーノ)に対して同じように手を振る。


「ふぅ~間に合ったか」


ガシャーン(ブルーノ)とロボット犬ブレンダーが何とかみん


なの元へやって来てそう呟くと、サイキックレディー(アルウ


ェン)が、ガシャーン(ブルーノ)に、


「どうだった?」


と聞くと、ガシャーン(ブルーノ)は自身が走って来た方を振り


返り、


「ああ」


と答え、今度はガシャーン(ブルーノ)がサイキックレディー


(アルウェン)に聞く。


「そっちは?」


するとサイキックレディー(アルウェン)は、顎で”ほれ”と自身


が逃げて来た西方を示すと、お互いが、


「うまく行ったようだな」


「そうみたいね」


と微笑みを浮かべたその時だった。


\\ドカーン//、\\ボカーン//、\\ドカーン//


西からサイキックレディー(アルウェン)達を追いかけて来た


【魔導騎兵】達と、東からガシャーン(ブルーノ)を追いかけ


て来た【魔導騎兵】達共々広場に足を踏み入れた途端その足元


から大爆発を起こし、次々と【魔導騎兵】達は、ある者は片足


を、ある者は両足を……そして、足を失いその場に倒れ地面に


接触した途端胴体までも爆発で粉々に砕かれる【魔導騎兵】達。


そして、広場での爆発を見て動きを止めた【魔導騎兵】達に向


かって稲妻が通り過ぎる……と、次の瞬間、次々に、


\\ドカーン//、\\ボカーン//、\\ドカーン//と胸


のあたりから爆発を起こし粉々に砕け散る【魔導騎兵】達。


すると、その稲妻がサイキックレディー(アルウェン)達の側ま


でやって来て、


「へっへーんだ」


と言って姿を現したのは、サイキックレディー(アルウェン)と同じ


チームの光速サンダーマン(エル)だった。


 サイキックレディー(アルウェン)達は、昨日ガンボー(ガイゼル)


と共にガンボー(ガイゼル)が事前に製作した『対戦車地雷』を


この広場に設置していたのだった。


そして同じくガンボー(ガイゼル)が事前に製作したC4爆弾


を光速サンダーマン(エル)が自身の光速移動の能力で次々に


【魔導騎兵】達に取りつけ、起爆させたと言う訳だった。













「やったねw」


「うんやったな」


と喜ぶサイキックレディー(アルウェン)とガシャーン


(ブルーノ)に


「やったと言っても300体程度だがな」


と斜に構えて言う光速サンダーマン(エル)。


そんな光速サンダーマン(エル)にサイキックレディー


(アルウェン)は、


「上出来じゃない」


と言い返し、続けてガシャーン(ブルーノ)が、


「後は、柱達やチーム『バンダム』がやってくれるさ」


と言い返すと、光速サンダーマン(エル)が、


「まぁ、あの人たちなら残りを殲滅してくれるだろうけどさ」


と笑顔で少しおどけて見せる。


そこに、\パ/っとテレポートでルペン四世(カリオストロ


現れ、


「どうだ、片付いたか?」


とサイキックレディー(アルウェン)達に尋ねると、そこに居た


全員が頷き、


「ああ」


「ええ」


とガシャーン(ブルーノ)とサイキックレディー(アルウェン)の


言葉を聞いたルペン四世(カリオストロは、


「じゃぁ、王城に殴り込みに行きますかw」


とここに居た全員に声を掛けると、メンバー全員が、


「はい」×5


と力強く返事を返すと、ルペン四世(カリオストロは全員に


「全員で俺と一緒に肩を組め」


と告げ、ルペン四世(カリオストロと共に全員で肩を組み


輪になると……。


「そんじゃま、行きますか」


と声を掛けたルペン四世(カリオストロは自身のテレポート


能力で、全員をテレポートさせるのだった。













 その同時刻、王都西側を守る【魔導騎兵】千体とその中心


にいる【巨大魔導騎兵】(ビクダイン)のコントロールルーム


では、


「何っ!150体の※デカレッサーデーモンが消滅!だと」


と突然、バット※1が叫んだ。


それを聞いたジェラグ元公爵が、今だ興奮のバット※1に恐る


恐る聞いた。


「消えた……と申されますと」


すると、聞いたジェラグ元公爵に対して、何かしゃべろうと


した時に、ピッポリト※2から念話が入った。


バット※1は自身の顔を伺うジェラグ元公爵に対して、”待て”


と手で制し、ピッポリト※2からの念話に集中する。


≪こちらの150体の※デカレッサーデーモンが消滅したが、


それは


【魔導騎兵】の不具合か何かか?≫


それに対し、バット※1は、


≪こちらもだ、確か侵入してきた転生者を追っていたはずが≫


と答えると、


≪ではその転生者にやられた……とでも?≫


≪わからん!≫


と聞くピッポリト※2にそう答えるバット※1だったが、その時


≪何っ……≫


とピッポリト※2が念話で叫んだかと思うと、そのままピッポリト


※2との念話が切れた……その直後、


”ヒユーン”=====


\\ドカーン//、\\ボカーン//、\\ドカーン//


とバット※1達の居る【巨大魔導騎兵】(ビクダイン)の周り


に砲弾が飛んできて、側に居た【魔導騎兵】達が次々に爆発四散


する。


「何事か!」


と叫ぶバット※1に魔導士リキシア(女性)が、


「どこからか砲弾が飛んでしました」


と言うとバット※1は魔導士リキシア(女性)に


「どこからかわからんのか!」


と言うとジェラグ元公爵が、魔導士リキシア(女性)に


「魔力感知装置を最大にいたせ!」


と叫ぶと魔導士リキシア(女性)は、慌てて機械を操作して、


「あっ、はい、出ました……あっ、ここから2万メット


(20キロ)先にある……んっ、これは……空中に浮かぶ


城のようなものからです」


と答えると、すぐさまジェラグ元公爵が、魔導士リキシア


(女性)に、


「メインスクリーンに映せリキシア!」


と命令する。


「はぁっ!」


命令された魔導士リキシア(女性)は、すぐさま機械操作


をして、正面の大きなスクリーンにそれを映し出すと。


それを見たジェラグ元公爵が、苦々しい顔をして、


「おのれ~、砲撃タイプの【魔導騎兵】の射程外から


の攻撃とは……卑怯な」


と呟くが、同じ映像を見ていたバット※1が


「これは……ゴーレムもどきに変身すると言う転生者達


のアジトだったか……」


と呟くと、その言葉を聞いたジェラグ元公爵は、眉毛を引


きつりながら、


「うっ……キャスバル達の仕業か!」


と言うとすぐさま、魔導士リキシア(女性)と元公爵護


衛騎士のケダルンに命令する。


「メガ魔動砲発射準備いたせ!」


その命令に、魔導士リキシア(女性)と元公爵護衛騎士


のケダルンは、


「はっ!」×2


と答えると、すぐさま自身の前にある操作パネルを操作


しだした。


そして命令を受けた元公爵護衛騎士ケダルンは、


「メガ魔動砲発射準備いたします」


と復唱すると、自身の前にある機械を操作する。


そして、元公爵護衛騎士は、自身の隣に座る魔導士


リキシア(女性)に向け、


「メガ魔動砲に魔力粒子を注入せよ!」


と言うと、その命令を受けた魔導士リキシア(女性)は


言う。


「注入回路開きます」


そして、目の前の計器の数値を読み上げて行く。


「魔力粒子注入、50%…80%…90…100%」


魔導士リキシア(女性)が言う100%を聞いて元公爵護


衛騎士ケダルンは魔導士リキシア(女性)に命令する。


「魔力変換!」


すると魔導士リキシア(女性)は何か操作し、


「魔力変換…60%…80…95…100」


と数値を読み上げ、


「魔力粒子すべてビームに変換完了しました!」


と報告すると、元公爵護衛騎士ケダルンは、自身の前に


ある計器盤にある銃のような機械をせり出させ、


自身の後ろの席に座るジェラグ元公爵に向け、


「メガ魔動砲発射準備整いました」


と報告すると、それを聞いたジェラグ元公爵は、


「うむっ」


と頷いたその時だった。


\\ドカーン//、\\ボカーン//、\\ドカーン//


とジェラグ元公爵達が乗る【巨大魔導騎兵】(ビクダイン)


が大きく揺れた。


「んっ!」


「何事か!」


倒れそうになり側にあったポールに捕まるバット※1に、


叫ぶジェラグ元公爵だったが、その時目の前の巨大スクリ


ーンに浮かぶ巨人の姿を見て、


「おのれぇ―キャスバルめぇ!」


とスクリーンを睨みつけ言う。


\\ドカーン//、\\ボカーン//、\\ドカーン//


再び砲弾を浴びる【巨大魔導騎兵】(ビクダイン)。


「キャー!」


悲鳴をあげる魔導士リキシア(女性)。


そして、不安げに言う。


「どうして悪魔闘気をすり抜けられるの」


そんな魔導士リキシア(女性)に冷静にバット※1は言う。


「おそらく魔法攻撃ではなく実体弾!」


それを聞いて、余計に不安になった魔導士リキシア(女性)


は、


「このままでは、ビクダインが破壊されてしまう」


とパニックになりそうな魔導士リキシア(女性)に、ジェ


ラグ元公爵は、


「儂が作り上げた【巨大魔導騎兵】(ビクダイン)は、


この程度の攻撃で壊れるやわな代物ではないわ!」


と吐き捨てるように言うのだった。



==========================


※デカレッサーデーモン(レッサーデーモン10体分)


※1バット(ナマズ顔で、角が生えていて、人間の手足の男)


※2ピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足が生えてる男)






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