表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第5章 逆襲のダリウス編
160/204

159話 テンタ処刑数秒前

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457



------(テンタ視点)------☆




 東の塔に幽閉されて2日たった。


明日にはダリウスがこの地に来るので、その時俺が三毛猫の


目の前で処刑されるらしい。


ここに閉じ込めれれてからは、1日に食事は1回だけ……。


うーん、正直ひもじい。


 これは、俺がここから脱出を試みるだけの体力を持たせ


ないためで、悪魔達は俺をダリウスが来るまで、生かさず


殺さずってとこか。


 シャワーはなく、トイレだけは部屋の隅にあるが、この


部屋には、アンチマジックシールドが張られているため、


転移魔法円式ではなく、スライム式トイレになっている。


 このスライム式トイレと言うのは、俺が居る部屋のすぐ下


にスライムを閉じ込めた部屋があり、トイレで排泄した排泄


物がパイプでそのスライムが居る部屋に落ち、その排泄物をを


スライムが吸収すると言う仕組みのトイレ。


下に居るスライムが、排泄物を食べる……と言うより、その


排泄物にわずかに残る魔力を吸収して、スライムが生きながら


えていると言うことだ。


\コツコツコツ/


そんなことを考えていたら、今日のご飯が来たようだ。


\コンコン/


\ガシャ/


「今日のお食事でございます」


と言って部屋のドアの下の小窓からお盆に乗った俺への食事が


与えられる。


「ありがとうございますマルガリータさん」


とお礼を言うと、マルガリータさんは、


「食べ終わったら、小窓から食器を出しておいてくださいまし」


とだけ言って、その場から立ち去るのだった。


 この俺の食事を運んできてくれるメイドさん……マルガリータ


さんは、この城のメイドではない。


と言うのは、この城を悪魔達が占領した際、護衛の騎士だけでなく、


宰相などの官僚や使用人すべて皆殺しにしたため、この城には、


そもそも人間はいない。


 じゃ~彼女は悪魔か……と言うと彼女はれっきとした人間。


彼女は、ガレン・ジェラグ元侯爵のメイドで、ジェラグ元侯爵が


巨大魔導騎兵と言う……巨大ロボ!?いや、巨大兵器で悪魔達と


共にやって来た時に一緒にこの城にやって来た人物らしい。


 ガレン・ジェラグ元侯爵と言えば、7年前自身の兄であるニム・


ジェラグ王を暗殺し、ルベン国を掌握し、自身が開発した魔導騎兵


を使って、この西方の他の3か国に戦争を仕掛けたと言うこの国


や他の3か国にしたら極悪人で、ガレン・ジェラグ元侯爵と他の


部下2名と共にその一味と言うことで戦争犯罪人として指名手配


されていたそうだが……俺が見る限りそんな極悪人には見えず、


ただの世話好きの人って感じだけどね。


(まぁ……言ってみれば使えた人が悪かったって事かな?)















-----(第三者視点)------☆




 一方、王都に侵入したルペン四世(カリオストロ達は、


ガシャーン(ブルーノ)が王都地下に掘ったトンネルを使い


バージョレー領とセイユ領からそれぞれ騎士100名ずつを


王都に侵入させ、王都に残る市民の脱出の手伝いをしていた。


 当初の予定では、合わせて200名の騎士にたルペン四世


(カリオストロ)の妻のふみ子ちゃん(ミーア・レム・カリ


オストロ)のブランチスキル『変身』を使って、騎士達の


姿かたちを別人にしてから侵入させる計画であったが、


三毛猫オトアの中に居る光の精霊エードラムの


≪悪魔達は人や魔物に対し、視覚などの互換ではなく、


魔力感知で相手を認識するから意味ないわよ≫


とのアドバイスを受け、トンネルを使い侵入する200人


の騎士達は、冒険者で言う所のCクラスのレベルの新兵で


構成し、一応念のため平民の服に着替えさせ侵入させた。


 また、避難させた市民の家には、すべてとはいかないが


、要所要所には人間の魔力波動を出す装置も設置している。



 そして、ここはルペン四世(カリオストロ達が避難民を


トンネルへと送るための拠点の一つの歌劇場。


「そろそろ夜になる、今日の所はこれくらいにするか」


とルペン四世(カリオストロが騎士の隊長らしき人に


声を掛けると、


「わかりました」


と隊長らしき人がそう答え、側に居た部下の騎士に


「出払っている連中に戻って来いと伝えてくれ」


と伝えると、その部下の騎士は、


「はっ」


と隊長の言葉に"気を付け"で答え、外に走って行った。


それを見つめながら側に居る自身の妻であるふみ子ちゃん


(ミーア)に尋ねる。


「昨日今日でどれぐらい避難したんだミーア」


その言葉にすこし考えるようなそぶりで、


「そうね……こっちの避難民は、昨日と今日でと8千少し


かしら」


と答えると、そこにルペン四世(カリオストロと同じ


CIC情報局員のサイバティック・ジェイミー(ソマーズ


・ワグナー)が外回りを終え、ルペン四世(カリオストロ


達が居る歌劇場に戻って来た。


そして、ルペン四世(カリオストロが、戻って来たじジェ


イミー(ソマーズ)を見て声を掛ける。


「ジェイミー(ソマーズ)他所はどうだ」


その言葉にジェイミー(ソマーズ)は、ルペン四世(カリ


オストロ)の側までやって来て言う。


「えーとバルジャン(トム)さんの所の倉庫での避難は


、さっき終えてて、今日の避難人数は4千ってところかな」


と答えるとルペン四世(カリオストロは、さらに


「じゃ、昨日と今日合わせて何人だ」


と聞くと、ジェイミー(ソマーズ)は少し考え、


「……っとそうねあっちは7千5百ってところね」


と答えると、今度はルペン四世(カリオストロの妻の


ふみ子ちゃん(ミーア)が、ジェイミー(ソマーズ)


に尋ねる。


「競技場の方は?」


するとその言葉にジェイミー(ソマーズ)は、


「そうね2万6千……いや7千集まったかな?」


とすぐに答えた。


それを聞いたふみ子ちゃん(ミーア)は、”まずまず”


と言う顔で、


「まぁ、順調に進んでる感じかしら」


と言うと、それにルペン四世(カリオストロは、


「まぁ、そうだな」


と答えるのだった。














------(テンタ視点)------☆




 4日目の朝、


\コツコツコツ/


ベッドで寝ていたらこちらに近づく足音が聞こえる。


……っと、


\ガシャ/


ノックもなしに急に部屋の扉が開くと、そこには、羊顔


の下半身が羊の毛で覆われ、上半身は白い裸の男って感


じの魔物……シープヘッドが2体現れベッドで寝ていた


俺の脇を抱えそのまま部屋出て行く。


(あっ、あの…俺、体が浮いてるんですけど)


俺は浮いた足をバタつかせそのまま何処かへ連れていか


れる。


そして、俺が連れていかれた先は……王城の中にある広場。


そこで俺は十字架にかけられる。


(えっ、えぇ――――っ)


その様子を広めのバルコニーから見つめる悪魔達――――っ


とそこに現れるオトアの体……ダリウス。


それを見た俺の周りに居たシープヘッドが、俺を張りつけよ


うとする手を止め"気を付け"する。


そんなシープヘッド達にダリウス(オトア体)が、軽く手を


あげると、"気を付け"から、すぐさま元の作業へと戻るのだった。















-----(第三者視点)------☆





 ダリウス(オトア体)は、軽く手を挙げ作業するデーモ


ンシープヘッドを作業に戻らせると、自身はバルコニーの


中央部に設けられた王の椅子に”どっか”と座る。


その左には、カッツ(※1)とピッポリト(※2)で、


右にはバット(※4)とダックル(※3)が立っていた。


「では結界を外せ」


「ははっ」


ダリウス(オトア体)がそう言うと、右に居たバット(※4)


がダリウス(オトア体)に頭を下げながら、そう返事を返すと、


\パッ/と長い大きな杖を出し、それを両手で天に向かって


かざすと、王都に張られた結界が消える。


そして、バット(※4)とピッポリト(※2)は、ダリウス


(オトア体)に頭を下げると、


「我等はこれで」×2


と声をそろえて言うと、それに黙って頷くダリウス(オトア体)。


すると、バット(※4)とピッポリト(※2)は、\ボワッ/と


その場から姿を消すのだった。


それを見たダックル(※3)が、自身の側にある鳥かご吊りから


三毛猫の入った大きな鳥かごを下し、バルコニーの前まで進み


籠に入っている三毛猫に向かって言う。


「お前の愛しの人の最後を見届けよ」


 しかし、ダックル(※3)の言葉に三毛猫は何も言わないのだった。


「ふんっ」


そんな三毛猫を鼻で笑うダックル(※3)だった。


「よし、準備が整ったな、カッツ始めよ」


とダリウス(オトア体)が、カッツ(※1)に言うと、


「ははっ」


とダリウス(オトア体)に頭を下げ言うと、カッツ(※1)すぐさま


呪文を唱えだした。


「四界の闇を統べる王 汝等全ての力もて この世界の者達に


見せよ プロジェクション!」


すると、カッツ(※1)の電球のような頭が光だし、その頭上の空


へとここの模様が映し出されるのだった。


それを見たダリウス(オトア体)が、すくっと立ち上がり、


全世界でこの様子を見ているであろう人間達に向かって、


「この者の処刑を持って、我完全復活する!!」


と高らかに宣言するのだった。


そして、ダックル(※3)が、右手で鳥かごを持ったまま、バルコニー


下の広場に居る部下デーモンシープヘッドに向かって、


「やれ!」


と指示を飛ばすのだった。













------(テンタ視点)------☆





ベランダに出た真っ白なゴリラの


「やれ!」


って命令に、シープヘッド2体は、持っているそれぞれの槍を


俺の顔の前で交差せせる。


\ガッ/


そして、一旦槍を引き俺の脇腹へと槍を打ち込もうとした時だった。


\ピッカ/


と南の空が緑色の光に染まった。


「なに!」


「な・なんだ!」


「何が起こった!」


明るく緑に輝く空を見て驚く、ダックル(※3)、カッツ(※1)


にダリウス(オトア体)。


そして、南の空に気を取られるダリウス(オトア体)の隙を突き、


\ニャー/


と鳥かごの中に居た三毛猫が籠の鍵を壊し、玉座に座るダリウス


(オトア体)目掛け飛び出してくる。


それを見たダックル(※3)とカッツ(※1)は驚き、


「ダリウス様~!!」×2


と叫ぶが、


「んがっ、」


三毛猫はダリウス(オトア体)に飛びつき……


\\\ドッカーン///


と爆発を起こした。


三毛猫の爆発により、玉座事吹っ飛ばされるダリウス(オトア体)。


「ダリウス様~!!」×2


と叫びながら、ダリウス(オトア体)に近寄るダックル(※3)と


カッツ(※1)。


(やったのかな?)


俺はその様子を磔台から見てそう思うが……。


奥の壁に吹き飛ばされた玉座残骸から、ゆっくりと姿を見せる


ダリウス(オトア体)。


ゆっくりと立ち上がり、心配して側に寄って来るダックル(※3)


とカッツ(※1)に、


「心配ない」


と告る。


どうやら咄嗟に多重結界を張って爆発から身を守ったようだ。


 しかし、その時だった。


「シルバーバスター!」


「イエローバスター!」


「パープルバスター!」


と大きな叫びと共に、磔台に固定されている俺の腕と足目掛け、


白、黄、紫の光線が飛んでくる。


\ブチ/、\ブチ/、\ブチ/


磔台に、俺の腕と足を固定していたロープが切れ俺はそのまま磔台


から落ちる。


\うわっ/


”ヒュー”====


”スタ”


 しかし、それを磔台の下で受け止める銀の人。


そして、俺を受け止めた銀の人の左右に黄色の人と紫の人が並ぶ。


俺は、銀の人の腕から降ろされると……。


「宇宙シェリフバルジャン!」


「タミー!」


「シェリー!」


とそれぞれがポーズを決めるのだった。


「テンタこれを」


俺は銀の人から小槌を受取り、バックルと、刀を出すと、バックルを


ベルトのバックルに指し、刀を背中に背負うと、


赤着せきちゃく!」


と叫びコンバットスーツ姿に変身するや否や、背中に三毛猫を乗せた


犬が俺に走り寄り、背中の三毛猫が俺のバックルに、


「フェードイン!」


そしてすぐさま


「宇宙シェリフバルバン!」


とキメのポーズをとるのだった。


それを唖然としてみていたダリウス(オトア体)にダックル(※3)と


カッツ(※1)だったが、すぐさま気を取り戻したダリウス(オトア体)


が言う。


「えぇ~い何をしておる、奴等を殺してしまえ~」


と叫ぶダリウス(オトア体)の言葉に、”はっ”としたダックル(※3)


が、大きな声で叫ぶ。


「者ども、出合え!出合え!」


それを聞いたシープヘッド達が広場に集まって来る。


\ピキピキ/


【デーモンシープヘッド】


HP    1,200+180


MP      580+ 60


運動性    90+ 90


攻撃力   800+140


防御力  1,200+ 80


命中      90+ 5


回避 70+10


※+はレッサーデーモン憑依による強化


  下半身の羊の毛は物理攻撃無効

  

  悪魔闘気により魔法無効(2,000)


×3000


(えっ、えっ3千もいるの!)


モニターに映るデーターを見て驚く俺だが……。


その時、


((((キュルキュルキュルキュル))))


\\\バリバリバリ///


ものすごい音と同時に次々倒されるデーモンシー


プヘッド達。


大きな音がする方を見ると広場を囲む城壁上に……。


「ガイゼルさん!」


ガンボー(ガイゼル)さんが、大きなチェーンガンを持ち


が立っているのだった。




========================


※1カッツ(電球のような頭で、電球のソケット部分に目と口がある男)


※2ピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足が生えてる男)


※3ダックル(真っ白なゴリラ)


※4バット(ナマズ顔で、角が生えていて、人間の手足の男)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ