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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第5章 逆襲のダリウス編
159/204

158話 計画変更

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457



------(テンタ視点)------☆




 俺は今、ルベン国の王都ズム北側にあるラーゴ湖に浮かぶ


王城ベッロ城の東の塔に閉じ込められている。


 アルテイシア王女並びにガレン(クリシタルマンエメラルド)


との人質交換で、奴等(悪魔)達に捉えられここに居るのだが


……。


 捕えられた時、俺の持っているカムイさんや銃に手裏剣等の武器


に加え、赤着せきちゃくのためのベルトのバックルはては、小槌


も取り上げられると共に破壊された……って言ってもそれは想定


内だけどね。


 って言うのは、それらの物はすべて偽物レプリカだから。


 んなもんで、捉えれれたと言えど、今のところは余裕かな?


 でも、ダリウスがここに来たら俺は三毛猫の前で処刑されるの


で、いつまでも余裕とはいかないが……。


 ただ、俺から取り上げた三毛猫は、オトアではないんでけどね。


あれは、以前マヤ(デーモンレディー)さんがオトアにくれた


”身代わりのぬいぐるみ”。


丸い尻尾を引くと、尻尾を引いた人の姿に変わると言うものだが、


如何せん子供用(2~3歳児)なので、実質オトアしか使えないん


だけどね、それにエードラム様の精霊の波動が出る精霊魂を内部に


仕込んだものなんだ。


遠隔で、オトアが操作できるので、今の所悪魔にバレていないようだ。


これで、悪魔達の様子を探れるわけなんだけど。


 探れると言っても現在俺の閉じ込められている東の塔は、外には通常


の結界が張ってあり、内部ってか、この部屋にはアンチマジックシールド


が張られていて、念話の数珠は持っているもののすべての魔法はこの部屋で


は行使できないんだ。


 今の俺に出来ることは、ただ、仲間を信じて待つ……それだけだ。














-----(第三者視点)------☆






 一方、同じ王城ベッロ城の女王の執務室では……。


ダックル(※1)は、まさに見た目のようにウホウホ


言いながら手に持った三毛猫の入った鳥かごを見ながら、


「これさえ手に入れば、ダリウス様の完全復活が叶うと


言うもの」


と上機嫌であった。


そんなダックル(※1)をよそに、側に居たピッポリト


(※2)とバット(※3)は、別の話をしていた。


「して、ピッポリト殿の怪獣……は何体になるんだ」


とバット(※3)の質問に、


「連れてきたのは246体で、以前囮に使った残りの


1体を咥えて247体になるかのう」


とピッポリトに、


「では、こちらの【魔導騎兵】を750機をそちらに回す故、


その【魔導騎兵】にピッポリト殿のデカレッサーデーモン


(レッサーデーモン10人分)を乗せてもらって、王都の


東側の住民を殲滅してもらうとしようか」


と言うバット(※3)の言葉にピッポリト(※2)が、


「ああ、それで構わんが……そもそもここの王都の住民の


殲滅だけなら、我の怪獣数体で十分だと思うが……」


と答える。


そのピッポリト(※2)にバット(※3)が、”いやいや”


と手を横に振り言う。


「ダリウス様がこちらに来て、小僧の処刑と猫の魂を奪う


所を奴ら(クリスタルマン達)に見せつけるためにこの


王都に張り巡らした結界を解くのであろう?」


の言葉にピッポリト(※2)が、頷きながら、


「ああ」


と答えると、バット(※3)は、


「なら、その時奴らが一気にこちらに攻め入るやもしれん


からな」


と言うと、ピッポリト(※2)が、


「それを言うなら帥の方も同じであろう」


と言い返すと、バット(※3)は、


「確かに同じだが、帥の西側に比べこちらは、隣接するのが


守る兵が4千程度の子爵領だ。応援が来たとしてもたかが知


れているのもあるが、1番は此方側には元侯爵ジェラグが居


るのでな、恐らくそれに対して奴に因縁を持つ甥の元王子の


キャスバルとその仲間が出てくるであろうから、元侯爵ジェ


ラグ曰く、その能力に対する対策は万全だと言うことだ」


と自信たっぷりに言うのを聞いて、


「なるほどな」


と返すピッポリト(※2)は、バット(※3)言い分に納得


した後、今だ1人上機嫌のダックル(※1)に向かって聞く。


「して、ダックル、ダリウス様はいつ頃お見えなのだ」


と聞くと、持っていた三毛猫が入った鳥籠を鳥籠掛けに吊る


すと、聞いて来たピッポリト(※2)に向かって振り向き


言う。


「カッツ(※4)からの悪魔通信では、4日後、カッツ


(※4)と共にこちらに見えるそうじゃ」


それを聞いてピッポリト(※2)は、ダックル(※1)に


向って、


「相分かった」


と答えるのだった。


そして、その様子を鳥籠の中で見聞きする三毛猫の目が光った。


=============================


※1ダックル(真っ白なゴリラ)  

 

※2ピッポリト(タツノオトシゴに人間のような手足が生えてる男)


※3バット(ナマズ顔で、角が生えていて、人間の手足の男)


※4カッツ(電球のような頭で、電球のソケット部分に目と口がある男)













 その頃、ガマル子爵の居城ギャロップ城内の会議室では、身代わりの


三毛猫が見聞きした悪魔達の話を三毛猫オトアが、会議室全員に話をして


いた。


因みに、この会議室で三毛猫オトアが話す内容は、三毛猫オトアの体に憑依している


光の精霊のエードラムにより、リック・ショコラ伯爵の居城に居る


クリスタルマン達にも中継されている。


「4日後か……」


とチーム『バンダム』のメンバーの一人のルーク・スカイラークこと、


【アロム・ビダン】が呟くと、その横に居た同じチームのゲルト・


シュバイガーこと【ダンバ・ダル】が、三毛猫オトアに、


「オトア、柱達がいるショコラ伯爵のセイユ領にでの進捗状況を聞い


てくれ」


三毛猫オトアに言うと、三毛猫オトアの体に憑依しているエードラムの力を使い


ショコラ伯爵のセイユ領にいるクリスタルマン達に計画の進捗


状況を聞いた。


そして聞いた内容を三毛猫オトアが、説明する。


「はい、チーム『ガシャーン』のガシャーンさんが、セイユ領から王都の


地下を掘り進みもう少しでこちらのバージョレー領に抜けると言うことで、


トンネルは今日中に完成するとのことです」


と報告すると、スカイラーク(アロム)は、顎に手を当て考えながら、


「今日中にトンネルが完成したとして……そのトンネルで、王都の市民を


避難させるには時間がなぁ……」


それを聞いて、同じチームのフレヂー・ヴァルカスこと【スレンダー・


ハイ】は、同意するように


「そうだな、トンネルの穴の大きさからして、王都に残る8万もの市民


を王都の外のここのバージョレー領と東のセイユ領に逃がすには時間が


足りないか……」


と呟くシュバイガー(ダル)も、


「東西両方に逃がすにしても1日で、せいぜい1万……残り3日で


3万人が限度だな」


と言うと、さらにスカイラーク(アロム)が、


「それに、市民の中には老人や子供の様に長く歩けない者もいるだろう


からな……何とかまとまって一気に逃がす方法はないものか……」


そんな、悲観的にものを考える3人に対し、キャスバル・ジェラグこと


【サー・アズナベール】が、何かを思いついたように、


「そうだ、そのトンネル上に、今は廃された闘技場があったな!」


と突然大きな声で言う。


それを聞いたスカイラーク(アロム)が、ジェラグ(サー)に聞く。


「闘技場!?」


するとジェラグ(サー)が”ああ”って感じで頷き、


「ああ、父の時代に魔物と剣闘士の闘いを見せるための闘技場を建設した


んだが、今はその魔物と剣闘士の見世物はすたれ、今は廃止になったのが


まだ残っているはずだ、そこの地下に転移魔法円を作れば……」


と言うと、すかさずスカイラーク(アロム)が、ジェラグ(サー)に聞く。


「何人収容できる?」


するとジェラグ(サー)は、少し考えながら、


「確か4万……だったかな」


と言うと、それを聞いたスカイラーク(アロム)が、


「4万か……一度には無理か」


と言うと、ジェラグ(サー)は、


「いや、アリーナにも人を入れれば5万は行けるんじゃないか」


と言うとスカイラーク(アロム)は、”なるほど”って顔をするが、


そんな2人にヴァルカス(ハイ)は、”いやいや”と言う顔で、


「おいおい、王都には結界が張られているんだぞ転移できるはずは


……」


と言いかけるが、シュバイガー(ダル)が、


「いや、4日後には結界が解けるじゃないか」


と言うと、ヴァルカス(ハイ)も、


「なるほど!」


と納得する。


そして、まとまった話を三毛猫オトアが、エードラムの力を使いショコラ


伯爵のセイユ領にいるクリスタルマン達に説明するのだった。













(((((ギュルーン)))))


\\バリバリバリ//


”ボロボロボロ”


「よし、抜けた!」


チーム『ガシャーン』のガシャーンは、先端にドリルの付いたタンクで、


セイユ領から王都の地下を掘り進み、そのまま今バージョレー領にまで


穴を掘り進めたところだった。


 ここで、ガシャーンの能力を説明をせねばなるまい。


 ガシャーンのブランチは彼の好きだったアニメ『新造アンドロイドガ


シャーン』である。


悪のロボット軍団と闘うため自らの体をアンドロイドに変え、その


超人的な能力で悪のロボット軍団を殲滅するヒーローアニメなのだが、


その主人公のガシャーンには、3体のロボット犬が使えており、


1.ロボット犬アマンダは、小型ジェット機に変形出来る。

 

2. ロボット犬ブレンダーは、先端がドリルの小型タンク変形出来る。


3. ロボット犬クレーバーは、小型潜水艇に変形できる。


今回はこのうち、2のロボット犬ブレンダーが変形した先端がドリ


ルの小型タンクで地中を掘り進んだと言う訳だ。


ガシャーンが、バージョレー領の地上に出てきた時、チーム『バンダ


ム』のスカイラーク(アロム)から念話が入った。


≪ガシャーン(ブルーノ)、今どこだ?≫


それに対して、


≪たった今、バージョレー領の地上に出てきたところだ≫


と答えると、スカイラーク(アロム)が、


≪悪いが、少し計画を変更する……≫


と先ほどの闘技場のことを説明されたガシャーンは、


≪了解、ならその変更を王都の中に居るメンバーに伝えるぜ≫


と答え、自身の乗る先端がドリルの小型タンク(ブレンダー)の方向を


変え、さっき掘って来た穴へと戻って行くのだった。













 それから数時間後、ガシャーン(ブルーノ)は、王都の中にある2か所の


竪穴の内の一つの縦穴の真下に先端がドリルの小型タンク(ブレンダー)


を止め降りると、そのタンクに向かって叫ぶ。


「チェンジブレンダー!」


すると、竪穴の下に留めた小型タンクが見る見る変形し、ロボット犬の


姿へと変わると、そのロボ犬に向かて言う。


「ブレンダー行くぞ!」


すると本来なら、\ワオーン/と叫ぶところ、叫ばず黙って頷く。


そして、


「とう!」


と上にジャンプするガシャーン(ブルーノ)を追ってその竪穴を同じく


ジャンプして昇って行くのだった。


 ガシャーン(ブルーノ)とブレンダーが地上に出ると、そこは大きな


歌劇場だった。


そこに、聖クリスタル国CIC情報局のメンバー3人を見つけると、


ガシャーン(ブルーノ)は近寄り、メンバーのリーダーである


ルペン四世(カリオストロに話しかける。


「ルペン、計画が少し変わるようだ」


そう声を掛けられたルペン四世(カリオストロは、そう言いながら


近寄るガシャーン(ブルーノ)に対して、


「ん?どう変わるんだ」


と聞くと、スカイラーク(アロム)から聞いた計画をルペン四世


(カリオストロ)達CIC情報局のメンバーに話すと……。


「わかった、じゃ、ジェイミー(ソマーズ)、悪いが向こうの連中に


ひとっ走り言って伝えてきてくれ」


と告げると、ガシャーン(ブルーノ)が、


「ん?念話ではだめなのか?」


と不思議そうに聞いてくるが、そんなガシャーン(ブルーノ)に


ルペン四世(カリオストロは言う。


「この結界が張られた王都内で、下手に魔法を使うと、万が一悪魔


どもに探知るかもしれんからな」


と言うと、ジェイミー(ソマーズ)が、黙って頷き、その場から


走り去るだった。


そして、残ったガシャーン(ブルーノ)や自身の妻である


ふみ子ちゃん(ミーア)に言うのだった。


「さーて、これから忙しくなるぞ!」



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