121話 「何も準備せずに俺が来るとでも思ったか!」
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------(第三者視点)------☆
クリスタルマンルビー(カラン)は、自身のブランチスキル
『理』(コトワリ)を再び発動させると同時に他のメンバーと
共に体長200mのデカ物(黒いデーモングリフィン(フェザー
大僧正))目掛けて一斉攻撃する。
「ルビーニューム光線!」
「デーモンディスチャージ!」
クリスタルマンルビー(カラン)とデーモンレディー(マヤ)の
攻撃に続いて、禍龍が\バシューン/と口から火球
を放ち、イマタン(ジェシー)、ガマタン(チャド)達はレイピアを
持って黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)目掛け突撃して
行くが、クリスタルマンルビー(カラン)の光線もとデーモンレ
ディー(マヤ)の電撃、禍龍の火球もすべて跳ね返
し、さらに突撃して黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)の
体に突き刺そうとしたイマタン(ジェシー)、ガマタン(チャド)
のレイピアの刃が通らない。
「クッソ、刃が通らん!」
と悔しがるイマタン(ジェシー)に、ならばと、黒いデーモン
グリフィン(フェザー大僧正)の背中に乗り、自身の尻尾を突き刺し
悪魔に聞く毒を注入しようとするデーモンレディー(マヤ)だった
が、イマタン(ジェシー)、ガマタン(チャド)のレイピア同様、尻尾
の先が黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)に突き刺さらず、
「ック、刺さらない!」
と嘆くデーモンレディー(マヤ)。
そんな、クリスタルマンルビー(カラン)達を見て、黒いデーモン
グリフィン(フェザー大僧正)は、
「アハハハハッ、質量の問題だよ質量の!」
とあざけ笑う黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)だったが、
大声で笑っていると、
「んっ、がグックン」
と何かが自身の喉を通る感覚がした次の瞬間、”チクッ”とした痛
みを腹部に感じると、
「な・なんだ!」
フェザー大僧正に同化されたデーモングリフィン(悪魔+鷲+獅子)に
憑依していたレッサーデーモン4体が体長200mの黒いデーモン
グリフィン(フェザー大僧正)の体から飛び出す。
そして、飛び出したアストラル体の4体のレッサーデーモン達は、
飛び出すと同時に日の光に焼かれ……。
「ギョエー!」×4
と消滅して行く。
「んっ、いったい何が起こておるのだ」
と戸惑うの黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)だが、その
後も、”チクッ”とした痛みを腹部に感じるたびにの4体のレッサ
ーデーモン達は、黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)の体
から飛び出し、そして日の光に焼かれて行く。
そして、全てのレッサーデーモン達が、黒いデーモングリフィン
(フェザー大僧正)の体から剥がされた次の瞬間、
「んっぐ、がーっ!」
と大声で黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)が叫んだかと
思うと、黒いデーモングリフィン(フェザー大僧正)は、元の体長
10mのグリフィン(鷲+獅子)20体の姿に戻ると同時に、自身の
ブランチスキル『隠遁』を使い姿を消していたザマタン(エディー)
も姿を現した。
「後は、こいつらを……」
とザマタン(エディー)が残った20体のグリフィン(鷲+獅子)を
指し言いかけた時だった。
≪いただきます、≫
と禍龍が言った瞬間、
「キョエー!」
とグリフィン(鷲+獅子)の悲鳴と共に、
目の前の1体のグリフィン(鷲+獅子)を頭からかぶりつき、
”むしゃむしゃ”と食べだした。
それを見て、あきれぎみに
「あのねぇ~……」
言うデーモンレディー(マヤ)だが、そんなデーモンレディー
(マヤ)にクリスタルマンルビー(カラン)が、
「まぁ、いいじゃないか、ここは禍龍に任せて、
俺達は、あの砦の中に向おう」
と声を掛けると、なデーモンレディー(マヤ)も”しかたない”
って顔で、
「ええ、わかったわ」
とクリスタルマンルビー(カラン)に返すとその返事を聞いて、
ザマタン(エディー)、イマタン(ジェシー)、ガマタン(チャド)
の方を見て、
「行くぞ、みんな」
と声を掛けると、ザマタン(エディー)達3人もその言葉に
「おー!」×3
と返すと、グリフィン(鷲+獅子)を食べるのに夢中の禍龍を
残し、5人で、テンタが囚われた砦の建物に向かうのだった。
◇
------(テンタ視点)------☆
シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)が放ったブランチキャン
セラーの光をリフレクターソーサーが跳ね返す。
\\ピシャッ//
跳ね返った光が悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)
を襲った。
「ぬぉ~!」
跳ね返って光を浴びた悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が
一つ)の体から、アストラル体のシャッキーが一瞬抜けかけるも……。
直ぐに元の肉体に戻る。
「ぐぅ……」
とその場に倒れこむ悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一
つ)。
『チャンスよテンタ君』
と、俺のヘルメット内の左モニターに映るエードラム様の言葉に、
俺は、その場からジャンプし、舞台の上に倒れる悪魔伯爵シャッ
(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)の側に着地し、左太ももの装甲版を
開き、銃(S&W M629)を取り出し、撃とうとした時だった。
突然、\ボワッ/と、俺の前に黒い煙と共に、ロビンフット風の男
が現れた。
そして、俺に構わず、倒れこんでいる悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無
数の蛇で目玉が一つ)に駆け寄り、大声で
「だ・大丈夫ですかシャッキー様~!」
と声を掛けると、
その声に、
「おお・ダーク大団長か……ああ儂は大丈夫だ、それより小僧を」
と起き上がりながら、ダーク大団長(ロビンフット風の男)の声を掛け
「っく……鎧に細工をしおって……」
と言い俺を睨むと、
「ダーク大団長!何としても小僧の鎧を引きはがせ!」
とダーク大団長(ロビンフット風の男)に命令し、その命令にダーク
大団長(ロビンフット風の男)は、
「はっ、」
と返事を返したかと思うと、
「ボティス!」
と叫ぶ。
すると見る見るダーク大団長の姿がロビンフット風の男から、上半身は
裸の男で下半身が蛇の姿に変わった。
「うっわ!」
目の前で、尻尾の先まで入れて8mもあろうダーク大団長の姿を見て
俺は思わず絶句するが……。
『テンタ君!』
と、俺のヘルメット内の右モニターに映るオトアに言われ、”ハッ”
とした俺は、持っていた銃(S&W M629)を撃つ。
\\バキュン//、\\バキュン//
「うっ!」
銃弾は奴の胸に2つ穴を開け、ダーク大団長の顔が一瞬歪むが……。
\ポロッ/、\ポロッ/
体内に入った弾を体に開いた穴から外に落とすと同時に開いた穴を瞬時に
修復する。
「ふん」
何事もなかった顔をするダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)。
(撃ったのは※MPD弾 ではないとは言え、少しは痛がってくれよ)
※(MPD弾とは、弾が命中した相手のMPを空中に拡散させる
弾のこと)
と俺が、心で思った時だった。
ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)が頭からはやした角
から電撃を放つ。
\\バリバリバリ~//
しかし、それを見たオトアがリフレクターソーサーを操り、
その電撃を跳ね返す。
\\ビッシャーン//
跳ね返った電撃は、ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)
を直撃するが……。
\\ビリビリ~//
「ふん、なかなかやるじゃないか」
と電撃を浴びても平気な顔で言う。
そして、
「ならば!」
と言うと、素早く下半身の蛇の尻尾を俺の体に巻き付けた。
「う・わっ、しまった!」
そして、ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)は、
巻き付けたしっぽで、俺の体を”ギリギリ”と絞めだした。
「っくっ、!」
”ミシミシミシ”
コンバットスーツ共々俺の体もきしみだした。
ヘルメット内の、モニターや、警告ランプ等が点滅しだすと
共に警告音が頭に鳴り響く。
”バリバリバリ”
「ヤバイ!、スーツがもたない」
その様子を黙っ側で見ていた悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無
数の蛇で目玉が一つ)は、ニヤリと笑い、ブランチキャンセラー
を構え、
「でかしたダーク大団長!、そのまま小僧の鎧を破壊しろ」
とダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)に命令すると、
ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)は、
「はっ、は」
と返事を返しさらに尻尾を絞めつけだした。
”バキバキバキ”
(うっ……)
◇
\\バリバリバリ//
”ヒュ~、ストン”
コンバットスーツに更に亀裂が入り、ヘルメット内の各種ランプ
が消え、警告音も消えそして、エードラム様、オトアが映るモニタ
ーも消えてしまったと同時に、脳波コントロールしていたリフレク
ターソーサーもコントロールを失い、大広間の床に落ちる。
それをブランチキャンセラーを構え俺に照準を合わせていた悪魔
伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)が見て、笑いな
がら言う。
「もう一息じゃダーク大団長!」
その言葉にダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)が、
「はっ」
と返事を返し、さらに俺を絞めあげだした。
”ギリギリギリ”
\\バキン、バキン、バキン//
(う……、もうダメかも)
と俺が思ったその時だった。
\\\ドッツカ~ン!///
と大爆発と共に、舞台側の壁に大きな穴が開くと同時に
\\ガラガラガラ//
と壁の破片が落ちてくる。
「うおっと……」
その落ちてくる壁の破片をよけようとした悪魔伯爵シャッキー
(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)は、バランスを崩し、舞台から
落ちた。
「シャッキー様!」
それを見たダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)が、一瞬
俺を絞めつける力を緩めた。
(今だ!)
と思い俺は奴の尻尾から抜け出そうとジャンプ……。
「チョー!」
しようとしたが、既にコンバットスーツの機能が失われており、
ジャンプする事が出来ないでいた。
その時、5人の影?が壁の穴から入って来る。
「なにっ」
その人影らしきものを見て、叫ぶダーク大団長(上半身裸の男
で下半身が蛇)。
俺も思わず、壁の穴から入って来た人影を見ると、そこには、
穴から侵入するため等身大に縮んだクリスタルマンルビー(カ
ラン)さんと、デーモンレディー(マヤ)さんにチーム『デビ
ライザー』のザマタン(エディー)さん、イマタン(ジェシー)
さんにガマタン(チャド)さんの姿が見えた。
そして空中に浮かぶ5人のうち、クリスタルマンルビー(カ
ラン)さんが言う。
「テンタ君、待たせたな」
その言葉に俺は思わず、
「柱!」
と叫ぶと、その俺の声を聞いた悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が
無数の蛇で目玉が一つ)が、舞台下で起き上がり、天井を見上げ
クリスタルマンルビー(カラン)さん達を見つけると、
「オノレ~!」
と言うや否や持っていたブランチキャンセラーでクリスタルマン
ルビー(カラン)さんを撃つが……。
\\パシュン// と光った瞬間、クリスタルマンルビー(カ
ラン)さんは、左腕の腕輪を触ると、\シュン/とクリスタルマン
ルビー(カラン)さんの目の前に銀色の盾が現れ、ブランチキャン
セラーの光を防いだ。
それを見て驚き言う悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉
が一つ)。
「な・なんだと!」
その言葉に、クリスタルマンルビー(カラン)さんが、
「何も準備せずに俺が来るとでも思ったかシャッキー!」
その言葉に、悔しがり地団太を踏む悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が
無数の蛇で目玉が一つ)だったが、その隙に、デーモンレディー
(マヤ)さんが、ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)の
後ろに降り立つや、自身の尻尾をダーク大団長(上半身裸の男で
下半身が蛇)の尻尾部分に突き立てる。
\ブスッ/
そして毒液をダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)の体に
注入する。
「な・何っ!」
突然、自身の後ろに現れたに、デーモンレディー(マヤ)さん
に驚くが……。
「な・何をした」
の言葉にデーモンレディー(マヤ)さんは、余裕の笑みを浮かべ
「私特製の悪魔に効く毒を注入してあげたのよw」
と言うと、ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)が、
「何だって!」
と声をあげるが、時すでに遅し、ダーク大団長(上半身裸の男
で下半身が蛇)の上半身の裸の男の部分の肌の色が深い緑色に
変わって行くと……
\バタン/
そのまま、ダーク大団長(上半身裸の男で下半身が蛇)は絶命し、
その場に倒れこむのだった。
そして、すぐさまデーモンレディー(マヤ)さんは、
「さぁ、テンタ君」
と言って、俺を抱え大広間の天井付近へと飛ぶ。
また、その間にチーム『デビライザー』のガマタン(チャド)
さんは、大広間で1人戦う刀さんの援護のため、
降り立ち、持っているレイピアでデーモンサハギンタウロス
(悪魔+ミノタウロス+魚人)やデーモンサハギンタウロス(悪魔
+ミノタウロス+魚人)と戦っていて、ザマタン(エディー)さん
、イマタン(ジェシー)さんもそれぞれブランチスキル『隠遁』と
『分身』を使い次々にデーモンサハギンタウロス(悪魔+ミノタウ
ロス+魚人)やデーモンサハギンタウロス(悪魔+ミノタウロス+魚
人)を倒して行くのだった。
◇
「どうだ、そろそろ観念しろ、シャッキー!」
とクリスタルマンルビー(カラン)さんが、悪魔伯爵シャッ
キー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)に言うが、
「オノレ~!」
と言うな否や悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が
一つ)は自身の髪の毛でもある無数の毒蛇をクリスタルマンルビ
ー(カラン)さんに向け飛ばすが……。
それを、
「ルビースライサー!」
と言い、楔形の光線を放ち、飛んでくる毒蛇たちをみじん切りに
するをクリスタルマンルビー(カラン)さん。
その時、クリスタルマンルビー(カラン)さんに注視している
悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)の様子を
見て、俺は持っていた銃(S&W M629)で、悪魔伯爵シャ
ッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)の持つブランチキャンセ
ラー目掛け、銃弾を放つ。
\\バキュン//
\\バン//
俺の放った銃弾は見事奴が持つブランチキャンセラーに命中し、
ブランチキャンセラーを破壊した。
ブランチキャンセラーは、破壊されると同時に眩い光を放つ。
「うわっ!」
悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)は思わず
ブランチキャンセラーを手放すと同時に、眩しい光を避けるため
右腕で顔を庇い、そしてうずく埋まった。
それを見たクリスタルマンルビー(カラン)さんは、
「今だ!」と言いながら自身のブランチスキル『理』(コトワリ)
を発動させながら、
「ルビーニューム光線!」
と自身の必殺光線を悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で
目玉が一つ)目掛け放つ。
”●ピシュー”===
放たれた赤い光弾は、悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇
で目玉が一つ)を捕えるが……。
すぐさま、悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が
一つ)は、自身の頭と体を分離してする。
放たれた赤い光弾は、シャッキーの体を捕えたが、分離した
頭には逃げられた。
「ふん、覚えてオレ!」
と難を逃れたは、悪魔伯爵シャッキーの頭は、そう言うと
目からまばゆい光線を放ち、クリスタルマンルビー(カラン)
さんの目をそらしたかと思うと、いつの間にか消えて居なくな
っていた。
「くっそ!、逃げられたか」
消えたいなくなったシャッキーに対し、クリスタルマンルビー
(カラン)さんは悔しがるのだった。




