117話 デーモンイヤーは地獄耳なのよw
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------(第三者視点)------☆
クリスタルマンルビー(カラン)が、
「おそらく、異次元にある本物の城の中だろう」
と呟く。
そんなクリスタルマンルビー(カラン)にチーム『デビライザー』
のリーダーのザマタン(エディー)が聞く。
「柱、100年前悪魔達と戦ったんでしょう~その時はどうだっ
たんですか?」
すると、クリスタルマンルビー(カラン)が、
「いや、100年前の戦いではあの砦はなかった」
と答えると、ザマタン(エディー)の隣に居たイマタン(ジェシー)
が、
「無かったってどういうこと柱?」
とザマタン(エディー)とクリスタルマンルビー(カラン)の
会話に口を挟む。
そのイマタン(ジェシー)の言葉にクリスタルマンルビー(カラン)
が、
「前回、の戦いでは、恐らくブランチキャンセラー同様、あれを使う前に
俺達が倒したんだと思う」
と答えると、
「なるほどね……、で、」
と”どうする柱?”とイマタン(ジェシー)が、クリスタルマンルビー
(カラン)に聞こうとした時だった。
ペストマスク+つば広の帽子+黒の羽で覆われたロングコートの男が、
クリスタルマンルビー(カラン)達の目の前に\ボワっ/と、現れた。
「何っ、!」×4
突然目の前に現れ、しかも空中に漂う男を見てチーム『デビライザー』の
4人は驚く。
そんな中、すました顔でクリスタルマンルビー(カラン)は、目の前の
男に言う。
「なぁ~んだ、フェザー大僧正か、現れるならノックくらいしろよ」
その言葉を聞いたフェザー大僧正(ペストマスク+つば広の帽子+
黒の羽で覆われたロングコートの男)は、そんなクリスタルマンルビー
(カラン)の言葉にニヤリと笑い、
「おお、そうであったか、しかし、ドアが開いていたものでな」
と返す、フェザー大僧正(ペストマスク+つば広の帽子+黒の羽で
覆われたロングコートの男)を、”キッ”と睨み返したクリスタル
マンルビー(カラン)が、
「テンタとオトアを返せフェザー大僧正!」
と言うと、フェザー大僧正(ペストマスク+つば広の帽子+黒の羽で
覆われたロングコートの男)は、睨むクリスタルマンルビー(カラン)
に対し、
「返してほしくば力ずくで奪うがよい……但し、その前に儂を倒して
からにせい!」
と言いながら睨み返し、さらに
「者どもいでよ!」
と叫ぶと、フェザー大僧正(ペストマスク+つば広の帽子+黒の羽で
覆われたロングコートの男)の周りには沢山の魔物達が現れた。
【デーモンハーピー(悪魔+人間+鳥)】
H P 1600+180
M P 350+140
運動性 130+ 90
攻撃力 650+140
防御力 1200+ 80
命中 89+ 5
回避 79+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・ハーピーの歌声(催眠音波)
・魔法攻撃各種
体長2.2m
×975
顔が人間体が鳥の魔物に悪魔が憑依しているので、
顔は人間でなく山羊。
【デーモングリフィン(悪魔+鷲+獅子)】
H P 2400+180
M P 600+140
運動性 120+ 90
攻撃力 1600+140
防御力 1700+ 80
命中 89+ 5
回避 76+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・嘴攻撃
・魔法攻撃各種
体長10m
×20
【デーモンロック(悪魔+怪鳥)】
H P 3000+180
M P 650+140
運動性 200+ 90
攻撃力 2000+140
防御力 1500+ 80
命中 75+ 5
回避 65+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・羽飛ばし
・魔法攻撃各種
体長20m
×3
【デーモンサンダーバード(悪魔+雷鳥)】
H P 3000+180
M P 700+140
運動性 200+ 90
攻撃力 2800+140
防御力 1700+ 80
命中 80+ 5
回避 65+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・放電
・魔法攻撃各種
体長20m
×2
あっという間に、クリスタルマンルビー(カラン)達は、デー
モンハーピー(悪魔+人間+鳥)975体、デーモングリフィン(悪魔
+鷲+獅子)20体、デーモンロック(悪魔+怪鳥)3体、デーモンサン
ダーバード(悪魔+雷鳥)2体に取り囲まれてしまった。
「ヤバイ、やばいぞ柱!」
自分達を取り囲む魔物達を見てザマタン(エディー)がそう呟いた
時だった。
クリスタルマンルビー(カラン)達の目の前に浮遊するフェザー大僧正
(ペストマスク+つば広の帽子+黒の羽で覆われたロングコートの男)
は、
「因を律する存在 来るべき存在 その結ばれし鎖を断ち切り、今
我真の姿へと戻らん マルファス!」
と言うと、るフェザー大僧正(ペストマスク+つば広の帽子+黒の
羽で覆われたロングコートの男)の姿から、体長20mの巨大な
カラスの姿に変わり……そして、
「闇よ 盟約に従い深淵となりて 我が前にあるすべてを包み込め
ダークゾーン」
と言いながら翼を大きく広げると、辺り一帯が闇に包まれ。
「何っ!」
「いったい……」
「真っ暗だ!」
「何も見えないわ」
辺りが闇に包まれ動揺するチーム『デビライザー』のザマタン
(エディー)、イマタン(ジェシー)、ガマタン(チャド)に、
デーモンレディー(マヤ)。
そんな4人にクリスタルマンルビー(カラン)が、
「気を付けろ、この空間は目の機能を狂わせるぞ」
と叫ぶと、それを聞いたチーム『デビライザー』の4人は、
「えっ―――!」×4
と叫ぶのだった。
◇
------(テンタ視点)------☆
俺のヘルメット内の左モニターに映るエードラム
様が言う。
『異空間!』
その言葉を聞いて、俺とオトアは愕然とする中、
エードラム様が、さらに
『ここから出ることはできないわね』
と言うと、俺のヘルメット内の右モニターに映る
オトアが
『こういう場合って、この建物を操っている人を倒すと
脱出できたりしません?』
とエードラム様に聞くと、
『ああ、そうね多分それで行けるでしょうね、ここに
ベビルデーモンとアークデーモンの気配を感じるから』
とオトアに答える。
「じゃ、早速」
と俺が言うと、ヘルメット内の左モニターに映るエードラム
様が俺に、
『でも気を付けてねテンタ君、この流れでアークデーモン
の気配があると言うことは十中八九、そのアークデーモン
は、シャッキーだと思うから』
と警告する。
「わかりました」
俺は気を引き締めエードラム様にそう返した。
俺はいつでも撃てるようにビームガンを構えゆっくりと建物
の奥へと歩いた。
その時、俺のへルメット内の右モニターに映るオトアが、
『この壁に並んでる石像って、なんだかギリシャの12神に
似てない?テンタ君』
と俺に聞いてくるので、俺もその石像達を改めて見てみると、
「確かに、あれはゼウスっぽいし、これはポセイドーンぽいな」
そんな時だった。
\プチッ/
◎ヒューン=====
『危ないテンタ君!』
俺のへルメット内の右モニターに映るオトアが叫ぶ。
俺は咄嗟に思いっきり前に飛び前転すると、
\ガシャン/
と5つある天井のシャンデリアの一つが落ちてきて、
\\\ドッカーン///
と爆発する。
(あぶねぇ~)
と俺が思った時、
\プチッ/
◎ヒューン=====
また天井にあった別のシャンデリアが俺の頭目掛けて落ちてきた。
「うわぁ~」
俺はそう叫びながら咄嗟にバク転をして、それを回避した。
\ガシャン/
\\\ドッカーン///
(うん、これは確実に俺を狙っている)
俺はそう確信し、天井に残った3つのシャンデリアに向けビーム
ガンを放つ。
「レッドバスター!」
”ビシュー”====
”ビシュー”====
”ビシュー”====
\\\ドッカーン///
\\\ドッカーン///
\\\ドッカーン///
落ちてくる前に始末する。
「ふぅ~」
頭上のシャンデリアを始末して一息つく俺だったが、今度は……。
\ギィー/
と壁に並んでる石像が動き出した。
\ピッ/
【 石 像 】
H P ……………………
M P ……………………
運動性 ……………………
攻撃力 ……………………
防御力 ……………………
命中 ……………………
回避 ……………………
×12
スキャナーには石像としか表示されない。
「な・なんだ」
\\\ズバーン///
\\\ズバーン///
俺の側に居たアレース ぽい石像とポセイドーンぽい石像が
それぞれ持っていた剣と三俣の槍で俺を襲ってきたが、俺は
それを間一髪回避すると、俺を襲った剣と槍が先ほどまで
俺が居た床を破壊する。
「や・べっ」
『テンタ君、石像の背中』
と俺を襲った時にアレース ぽい石像とポセイドーンぽい石像
の背中を見たオトアが俺に言う。
「んっ、背中……」
と俺も石像の背中に視線を向けると、何やら図形的なものが見える。
『あれは、操りの術式』
と唐突に石像の図形を見て言うエードラム様。
『操りの術式ってなんですか?』
とオトアがエードラム様に聞くと、
『そのままの意味よ、あの図形でモノや人を操るのよ』
そんな会話中も、12体の石像が俺に攻撃してくる。
今度はアポローンぽい石像とアルテミスぽい石像が持っていた
弓で矢を放って来る。
◇”シュー”====
◇”シュー”====
それをかろうじて回避する俺だが、回避した先に居たヘーパイストス
っぽい石像が持っていた金槌で俺を襲う。
それもかろうじて避ける俺。
\\\ズバーン///
俺を襲った金槌はそのまま床を粉々に割った。
「あぶねぇ~あぶねぇ」
すると、俺から一番離れたゼウスっぽい石像が雷霆らしき武器をかざし
稲妻を撃って来ようとした時だった。
『リフレクターソーサー』
俺に変わってオトアが叫び背中から2つの円盤を飛ばし……。
\\\バリバリバリ///
ゼウスっぽい石像が放った電撃を
\\\ピシャーン///
と跳ね返すと、跳ね返した電撃がゼウスっぽい石像に当たり、
\\\ドッカーン///
”バラバラバラ”
爆発と同時にゼウスっぽい石像は粉々に砕け散る。
『テンタ君今よ』
リフレクターソーサーを操るオトアに言われ、俺はオトアの操る
リフレクターソーサー目掛けビームガンを放って行く。
「レッドバスター!」
”ビシュー”====
”ビシュー”====
\\ピシャーン//
\\ピシャーン//
\\\ズバーン///
\\\ズバーン///
リフレクターソーサーで反射されたビームは、石像の背中の例の
図形に見事命中し、石像の背中にあった図形事背中に穴を開けると、
穴を開けられた2体の石像は急に動かなくなった。
「なるほど」
俺は石像が動かなくなるのを見てそう言うと、次々にオトアが操る
リフレクターソーサー目掛けビームガンを撃って行く。
”ビシュー”====
”ビシュー”====
\\ピシャーン//
\\ピシャーン//
\\\ズバーン///
\\\ズバーン///
リフレクターソーサーでビームを反射し、石像の背中の図形を撃ち抜い
て行き、12体すべての石像を行動不能にした。
「ふぅ~」
全ての石像を行動不能にして一息ついた時だった。
”~みよ~ん~”
って感じで俺が居る場所の壁や天井、床すべてが歪んでいき……。
「はっ!」
とした瞬間、俺は壁に剣や槍、モーニングスター、弓などが沢山飾られた
部屋に居た。
「ここはどこだ!」
と俺が呟くと、俺のへルメット内の右モニターに映るオトアが、
『武器庫じゃない?』
と言う。
そう言われてみれば、壁の棚には無数の剣や槍、モーニングスターの
ような打撃系の武器、それに弓などの射出系の武器も並んでいる。
『あっ、あそこになんか書いていない?』
と再びオトアが言うので、オトアが言う壁まで近づき見てみると、
そこには、見取り図の様なものがあった。
確かに見取り図ではあるのだけれど、書いてある文字が読めない。
「読めないな」
と俺が言うと、俺のヘルメット内の左モニターに映るエードラム
様が俺に、
『これ、たぶんイーリオス文字みたいね』
とおっしゃる。
すると、オトアが
『イーリオス文字ってなんですか?』
とエードラム様に聞くと、
『ああ、今のネシア王国あたりにあった古代の文明国よ、と言っても
大津波で滅んでしまったけどね』
と答えてくれた。
なので俺がエードラム様に聞く。
「読めますか?」
すると、エードラム様がその見取り図をじっと見て、
『オトアちゃんが言うようにここは1階奥にある武器庫みたい』
とおっしゃったその時だった。
”カタカタ”
と壁に飾った武器達が振動しだした。
「なんだ!」
俺がそう言った次の瞬間、武器達が急に動き出して俺を襲う。
「やべー」
◇
------(第三者視点)------☆
「何も見えねぇ!」
ガマタン(チャド)が叫んだ時だった。
”ボー”
とガマタン(チャド)目掛け炎の帯が襲う。
「うわぁ~!」
それを慌てて避けるガマタン(チャド)。
「気配で察知しろガマタン!」
とチーム『デビライザー』のリーダーのザマタン(エディー)
が言うが、
「そんなこと言われてもなぁ~」
と不服を言うガマタン(チャド)を見た同じくチーム
『デビライザー』のデーモンレディー(マヤ)が、
「デーモンイヤー!」
と叫んだ後、デーモンレディー(マヤ)が、
「ザマタン後ろ、イマタンは右、ガマタンは正面!」
と3人に指示をする。
3人はデーモンレディー(マヤ)の指示通り持っていた
レイピアで支持された場所を突く。
「グァァァッ」
「グェェェッ」
「ガァァァッ」
すると、そこにはデーモンハーピー(悪魔+人間+鳥)が居て、
3人のレイピアに突かれ絶命していた。
ガマタン(チャド)がデーモンレディー(マヤ)に聞く。
「何で正確な位置がわかるんだ?」
するとデーモンレディー(マヤ)は自慢げに
「デーモンイヤーは地獄耳なのよw」
言うのだった。




