106話 前回(100年前)と同じ攻撃
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------(第三者視点)------☆
「精霊力解放!シャイニングノバ!」
三毛猫の体内に居るエードラムが、一度に膨大なエネルギーを
解放したためか、三毛猫はフラフラとしてその場に\バタン/と
倒れこむのだった。
それを見た悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)
は、目を輝かせ
「もらったぞ!」
と言いながら、ブランチキャンセラーの引き金を引く。
\\パシュン//
悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)が持つブランチ
キャンセラーから出た光が三毛猫を襲う……。
が、
その時であった。
三毛猫の前に赤い光の球が現れたが、その赤い光は、ブランチ
キャンセラーから出た光を浴びて、一瞬にして消え去った。
しかし、その赤い光が消えたその場所には、縦長の赤い盾が立っていた。
「なっ……」
「んっ、盾か!」
それを見て驚きながら呟く、悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉
が一つ)とゲー大隊長(下半身が大サソリ)。
すると、盾の後ろからひょっこり顔をだす、頭は銀色体はルビー色の等身大
(2m)のクリスタルマンルビー。
頭は銀色体はルビー色の
「やはり、兄さん(クリスタルマン)が言ってた通りですね」
盾の後ろから顔を出し言うクリスタルマンルビーを見て、さらに
「ぐっ……クリスタルマンルビーだと!」
と驚きの声をあげる悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉
が一つ)だったが、
「えぇーい」
と癇癪を起したように言うと、すぐさま、ブランチキャンセラーをクリ
スタルマンルビーに向け、引き金を引く。
\\パシュン//
しかし、クリスタルマンルビーはそれを見て、すぐさま盾の後ろに身を
隠す。
そして、再び盾の後ろからひょっこり顔をだすと……。
「な・何っ、なぜブランチが消えんのだ!」
盾からひょこり顔を出したクリスタルマンルビーの姿を見て、驚く悪魔伯爵
シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)。
そのシャッキーにクリスタルマンルビーは涼しい顔で言う。
「前回の戦い(100年前)の時、それに似た作りかけの武器を俺達は回収
していたんだよ」
その言葉に、
「何だと!」
と驚く悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)に、さらにクリス
タルマンルビーは続ける。
「……と言ってもその時はそれにはコアがなかったからどういうものか分から
なかったが、今回の事件で目的はわかった……目的が分かれば対処の仕様も
あるってわけさ」
と得意げに答えるクリスタルマンルビー。
「おのれ~!」
クリスタルマンルビーに癇癪を起したように言う悪魔伯爵シャッキー(髪の毛
が無数の蛇で目玉が一つ)。
その時、悪魔伯爵シャッキーの隣に居たゲー大隊長(下半身が大サソリ)が、
己の上半身を前に倒し、持ち上げた大サソリの尻尾から毒針を放つが……、
”ピシュー”===
\カーン/
その毒針は、クリスタルマンルビーの前にある盾に弾かれてしまう。
と、その時、クリスタルマンルビーは右手を前に出し、
「ルビースライサー!」
と言い、楔形の光線を悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)
目掛け放った。
それを咄嗟に悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)避けた
ものの、その楔形の光線がシャッキーが持つブランチキャンセラーに当たる。
\バン/
当たった光線はブランチキャンセラーの一部を破壊した。
「っ、しまった」
焦る悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)。
一生懸命、壊れたブランチキャンセラーを直そうとしている所へ、
「ソルジャークロー!」
そこへ、仮面ソルジャーブラック、楊黒暗の鋼鉄の爪が、
悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)を襲う……が、
咄嗟にゲー大隊長(下半身が大サソリ)が、シャッキーを庇った
ため、仮面ソルジャーブラック、楊黒暗の鋼鉄
の爪は、ゲー大隊長(下半身が大サソリ)の左腕に突き刺さった。
「うっぐぅ……」
すぐさまゲー大隊長(下半身が大サソリ)は大サソリの尻尾の毒針
を仮面ソルジャーブラック、楊黒暗に向け放つが、
”ピシュー”===
それを後方に飛びながら、かろうじて避ける仮面ソルジャーブラック
、楊黒暗。
「えぇーい、何をしておるシャッキー様をお守りせんか!」
と周りのサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)に怒鳴り散らすと、
サハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)数体が、慌てて、悪魔伯爵
シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)とゲー大隊長(下半身
が大サソリ)の前に庇うように立った。
その間に、クリスタルマンルビーの持つ盾の側に来る仮面ソルジャー
ブラック、楊黒暗にクリスタルマンルビーが
「それより、オトアちゃんを」
と声を掛けると、仮面ソルジャーブラック、楊黒暗
は、それに頷き、盾の裏に倒れている三毛猫を抱え、
「シャドー」
と言うと、クリスタルマンルビーの影に消えて行った。
「っく、オノレ!」
それを見て激しく怒る悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目
玉が一つ)だったが、横に居たゲー大隊長(下半身が大サソリ)が
左腕を押さえながら、
「シャッキー様、ここは私が……シャッキー様は、一旦お引き
下さいませ」
と悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)に声を掛
ける。
悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)は目を血走り
興奮気味ではあったが、ゲー大隊長(下半身が大サソリ)の言葉に
「……っく、致し方ないな、我は一旦引く」
と言って、クリスタルマンルビーを睨みながらも\ボワッ/と
黒煙と共に消えて行った。
◇
「ええぇ~い、お前だけは生かしてはおかん」
とゲー大隊長(下半身が大サソリ)が、押さえていた左腕を修復し、
クリスタルマンルビーに向け言うが、
「出来るかな、お前に」
と挑発をするクリスタルマンルビー。
そのクリスタルマンルビーに向け、ゲー大隊長(下半身が大サソリ)
は、三角頭巾から口を出すと、口を大きく開け、体長20Cmのサソ
リを無数に吐き出す……と、ゲー大隊長(下半身が大サソリ)が吐き
出した無数のサソリが集まりだして、体長10mの大サソリへと変化
して行く。
しかし、クリスタルマンルビーはすぐさま盾を捨て、
両腕を腰の所に持って行き素早く両腕を突き出しながら掌を合わせ開
くと、
「ルビニューム光線!」
と叫び、開いた掌から赤い光弾を放つ。
”●ピシュー”===
放たれた赤い光弾は、一瞬にして大サソリを真っ二つに切り裂いた。
「なっ……」
絶句するゲー大隊長(下半身が大サソリ)にクリスタルマンルビーは、
「前回(100年前)と同じ攻撃をしてもねぇ~俺には通用しないよ」
とゲー大隊長(下半身が大サソリ)言うと、すぐさま
「ルビーアイ」
と言うとクリスタルマンルビーの目が光った。
するとクリスタルマンルビーの脳内に
【デーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)】
H P 1100+140
M P 340+ 60
運動性 120+ 90
攻撃力 900+140
防御力 680+ 80
命中 85+ 5
回避 69+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・ストリングボール(粘着性)
・ストリングス(糸)
・ネット(網)
・魔法攻撃各種
・槍
・憑依悪魔レッサーデーモン
×140
【デーモンサハギンシャベル(悪魔+魚人+モグラ)】
H P 1400+180
M P 450+ 80
運動性 120+ 90
攻撃力 1150+140
防御力 1000+ 80
命中 89+ 5
回避 65+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・シャイアントシャベル(両腕)
・魔法攻撃各種
・憑依悪魔レッサーデーモン
×200
と出た。
「憑依悪魔はレッサーデーモンだけだな」
と確認すると、すぐさま体を大の字にして、
「ルビーノバ!」
と言って体全体から赤い光を放った。
「んっ、グッ……」
あまりの眩しさにゲー大隊長(下半身が大サソリ)が目を
右腕で庇う。
そして、今だ能力が通じず、デーモンサハギンスパイダー
(悪魔+魚人+蜘蛛)を倒すのに苦労しているマリーナ(マカナ)
とトリン(ナイア)に向け言う。
「ここに居るゲー以外の魔物の悪魔闘気は吹き飛ばした、もう
能力が使えるよお嬢ちゃん達」
そのクリスタルマンルビーの言葉を聞いたマリーナ(マナ)と
トリン(ナイア)は、すぐさま
「電磁ヨーヨー」
「オリハルコー!」
\\ビリビリビリ//
\グサッ/
”ジュルジュル"
リーナ(マカナ)の放っ電磁ヨーヨーは高圧電気でデーモン
サハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)を焼き殺し、トリン
(ナイア)の突き出した三俣の槍も槍先が光りその熱でサハ
ギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)の腹に大きな穴を開け、
絶命させた。
「これならいける」
「そうね」
マリーナ(マナ)とトリン(ナイア)は、そう言うと、目の前
のサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)達を次々に倒して
行くのだった。
◇
クリスタルマンルビー達がゲー大隊長(下半身が大サソリ)率いる
魔物達と戦ている地下闘技場に突然、\\バリバリバリ//と
お手製のマシンガントンプソン M1928をフルオート射撃しながら
、ガンボー(ガイゼル)が入って来た。
ガンボー(ガイゼル)が放った弾丸は、闘技場の入り口付近に居たデー
モンサハギンシャベル(悪魔+魚人+モグラ)20体を瞬殺する。
突然入って来たガンボー(ガイゼル)にクリスタルマンルビーは
言う。
「闘気を飛ばしたから能力が使えるぞガンボー」
その言葉にガンボー(ガイゼル)とその後から入って来た仮面ソル
ジャーバイオレット(黄雷)、仮面ソルジャーレッド
(呉火)、仮面ソルジャーホワイト(周雪)
達も頷き、仮面ソルジャー達3人は己の必殺技を次々と繰り出した。
「エレクトリッククロー!」
「フレイムクロー!」
「フリーザークロー!」
\\ビリビリビリ//
\\ボー//
”カチンコチン”
仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)の必殺技を受けた
デーモンサハギンシャベル(悪魔+魚人+モグラ)は鋼鉄の爪を体に
突かれ、高圧電流で黒焦げに、仮面ソルジャーレッド(呉火)
の鋼鉄の爪を体に受けたデーモンサハギンシャベル(悪魔+魚人+モグラ)
は、高熱でこれまた黒焦げに、そして仮面ソルジャーホワイト
(周雪)の鋼鉄の爪を体に受けたデーモンサハギン
シャベルは、たちまち体が凍り付くと共に”ボロボロボロ”と体が砕ける。
そして、ガンボー(ガイゼル)は持っていたトンプソン M1928を捨て、
自身のブランチ能力とブランチスキル”激怒”を使い、自身の周りに
多数のM16自動小銃を出したかと思うと、それを一斉射撃させる。
\\バリバリバリ//
ほんの3分ほどで、ガンボー(ガイゼル)と3人の仮面ソルジャー達
とでデーモンサハギンシャベル(悪魔+魚人+モグラ)達を全滅させるの
だった。
◇
ガンボー(ガイゼル)と3人の仮面ソルジャー達が入って来て、デー
モンサハギンシャベル(悪魔+魚人+モグラ)達を全滅させると、残りは
ゲー大隊長(下半身が大サソリ)と、デーモンサハギンスパイダー
(悪魔+魚人+蜘蛛)100体ほどになった。
「どうだい、こうさんするかい?」
とクリスタルマンルビー達がゲー大隊長(下半身が大サソリ)に言うと、
「えぇ~い!こうなれば奥の手だ」
とゲー大隊長(下半身が大サソリ)が破れかぶれ気味に言うと、
自身の上半身と、下半身の大サソリを分離して、上半身が空中に上がる。
と、上半身のローブ下から大量の砂を出す。
”サー”
と中身が空っぽになった上半身の白い三角頭巾に白いローブは、ヒラヒラ
と舞い落ちた。
するとゲー大隊長のローブ下から大量に出た砂が見る見る10m巨人の
姿へと変わり、
「なめるなよ」
と言いながら、分離した下半身の大サソリと共にクリスタルマンルビー
を襲おうとするが、それを見たクリスタルマンルビーは、ヤレヤレって
感じで、自身の体を巨人と同じく10mに巨大化させると、先ほどと
同じように、両腕を腰の所に持って行き素早く両腕を突き出しながら
掌を合わせ開くと、
「ルビニューム光線!」
と叫び、開いた掌から赤い光弾を2発放つ。
”●ピシュー”===
”●ピシュー”===
放たれた光弾は、見る見る大きくなり、それぞれ砂の巨人と、大サソリ
を包み込んだ。
「ぬぉ~!」
光弾に包み込まれたゲー大隊長(砂の巨人)は、そう叫ぶが……。
「イリィマァネェィシャン!」
と光弾に向かってクリスタルマンルビーが、叫ぶと、
巨人と、大サソリを包み込んだ光弾は見る見る小さくなり……やがて、
消えて行った。
その間に、仮面ソルジャー達3人とガンボー(ガイゼル)で、残りの
サハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)達を一掃した。
「もう出てきてもいいぞ楊」
と自身の影に言うと、クリスタルマンルビーの影からぬ~っと三毛猫
を抱えた仮面ソルジャーブラック、楊黒暗が出てきた。
そして、クリスタルマンルビーに尋ねる。
「柱、どうして柱の光線が悪魔に通じるんです?」
仮面ソルジャーブラック、楊黒暗にそう聞かれ、”ああ”
って感じでそれに
「ああ、俺のブランチスキル『理』(コトワリ)を使っただけだよ」
と答えると、さらに仮面ソルジャーブラック、楊黒暗
が、
「ブランチスキル『理』(コトワリ)とは?」
と聞くと、
「この世界の理は魔法があること、それをないことにできる
能力を俺のスキルの能力で正しただけだよ」
と答えながら、心の中では、
(ゲー大隊長は相変わらずと言うか、前回(1000年前)と全く同じ
攻め方をするので助かったな)
と思うのだった。




