104話 チーム『デビライザー』
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一方、ガンボー(ガイゼル)達が外で戦ているころ、地下の
闘技場では、犬の背中に乗っている三毛猫
の耳がぴくぴくとした。
≪オトアちゃん、後ろに何かいる≫
三毛猫の中に居るエードラムの言葉に三毛猫は、
直ぐに反応し、犬の背中から飛び降り、同じくエードラ
ムの言葉を聞いた犬は、後ろを振り向き、
\ガブッ/
と何かに噛みついた。
「ぐぇぇぇっ~!」
と言う叫び声と共に、姿を現したのが、デーモンサハギンレオン(魚人+
カメレオン)だった。
それを見た仮面ソルジャーブラック、楊黒暗がすぐさま
反応し、
「ソルジャークロー!」
と叫びながら、右手の甲から3本の金属の爪を出し、デーモンサハギン
レオン(魚人+カメレオン)の背中から胸にかけて突き悪魔核を破壊した。
「がっ!」
仮面ソルジャーブラック、楊黒暗に突かれたデーモン
サハギンレオン(魚人+カメレオン)は絶命する。
\パチ/、\パチ/、\パチ/、\パチ/
いつも間にか三毛猫達の前に悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無
数の蛇で目玉が一つ)が、拍手をしながら立っていた。
「何っ!」
それを見た仮面ソルジャーブラック、楊黒暗がそう言って
三毛猫を庇うように立った。
すると拍手をやめた悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)が
言う。
「ほう、その猫には悪魔を感知する能力があるのか」
そう言う悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)に仮面ソルジ
ャーブラック、楊黒暗が、
「貴様、何者だ!」
と問うと、
「我が名はダリウス様に使えるアークデーモン、悪魔伯爵シャッキー」
と胸を張り言う悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)。
その言葉に仮面ソルジャーブラック、楊黒暗が、驚き
「何っ、貴様アークデーモンなのか」
と言うと、
「いかにも我はアークデーモン、悪いことは言わぬ、そこの猫を素直に
我に渡せ、さすれば命までは取らぬ」
と仮面ソルジャーブラック、楊黒暗に諭す様に言う
悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)だったが、その
言葉に冒険者チーム『ナル』の海底王女マリーナ(マカナ)と海のトリン
(ナイア)が、言い返す。
「いやよ、あんたなんかにオトアちゃんは渡さない」
「そうよ、アークデーモンだかなんだか知らないけど、この私のトライ
デントであんたなんかくし刺しにしてあげる」
その言葉を聞いた悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)
がニヤリと笑い
「ほう、なかなか威勢のいいお嬢ちゃんだが……」
と言いながら指を\パチン/と鳴らすと、悪魔伯爵シャッキー(髪の毛
が無数の蛇で目玉が一つ)の周りに\ぼわっ/と黒煙と共におおよそ
400体の魔物が現れた。
そして、悪魔伯爵シャッキー(髪の毛が無数の蛇で目玉が一つ)は、
の海底王女マリーナ(マカナ)と海のトリン(ナイア)に向かって
「これでも、その生意気な口が聞けるのかな?」
と笑うのだった。
「っく……」×2
400体の魔物を前に言葉を失う海底王女マリーナ(マカナ)と
海のトリン(ナイア)だった。
------(テンタ視点)------☆
俺がガイスト(ピエロ)と対峙していた。
俺の前方で戦う、シェリーさん始め我がガンブレイブの
面々もデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)との
戦いに苦戦しているし、後方でデーモンサハギンマンティス
(悪魔+魚人+カマキり)と戦っているチーム『ポテンツァ』
も同様だった。
(これ、どう考えても絶対的ピンチじゃん)
と俺は心に思いつつも、目の前のガイスト(ピエロ)を何とか
しなければならない。
そこで、
「カムイ(ブレード人)さん、あいつを!」
と俺の後ろに浮かぶ刀さんにそう叫ぶ。
カムイさんは俺の言葉に、すぐさま反応し、俺の目の前に立ち
はだかるガイスト(ピエロ)に斬りつけるが……。
”ピユン彡”
ガイスト(ピエロ)は、それを華麗に避けるが、俺は刀さんが
ガイスト(ピエロ)に斬りつけると同時に、ベルトの後ろにある白い☆型の
手裏剣をガイスト(ピエロ)に投げつけた。
”シュッ”☆==
((((クルクルクル))))
\ズボッ/
俺の投げた手裏剣は見事ガイスト(ピエロ)に突き刺さる。
”ピキピキピキ”
刺さると同時に、ガイスト(ピエロ)の左手が、奴の魔力を吸いだし、
氷はじめる。
「うっ、なに!」
自身の左手が凍り始めたのに驚くが、刀さんの執拗な攻撃は
かろうじてかわしてはいる。
「えっ、ええ――い」
自身の左手が氷はじめ、それが左腕まで氷はじめながらも、癇癪を起した
様に言い、後ろに飛び跳ねながら、後退して行くガイスト(ピエロ)。
俺は逃げるガイスト(ピエロ)に銃を発砲するが、それを華麗に避ける。
刀さんも奴を追ったが、途中デーモンサハギンスパイダー(悪魔
+魚人+蜘蛛)に邪魔され、それを切り捨てる刀さんだったが、
「キャー!」
とシェリーさんの悲鳴が聞こえる。
俺は、銃でシェリーさんを襲うデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)
に発砲し、かろうじて倒すも、シェリーさんだけでなく、タミーさんやアナ
(ガイゼル妻)さん、それにミリー(トム妻)さんもデーモンサハギンス
パイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)に苦戦している上、後方のチーム『ポテンツァ』
もデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)に押され気味で、かなり
ピンチっぽい。
(何とかしなきゃ)
そこで、ガイスト(ピエロ)を追いかけようとする刀さんに
「カムイさん戻って!」
と言って俺の手元まで呼び寄せると、
「僕が、正面の敵を一掃しますからカムイさんは、後方の敵をお願いします」
とお願いする。
俺の願いに刀さんは、直ちに後方で戦うチーム『ポテンツァ』の
応援に飛んで行った。
それを見て、俺はすぐさま小槌から
「スカイバリアン!」
を呼び出し跨る。
因みにこのスカイバリアンには前もって魔晶石をセットしてある。
そのまますぐさま上昇するとともに、
”キュイーンキュルキュルキュル”
\\バリバリバリバリ//
スカイバリアンに備わっているミニガンを全弾撃ち放つ。
\\グァァァッ//×130
100体以上のデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)を葬る。
それを見ていた、シェリーさんとタミーさんは、自身の小槌から、ガイゼルさん
に渡された武器を取り出す。
シェリーさんはショットガン、タミーさんはアサルトライフルだ。
因みにシェリーさんのショットガンは、レミントンM31と言うショットガンで、
16ゲージの弾を4発内包していて、予備の弾は20発持ってきている。
またタミーさんのアサルトライフルは、H&K MP5で、弾倉には30発
あり、予備のマガジンが3つ(1つのマガジンにつき30発)を持ってきている。
シェリーさんが、アサルトライフルでなくショットガンなのは、射撃が得意では
ないシェリーさんに、ショットガンなら、まぁ当たるだろとガイゼルさんが考えた
ためである。
\\バコン//、\カチャ/、\\バコン//、\カチャ/\\バコン//、
\カチャ/\\バコン//、\カチャ/
\\バリバリバリバリ//
残りのデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)を2人で一掃する。
俺は、それを見て、スカイバリアンでガイスト(ピエロ)の所に向おうとするが、
その時、
\カキーン/
((((クルクルクル))))
\グサッ/
「だれか~助けてくれ!」
と声がする。
俺は声がする方を見ると、そこにはデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)
の鎌に弾かれ地面に突き刺さり、身動きが取れなくなった刀さんが居た。
俺は、すぐさま刀さんの側に居たチーム『ポテンツァ』のリーダーのレオン
(獅子族)さんに声を掛ける。
「レオンさん!地面に刺さった刀を抜いてやってください」
俺の言葉に、レオン(獅子族)さんが刀さんに近づき、自身の大剣を左手に
持ち直し、右手て地面に刺さった刀さんを\ズボッ/と抜くと、
「ああ、ありがとうございます」
とレオン(獅子族)さんにお礼を言う刀さんだったが、
「えっ、刀がしゃべった!」
とレオン(獅子族)さんが驚き一瞬固まったが、その時、デーモンサハギンマンティス
(悪魔+魚人+カマキリ)の鎌がレオン(獅子族)さんを襲う。
\ガシッ/
レオンさんは、咄嗟に左手に持ち直した自身の大剣でそれを受け止め、右手に持った
刀さんで、デーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)を
\グサッ/
と斬りつけると、\ドサッ/とデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)
がその場に倒れた。
切り口がないのに倒れるデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)と
持っている刀さんと交互に見返し驚くレオン(獅子族)さんに、
「ああ、私は斬りつけることによって魂を狩りとれる能力があるんですよ」
と言う刀さんに、
「何だって!」
と驚きながらも、近くに居たデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)
を次々と斬りつけ、倒れて行くデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)
達を見て、レオン(獅子族)さんは言う。
「お前……便利だなw」
そう言いいながら、レオン(獅子族)さんは次々にデーモンサハギンマンティス
(悪魔+魚人+カマキリ)を倒して行くのだった。
◇
------(第三者視点)------☆
ガンボー(ガイゼル)が
「おい、おい、もう武器ないって!」
とぼやいていると、仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)達が
ガンボー(ガイゼル)の元までやって来て、仮面ソルジャーバイオレット
(黄雷)が、
「武器は……」
と聞くとガンボー(ガイゼル)は、率直に
「ない」
と答えた。
仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)は、ガンボー(ガイゼル)
の想定してない答えに、
「えっ……」
と固まる。
そこへ、仮面ソルジャーレッド(呉火)が割って入って、
「おいおい、武器がないってことはないだろう」
とガンボー(ガイゼル)に突っかかると、
「確かに、ライフルや、対戦車砲が残ってはいるが……」
とガンボー(ガイゼル)が答えると、仮面ソルジャーレッド(呉火)
が、”ホラホラ”って顔で、
「あるんだろう~脅かすんじゃないよ」
とガンボー(ガイゼル)に言い返すと、
「お前達のジャンプ力なら、確かに奴らのいる所まで、ジャンプできると思うがな
、ただ、空中にとどまれるのは数秒だろう?」
と仮面ソルジャーレッド(呉火)に言い返すと、
「まぁ、そうだが……しかしよ~その数秒でマシンガンとかで”バリバリバリ”
ってたおせるじゃねぇ~かよ!」
とガンボー(ガイゼル)に再度つっかかるように言い返す仮面ソルジャーレッド
(呉火)に少し呆れたように、
「あのな、お前ら銃を撃ったことあるのか?」
と聞き返すと、仮面ソルジャーレッド(呉火)は、一言、
「ねぇー(ない)」
と答えた。
その言葉にガンボー(ガイゼル)は”はぁ…”っとため息をついて
「あのな!銃を撃つには射撃姿勢ってもんがあってな、訓練した者でも
空中で、それを保つのは難しいんだぞ、お前らのように銃になれてない者が、
空中で連射なんぞしたら、銃口があっちこっちに向いてしまい当たらねぇ~よ」
と少し強い口調で言い返すガンボー(ガイゼル)に、
「ああ……じゃぁ、対戦車砲なら”ズドーン””バーン”っで一気に倒せるん
じゃ……」
とさらに食いつくように言う仮面ソルジャーレッド(呉火)に、
思わず、
「あほう!、あんなものお前らが空中でぶっ放したら、撃った反動で頭から
おっこちるぞ」
と怒鳴ってしまうガンボー(ガイゼル)に、仮面ソルジャーホワイト
(周雪)が、ボソっと言う。
「じゃぁ、俺達でガンボー(ガイゼル)を空中に飛ばして、ガンボー
(ガイゼル)さんに撃ってもらいましょう」
その言葉を聞いたガンボー(ガイゼル)は、思い切り目をむいて、
仮面ソルジャーホワイト(周雪)を睨みつけるのだった。
◇
ガンボー(ガイゼル)と仮面ソルジャーレッド(呉火)や
仮面ソルジャーホワイト(周雪)が言い合いをしていると
……。
冒険者ギルド南支部の中庭にある転移魔法円が光る。
「んっ?なんだ」
と仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)が言うと、みんなが、
仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)が見ている方を一斉に見る。
「新手か!」
と身構える仮面ソルジャーレッド(呉火)。
「いや、あそこには転移魔法円があるところだ」
と仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)が言うと、
「ちぇっ、こんな時に誰だよ~」
と仮面ソルジャーホワイト(周雪)が言う。
彼らが見ている転移魔法円に4人の人影が見えた。
「んー悪魔ではないようだ」
それを見たガンボー(ガイゼル)が言うと、
「んっ、あいつらは……」
と見覚えあるのか仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)が
そう言うと、ガンボー(ガイゼル)が、
「前の3人の男はわからないが……後ろに居るのは確か」
「……テンタと一緒にゴブリン狩りをしたと言う、デーモンレディー(マヤ)
じゃなかったか?」
と言うと、仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)が、
「んっ、ならあいつらチームデビライザーか!?」
と言う。
仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)達がそんな会話をしている
中、4人はそれぞれ変身する。
「もどるんだなぁ~!」×3
まず、男3人が変身する。
それぞれ、黒い悪魔、黄色い悪魔、赤い悪魔に変身すると、背中から蝙蝠の羽を出し、
上空へと飛び出して行った。
そして、続いて残った女が変身する。
「デ~ィモン~!」
\\バリバリバリ//
体の全身から稲妻を出し身長30mの巨大な悪魔へと変身するのだった。
その姿を見て仮面ソルジャーバイオレット(黄雷)が、
「ああ、やっぱり」
と確信するのだった。
ごめんなさい、アップの設定忘れてました( ;∀;)
※訂正 仮面ソルジャーブラック、×(周雪)
〇楊黒暗




