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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 オトアピンチ!ブランチキャンセラー編
104/204

103話 もう武器ないって!

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457





------(第三者視点)------☆





 一方、テンタがガイスト隊長ピエロと戦っているころ。


冒険者ギルド南支部の闘技場に居た三毛猫オトアと言うと


……。


「あ~ん私にも抱かせてよ~」


「えーっ、さっき抱いてたじゃん」


三毛猫オトアを取り合うハワイ系の女性達。


 この2人を紹介すると、2人は冒険者で、所属チームは『ナル』。


共に19歳で『ナル』メンバーはこの2人だけだ。


1人は、マカナ、転生前は『中森かおる』。


16歳の時、遊覧船の沈没事故で亡くなり、このイデアに転生して


きた。


使用できるブランチは、アニメ『海底王女マリーナ』の主人公マリ


ーナ。ピンクのウエットスーツ姿で、ブーツに仕込まれたジェット


水流装置で海底を自由に泳げ、また、オキシドールキャンディー


と呼ばれるキャンディーを口に入れることにより、1時間は海底


で呼吸できる。


武器は電磁ヨーヨーで、ブランチスキルは、『会話』海の生き物と


会話できる能力がある。


 もう1人は、ナイア、転生前は『岡田博美』。


15歳の時に学校の水泳の授業の時突然心臓麻痺を起こし亡くなり、


このイデアに転生してきた。


使用できるブランチは、アニメ『海のトリン』の主人公トリン。


人魚の姿で、手にはオリハルコンの3又の槍を持つ。


水中では鰓呼吸できる。


武器は手に持っているオリハルコンの3又の槍でブランチスキルは、


『使役』魔物以外の海の生き物を使役できる能力がある。


 そんな2人に昨日から、もてあそばれる三毛猫オトアだったが、


三毛猫オトアは何の抵抗もせず、2人の好きにさせていたのだが


……。


そんな中頭にエードラムの言葉が響いた。


≪オトアちゃん、悪魔が来る≫


「えっ!」


エードラムの言葉に三毛猫オトアは、ビクっと反応し、すぐさま


マカナとナイアの手からするりとすり抜け、側に居た支部長の黄雷オウレイ


の元へと走る三毛猫オトア


「あっ、どこ行くのオトアちゃん」


「待ってぇ~」


そんなこととは知らず三毛猫オトアを追いかけるマカナとナイアである。













「悪魔が攻めて来ます」


黄雷オウレイの側まで行った三毛猫オトアが報告すると、


三毛猫オトアを追いかけていたマカナとナイアもそれを聞き驚く。


「えっ!」×2


 しかし、黄雷オウレイの方はそれに冷静に頷き、立ち上がって、


ギルドの闘技場に居るみんなに聞こえるように言う。


「全員、戦闘準備!」


その言葉に、黄雷オウレイ以外の『仮面ソルジャー』チームの


3人がそれに反応して、変身ブランチする。


「変身!」


「ソルジャ~変身!」


「変身レッド!」


それぞれが懐からお面を出してそれを顔につけてから変身ポーズを取る


と、仮面が光、やがてマスクに変わりそして体全体が変わっていく。


楊黒暗ヨウヘイアンさんこと仮面ソルジャーブラック、周雪シュウシュエイ


さんこと仮面ソルジャーホワイト、それに呉火ゴフォーさんこと


仮面ソルジャーレッドの面々。


それを見て、ガイゼルさんも変身ブランチする。


「ガンボー!」


見る見る上半身裸のムキムキマンに変わるガイゼル。


その様子に、慌てて変身ブランチするマカナとナイア


「マリーナ!」


「トライデント!」


マカナは、ピンクのウエットスーツ姿になり、ナイアは、


人魚姿に変わる。


そして、最後に、ギルマスの黄雷オウレイが、懐からお面を出し、


変身ポーズをとり


「セットアップバイオレット!」


と叫ぶと、仮面が光、やがてマスクに変わりそして体全体が変わっていく。


 そこへ、ギルド職員が慌てて入って来た。


「ギルマスぅ~!大変です、空から魔物がたくさんこっちに向かってきます」


その言葉を聞いた黄雷オウレイこと仮面ソルジャーバイオレット


は、その職員に聞く


「数は!」


すると職員が答えた。


「わかりません!」


その言葉にそのに居た全員が、


「んっ!」


と声をあげ、ギルド職員を見るのだった。














「方角は!」


数がわからないと言うギルド職員に仮面ソルジャーブラック(楊黒暗ヨウヘイアン


が聞くとギルド職員は、


「西の方角からです」


と答えた。


それを聞いた支部長ギルマスの仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ


が、


「弓を使えるものと魔法師……」


と言いかけて、


「悪魔に魔法攻撃は効かないんだったな……」


と言い、


「兎に角西の城壁の上に弓を扱えるものを集めて迎撃させろ!」


とギルド職員に指示を出した。


「わかりました」


指示を出されたギルド職員は、そう返事を返し、その場を足早に立ち去って行く。


それを見ながら、仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ)が呟く。


「ブルーノ(ガシャーン)が、変身ブランチを使えたら迎撃出来るのだが……」


その言葉に、仮面ソルジャーブラック(楊黒暗ヨウヘイアン)が、


「だとしても、ブランチの能力での飛び道具は悪魔に効果あるまい」


と仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ)に言うと、ふと目線を


ガンボー(ガイゼル)に移して言う。


「ガイゼル(ガンボー)、能力以外の武器はもっていないか?」


とガンボー(ガイゼル)に尋ねると、とガンボー(ガイゼル)は、


「あるにはあるが……俺はオトアを守らにゃ~ならんからここを離れるわけには


いかんぞ」


と言うと、仮面ソルジャーブラック(楊黒暗ヨウヘイアン)が、


「なら、オトアちゃんの護衛は俺が変わろう、その代わりガイゼル(ガンボー)


が、悪魔達を迎撃してもらえんか?」


とガンボー(ガイゼル)に尋ねると、


「えっ、しかし、テンタとの約束が……」


と言うと、仮面ソルジャーブラック(楊黒暗ヨウヘイアン)が、


「いや、それはわかるが、見ての通り、対空能力を持った転生者がいないんだ、


……それに、俺には、ブランチ能力の”シャドー”がある、いざとなったらこの


シャドーで、オトアちゃんを守れると思うがな」


とガンボー(ガイゼル)を説得するように言う。


ガンボー(ガイゼル)は少し考えて、


「そうだな、わかった」


と仮面ソルジャーブラック(楊黒暗ヨウヘイアン)に言うと、それを聞いていた


支部長ギルマスの仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ)が、


「よし、俺達仮面ソルジャー3人と、ガンボー(ガイゼル)とで迎撃に当たる、


他の物はここで仮面ソルジャーブラック(楊黒暗ヨウヘイアン)と共に待機し


ながら、三毛猫オトアちゃんを守ってくれ!」


と言い、達仮面ソルジャー3人と、ガンボー(ガイゼル)とで出て行こうとすると、


海底王女マリーナ(マカナ)と海のトリン(ナイア)が、支部長ギルマス


仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ)に声を掛ける。


「私達も行く」×2


それを聞いて、仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ)が振り向きざまに


「お前達は、水中特化型のブランチじゃないか、まして海のトリン(ナイア)は、


人魚の姿だ、それでどうやって空の敵と戦えると言うんだ」


とあきれ気味に言うと海底王女マリーナ(マカナ)と海のトリン(ナイア)は、


返す言葉がなかった。


「……」


そんな2人に仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ)が、


「気持ちはありがたいが、2人はオトアちゃんの面倒を見ていくれ」


とウインクすると、海底王女マリーナ(マカナ)と海のトリン(ナイア)は、


嬉しそうに、


「はいw」×2


と声をそろえ言うのだった。













 ここ冒険者ギルド南支部は、デンスアーラ共和国の外にあると言うのも


あるが、例え、デンスアーラ共和国の中にあったとしても、デンスアーラ


共和国自体、他の国と違って城壁作らない国なので、南支部には、支部を


ぐるりと囲む城壁が備わっている。


その城壁の西側の上部に、ギルドマスターの命を受け、弓を持ったものが


集まっていた。


「こりゃ~100や200では済まないぞ」


とその城壁の上から迫る魔物達を見て1人の男が言う。


その傍らに居たもう1人の男が、


「ホントだな、こりゃ俺達の手には負えねぇ~ぜ」


と言うと、先ほどの男が、


「なぁ~に、おっつけギルマス達転生者が来るだろうから、俺達は


それまで時間稼ぎすりゃ~いいだけだ」


と言い返す。


すると、そこへギルド職員らしき男が、城壁に集まった男達に


「みんな~迎撃準備!」


と大声で言うと、城壁に弓を持って集まった男達は、矢をつがい


空の魔物に矢を射る準備をする。


「放てぇ~!」


ギルド職員らしき男が、大声でそう言うと、弓を構えた男達は、


次々と矢を放つ。


ピシュン◇彡、ピシュン◇彡、ピシュン◇彡


無数の矢が、空を飛んでいた蛾のような魔物に次々飛んで行くが、


200体居た蛾の魔物のうち、20体ほどは、矢を射られ地面へと


落下して行くものの、その他の蛾の魔物達は、矢を避けるように


飛行し、そして……。


自身の羽をパタパタさせ、城壁の上に居る男達に自身の羽の鱗粉


をばらまく。


「グッ」


「うぅっ…」


「ぐぅぅ…か・体が……」


「しびれて……」


と言いながら、おおよそ30人居た男達は、次々とその場に倒れて


行く。


そこへ、地下の闘技場から仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ


達が城壁の上に上がて来て、


「な・なに!」×4


と城壁に居た男達が倒れているのを見て驚く。


そして、倒れた男達を見て、仮面ソルジャーバイオレット(黄雷オウレイ


が言う。


「こりゃ~麻痺の鱗粉か」


その言葉を聞いたガンボー(ガイゼル)は、自身の小槌から、防毒


マスクを取り出しつけてから、仮面ソルジャー達にそれぞれ自身の


作った武器を出す。


その間に、仮面ソルジャーホワイト(周雪シュウシュエイ)が


ギルド職員達を呼びに行き、蛾の魔物の鱗粉で体が麻痺した者達


を救護室に運ぶよう指示するついでに、


「魔法師を呼んで、こいつらに浄化の魔法を掛けるように言ってくれ」


とも指示をしていた。


 その間にガンボー(ガイゼル)は、自身の小槌から四角い双眼鏡


のようなものを出し、空を飛ぶ蛾の魔物を見た。


\ピッ/ 



【デーモンサハギンモス(悪魔+魚人+蛾)】


H  P    998+180


M P    320+ 60


運動性 125+ 90


攻撃力   890+140


防御力   620+ 80


命中       90+  5


回避  72+10


・悪魔闘気(魔法無効)


・麻痺の鱗粉)


・魔法攻撃各種


・レイピア


×180


「ほう~なかなかの数だな」


と双眼鏡を覗き言うガンボー(ガイゼル)。


因みにこの双眼鏡スカウターは、テンタやシェリー達のコンバットスーツに


備わるサーチャースコープ


の機能をまねて、ガンボー(ガイゼル)が自作したものだ。


 仮面ソルジャー達にガンボー(ガイゼル)がそれぞれ武器を渡すが……。


渡された仮面ソルジャー達はそれを受取り、首をかしげる。


「こ・これが武器か?」


とガンボー(ガイゼル)に尋ねる仮面ソルジャーレッド(呉火ゴフォー)。


「ああ、そうだ」


とあっさり答えるガンボー(ガイゼル)。


 ガンボー(ガイゼル)が仮面ソルジャー達それぞれに手渡したのは黒い投網。


「この網でどうやって倒せと……」


と質問する仮面ソルジャーホワイト(周雪シュウシュエイ)に、ガンボー(ガ


イゼル)は、説明した。 


 この投網は、以前悪魔が両替商を襲った時にクリスタル警察のロボットデカ・


ディが使った黒い網と同じで、相手の体内の魔力を外に放出する効果の


ある網だと言うことだ。


「なるほどな……」


説明を聞いた仮面ソルジャーホワイト(周雪シュウシュエイ)は納得したように


そう呟くのだった。













 投網をガンボー(ガイゼル)から受け取った支部長ギルマスの仮面ソルジャー


バイオレット(黄雷オウレイ)は、ギルド職員を呼び、魔法師を集めさせ、西の


城壁に向けて、土属系魔法でスロープを作らせ、他の仮面ソルジャー達に向け、


「作戦開始!」


と号令をかけると、それぞれの仮面ソルジャー達が自身の能力で、専用マシン(オー


トバイ)を出す。


「こいティーガ!」


「レオン!」


「ライガー!」


それぞれのマシンは、それぞれの仮面と同じ、白い虎、赤い獅子、紫の獅子虎ライガー


の色と形をしており、前足と後ろ足でタイヤを挟み込んだ姿。



\Boone/ 、\キュルキュルキュル/


それぞれのマシンがエンジンをふかし、タイヤを滑らせスロープに向け走り出す。


そして、


\Boone/ 


スロープでジャンプし、さらにジャンプしたオートバイからジャンプする。


「とー!」×3


そして、空中に居るデーモンサハギンモス(悪魔+魚人+蛾)達に投網を投げる。


網にはそれぞれ、約50体ほどのデーモンサハギンモス(悪魔+魚人+蛾)達が


掛かると、


「とー!」×3


その網を持って、地上へと降りる仮面ソルジャー達。


そして、網の効果により魔力を失い自身の体から悪魔闘気(魔法無効)を出せなくなった


デーモンサハギンモス(悪魔+魚人+蛾)達に仮面ソルジャーレッド(呉火ゴフォー


が、


「ヘルファイアー!」


\ボー/ 


と叫びながら、炎を口から吐いて、網ごと燃やして行く。


その間に、ガンボー(ガイゼル)は、円錐形の形をした爆薬入りの矢を弓で射って、1体


づつ、倒して行く。


”シュッ◇彡”、\ボン/、”シュッ◇彡”、\ボン/”シュッ◇彡”、\ボン/。


爆薬入りの矢がなくなったころ、すべてのデーモンサハギンモス(悪魔+魚人+蛾)を


倒して”ほっ”としたガンボー(ガイゼル)だったが、そこに


\\ブーン//


と大きな羽音がするので、空を見上げるガンボー(ガイゼル)。


そこには沢山の新たな魔物の姿があった。


ガンボー(ガイゼル)は慌てて防毒マスクを外し、双眼鏡スカウターで新たに


現れた魔物達を見ると……。


\ピッ/ 



【デーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)】


H  P   1000+180


M P    330+ 60


運動性 140+ 90


攻撃力   883+140


防御力   625+ 80


命中      87+ 5


回避 84+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・クラッシャー(かじる)


・各種魔法


・青龍刀


・ジャンプ力(30m)


×200



【デーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)】


H  P   1200+180


M P    360+ 60


運動性  260+ 90


攻撃力   1000+140


防御力   800+ 80


命中      92+ 5


回避 76+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・鎌(両腕)


・各種魔法


×200


双眼鏡スカウターに出たのを見て、ガンボー(ガイゼル)が


「おい、おい、もう武器ないって!」


とぼやくのだった。




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