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~異世界転移~ 彼女のカラダを取り戻す(何故か異世界でヒーローやってます)  作者: グリンピースの豆ごはん
第4章 オトアピンチ!ブランチキャンセラー編
103/204

102話 どう考えても絶対的ピンチじゃん

カクヨムにても同時掲載しています


https://kakuyomu.jp/works/16817139558796768457




「今度は私達が罠を張る番ねw」


とミリー(トム妻)さんが言うと、『ポテンツァ』の魔法師


のチャッピー(キャットピープル)さんに聞く、


「天井と床を棘だらけにしてもらえる?」


聞くと、チャッピー(キャットピープル)さんが軽く


「お安い御用w」


と言って、


「床の岩よ我が求める形となれスパイクホーム!」


と唱えると、俺達が居る通路の先から突き当りの扉まで


通路の床が円錐形の棘だらけとなる。


同様にして天井も魔法で棘だらけにする。


それを見て、ミリー(トム妻)さんが、


「上出来w」


と、チャッピー(キャットピープル)さんを褒める。


そして、シェリーさんに、


「さっきと同じように扉を破壊してシェリー」


と指示を出すと、


「OKw」


と軽く返事を返したシェリーさんは、先ほどと同じように


自身の左右の腰にある半円球を1つに合せバスケットボー


ルぐらいに大きくなると同時に鎖付きの棘が出た紫の鉄球


へと変形させ、


「パープルハンマー」


と叫び


\ボン/


と言う大きな破裂音と共に、鉄球のお尻から噴射をして、鉄球


は鎖を伸ばしながら、正面の扉にぶち当たった。


\バッキーン/


扉を破壊すると、先ほどのデーモンサハギンヒル(悪魔+魚人


+ヒル)同様、デーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)


も俺達を襲おうと一斉に我さきへと飛び出してくるが……。


「グァァァッ!」


「グェェェッ!」


と床から飛び出した棘を踏み悲鳴を上げ、それを知らずに後から


飛び出してくるデーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)


達に押し倒され、体全体を棘でくし刺しにされ絶命する者や


床の棘に気づき大きくジャンプしたのはいいが、高く飛び過ぎ


て、天井の棘に頭から胸までめり込み絶命するデーモンサハギン


ホッパー(悪魔+魚人+バッタ)達。


中には、胸の山羊の顔(悪魔核)が健在で体を再生しようとする


デーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)もいるが、


そんな奴らに前衛に居たシェリーさんとタミーさんに変わり前


衛を交代したチーム『ポテンツァ』のレオン(獅子族)さんと


ジョージ(虎族)さんが、あらかじめ小槌から出しておいた弓


で、\ピシュン/、\ピシュン/と魔核である胸にある山羊の


顔を矢を射って倒して行く。


そうして、約50体ほどデーモンサハギンホッパー(悪魔+魚


人+バッタ)倒したところで、再度俺も加わり、シェリーさん


とタミーさん3人で前衛を変わる。


俺は左わきのホルスターから愛用のS&W M629を出し、


銃身にサイレンサーを取りつけ構え撃つ。


\ボスッ/、\ボスッ/、\ボスッ/、\ボスッ/


タミーさんさんは左太腿の装甲版からサイレンサー付きのデザー


トイーグルを出し左手で構えながら、


「スピンソーサー」


と叫び、コンバットスーツの背中から2つの棘付円盤を飛ばし、


\ズバーン/、\ズバーン/とデーモンサハギンホッパー(悪魔


+魚人+バッタ)を切り裂き、そして、左手に持ったサイレンサー


付きのデザートイーグルを撃つ。


\ボスッ/、\ボスッ/、\ボスッ/、\ボスッ/


俺とタミーさんの攻撃の合間を縫って、シェリーさんは、


「パープルハンマー」


と叫び鎖付きの鉄球を操り、


\バッキーン/、\バッキーン/、\バッキーン/、と


デーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)達の体を砕いて


行く。


そして、さらに60体倒したところで、俺が背中のカムイさん


に声を掛けようとしたら、声を掛ける前に俺の背中の鞘から


「任された!」


と言いながら飛び出していき、正面の扉奥の部屋に残っていた


デーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)達の魂を狩る。


(いや……いいんだよ、いいんだけど……俺の話を聞いてから


にしてほしかったな)


と思う俺だった。













恐らくほとんどのデーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)


を倒したであろうと言うことで、『ポテンツァ』の魔法師のチャッ


ピー(キャットピープル)さんが、土属系魔法で床の棘を元に


戻し、皆で警戒しながら通路突き当りの部屋に入る。


デーモンサハギンホッパー(悪魔+魚人+バッタ)の死骸があちら


こちらに散らかってはいるが、ここで一旦休止を取る。


(俺はほとんど戦てないけど、他の人達はそれなりに戦ったんでね)


 各々、水筒を出して水を飲んだり、魔法師のミリー(トム妻)さん


やチャッピー(キャットピープル)さんは、水と一緒に錠剤のエリク


サー(魔力回復薬)を飲んでいた。


 俺は、さっき使ったスピードローダー(弾丸装填装置)を戦闘の


あった場所で拾い改めてそれに弾丸を装填していた。


本来、スピードローダーは使い捨てだが、俺はそれを3つしか持って


ないのと、もったいないしって言う気持ちから回収し再度使っている。


弾をスピードローダーに装填しながら、ふと考えた。


(レッサーデーモンが憑依した魔物や人間は、当初頭が山羊だったのに


それが、次第に体はそのままで胸に山羊の顔が付くようになったけど、


それも、最近小さくなっているようだけど……)


 確かに今回戦った魔物達は相変わらず胸に山羊の顔があるのだけれど


(※デーモンサハギンマッシュルーム(悪魔+魚人+キノコ)はキノコの傘)


以前より小さくなっていた。


以前は胸いっぱいに山羊の顔だったのに今回のは、握りこぶしぐらいの


大きさだった。


(これは、ベースの魔物が強くなったから?か……)


と考えていたら、休憩が終わる。


「さぁ、次行くわよ」


とミリー(トム妻)さんがみんなに号令をかけるのだった。













ミリー(トム妻)さんがみんなに掛けた号令に、タミーさん


が、


「行くわよって、何処へ?ママこの部屋出口ないけど」


と言うと、


「それを探すのよ」


とミリー(トム妻)さんが、タミーさんに答える。


と言うことで、皆でこの部屋の出口を探すのだが……。


 壁を調べても何か仕掛けらしきものもない、天井にも


ないし……。


そんな時、『ポテンツァ』の魔法師のチャッピー(キャット


ピープル)さんが、


「ミリーさんちょっと……」


と何かを見つけたようで、ミリー(トム妻)さんを呼ぶ。


「んっ、何かあった?」


チャッピー(キャットピープル)さんに呼ばれたミリー(ト


ム妻)さんが、部屋の中央に居るチャッピー(キャットピ


ープル)さんの元に行くと……。


床を指しながらチャッピー(キャットピープル)さんが、


「この円とその外側の円に何か印のようなものが……」


床面を指しながら言うと、


「どれどれ」


とミリー(トム妻)さんが、チャッピー(キャットピープル)


さん指さす床を見る。


俺とほかのメンバーも”どれどれ”って感じでその周りに集ま


る。


そこには、直径3mの円の外側に直径3.3m円が◎のように


なっていて、それぞれに何か文字のようなものが刻まれていた。


床の円にしゃがみ込みしばらくその◎を眺めていたミリー(トム


妻)さんが、何かを思いついたように、


「はぁっ、はーん、これはこうすれば……」


と言いながら内側の円をぐるりと回し、内側の円と外側の円に


刻まれた文字を合わすと……


\ズズズズズッ/


と言う音と振動音がしたかと思う部屋の壁が右に回りだし入り口


がくるりと180度周り、反対側向いた。


それを見た俺を含む他のメンバーは、


「おお!」


と声をあげる。


「さすがはミリーさんです」


とチャッピー(キャットピープル)がミリー(トム妻)さんに


声を掛けると、またもや胸を張り、


「それほどですw」


と自慢げに言うのだった。












「サーチャースコープ!」×2


と入り口(出口)にシェリーさんとタミーさんがサーチを


掛けると……。



【……………………】


H  P    ……………………


M P    ……………………


運動性 ……………………


攻撃力   ……………………


防御力   ……………………


命中      ……………………


回避 ……………………


 

魔物や悪魔らしきものの反応はない。


そこで、シェリーさん、タミーさんを先頭に陣形を組んで


部屋を出た。


そこは、おおよそ草野球のグランドぐらいの大きさで、天井や


壁、床などは鍾乳石のような岩状で鍾乳洞の中に居るって感じ


だった。


そして、よく見ると、はるか彼方に磔にされた銀色の物体が


見えた。


「……パパぁ~?」


とシェリーさんが叫び、シェリーさんとタミーさんが駆け寄ろ


うとするのを


「待ちなさい2人共!」


と止めるミリー(トム妻)さん。


「なんかおかしい……」


そして、皆であたりを警戒しながら、ゆっくりと磔にされた


物体に近づこうとした時だった。


「ほう、気が付いたか……さてはあの者の身内か」


と声がした。


すると、磔の銀の物体の裏から突然、ピエロが現れた。


「我が名はガイスト悪魔伯爵シャッキー様配下のベビルデーモン


である」


と言うと、側にあった磔された銀の物体を磔ごと蹴とばし、磔の


銀の物体事倒す。


\バキッ/


\ドスン/


「ああ!」×8


それを見て驚く俺達。


磔ごと倒された銀の物体の頭が取れる。


(((コロンコロン)))


取れた頭は、そのまま床を転がった。


「やっぱり」


それを見て、ミリー(トム妻)さんが、確信する。


\ハッハッハー/


と笑うガイスト(ピエロ)。


「元々そこの小僧と猫をおびき寄せるために一芝居打ったのだが、


まさか、こいつの身内がここまで来るとはな」


と俺達に向かって言うガイスト(ピエロ)に、


「あの人はどこ!」


と強めに言うミリー(トム妻)さんに、ガイスト(ピエロ)は、


「んっ、奴か、奴なら悪魔公爵ヤブー様配下のピッポリトが、


何かの実験に使うと持って行きよったわ」


その言葉に驚き


「なんですって!そのピッポリトはどこに居るの?」


と叫ぶミリー(トム妻)さんに、


「さぁな、俺は知らん」


と言い放つガイスト(ピエロ)に


「じゃ、あなたを捕まえて居場所を吐かすしかないようね」


とミリー(トム妻)さんが言うと、


「やれるかな?」


とにやりと笑い言うガイスト(ピエロ)が、唐突に指を


\パチンッ/


と鳴らすと、俺達の前方には下半身が蜘蛛上半身がサハギン


の魔物がおおよそ200体現れ、俺達の後方にも、カマキリ


のような魔物がおおよそ200体現れた。


「やれ!」


と魔物達に命令するガイスト(ピエロ)。


すぐさま、シェリーさん、タミーさんが、


「サーチャースコープ!」×2


と魔物達をサーチすると……。


【デーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)】


H  P   1100+140


M P    340+ 60


運動性 120+ 90


攻撃力   900+140


防御力   680+ 80


命中      85+ 5


回避 69+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・ストリングボール(粘着性)


・ストリングス(糸)


・ネット(網)


・魔法攻撃各種


・槍


×200




【デーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)】


H  P   1200+180


M P    360+ 60


運動性  260+ 90


攻撃力   1000+140


防御力   800+ 80


命中      92+ 5


回避 76+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・鎌(両腕)


・各種魔法


×199


と出たらしい。


(ん?何でカマキリだけ199なんだ……)


って考えていたら、急に誰かに羽交い絞めにされたように


感じて、身動きが取れなくなった。


「っく!」


そんな中、正面のデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+


蜘蛛)に対して、シェリーさん、タミーさん、アナ(ガイゼル妻)


さんにミリー(トム妻)さんが陣形を取り、後ろのデーモンサハ


ギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)には、リーダーのレオン


(獅子族)さんを中心に『ポテンツァ』の面々が陣形を取る。


俺も参加しようとするが、体が動かない……と、


その時、目の前にガイスト(ピエロ)が\ボワッ/と現れた。


「な・なに!」


俺は目の前のガイスト(ピエロ)に対処しようとするが、体が


動かない。


「っく……そっ」


そんな俺をあざ笑うように


「今頃、あの猫もゲー大隊長と悪魔伯爵シャッキー様に魂を狩りとら


れているろだろうて、お前もここで死ね」


その言葉に俺は、


「何だって!」


と驚き、体をもがいてどうにか動かそうとするが、動けない。


そんな俺に対して、持っていたダガー(短剣)で、俺の体を突こうと


迫って来るガイスト(ピエロ)。


その時だった、俺の背中のカムイ(ブレード人)が動いた。


俺の背中の鞘から飛び出し、俺の背中に居る何者かを刺した。


「グゲェー!」


大きな悲鳴と共に俺は体の自由を取り戻し、すんでのところで、


ガイスト(ピエロ)のダガー(短剣)を回避した。


「な・何っ!」


それを見て驚くガイスト(ピエロ)。


俺は目の前のガイスト(ピエロ)を警戒しつつ、俺の背中に居たであ


ろう物をチラッと見ると、そこにはデーモンサハギンレオン(魚人+


カメレオン)が倒れていた。


それを確認した俺は、目の前のガイスト(ピエロ)に言う。


「オトアを襲ったのは本当か!」


すると、ガイスト(ピエロ)は、


「ああ、いまごろあの世だろうて」


と俺に対して皮肉っぽく言うガイスト(ピエロ)。


俺は、ガイスト(ピエロ)と対峙しながら、オトアに念話を試みる。


≪オトア、オトア、大丈夫か!≫


しかし、オトアからの念話の返事がない。


(ヤバイ、やばいぞこの状況)


と焦りながらも考える俺だった。













 俺がガイスト(ピエロ)と対峙しているころ、後方のデーモ


ンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)と戦闘している


チーム『ポテンツァ』の面々は……。


「秘儀、飛行切り!」


とレオン(獅子族)さんは叫ぶと、弾丸のようにデーモンサハギン


マンティス(悪魔+魚人+カマキリ)達の中に飛んで行き、大きな剣を


振るい、水平にデーモンサハギンマンティス(悪魔+魚人+カマキリ)


達を真っ二つに切り裂こうとするが、奴等は自身の腕の鎌を振るい


それを弾いた。


\ガキーンッ/


そして同じくジョージ(虎族)さんの


「秘儀、風車切り!」


ジョージ(虎族)さんも持っている大剣を大上段に構えたままくる


くると体を回転しながら、デーモンサハギンマンティス(悪魔+魚


人+カマキリ)を縦に真っ二つに切り裂こうとするもそれも弾かれる。


\ガキーンッ/


「っくそっ!」


「クソ!」



そして、2人はかろうじて、デーモンサハギンマンティス(悪魔+魚


人+カマキリ)達の攻撃をその持っている大剣で防いでいる状態だ。


 また、前方のデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)と


対峙している我がガンブレイブの面々はと言うと……。


「パープルハンマー」


シェリーさんが、撃ちだす鉄球を、デーモンサハギンスパイダー


(悪魔+魚人+蜘蛛)くるりと後ろを向き、糸を出して、シェリーさん


の撃ちだしたハンマーに絡めると、そのバカ力で、シェリーさんから


ハンマーを奪い取る。


「あっ!」


そして、タミーさんの撃ちだす、


「スピンソーサー」


背中から棘付の円盤を2つ回転させながら打ち出すも、シェリーさん


同様デーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)はくるりと後ろ


を向き、お尻からストリングボール(粘着性)と言う粘着性の糸玉で


それを絡めとるのだった。


かろうじて、アナ(ガイゼル妻)さんが、自身のバトルアックス(戦


斧)で2体のデーモンサハギンスパイダー(悪魔+魚人+蜘蛛)を真っ


二つに切り裂いてはいるが……。


(これ、どう考えても絶対的ピンチじゃん)



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