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いつか魔王になろう!  作者: Red/春日玲音
第一章 魔王になろう

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獣人の国

 「ここで王様に会うのか?」

 俺達が案内されたのは、リンガード共和国の首都から少し離れた……馬車で3日程……所に位置する森の中だった。

 獣人らしいと言えなくもないが、「王様」に会うには不向きなのではないかと思う。

 「えぇ、ここなら、他の集落も近いですし、何かあっても逃げ延びやすいので。」

 そう説明してくれたのは、前の集落から、ここまで案内してくれた、白猫獣人のリナさんだ。

 ちなみに、俺とリナさんとの間は2mほど離れていて話しづらい。

 かといって、会話するのに不便かというと、そうでもないため文句を言うに言えない……2mというのはそれ程微妙な距離だった。


 俺達の間に2mという距離がある原因は、俺の両サイドにあった。

 リィズとソラが俺の腕にしがみつき、2m以内に近づく女性に対し「シャァーーーーッ!」

と威嚇しているのだ。

 まぁ、リィズとソラがこんな風になった原因は、我を忘れてモフモフの没頭してしまった自分にあるので文句は言えない。


 ……待てよ?悪いのはモフモフであって、俺は悪くない…………イヤイヤ、モフモフに罪はない……。


 ……ま、まぁ、色々あったが俺達は獣人の王様に会うために、ここに来ているのだが……。

 「しかし、獣人の国なんてあったんだな。」

 「私も知らなかったっす。」

 俺が誰ともなしにそう言うと、リィズも知らないと答えてくれる。


 「正確に言えば、まだ「国」ではないのです。」

 リナがそう教えてくれる。


 リナの話によれば、このあたり一帯に獣人たちに集落が固まっているらしい。

 元々は亜人戦争の折、住むところを追われ、転々とした先に落ち着いた場所だったらしいが、その後人間たちが住む場所を広げ、このあたり一帯が「リンガード王国(・・)」となったのが約200年ほど前の事。」

 亜人戦争の傷が癒えていない両者間には微妙な緊張感があったものの、相互不干渉を貫いて、それなりに平和にやってこれたらしい。

 時が過ぎて、「リンガード王国」が「リンガード共和国」となり、亜人戦争が「昔の話」になる頃には両者間での交流も盛んになり、特に大きな問題もなく今に至るそうだ。


 しかし近年になって様々な問題が浮かび上がってきた。

 隣のアルガード王国内における獣人奴隷の売買……それに伴う獣人狩り。

 リンガード共和国とアルガード王国の小競り合いが大規模になりつつある。

 リンガード共和国内における獣人達の立ち位置等……。


 「一番大きな問題は、リンガードから私達に「国家を設立してはどうか?」という打診があった事なんです。」

 同盟国として後ろ盾にもなるし、色々協力を惜しまないからと言ってくれているそうだ。

 正式に国家となればアルガード王国に対し「獣人狩り」をやめさせる抑制にもなるだろう。

 良い事尽くしのように思えるが……。

 「そうなんです。良い事なんだと思います。例えリンガードに色々思惑があるにしても……です。」

 「何か……問題があるのか?」

 それが……とリナが言いかけたところで別の声が割り込んでくる。

 「待たせて悪かった。余がポメラ王国国王、ダビッドである。」

 それなりに威厳がある……とはちょっと言い難い高めの声の主……国王と名乗った男に目を向ける。

 細身だが、引き締まった体つき、顔はやや童顔だが中々のイケメン、そして……頭の上の長いミミ。

 イケメンも、厳ついしゃべり方もすべて台無しにする可愛いミミ……ダビットはウサギの獣人だった。


 「そなたらが、精霊女王の使いか?我ら獣人族の事を良しなに頼むぞ。」

 ダビットが、威厳たっぷりに言ってくるが、その容姿もあって、必死に背伸びをしている子供にしか見えない。

 ヤバいかも……と思い、隣のミリィをチラ見する……ウズウズしているのがわかる……これは止めないとヤバい。

 「余は、見ての通り若輩者ではあるが、バカにするのであれば……。」

 ダビットが何か言いかけていたが最後まで言い終えることが出来なかった。

 なぜなら……。

 「きゃぁー、可愛い!大丈夫よ、お姉さんに任せて!」

 メータが振りきれたミリィが抱きしめていた。

 ……遅かった。

 ミリィを見ると自分の胸元にダビットを引き寄せ、ミミをモフっている。

 それを見た瞬間、考えるより体が先に動いていた。

 パシッーン!

 どこからともなく出てきたハリセン『精霊くん1号』でダビットを叩き落とす。

 「な、何をする……。」

 ダビッドがうめく……、そばにいた二人の護衛……狼のイケメン獣人……が武器を抜こうとする。

 「あーすみません……大きな蚊がいましてねー、王さまの高貴な血を蚊如きが……許せないですよねぇ。」

 ちらりと視線を護衛の二人にも向ける。

 「蚊がいたんだよ、わかるよな?」と視線で訴えておく。

 「そ、そうか……蚊がいたのでは仕方がないな……。」

 何とか、その場を取り繕うダビット……しかし、その頬は赤く染まり、ミリーの胸元をじっと見ている。

 聞くところによると、ダビットはまだ13歳だそうだ。

 ミリィの大人の魅力にメロメロになるのは仕方のない事だろう……と理解はしているのだが……。

 「ミリィと言ったか?其方、よかったら余の第二夫人にな……るぼぉっ!」

 ダンダンダンっ!とダビットの足元にドラグーンから放たれた弾丸が撃ち込まれる。

 足にも当たっているが……ワザとだ。

 「な、何をする!」

 「嫌だなぁ……おーさまの足元に大蛇がいたんですよー。きけんでしたねー。」

 半ば棒読みになるが、関係ない。

 ダビッドは護衛の二人に「いたのか?」と視線を向ける。

 二人はちらりとこちらを見た後「……いたような……気も……」とか、誤魔化している。

 「あれぇ、逃げちゃいましたかねぇ……あんな危険なのほっとけないですねぇ……この森ごと焼き尽くしますかぁ。」

 俺はそう言ってドラグーンにナパーム弾を詰める。

 ソラも「私もやるー」と嬉しそうにワルサーを取り出す。

 「……はぁ……、そこまですっよ。」

 今まで傍観していたリィズが止める。

 「にぃにも少しは私たちの気持ち、解ってくれたっすかねぇ。」

 呆れた口調ではあるが、顔は笑っている。

 「そこのおーさまも、諦めるっす。ねぇねは私の嫁っす。手を出す気なら……」

 (精霊全部を敵に回す覚悟があるー?)

 エアリーゼが笑いながらそう言う。


 「「「すみませんでしたー!」」」

 ダビットと護衛の狼獣人はそろって土下座をした。

 


 「そなたらがミーナを助けてくれたのか。礼を言うぞ。」

 ダビットが串焼きを頬張りながら言ってくる。

 「まぁ、成り行きだったけどな。」

 俺も、串焼きに手を伸ばす。

 目の前にはイノシシが丸ごと一頭、リィズとミリィの手によって焼かれている。


 あれから、俺達は、とりあえず食事をしながら話そうという事で焚火を囲んで話している。

 ちなみにイノシシは狼の獣人さんが狩ってきた。


 「本来なら余は、まだ気楽な身分だったのだ。」

 ダビットが語ったのは、先ほどのリナの話の続きだった。

 「リンガード共和国の思惑は分かっておる。アルガードとの紛争に我がポメラ王国を利用したいのだろう。父上もそう言っておった。」

 確かに、獣人奴隷解放を訴えるだとか、不当に攫われた獣人達を助けるだとか、攻め込む大義名分には事欠かないだろう。

 しかも、矢面に立つのは獣人達なので美味しい所だけ持っていけるだろう。

 「それでも、それがわかっていても「国家」ともなれば獣人誘拐阻止への抑止力になるのは間違いない。これ以上、悲しい思いをする者達を増やさない為にも「国家」として立ち上がらなければならない。」

 「……そこ迄わかっていて、何を悩んでいるのですか?しかも俺達の力を借りたいなどと……。」

 「……何から話したらいいか……。……リナ、ちょっとこっちへ。」

 ダビットはリナをそばに呼びよせると近くに座らせた。

 「リナと、レイ殿が助けてくれたミーナ、その姉のリーンは、余の幼馴染だ。」

 

 事の起こりは数年前……ダビットの父が長を務める集落が盗賊団に襲われたそうだ。

 何とか撃退したものの、被害も大きく、また十数人の獣人が連れ去られたそうだ。

 連れ去られた中にミーナもいて、姉のリーンは事件の後ミーナを探すために集落を飛び出していった。

 リンガードから「国家を設立しないか?」と声がかかったのはその直後だったらしい。

 「……タイミングよすぎないか?」

 「あまりにもあからさま過ぎた……然し、それに乗る以外の自衛手段がないのも事実だ……おかげで、獣人達の間で、意見が真っ二つに分かれたよ。」


 各集落の長達が集まって、話し合いをして様々な事を決めていく……それが、獣人達の昔からのルールだ。

 しかし、今回の事で意見が分かれた。

 つまり……

 「人間族は信用できん。今回の事も人間族が裏で手を引いてるに違いない。この地を捨ててでも、距離を置くべきだ。」

 という意見と……

 「人間たちと共存共栄していかないと我々の未来はない。その為にも国家設立は必要なことだ。人間達の手を借りたとしても成し遂げるべきだ。」

 という意見。

 どちらも間違ったことは言っていない……だから意見が割れた。

 そして、獣人同士で相争う一歩手前までいってしまった。


 「それを止めたのがわが父なのだ。」

 父は大の人間嫌いだった……とダビットは言う。

 「人間は嫌いだ。だが、それを他人に押し付けようとは思わない。力づくで自分の意見に従わせようとするのは愚かな人間達だけで十分じゃないのか?」

 ダビットの父はそう言ったそうだ。

 「父らしい言い分だと思った。誇り高い獣人族であるならば、それなりの行動で示せと……。」

 結局、ダビットの父を総代表として従うという事で話は進んでいったのだが・・・・・・。

 「国家設立について話し合うために、リンガードに赴いたときに、父は何者かに殺された。」

 犯人は未だにわかっていないという。

 「このままでは、また獣人が分かたれてしまう……そう思ったから余が国王になると宣言した。」


 「立派な事じゃないですか?何を迷うことがあるのですか?」

 いつの間にか、近くに来ていたミリィが訊ねる。

 リィズもソラも、近くに来て話を聞いていた。

 「……獣人が分かたれるのが嫌だから……意見を一つにまとめるため……皆にはそう言ったが……実際は、余が人間と戦いたくないだけという勝手気ままな理由なんだ。……レイ殿はしっておるか?」

 獣人が嫌われている理由を……とダビットが聞いてくる。

 「獣人は人間を襲って食べるから……という噂の所為っすね。」

 リィズが答える。

 噂じゃない……とダビットは言う。

 「我々は人間を食す……正確には自分たちが殺した人間を……。」

 食べたくて食べるわけではないとダビットは言う。

 「我々は自然に生かされている。獲物を狩って食べるのも、返り討ちにあって食べられるのも全ては自然のなすがまま……。」

 食べないのに殺すのは人間だけだとダビットは言う。


 「我々には殺した相手の分も生きる権利と義務がある。食べもしないのに殺すのは自然への冒涜だ……だから、相手が人間であっても殺したからには最大の敬意を払って食すのが責任なのだ。そうでなければ……だれが好き好んであんなマズいものを……。」

 ダビットが言うには「人間なんか食べたくない」「食べずに済ませるには人間と戦わなければいい」「国を作れば人間もそう簡単に手を出してこないんじゃね?」というのが『人間共存派……国家設立賛成派』の本音だそうだ。……若い世代に多いらしい。

 「本音がそんな我儘な余が国王になってもいいんだろうか?」

 精霊様がいいって言ってくれれば心が軽くなる……俺達の事を聞いたダビットはそう思って、会いたいと言い出したらしい。

 「呆れかえっただろ?余の望みは、食べたくないものを食べずに済む、余が愛した者達が笑顔で横にいる……ただそれだけなんだ。」


 「……それで、いいんじゃないか?何を悩むことがある?」

 俺はダビットに言ってやった。それ以上何を望むんだと。

 「……こんなこと言うの柄じゃないんだが……自分の為の行動と、他人の為の行動……どちらがみんな喜ぶと思う?」

 「それは、もちろん他人の為の行動じゃないか?」

 「……俺はミーナを助けてここまで来た。それをお前は喜んでくれたよな?」

 「あぁ、それこそ他人の為に起こした行動だろう?」

 「違うな。俺はただモフモフしたかっただけだ。ミーナを助けてもモフモフ出来なかったから、獣人達が一杯いる所に行けばモフモフ出来るだろうと思ってきただけだ。……つまり自分の為だけの行動だよ。」

 「……にぃにがサイテーな事を力一杯力説してるっす。」

 リィズが言う事はとりあえずスルーだ。


 「リナもダビットも、他の連中もミーナが帰ってきて喜んでくれた……違うか?」

 「しかし、それとこれとは……。」

 「自分の我儘上等。それで相手が喜べば充分だろ?」

 「しかし……。」

 「あぁー……もう面倒な奴だな。ファルス、一言言ってやれ!。」

 (いいように使われてる気もしますが……これで獣人の皆様が喜べば……という話なんでしょうね。)

 ソラに羽が生えて、ファルスが顕現する。


 (獣人達よ聞きなさい。我が名はファルス。音と光と調和を司る精霊です。私は調和を愛します。あなた方が人と自然との調和を忘れない限り、見守り力を貸すことを約束しましょう。我が名はファルス……調和を愛する精霊です……。)


 ソラが神々しく光り輝く中、ファルスが獣人達に話しかける。

 デビット達獣人は皆平伏して話を聞いている。

 やがて光が収まり、ソラが元に戻る。

 「ソラ、お疲れ。」

 俺はソラを抱きかかえ、近くにいたリナに魔結晶を渡す。

 「これは……?」

 さっきのシーンを記録した結晶さ。魔力を流せば、さっきのシーンが見られる。

 他の獣人達に見せてやれよ。

 

 「何から何まで……ありがとうございます。」

 リナが深々と頭を下げる。

 「いいって……お礼というなら尻尾モフらせてくれ。」

 「えっ……それは……。」

 リナが顔を赤らめる。

 その様子を見たダビットが慌てて俺とリナの間に割り込む。

 「リナは余の大切な者だ。勝手に尻尾を触るなど、余が許さん!」


 「尻尾ぐらい……。」

 「レイさん、獣人の女の子にとって、尻尾はとても大事なところなんですよ。そう簡単に他人に許すものじゃないんです。」

 ミリィが笑いながら教えてくれるが……目が笑ってないですよね……。

 「にぃにのバカ……あれだけ弄んだくせに……他オンナ……浮気者……。」

 リィズがぶつぶつ言っている……これ以上は深入りしないほうがよさそうだ。


 「あぁ……ソウダッタンダネ……オシアワセニ……。」

 俺は二人に祝福の言葉を贈る。

 「あぁ、ありがとう。それとレイ殿……色々世話になった貴殿にこんな事を言うのもなんだが……ミーナとリーンも余の妃候補なので手を出さないように……国際問題にするぞ。」

 ダビットが釘を刺してくる……が、そう来るなら乗ってやろう。

 「そうだな……俺からは手を出すつもりないが……あっちから来たら俺は歓迎するぜ。そこまでの責任は持てないからな。」

 フッフッフ……と笑っておく。

 まだ見ぬリーンさんはともかく、ミーナは幼すぎて手を出す気は毛頭ないんだけどね。

 不穏な空気を悟ったのか、ソラが「フーッ!」と威嚇している。

 (おーさま?大丈夫よ。ワタシがミーナちゃんに手を出させないから。……だって、あの子は私のものだし。)

 エアリーゼが出てきてそんな事を言う。

 「いや、精霊殿……ちょっと待って……。」

 エアリーザはただ単に面白がっているだけだろう。

 ダビットの慌てる顔をを見てさらに調子づく。

 (ミーナちゃん可愛いからねぇ。ダイジョーブよ。ワタシが色々教えこんでおくから。ムフフ……)

 「いや、精霊殿……お願いですからミーナには……」

 完全に揶揄われているなぁ……まぁ、エアリーゼも楽しそうだし、ちょっと放っておこう。


 しばらくの間、精霊と戯れる獣人達を眺めていた。

 獣人達は獣人達の、人間達は人間達の、それぞれの思惑があるんだろうが、俺には関係ない。

 ダビットにも言ったように、俺は俺がやりたいからしているだけなんだ。

 「それが、人の為になってるから、にぃにはそのままでいいんすよ。」

 「人の心を読むな……。エスパーか?」

 「何すか?それ……。」

 にぃには顔に出て分かりやすいんすよとリィズが笑いながら言う。

 「まぁ、俺はやりたいようにやるさ。」

 そう言って、リィズの尻尾をモフる……。尻尾?

 「あれっ?リィズその恰好……。」

 「今頃気づいたんすか?というより気付く前に尻尾触ってたっすね?」

 リィズが顔を赤らめて言う。

 「いや、あまりにも自然だったから……。」

 リィズはネコ耳ネコ尻尾の精霊バージョンになっている。

 「にぃにがリナに振られて淋しそうだったっすからね。特別っすよ。」

 振られてなんかないやい、おーさまに譲っただけだ……と言いながらリィズを抱き寄せる。

 向こうではソラのステージが始まっている。


 「何か……夢見たいっす。」

 「夢じゃないさ。俺達は、これからもこうして楽しくやっていく。……そのために、ちょっと働かなきゃいけないみたいだけどな。」

 俺は、リィズの耳を撫でながらそう言う。

 「そうっすね。とりあえず、ポメラ王国建国の為にひと頑張りするっす。」

 リィズが俺に体重を預けてそう言ってくる。

 「ポメラ王国が無事建国したら屋敷でも貰うか?」

 「そこで落ち着くんすか?」

 「いや、ケモミミ少女たちを集めて、癒されたいときに会いに行く。」

 何すかそれはーと、リィズがポカポカ叩いてくる。

 「にぃには……この状況でどの口がそう言うこと言うっすか!この口ですか、この口ですか!」

 リィズがほっぺたを押さえつけるが……肉球モードになっているのでキモチいい……。

 俺達は暫くじゃれあい、笑いあった。


 夜空に二人の笑い声が響いていた。

 この幸せな時がいつまでも続く……この時は本気でそう思っていた。

獣人の国……まだできてませんでした。

リナさんもミーナちゃんも王様のものだそうです。

リンガードでの騒動が少しだけ続くので、聖女様の下に向かうのはいつになるのか……。

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