住人は変態の集まりだったようです?
誰も見てくれないおっおっお
「はいはい焦るな嫌われちゃうぞ?とりあえず、みんな二つ名含めて自己紹介しようか。」
嫌われる、というキーワードがシャナの口から出たとたん、変人たちの動きが止まる。
「そ、そうだな。俺の名はラインだ。二つ名は『無双』。まあ、こん中じゃ俺とサシで出来んのはファイエルくらいか?」
「ベールと申します。お姫様。『妖』とも呼ばれますね。ところで今日食事でもどう―――」
「はい黙れ。私はスカーレットよ!二つ名は『紅の魔女』!ところで今日一緒に服どうーー」
「失礼な奴らは置いときましょう。某の名前はファイエル。二つ名は『英雄』でございますぞ」
「私はアザミと申しますわ。二つ名は、あまり言いたくありませんのですが…」
それぞれがまた慌ただしく自己紹介をしてくる。アザミは二つ名を言いたがらないが、まあ『上品』的なものか?
みんなが二つ名を持っているから、この世界で二つ名はさほど珍しくないのだろうか?
「まあ、確かにあれはあまり知られたくないよね…
はい、最後にボー、…あー、スカーネ。」
「うむ。私の名前はスカーネだ。二つ名は、前の世界では『嫉妬』と『憤怒』を冠していた。まだこちらの世界の常識というのがまだいまいちよく分かってないので、できれば教えてほしい。」
そう言って頭を下げる。
「んん?何かさっきまでの様子とは全然違うでござるな?しかも、二つ名が二つあるのは珍しい…」
「あぁ。私は二重人格者と呼ばれる類の人種だからな。私は『嫉妬』を、もう一人最初にシャナに隠れていた時のやつが『嫉妬』の二つ名だ。」
「これまた、濃いのが来ましたなぁ…」
ファイエルが苦笑いしながらそう溢す。そうか、確かに考えてみればかなりキャラは濃いな。こいつには言われたくないが。
「良かったですわ。二つ名を二つ持っている人もちゃんといて安心しましたわ。」
「ほう、つまりアザミも二つ名を二個持ちか?」
「いいえ。『暴君』『残虐なる鬼』『英雄殺し』の三つですわ。」
軽いチートだな。しかも英雄殺しって。ほらファイエル君が怯えてしまっているだろうが。ちょっといじめたくなるとかは思ってない。
「まあ、どうせこれもシャナの悪知恵でしょ?今度は二つ名じゃなくてそれぞれの担当も一通り言うわ。
ラインは見ての通り剣技や体の基礎。ベールは歴史と舞芸で、私は数学のみ。たまに魔法の授業の助手をやることもあるわ。それから―――――」
「某は科学と美術ですぞ!因みに、アザミ殿は保健でござる。」
「ファイエルさーん?勝手に言わないでくださるかしらー?」
「ヒョッ」
ふむふむ、なるほど。
「もしかして、全員が教師なのか?」
「あれ、伝えてなかったの?シャナ。」
「そっちの方が面白いじゃないか。んじゃ私は色々スカーネの手続きとかするから。あ、そうだ。」
シャナは何かを私に渡してきた。これは、あの時声がしていた不思議な板か。
「一応携帯電話っていうんだけど…
―――――――――――詳しいことはこの人たちに聞いてね!ついでに親睦も深めてって!」
「逃げたわね。」
一気にまくしたてると、シャナはそのまま脱兎のごとく走り去っていった…なんだあいつ。
「まあ、とりあえす使い方ね?
――――――――あ、私教えるからもあんたらどっか行っていいわよ。」
「ふぉ!?それはずるいですぞ!某も教えに助力しよう!なあ!みんな――――――」
「うむ、俺は筋トレもあるしな。失礼させてもらう。」
「私も失礼させてもらいますわー」
「僕もはっきり言って機械類はあまり得意じゃないからね、はは…」
明らかに落ち込んでいる某君。見てて飽きない。
っとと、まずはこちらか。
そこからは、スカーレットから一通りの使い方を教えてもらった。何とこの板、魔力の性質を変えているらしく、それを利用して声や画像を届けているのだとか。さらに、中にかなり複雑な電子回路と魔力回路が交っており、遊戯やこの板の中に画像等を保存することもできるのだ!
これを開発した人の頭の中を見てみたい。
因みに作ったのは転生者等ではなく生粋のこの世界で生まれた人です。もしかしたら出てくるかもしれません。