努力も、我慢も全部無駄だったのかな
努力して我慢してやるべきことを全てやって、すべてやり終えたら、できること、したいことができると疑わずがんばり続ける友達の話。
「私はどれだけ辛くても、どれだけ苦しくてもたとえこの身が削れて行こうとも漫画を描き続けていく。
描きたい物語があって、世界に知ってもらいたい私の大切なキャラクターたちがいて、みんなを世に出すまで私は死ぬわけにはいかないし、どんな形であっても書き続けていく。それが私の生まれた意味だと思ってるから。
だから、京ちゃんも書けばいいと思う。書き続ければいいと思う。今少しくらい仕事をしなくたって死にはしないし、自由にしたいようにしたらいいと思う。あ、でもしろって命令してるわけじゃないからね!あくまでそうしたらいいんじゃないかなって言う話!
私は 5年間頑張るって期限決めて、そこまで走り続けようって決めた!」
君はそうやって、私の前で楽しそうに夢を語っている。すごく輝いて見える。
「すごいね、清乃ちゃんは。かっこいいや」
私は、そこまで全てをかけれないよ。今まで努力してきたこと、たいした場所じゃなくってもたくさん絵を描くのも、話を考えるのも我慢して努力してここまできたんだ。
「端から見ればそうかもしれないけど、ある意味夢に逃げてるだけだよ。でも、物語が溢れて止まらないんだ!考えることが楽しくて、絶対なれるって信じてるんだ!だから京ちゃんだって頑張ればなれるよ!」