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KGI  作者: び
第一章 始まりと生活
3/5

初めての依頼

 脂のパチパチ弾ける音と香ばしい匂いで僕は朝が来たことに気づく。扉の向こうでアレンが朝ごはんを作っていた。扉の開く音に気づいたのかキッチンから声がした。


「おはよう。顔洗って待ってろ」


 差し込む光が眩しい。洗面台にいくと僕のタオルが置いてあった。この家に来て、僕のものがちょっと増えた。初めて使うものもちゃんと使えるようになった。冷水がボヤけた思考を覚ます。鏡を見て、やっぱりマフラーは常備だなーなんて考えて、マフラーを首に巻いて隠してしまう。

 できたぞ、って声が聞こえてリビングに戻るとテーブルにもうアレンは座ってた。できたての朝ごはん。当たり前のような風景に、何故か涙が出てきた。眩しくて、暖かくて。


「どうした?」


 立ち上がろうとするアレンを制止する。心配そうな顔で僕の顔を見つめてくる。違うよ、僕は今嬉しいんだ。


「なんでもない、食べよっ」


 涙を拭って笑いかける。これは悲しい涙じゃないから。


「いただきます」


 美味しいご飯をゆっくり食べられることがとても楽しい。小さな幸せ。


「今日はこのあとギルドに行こうと思うが……行けそうか?」

「うん、大丈夫」

「……無理はするなよ」


 アレンは優しい。ここに来て3日。僕のことが何かわかった訳でもないのに、わからないままなのに、良くしてくれる。気にかけてくれている。


「アレンって捨て猫とか放っておけないタイプ?」

「いや…放っておけるタイプだが……」


 ……とか言って懐かれて結局拾っちゃうタイプかな?


「家を空けることが多いと面倒も見れない。中途半端に優しくするくらいなら最初から関わらない方がいいんだよ」

「そういうものなの?」

「そういうもんだ」

「ってことは僕の面倒は最後まで見てくれるわけだ?」


 何の気なしに呟いた言葉で一瞬場が凍りついたような気がした。何か言っちゃいけないこと言ったかな……


「お前は、いつか成長して独り立ちできるだろ。動物とは違う」


 歳下に独り立ちって言われる僕ってなんなのでしょうね。15歳なのに一人暮らしでしっかり生活出来ているアレンを見習うべきだな。


「食ったら準備するぞ」

「あ、髪のセットは今日はいいです」

「なん…だと……?」


 アレンの視線攻撃を無視しようとして、自分で髪を結べなかったので結局アレンに髪を結んでもらいましたハルカです。でも時間はかけません、サッと結んでもらってぱっと距離をとる。

 アレンの視線が痛いですが、僕はあえて無視をします。


「アレン目が怖い」

「ダメか…?」

「はやくギルド行きたいなぁ!僕楽しみーっ」

「わかったすぐ準備する」


 3日一緒にいてわかったこと、アレンは案外お願いや催促に弱い。切り替えの速さに驚いてる間にアレンはフードつきのローブに身を包んでた。初めてあった時はフードを被って顔も見えなかったっけ。


「そういえばなんで顔隠してたの?」

「俺は…まぁちょっとした有名人なんだ。有名人は顔割れしたら大変だろ?だから、ギルドでは顔を隠すやつも多い」

「僕も隠す?」


 アレンは少し考えてから僕の肩を掴んだ。視線を合わせてくれるアレンの顔はとても真剣。


「俺が同伴する以上注目されるだろうからお前も顔を隠してもらう。が、俺みたいに危険な依頼はするな。討伐系はしなくていい、お前はまだ戦う術がないのだから」


 武器を持っていてもそれだけで簡単に倒せる訳でもないから。戦えない僕に危険な依頼を受けて欲しくない、とアレンは言う。


「わかった」

「今日行くのも簡単な採取系だ」


 アレンと同じ、黒のフード付きのローブを手渡される。腕を通すとあら不思議、サイズが僕にぴったり。


「ギルドでは俺の名前を呼ぶな」

「じゃ、なんて呼べばいい?」

「……い」

「?よく聞こえなかった」


 あまりに小さい声は言いたくないことを表しているようで、アレンは頭をかいて不機嫌な顔をしていた。

 聞き返すと、かろうじて聞こえる声で「全帝」と言った。


「全帝……?」

「ギルドの中でも秀でて強いやつって思ってくれればいい」

「ふぇー、アレンすごーい。僕もなりたい!」


 強くなってアレンと一緒に依頼行きたいな。ただアレンは困ったように笑って僕の頭を撫でた。


「んじゃ行くぞ」

「うんっ」


 アレンの転移でギルド前まで一瞬。便利だなぁ、僕も転移覚えたい。ほかの魔法もいっぱい覚えたい。


「ようこそギルドsuitableへ!本日はどのようなご要件で?」

「Eランクの簡単な採取依頼はあるか?」

「全帝様が、ですか?」

「いや、連れのリハビリみたいなもんだ」

「かしこまりました。では、こちらの薬草の採取などどうでしょう」

「じゃあそれで」

「はい、受注いたしました。採取した薬草は受付カウンターまでお持ちくださいね。ではお気をつけていってらっしゃいませ」


 みたいな感じで僕の初めての依頼は決まる。一言も喋るまもなく。ただ成り行きを見てると徐に頭に手を置かれて景色が変わる。転移でどこかの森に移動したらしい。最初の森とは違うっぽい…?人の歩く道があって、空気も軽い。


「ここは?」

「俺らのいた国からすぐ近くの森」


 言いながらアレンは僕に本を差し出す。薬草の図鑑のようだ。


「それ見ながら探してくぞ、今日採取するのは最もポピュラーと言っても過言ではない毒消し草。あと回復薬になる雑草みたいなやつ」

「雑草みたいなやつ」

「見た目と効果さえ分かれば名前なんて雑草1,2,3みたいな覚え方でいいんだよ」


 なんて適当な……覚えれないわけじゃないんだろうけど多分面倒くさいんだろうな。アレンは結構面倒臭がりだ。

 図鑑を開いてみると、ちゃんと名前が書いてあった。これ、アレンも必要なんじゃないかな。


「俺はあんま口出ししないから、1人で頑張ってみろ」


 そう言ってアレンは見えなくなった。急なことでびっくりしてしまう。辺りを見回してもアレンらしき影も気配もない。1人になるとなんでもない森が怖く思えて心細くなった。


「アレン?あれ…どこ…?」

「いるいるいるいるめっちゃ近くにいる!」


 泣きそうになると隣から慌てた声だけが聞こえた。風が代わりに彼の場所を教えてくれる。すぐ近く。隣に確かにいる。気配があるけど見えない。違う、わざと場所だけわかるようにしてくれてるんだ。僕が1人で迷わないように。

 きっと、彼が本気になればこの気配さえ僕には感じることが出来ないだろう。近くにいることに安心して足を進めればアレンが後ろからついてくるのを確認して、僕は図鑑を手に森の中を歩いた。


 森を歩いてまもなく、毒消し草を見つけた。図鑑には親切にも正しい摘み方も記されていた。茎を残して葉だけをナイフで切り取る。こうすると切り口からまた新しい葉が生えてくるらしい。生命力がすごい。

 次は雑草……いや、ちゃんと名前書いてある。療花の蜜が回復薬になるんだ。


 毒消し草の近くに一緒に咲いてることが多いらしい。だからこの2つは一緒に採取する依頼が多いのだそう。付近を見渡すと本当にすぐ近くに咲いていた。

 蜜の採取の仕方はスポイトで蜜を?採取キットがあるの。へぇ…、持ってないな。こう、アレンみたいにぽーんって作れちゃえば便利なのにね!僕自身の属性も依然分からないままだし。


「採取キット出てこーい」


 なんて呟いてみても出てくるわけもな……出てきた。アレンがくれたのかな。ありがとー。きゅっぽきゅっぽと蜜を採取して完璧!!あとは帰るだーけー……アレンが出てこない。家に帰るまでが依頼ですってやつだ、甦れ僕の帰省本能!いや道知らないな。……危なくなったらアレン出てくるよね。探検してこうかな。


(…どこから採取キットを出した?魔力を使った気配はなかった。)


 考え込んだアレンがついてきてないことも気づかず僕は森の奥へ足を進める。危険な森じゃないって最初言ってたもんね。歩いていくと真っ赤な実を見つけた。


 ▼ハルカ は あかいみ を てにいれた!


 赤い実を採ってたら背後でガサッと草の擦れる音。アレンかなーって思ったけど気配が違うしなんならアレンがいない。アレンが迷子になった。じゃあ今のは誰??


 恐る恐る振り向くとそこには一疋の獣。犬?大型の。もふもふしてる、かっこいい。警戒心なんてなくて、アレンが魔物は危険だからなんてこと言ってたことも忘れて。まるで近所の犬を撫でようとするように。ここのことよくも知りもしないくせに少し自分勝手が過ぎたんだ。だから、お腹の中身をだらしなく垂らしてる。


「?」


 赤い。赤赤赤赤。


「……」


 痛みは不思議となかった。でも、せっかくアレンがくれたコートが台無しだ。


「あーあ、ダメじゃないか。」


 首が飛んだ。切れ味はとても良かった。ぼたぼた落ちる。失くなる。生臭かった。誰かがまた沢山近づいてきてるのを感じた。



────

side:アレン


 気がついたらハルカがいなかった。少し考え込んでる間にどこかへ行ってしまったようだ。まだそう遠くへは行ってないだろうし、本来ならそこまで危険な森ではないが、知識のない者が危険と知らずに近づいて命を落とすことだってある。まして魔法も扱えないハルカが魔物に遭遇したらどうなるか。

 胸騒ぎがする。酷く血腥い。まさか、そんなわけない。ハルカじゃない。違う。大丈夫。急げ。早く。木々を掻き分け隙間を走る。ハルカ、ハルカ、どうか無事でいてくれ…!臭いの元には見慣れた黒がいた。赤く、赤く染まった黒。


「ハルカッ!!!」


 無事、無事か、良かった。それじゃあ、その赤はいったい誰のものだ?破れたローブも、血塗れの姿も、何も無かったわけがない。木の間を抜けて開けた場所に出る。陽のあたる場所。だと言うのに陰って、酷い臭いだ。


「あっアレンだ!ダメだよ、迷子になっちゃ」


 いや迷子はお前の方だ。フードに隠れて顔は見えないが、その軽い調子がその場にあまりに似合わない。きっとその下で、いつものように無邪気に笑っているのだろう。


「お前、どうしたこれ」


 血溜まりと10数匹のフォレストウルフの死骸。死骸の傷口は綺麗な断面。余程鋭利なモノで斬られたのだろう。このままここにいたら色々呼び寄せそうだな……


「ふふふ、よくぞ聞いてくれた。僕がね、刀でこう、しゅぱしゅぱと、それはもう剣豪並の腕前で!」

「お前がこの全て?」

「すごいでしょー」


 魔法も扱えず、戦う術も知らないはずハルカが?胸を張って誇らしげに、褒めて欲しそうに俺の周りをくるくる回りだす。


「すげぇ、すげぇよお前!」


 両脇を抱えてハルカを抱き上げる。相変わらず軽くて臓器とかどっか足りてねぇんじゃねぇかとさえ思う。非力のくせにな…また身体強化でもしたのだろうか。

 まあなんにせよハルカが無事ならよかった。


「でも俺は危険なことはすんなって言ったはずなんだよな?」

「わっ、アレン怒ってる……?」

「あと俺の事はなんて呼べっつった?」

「ごめんなさい全帝」

「ボロボロになって、怪我……もないんだな。フォレストウルフがあまり強くない魔物だったとしても群れは危険なんだ、全く…心配したんだからな」


 抱えあげたまま少し説教をしていると厄介な気配が近ずいて来るのを感じた。ハルカも気取ったようでその先へと視線を向けていた。


「全帝なんかくる……」

「気配も読めるのか、すげぇな」


 とか感心してる場合じゃないんだが……

 血の匂いに誘われてか、足音が明確に俺たちの元へ向かってきている。もうそう遠くないだろう。ちらりと見えた巨体。オーガか。筋肉の塊みたいな図体で、ヒトよりも遥かにでかいオーガ。その手に持つ巨大な棍棒を横凪に振り回し、あたりの木をへし折る。ひどい環境破壊だ。


「見るからにヤバそうですよ?」

「と思った時は素直に逃げるんだぞ?立ち向かわないこと」


 ハルカは気配感知に秀でていても、危機察知能力に乏しいようだ。どれほど危険かが解らない。それも当然だ、危険かどうか知るには知識が必要だ。そのうち教えてやらねぇとなぁ……


「だがまぁ1つ覚えておくといい。大体の生物は腹が柔らかく、殴れば大体が簡単に落ちる。もちろん例外もいるけどな」


 ハルカを降ろしてここに居るように言っておく。また居なくなられたら困るからな。そしてオーガとの距離を一気に縮め、腹部に思い切り拳を叩きつける。拳は深くめり込みオーガの動きが止まる。


「なっ?」

「なっ?じゃないよ、できないよ、多分それ規格外ってやつだよ全帝」

「お前は非力だもんな」

「ううん、それとこれはまた別だと思う」


 身体強化なしでもできるから、身体強化さえすれば腹を殴打するくらい簡単にできる思うんだが……

 ついでに首も折っとくか。動きの止まったオーガに飛び乗り首に足をかけて体を捻って重力に身を委ねれば


 ゴキリ


 と鈍い音がしてオーガは息絶えた。


「なっ?」

「なっ?じゃないよっ格闘家なの!?」

「魔物相手に武器も持たず挑むのは自殺行為だ」

「じゃあ今アレンがやったのは何!?あれはなんだったの!??」

「俺以外で拳で戦うやつは見たことないから真似しちゃダメだぞ」

「絶対しない……」


 まず人間には俺の戦い方はできないだろうな。獣人とかならなんとかなるだろうが、まず身体強化無しには難しいだろう。俺みたいに素でこんなことが出来るのはそういないだろう。良い子は真似しちゃいけないぞ。


「よし、じゃあウルフとオーガを回収するか」

「これも回収するの?」

「ああ、素材も売れるし、ものによっては討伐報酬が出たりする」


 指を鳴らしてちゃちゃっと回収する。属性多数あるとどの属性かもうわかんねぇけど大体やりたいことはできるから便利っちゃ便利だな。まともには使えねぇけど。

 破けたローブを交換してからハルカも一緒に回収して、どっかに消えてまたなんか起こす前にギルドへ帰還する。


「回収した雑草を受付に渡してこい」

「雑草って言わないでー、僕が愛情込めて摘み取った未来だよ!」

「未来摘み取ったらダメだろ」

「これでどこかの誰かが救われるんだ……」


 黒曜のような眼をキラキラさせて受付に小走りに行くハルカ。本当に子供みたいで…甥っ子を持つ叔父さんってもしかしたらこんな気分なのかもしれないな。ギルドカードに報酬を入れてもらって「500G貰ったー」なんて嬉しそうに戻ってくる。駄菓子が買えるぞ。


「あとね、マスタが全帝呼んでるって受付の人言ってた」

「マスターが?」

「うん。大事な話だって」


 めんどくさ……どうせなんか面倒な依頼だろ。あ、ついでにハルカを紹介しておくか。


「マスタールームに行く。お前もついてこい」

「あい」


 前回は地下へ連れてったが今回は2階。受付横の階段を登って廊下の奥にマスタールームという名の書類地獄部屋がある。


「入るぞ」


 中にはごついおっさん。suitableのギルドマスター。書類でちらかった部屋で死にそうな顔をしているがこれでも相当な実力者だったりする。


「全帝か。……その隣のは?」


 マスターが俺とハルカに気づく。俺は普段単独でいるから疑問に思ったのだろう。


「俺の同居人で新人。この間森で拾ったから一応紹介しておこうと思ってな」

「この子も捨て子なのか?可哀想に……俺はジン・リカルド。アレンの養父だ。何かあれば言ってくれ、できる限り力になろう」


 ハルカは俺の顔とマスターの顔を見回して、どうしよう?みたいな顔してる。初対面の人を目の前にして不安がる子供みたいだ。


「このおっさんは俺の養父。俺も孤児だって言ったろ?この人は俺の恩人。悪い人じゃない。顔見せて大丈夫だ」


 説明してやるとフードを外しておずおずとマスターに顔を見せた。俺の後ろに隠れながら。


「ハルカです」

「一般知識とかも何も無いから常識外れなことしても大目に見てやってくれ」

「お前が言うか、常識破りの常習犯が」


 素手で殴って魔物と戦うのは非常識だって言うんだろ、わかってらぁ。

 だが親なしだと自分が本当に人間かどうかわからないわけだろ。だから多分俺オーガとかゴリラとかのハーフだとおもうんだよなぁ。とすると人間の常識で俺は測れない……っと話が逸れた。


「そんなことより俺に用事があったんじゃねぇの?」

「ああ、ちょっと隣の国まで頼まれてくれ」

「断る。俺がいなかったら誰がハルカを育てるんだよ」

「お義父さんに任せなさい。依頼の内容は簡単な討伐系だ。水底にイーリスが住み着いて子供が何人も食われたらしい」


 イーリス……水蛇か。簡単な依頼って言うが立派なSランククエストじゃねぇか。


「Sランクくらい俺じゃなくたっていいだろ……」

「残念ながらSSだ。普通のイーリスとは違ってかなりでかく強いらしい。人を沢山食らった結果だろう……というわけで今すぐ頼む。嬢ちゃんは俺が預かるから、な?」


 まじか……めんどくせぇ…………あとあれな。


「ハルカは男だ」

「……冗談だろ?」

「ついてるんだよなぁ……ほら見ろこの不服そうな顔。謝れよ」

「す、すまん……」


 膨れっ面するこいつがどうしても20には見えないんだよな。

 さて、あまり長く空けたくないしさくっと終わらせてくるか…


「俺はこれから依頼に行ってくる。待ってられるか?」

「一緒行けない?」

「少し危ないな」

「…わかった、待ってる」

「いい子だ。すぐ戻るからマスタールームに居てくれ。わからないことはマスターに聞くといい」

「うん」


 …心配だな、大丈夫だろうか……やば、離れるのがこんなに不安とか子離れできない親ってこんな感じか!



────


 すぐ戻ると言ってアレンは行ってしまった。マスタは僕と適度な距離を保って話しかけてくる。警戒してるのがわかってるんだろうな…でもそれは向こうも同じ。


「アレンは簡単に他人に心を開くような奴じゃないんだが…随分と親しいな?」

「そうかな、アレンは優しいよ」

「そうじゃない、じゃあ言い方を変えようか。どうやって取り入った?」


 親としては心配だし身元も能力値も不明となると疑われたりするのも当然なんだと思う。ギルドの中でも強いしね。なんか、陰謀みたいなものが?


「なにも…ただ、独りになりたくなかっただけ」


 ほんとに、なにもない。驚くほど空白。身の潔白を証明する術も、黒だという証拠もない。


「…本当に記憶がないんだな」

「そうだよー」

「失礼だが君の記憶を辿らせてもらった。が、アレンと出会う数分前までしかなかった。疑って悪かったな」


 別にいいけどなんで人の脳内そう簡単に探ってくるの。これが普通なの?すごいねこの世界…


「アレンは出会った時から他人を拒み、独りを好んだ。自分化け物だと言って、人をずっと避けていた。だというのに簡単にアイツの懐に入るとはな…」


 化け物…素手で戦うのは自分以外知らないって言ってた。それが異常だということをわかっていて、ヒトと違うことに戸惑っていたんだ。それを、あんなふうに僕に見せて。

 胸の中で言葉にし難い感情が沸く。ふわふわしててくすぐったいような、でも不快じゃない。なんだろう、これ。


「お前にこんなことを言うのも変な話だが、どうかアレンに人の感情を教えてやってくれ」

「アレンって人の感情がないの!?…人じゃない感情って何だろう??」


 我が身貴様の愚行により拳高く振り上げたき衝動に駆られる、みたいな。これただ回りくどく怒ってるだけだ。僕の脳がコンフューズ。


「…そうだな、アレンは笑ったり楽しんだりすることが全くなかったんだ。だが、お前といるのは楽しそうに見える。だから、アレンの傍に居てやってほしい」

「アレンは僕といると楽しいの?そっか、そうなんだ、そうだったら嬉しいな…僕もアレンと一緒にいたい」


 一緒にいると楽しい。アレンはなんでもしてくれるから、僕も何でもしてあげたい。役に立ちたい、色んなことをもっと知りたい。


「そういえば、アレンの子供の頃ってどんな感じだったの?」

「今と何ら変わらないな。昔っから俺より強かったからな…俺が保護なんてしなくてもあいつは生きていけたんだろうな…」


 遠い眼をしてる。アレンがとてつもなく強いのか、実はおじさんは言うほど強くないのか…マスタだから強いよね?アレン強すぎ?しかも今と何も変わらないってアレンてばやっぱりまだまだ子供?


「でも少しは野生の生き方から人間の生き方には近づいたし丸くもなったか」


 料理上手だからアレンは野生じゃないよ。生のお肉そのまま食べないし。アレンは立派に生活してる、んだと思う。ほかの人がどんな生活してるか知らないから何とも言えないけど…

 とか大した話もしないうちにアレンが帰ってきた。シュンっと転移で目の前に現れるから声も出ないほど驚いたよね。こう、転移で出てくるときは「今からあなたの目の前に出ますよー」とかなんか一言欲しい。


「ただいま」

「おかえりー」

「…まだ10分も経ってないぞ、早すぎじゃないか?」


 確かに…少し危ないって言ってたのにその割には僕がさっき行った簡単な依頼よりも早く帰ってきた。


「少しだけ本気でやっただけだ。早くて当然、イーリスなんて雑魚だろ」

「SSを雑魚呼ばわりできるのはお前くらいなものだ…ってそういうなら最初から拒んでんじゃねーよ!」

「俺はハルカと一緒に居たいんだよ、邪魔すると仕事増やすぞ」

「マジでそれだけは勘弁してください」


 すごい、己の身体能力の高さを最大限に活かした最高のフォームの土下座だ。実はアレンは年齢が足りないからマスタできないだけで本当はギルドの実権もアレンが握っていた?…あり得そう。影の支配者だ。


「片づけたしもういいな?用はないな?ないって言え」

「ありません!忙しい中大変失礼しました!!」


 深々と頭を下げたままそう叫ぶマスタ。そんなにお仕事大変なんだ…がんばれー。


「じゃあ続いて依頼を受けるか…ギルドのこと教えるが先か……」


 ジーッとアレンが僕の顔を見てくる…ような気がする。だってアレンはフードかぶってるから実際どこ見てるかわからないんだもん。多分、顔はこっち向いてるからフードの中で首が180°回転してましたとかなければ。


「疲れてるな、少しギルドの説明をしたら今日は帰るか」

「僕疲れてないよ」

「嘘つけ、眠れてないんだろ」


 …なんでわかるんだろう、僕が寝れてないこと。疲れは特に感じてはないけど、顔に出てるのかな。


「フード被れ、部屋を出るぞ」


 後ろでマスタが「他人を気遣える優しさを俺にも向けてくれ…」とか小さく呟いていたけどアレンは「お前に遣ってやる気はない」と吐き捨てていった。マスタ可哀想…


 マスタの部屋を出るとアレンが向かって正面の扉の前に立っていた。そこは会議室。なんか、強い人とかが集まることがあるらしい。アレンも呼ばれることがあるんだって。

 その隣が資料室。お勉強ができたりする。初心者必見!


 階段を下りたら受付があって、その隣に電子掲示板。自分のギルドカードをかざすと自分にあったランクの依頼を表示してくれる。受けたい依頼を選択印刷をして受付に持っていくことで受注ができる。依頼終了時に証拠品とカードを渡すとカードにお金が振り込まれる。


 現金にしたい場合は受付の横の機械でカードから現金引き下ろしができる。ATMって呼ぶのだそう。討伐依頼の場合は証拠品はその場で換金という形になるけど、換金したくない場合は言えば持ち帰れる。買い取られたものはギルド内の武器防具屋に持ち込まれて加工して売り出されるとのこと。


「電子掲示板……ハイテクだねぇ」

「先代勇者たちの知恵だそうだ。彼らの技術は高度で大変便利だ」


 他には食堂のようなものもあって、ここでご飯とか飲み物とか食べれる。ここのギルドのご飯はとても美味しいと評判で、ほかのギルドの人も食べに来るらしい。お酒もあるから朝から夜までずっとお酒臭いよ。依頼受けろ飲んだくれども。


 武器防具のほかにも薬や携帯食品を売ってるショップもあって、先日であったリッカがいた。いや、リッカ?がいた。フードをかぶっていて顔が確認できないけど動きのクセとか気配とかが彼にそっくりだ。


「あ!全帝だ!!」

「よし、帰るぞ」

「なんで!?酷いよ!!」

「何の用だよ…」

「こないだギルドで見かけたら声かけてねって言ったじゃーん!」

「は?アンタに言われた覚えはないな、ブラン」

「あー…んじゃ俺にも話しかけて☆」

「朽ち果てろ」

「辛辣が過ぎるよ!!」


 ああ、うん。間違いなく彼だ。


「ブランって?」

「本名を明かせない俺の二つ名だよ。全帝と同じくXランク。君の名は?」


 名前は教えてるのにそう聞いてくるってことはギルドでの名前を聞いてるんだよね?顔隠してるのに本名言っちゃダメだよね?…決めてないなぁ。


「決めてないの?じゃあ俺が決めてあげよう!!」

「やめておけ、こいつのセンスは理解に苦しむ」

「ひっどい!別に変ではないでしょ!?全帝みたいな厨二病全開の方が恥ずかしいよ」

「うるせぇ!俺だって好きで名乗ってるわけじゃねぇよ!!」

「僕はいいとおもうけどなぁブラン」


 意味は全然分からないけど。特別良いって訳じゃないだろうけど悪くないと思う。


「でっしょ!全帝にも全帝以外の名前つけてあげたのに全然名乗ってくれないんだよ!」

「何て名前にしたの?」

「ブランシュ!かっこいいっしょ!」

「お前と仲間に思われそうですごく嫌だ…」

「酷いよ…」

「かっこいー!!」

「わかった次からブランシュと名乗ろう」

「なんで!?俺が無理やり受付のお姉さんにギルドカードの書き換え頼んだ時は絶対いやだって言ってたのに!」

「無理やりだし俺は納得してないから名乗ってないんだよ。結局俺は全帝で名乗らないと通じないんだからブランシュと名乗ったって仕方ない」


 そっか、それもそっか。全帝でみんなに知られてるなら別の名前使ってもどちら様?ってなっちゃうのか…


「僕は好きだなぁ…」

「つける?」

「うん!」


 アレンから不服そうな雰囲気を感じるけどあえて無視をするよ。


「そうだなぁ…黒髪だったから…ノワール……かなぁ」

「お前なんで髪色にこだわるんだよ?」

「俺と仲間感強いじゃん?」

「マジかよ最悪じゃねぇか」

「ひっどい。」


 ノワール……よくわかんないけど雰囲気的に黒って意味なのかな??


「ブランが茶色でブランシュは白、ノワールは黒って意味なんだよ!」


 あ、やっぱり黒って意味なんだ。


「チーム色彩結成しよう?いやこの場合はクルールのがいいのかな」

「断る」

「即答!いいじゃん俺が仲間になりたさそうにお前を見てる!仲間にしろよ!」

「鬱陶しいな…」

「ええええいいじゃんねえ!君はどう思う?」


 急にこっちみた!迫力がすごい。


「え、っと、いいと思うよ?僕は…あんまりよくわからないから友達が増えるとうれしい…」

「彼はこう言ってるよ!!!!?」

「じゃあ仕方ないな。」

「…振っておいてなんだけど大分甘いね、なんか特別な意味でもあるの?」

「いや?特に何もないんだが…何故かすべて許してしまうんだ」

「溺愛かな?いいと思う、今後に期待だね!!!」


 終始テンションが高いままアレンによって静かにさせられた。そして地下に投げ捨てられた。


「名前はアレでいいのか?」

「特に思いつかないからいいよ」

「はは、奴が喜びそうだな。受付に申請しておく。カードはあるか?」

「あるよー」


 ポケットからカードをアレンに渡すと受付のお姉さんに渡して少し話して戻ってきた。お姉さんは苦笑いで「また彼ですか?」とか言ってるから多分さっきのはなしにでてきたお姉さんなんだろうな…どことなく楽しそうな表情。長い付き合いなのかな?マスタが言ってたみたいに、アレンが人と関わるのを喜んでるみたいな…マスタと同じ表情をしてた。


「はぁ…あの人もいつまでたっても俺を子ども扱いするから苦手だ…」

「おかえり、とても微笑ましい光景だったよ」

「うるせ」


 こうみると年相応というか愛らしさがあるね、かわいいー


「うわ」

「どうし、ひっ」


 アレンの嫌そうな声と視線の先には先の見えない裏路地の深い闇のような得体のしれない恐怖を煽る笑い声を漏らしながらカメラを向けるブランがいた。不気味すぎる…


「アイツの体はどうなってるんだ…1ヶ月は再起不能なほど叩き潰しておいたはずなんだが…」

「やり過ぎだとは思うんだけどなんであの人あんなにピンピンしてるの…?」

「…変態なんだろ」


 変態ってすごいね?種族かな?


「さて、じゃあ地下に行くぞ。」


 アレン?今わざと踏んでいったよね?蹴り転がしていった。ピクピクしてる…少し気持ち悪いかもしれない。ごめん…


「ここの部屋は覚えているか?最初に行った魔力量と適正属性を測定する場所だ。貴重品だからな、普段は鍵がかかってる。受付に申請してから同伴のもと使用できる」

「アレンこの前勝手に使ってなかった?」

「俺に鍵は無意味だ。不法侵入し放題」


 そういって鍵を取り出した。僅かに魔力を感じるから何かの魔法なのかな…?多分犯罪だからまねしちゃいけない。


「それで向こうは訓練室、自由解放だから好きに使っていい。熱心な若者どもが元気に打ち合いをしていたり魔力コントロールに励んでいる。お前も気が向いたら使うといい。誰かしらがアドバイスしてくれることもある」


 ほえ…親切なんだね。今度覗いてみようかな、僕も強くなりたいし。


「んで、最後にギルドは一つじゃない。この国にも幾つかのギルドがあるんだが、勇気の欠片(ブレイブハート)には気をつけろ」

「ぶれいぶはーと?」

「ああ、勇者崇拝のギルドで歴史の浅いギルドなんだが…なんだ、実力は中途半端で弱くないが強くもない。ただ勇者の作ったギルドだから入っただけで偉いみたいな風潮があって若者に人気だ。若いだけあって余計意気がって問題ごとばかり起こす迷惑ギルドだ」

「勇者だけあって日本語で「勇気の欠片」なんて書いてこっちの言葉で「ブレイブハート」…全帝以上に厨二病だよねー!先代の勇者も学生だったらしくてね、中でも患っていた方が設立したんだって」


 僕の背後からヌッとでてきたブラン。こわっ!!なんで!?さっきまで血塗れでピクピクしてたのに…血だまりもない!この人何者…?そして要らない一言によりまた血の海に沈んでった。ほんとに何なんだろうこの人…人?もしかして人間じゃないんじゃ…………あ、変態さん。


「まあ他ギルドは敵対してる訳じゃないが仲良い訳でもないから関わる必要は無い。知らない人についていかない、困ったら俺を呼ぶこと」

「どうやって?」

「あーそうか、念話のこと伝えてなかったか。あれだ、脳に直接言葉を伝える魔法だ。相手の顔を思い浮かべて適当に話しかければなんとなくできる。複数人に同時に伝えることも可能だ」


 魔法は想像!できる、きがする。アレンの顔を思い浮かべる。白くて……紫の目で…………イケメンで………………筋肉で…………………………


「おいやめろ、俺の脳にお前のとんでもない俺の印象を送ってくるな!」

「なに?どんなことになってんの!?」

「想像を相手に送り付けるのもできるんだね…うん、そのうちネンワ使えるかもしれない!」

「そこはぜひ頑張ってくれ、お前、あんな……俺、あんなか…………?」


 ショック受けちゃった、ごめんね。ちょっとふざけた。あんな等身間違えた図体してないから安心して欲しい。


「……んじゃ、だいたい説明終わったから帰るか……今日の晩飯はイーリスの尾肉で作るかな」

「美味しいの?」

「俺は食える。ほかは知らん」


 アレンが食べれるなら大丈夫かな……?


「もう帰るの?」

「ああ、じゃあな」

「ばいばーい」

「今度一緒に依頼受けよーねー!」


 果たして僕がそこまで強くなれるかどうかだね。約束はしないっ!家に帰るとアレンはさっそくご飯の準備に取り掛かる。これ僕完全にヒモじゃない?家事も仕事もしない但し生活費は消費するよって。ヤバくない?やばいよね。僕もアレンの手伝いとかできればいいんだけど……


「手伝い?特にないな……包丁は危ないしな」


 って言われるしそもそも料理なんてできないし……というか包丁を危ないって子供扱いだよね、刀武器にしてる僕に言うことじゃないしナイフ勧めてきたじゃん。包丁くらいなんてことないよ!

 食卓を囲いながら思案……じゃあ少しでも強くなれるように頑張ってみる?


「魔法を上手く使うにはどうしたらいいの?」

「魔力の制御だな。魔力を意のままに操ることが出来れば戦闘の幅も広がる。だが俺に制御のコツとかは聞かない方がいい」

「どうして?」

「下手なんだよ、俺」


 驚きのカミングアウト。魔力の制御がへた?には見えない。アレンは日常的に魔法を使用する。一撃で敵を魔法で倒したりもする。とてもじゃないけど下手には見えない。


「家具とか魔法で創ってたよ?」

「精製魔法は魔力込めれば創れるからな。だが、攻撃や防御となるとそうはいかない」

「最初にあった時すごい魔法使ってた」

「魔法に込める魔力の量で威力は変わる。込めすぎるのも少なすぎるのも良くないが、俺はそれの調整が効かない。だから学校でも俺は劣等生だよ」

「それはおかしい。魔法の制御が出来なくてもあれだけ強ければ劣等生なんて……それに物理も強いじゃないか」


 むしろ物理が強すぎて誰かあの怪力に勝てるひとついるの?とか思うレベル。無双してそうなのに。


「俺が普通に魔法を使えば相手が消し飛ぶ。そんなの使えないだろ?戦闘授業も始まってない今、俺は魔力はあるのに魔法が下手な宝の持ち腐れの落ちこぼれみたいな扱いだ」

「そういうものなんだ…ところで戦闘授業って?」

「所謂訓練。簡単な討伐依頼だったり生徒同士で模擬戦を行い技術を磨く目的がある」


 確かに無知のまま戦闘なんて出来ないからね、訓練は大切だ。


「座学と戦闘授業で生徒たちを未来の兵士として育てるのが学校だ。勿論家業を継いだり貴族だったりもいるが、基本の知識と技術を身につけるために学校はある」


 なるほど、基本の知識と技術ね。


「というわけで、制御については偉そうに語れることは無いな。それに、お前はまだそんなことしなくていい。そんな体じゃな」


 そんな体、というのは痩せ細った体型のことを言ってるんだろう。でもアレンの負担になるだけの現状はやっぱり嫌だな……

夜、ベッドの中に潜り込む。やっぱりなかなか寝付けない。今日も眠れない。3日目、この生活になってからそれだけ時間が経った。短いようにも、もうそんなに過ぎたのかとも思う。

思い耽っていると、部屋の扉が開きアレンが入ってくる。


「眠れないか」


優しい紫色が僕を映す。大きくてゴツゴツした手に撫でられる。不思議なくらい心が落ち着いていく。


「そういうアレンは眠そう」

「おう」

「寝ていいんだよ、僕よりずっと疲れてるでしょ」

「そうでも……寝れば回復するし」

「なら寝ないと。ほらベッドに入って眠って」

「……んじゃそうするか」


眠そうなアレンはややぼーっとしていて、部屋までどこかぶつけないかなとか思っていたら、徐に僕の布団を剥がしベッドに入ってきた。


「…なにしてんの?」

「お前が入れって言ったんだろ」

「自分の部屋に帰りなよ」

「おやすみ」


聞いちゃいねぇ!

抗議しようとしたらギュッと抱きしめられて、すぐに規則正しい寝息が聞こえてきた。アレンの鼓動が聞こえる。暖かくて、普段の大人びた感じが一切ない幼さの残る寝顔。まだ子供なんだなって実感する。僕はずっと守られたままで、このままじゃいけない。気を使ってもらうばかりじゃ……

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