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異世界コンタクト冒険記  作者: 秘ナツキ
4/17

4話 周りをよく見てよく聞いて

お楽しみいただけると嬉しいです。


レベリングの前に… 


「僕自身を鑑定してなかったな。」


人への鑑定も出来るのか試してみないとだよね。

文字化けが起きるかもしれないし。

鑑定対象を僕にして意識を集中する。



ーーーーーーーーーーーーーーー

名前 鈴野 優衣 (人族)lv1

HP 10/10 MP 98/800


[筋力]12

[防御力] 8

[俊敏]14

[器用] 7

[魔力] 3

[幸運]56


[スキル]


[サブスキル]

<吸魔:1><鑑定:1>


[エクストラスキル]

<コンタクトレンズ生成:1>


[称号]

<コンタクトレンズ生成者><招かれた者>



ーーーーーーーーーーーーーーーー


出ました出ました!ちゃんと読める!

そしてHP低っ!

他人のステータスがどんなものか知らないけど10はないだろ!

スライムに触れただけで瀕死まで持ってかれそう。

実際どうなのかは知らないしスライムがいるかどうかも知らないけども。

ステータスチートはこれを見る限り無さそうだな。

MPが高いけど...大分減ってるな。コンタクトレンズを作ったことで減ってるようだ。

あれ、コンタクトレンズ作るの出費悪くね?

魔眼レンズと鑑定レンズの発動で少し減っているかもしれない。

これはMPが全回復してからどのくらい減ってるのか検証しないとだ!

幸運が高いが効果がいまいちよくわからないな。

運が良くなるだけなのかもだが、期待してていいのかな?

他は低いな。剣持てるのかも怪しいんじゃ...重そうだし。

ゲームの初期状態よりも低いのではないだろうか?

それと魔力!低すぎだろ!

MP大量にあるのに魔力がしょぼすぎとかどうするの?!

ミニファイアーとか数で攻める系なの?いやいや、火力なさすぎでしょ!

もっと強い魔法使いたい!ドッカアアアンな魔法使いたい!

...鍛えないと行けないな。

魔力も筋力も。

武器も欲しいな。使うなら刀がいい!

この世界にもあるといいんだけど、そうなると日本の記憶保持者が来たことになるな。

たまたま生まれた、って可能性もありそうだけど。

っと思考が横道に逸れてしまった。

次に気になったのは人族のとこだ。

つまり色んな種族がいることになる。

獣耳、獣尻尾...

ふさふさな尻尾触りたいな。耳もモフモフしたい。

獣人族がいるだけで満足。他にもいるだろうけど憶測にしかならないし楽しみはそのときにとっておこう。獣人族はいる!(確信)

次はスキルだ。

スキル欄にはなにも無いな。エクストラスキルのところに<コンタクトレンズ生成:1>があるのか。

これはそのまま、コンタクトレンズが生成できるということだろう。

1というのはlvに違いない。

ふむ、ゲームで言うところの生産系スキルなのだろう。

作れば経験地がもらえて、lvが上がるとなにかしらの恩恵がある。と予想できる。

しかし、MPの消費が激しすぎてガンガン作るということは出来なそうだ。

ここはあとで、効率の良いlv上げ方法を考えておこう。

サブスキルは先ほど作った魔眼レンズと鑑定レンズについているスキルだ。

どういうことだろう?

...もしかして外から取り込んだスキルを覚えられちゃうとか?!

もしそうならこのコンタクトレンズ生成スキルはチートそのものだよ!

来てしまうのか?優衣の時代が!!

もう魔眼レンズなしでもこのスキルが使えるのかな?!

魔眼レンズを外す。


「開花せよ、魔眼。」


詠唱を加え、先ほどと同じ風に魔眼を発動させてみる。

だが、先ほどの光景は見れなかった。


「発動はしないのか。となると、このサブスキルは身に付けているものによって使用できるスキルがある。...的な感じかな?」


条件スキル、というやつなのだろう。このレンズを付けたら使えるよ。みたいな。

一回でも発動させたらここに表示されるのか。引魔のスキルは使っていないから表示されていないみたいだし

その解釈で合っていると思われる。

lvが見やすくていいけど、無くしたりいらなくなったらそれはそれで邪魔だな。


「ま、今はスキルいっぱい欲しいし、いらなくなることまで考えなくていいか。」


称号もあるようで、コンタクトレンズ生成者はそのままだろう。

招かれた者は違う世界から招かれたとかそういうのだろう。

称号にも効果が付いていたりするのだろうか。

招かれた者をさらに鑑定してみる


招かれた者

別の世界から招かれた者に与えられる。

幸運が上昇。


「幸運が高かったのはこの称号のおかげか。効果も付いてるみたいだし。」


称号には効果が付くと。

なにをすれば称号が手に入るんだろう?

なんて考えながら前を向くと、あと数百メートルほどで街に着くところまできていた。


「こういうこと考えながらだと時が過ぎるのは早いな。」


僕は苦笑しながら道を行く。

レベリングは後回しだ。

道中気付いていなかったが他の道と合流しており、馬車が僕を通り過ぎていたらしい。

地球でも、たびたび妄想をしては周りが全くと言っていいほど見えていない時があった。

馬車に追い抜かれても気付かなかったことに自分でも驚きだ。

もう少し気を引き締めていかないと敵意ある者に狙われたら終わりだ。

HPが10しかないんだから尚更だろう。

そのまま歩いていくと、馬車に乗った者、その周りに人が護衛のようにして歩いてたりしている。

あれって冒険者なのかな?でっかい斧を背負って歩いてる者や、剣、槍、杖など

様々な武器を持って歩いてる人たちがわんさかいる。

冒険者風の人たちからは、自信に満ちた雰囲気のような物を感じる。

数々の冒険をしていることがその雰囲気だけでもわかる。その人たちが街の前で列になって並んでいる。

門のところでは、鎧を着た兵士っぽい人たちが馬車の中を確認しているところだ。

検問しているようだ。

僕も列に並ぶ。

ちなみに街は巨大な石壁で囲まれていて、列になっているとこから入るようだ。

デカイな。うちの校舎と同じ高さ以上あるのではないだろうか。

それが街全体を囲ってるってどうやって作ったんだろう?

土魔法とかでパパっとできるのかな?手作業だったら何年かかるんだっていう話になるし。

そうだそうだ。

人がこんなにいるんだから鑑定してみようかな。

ちなみに鑑定レンズは発動しても目の色は変わらない。

鑑定してるのがバレちゃ意味ないしな!


早速先ほどの斧を背負った冒険者の男を鑑定してみた結果



名前 ☆жо(△#)lv???

HP ??? MP ???

[筋力] ???

[防御力]???

[俊敏]???

[器用]???

[魔力]???

[幸運]???

[スキル]

???

[サブスキル]

???

[エクストラスキル]

???

[称号]

???


「え?」


名前と種族はなんて書いてあるかわからない。どっからどう見ても人族だと思うが。

その他が全て???だった。バグっているのか?他の人も同じだった。

自分を鑑定してみたら表示されたから鑑定レンズが壊れたわけではないのだろう。

装備にそのような鑑定阻止系の効果があるのかもしれないが、どうなんだろう?

……

色々と考えたが答えはわからなそうだ。

他の人たちのステータスがどのくらいなのか把握しておきたかったのだが、無念。

気付けば目の前の人がお金らしき物を兵士に渡しているところだった。

あ、お金はアイテムボックスの中だ。

空間魔法と同様なはずだから相当レアの可能性がある。

バレたらめんどくさそうなことになりそうだし今のうちに出しておこう。

手をポケットに入れ手のひらにお金を出していく。

コインのような感触だ。五百円よりも大きいが薄い。嵩張るなこれ。

そして僕の番になった。

ここで僕は思い知った。自分の思い通りに行き過ぎてて、自分の都合のいいように考えていた。

いや、ここに来るまでに周りに少しでも気を配っていればもしかしたらなにか思いついたかもしれない。

周りの様子は見ていたがそこではない。

そう、これは...


「☆жо△#!о☆#。」


言葉がわからなかった。

お読みいただきありがとうございます。

また次話もお願いします。

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