14話 妄想
もう耐えられなかったので書いてしまった…
が後悔はしていません!
お楽しみいただけると嬉しいです。
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名前 鈴野 優衣 (人族)lv1
HP 10/10 MP 1069/1070
[筋力]14
[防御力] 8
[俊敏]15
[器用] 7
[魔力] 16
[幸運]56
[スキル]
[サブスキル]
<吸魔:1><吸魔経験値上昇:1>
<鑑定:2><鑑定経験値上昇:2>
<解読:3><解読経験値上昇:3>
<記眼:2><記眼経験値上昇:2>
<通訳:3><通訳経験値上昇:3>
<読眼:3><読眼経験値上昇:3>
<吸収:3><吸収経験値上昇:3>
<理解:3><理解経験値上昇:3>
<遠視:1><遠視経験値上昇:1>
<地図:1><地図経験値上昇:1><地図必要経験値減少:1>
<魔力変換:1><魔力変換経験値上昇:1><魔力変換必要経験値減少:1>
<洗浄:1><洗浄経験値上昇:1>
<乾燥:1><乾燥経験値上昇:1>
<身体負荷 :1><身体負荷経験値上昇:1>
<身体負荷時ステ率上昇 :1><身体負荷時ステ率上昇経験値上昇:1>
<回復:1><回復経験値上昇:1><回復必要経験値減少:1>
<空歩:1><空歩経験値上昇:1><空歩必要経験値減少:1>
<コンタクトレンズ生成経験値上昇:1><コンタクトレンズ生成必要経験値減少:1><生成時消費MP減少:1>
<経験経験値上昇:3>
<MP消費減少系経験値上昇:1>
<必要経験値減少系経験値上昇:1>
<必要経験値減少系必要経験値減少:1>
<経験値上昇系必要経験値減少:1>
<MP消費減少系必要経験値減少:1>
[エクストラスキル]
<コンタクトレンズ生成:2>
[称号]
<コンタクトレンズ生成者><招かれた者>
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なんとかピコン音に勝ち、勉強が終わった後に自分を鑑定した。
理解、吸収が3に上がっており、記眼以外の翻訳関係も3に上がっている。これは3になると恩恵がかなり大きくなっていると思われる。
そういえば必要経験値減少系のスキルをあまり付けていないんだよな。レンズの切り替えが出来るんだから必要な時に必要なレンズに切り替えていったほうが効率が良さそう。少しづつ作り直していこうか。
まずは解読と記眼からだな。
「善は急げってね。」
解読レンズ
解読 lv3
解読経験値上昇 lv3
解読必要経験値減少 lv1
必要経験値減少系経験値上昇 lv1
経験経験値上昇 lv3
記眼レンズ
記眼 lv2
記眼経験値上昇 lv2
記眼必要経験値減少 lv1
必要経験値減少系経験値上昇 lv1
経験経験値上昇 lv3
理解と吸収のレンズを作ろうとも考えたけど、この二つのスキルは二つで一つのようなものだから作らないことにした。
あ、身体負荷と身体負荷時ステ率上昇のレンズから生成すればよかった!ミスった!このあと遊びに出かける予定だったのに。
あれ?でもこの二つのスキルも二つで一つみたいなものか?うーん、わからん!あと一つ生成出来そうだから修行補助レンズでも作っておくか。
修行補助レンズ
身体負荷必要経験値減少 lv1
身体負荷時ステ率上昇必要経験値減少 lv1
必要経験値減少系経験値上昇 lv1
必要経験値減少系必要経験値減少 lv1
経験経験値上昇 lv3
よし、出来た。このレンズも修行レンズと同様に目が緑色になるようにしている。
緑色の目って憧れてたんだよね!美味しそうな匂いがしてきたしご飯を頂いて勉強を終えたら遊んでこよう!
さて、遊び場にやってきました。修行レンズと修行補助レンズに切り替えると昨日と同じ感覚が身体全体にかかる。まずは走ってみる。側転、ロンダートからバク宙。特に支障はなさそうだな。それじゃ、いつも通り妄想しながら行きますか!
右から敵が迫ってくるのを右手にある刀(もちろん妄想)でその攻撃を受け流しながら体を回転させ、左手の小刀(もちろん妄想)で敵の首を切る。
次の敵が現れた。三人いて一人が魔法使いだ。その魔法使いが先手でファイアーボールを連続で撃ってきたのでそれらを躱し魔法使いに近づくが二人の敵が壁になっており先には通してくれない。一人の剣士が横に剣を振って来たのでしゃがんで躱すともう一人の敵がそれを狙って縦に剣で攻撃してきたのを小刀で受け流しながら横にずれていく。そのまま右の刀で受け流し中の敵の腹を斬り、もう一人の敵のところへ横ステップで近づき斬った勢いそのままに右手を振り切り敵の首を斬る。
またしても飛んで来た魔法を地面にへばりついて躱し、曲がっている腕を伸ばしクラウチングスタートの要領で一気にかけていき首を斬りおとす。
「ふぅ。」
と一息つく。やっぱり体を動かすのは気持ちいいな。ただ、妄想の中の敵って自分が考えている通りに動くから攻撃を躱すのが簡単なんだよなー、当たり前だが。勝手に動いてくれたりしてくれれば楽しいんだがさすがに…。
妄想レンズ…。いやでもあまり変わらないか?でも出来たら?最高では?!分からなければ試して確認すればいい!MPにも余裕があるし!
そういうわけで
妄想レンズ
妄想 lv1
妄想経験値上昇 lv1
妄想必要経験値減少 lv1
必要経験値減少系経験値上昇 lv1
経験経験値上昇 lv3
《妄想》
妄想したことが具現化したように感じる。
ピコン
はい、作っちゃいました。それと鑑定経験値上昇のlvが3に上がった。やっぱり経験経験値上昇のlvが3になってからの経験値上昇系のスキルlvの上がりが早くなっている。
それよりもこの妄想スキルの効果、具現化したように感じるってなんだ?表現が曖昧だな。
まぁ、使ってみるのが手っ取り早いか。というわけで修行レンズそのままに妄想レンズを付けてみるが特になにも変わらない。それじゃ、先程同様の妄想をしてみよう。
すると先程、妄想していた敵が目の前に現れた。
「お、おぉー!」
百七十センチ程の黒装束を着た黒い人間の姿をしていて、剣を持っている。考えた通りの敵が出現した。
それと驚くことに、僕の右手には刀、左手には小刀があり重さも感じられる。ただ刀がこんなに軽いわけがないから僕が片手で持てる重さに調節されているのか、身体強化の影響か。いや、妄想で重さを感じられるってすごいな。
「よし、戦ってみようか!」
そう言った瞬間、目の前の敵が臨戦体制に入った。動かそうとしていないのに勝手に動いたということは、僕の意思では動かせられないということかな?でも戦おうと思った瞬間に構えたから一応は動かすことができるのか。格闘ゲームのトレーニングモードみたいだな。
敵が真っ直ぐ走ってコチラに向かってきている。剣を振り上げ、そして振り下ろしてきたタイミングに合わせて右手を逆手にして
キーーーーン!
と金属同士が当たる音が鳴り、そのまま体を左側へと移動させ受け流す。
そのままの勢いを利用し、体を回転させながら敵の右手側に回り込み、左手の小刀で首元を狙う。避けようとしているが間に合わないらしくそのまま首に深々と小刀が刺さり、残像を残して消えていった。
「やべー!興奮した!!」
音が鳴った当たりでテンションがメッチャ上がった!鳥肌立った !それと敵の攻撃を受け流している時に確かな重みを感じた。なるほど、具現化したように感じるというのはこういうことだったのか。
最後に首を刺したときも刺した感覚があったが、首元が柔らかいとはいえあんなに深く刺さるものなのだろうか?もう少しで貫通するところだったぞ。紙耐久なのか?攻撃力と防御力が低いということなのだろうか?走ってる時の速さもそれほどでもなかったから全ステータスが低いのかもしれない。いつも一方的な妄想の仕方しかしてこなかったから弱く設定されている…のか?その線がありそうだな。
もう一度やってみよう。あ!攻撃も受けてみたいな。…僕がマゾのMなわけではなく攻撃が当たったらどうなるかが純粋に気になるだけだ!
ただ剣は怖いから次の敵は拳士にして、スピードと耐久力を上げて、攻撃力は今のままで。
そこまで考えて前をみると先程の敵と同じ容姿だが、剣は持っていないので成功だろう。さぁ、一発ドンと来い!
敵は一気に走って距離を詰めてくる。速っ!そう思った時には目の前にいて防御の体勢にも入れず敵の拳がお腹にクリンヒット。スピードの乗った状態そのままにお腹を殴られくの字になる。
ヤバイ、痛い!気がする。いや、痛くない。確かにお腹を殴られた感覚があったがダメージになったかというとそうでもない。多分自分自身を鑑定してもHPは減っていないのだろう。普通あんな攻撃受けたら呼吸すらままならなくなると思うがなんともない。
それにしても速すぎでは?!今までにこんな速い敵を妄想したこと無かったわ!
「僕の横まで来て。」
そういうと敵が臨戦体制を解き僕の横まで来た。
「よーい」
構える
「ドン!」
全力で走る。横を見ると僕と同じスピードで走る黒人間。いやいやいや、マヂか!
「ストップストップ。」
ふむ。戦闘中に全力で走れなくね?アイツあのスピードで戦闘してくんだけど!いや、行けるのか?戦闘なんて妄想でしかしたことないよ?(これも妄想です)
「とりあえず僕のHPが5以下になったら強制ストップさせとこう。」
HPが減ってるかはわからないが念のためだ。妄想で死ぬとか嫌だ。
さて、勝負だ!
三回ほど攻撃を受けたがカウンターを入れたところ勝った。そしてHPは減っていなかった。
防御力を上げたおかげか微妙に手応えがあって少し気持ち悪かったがこの世界では早く慣れた方がいいだろう。人間を斬ることは無いと願うが魔物などもいるのだろう。まだ見たことないが。あと敵を出現させる度にMPが減っているみたいだ。これはなかなか面白いレンズを作れてしまったのでは?いいや、作れたと言いきれる!
さて、もっと色々と試してみよう。
魔法使いを一体出し、僕に火の魔法を当てた結果その部分が熱かったが服はなんともないしダメージもはいらなかった。次に水の魔法を壁に撃ってもらった結果、壁に当たりそのまま下へと流れていった。残るんだ、と思っていたが妄想をやめたところ消えた。まぁ、残ったら周りからしたら何事だって話だよな。次は剣士を出して指を剣に軽く突き出したところ切れた。気がしたが切れていなかった。なんかこれ怖いな。
最後に黒人間(もう黒でいいや)を他の人たちが往来しているところに送ったが誰も見えていないし、すり抜けているから所詮は妄想だということだろう。
それじゃ、折角出現させたし戦うか。また剣士だが、攻撃力と反応速度を上げてスピードは少し下げている。
「いざ。」
今回は僕から仕掛ける。忍者のように手を体の後ろに流れるように伸ばしながら走る。いつも妄想しているときの走り方だ。いや、なんかカッコ良さそうだから!あと疾走感がある感じがするんだよな。
間合いに入る前に右腕を回し刀を上から振り下ろせるようにして間合いに入る。そして黒の肩から胴体へ刀を振り下ろすが、剣でガードされてしまった。こっちは片手で向こうは両手なのだからパワー負けもするだろう。刀を押し上げられ、右手が万歳状態になった。
アニメでよくある「しまったっ!」の片手版状態である。
そのまま剣を振り下ろしてこようとしているが左手は空いているので体に回転を加えながら黒の手首を狙う。が、黒は一歩後ろに下がりギリギリで躱していた。あれ避けられたのは予想外だわ。とりあえず僕も後ろに下がり距離を取る。反応速度上げたのマズかったか?剣士がやられて嫌なことと言えば遠距離攻撃だろう。
妄想の中なら魔法も使えるんじゃ?使ってみるか。手を黒に向けて一言
「『黒球』。」
詠唱も知らないし魔法名も知らないが、とりあえず黒い物体が飛んで行くイメージを思い浮かべながら唱えた。
結果、バスケットボールくらいの黒い物体が黒目掛けて飛んでいった。かなりのスピードで。黒は横へ飛んで躱そうとしたが左腕に当たってしまった。
立ち上がった黒の腕は健在だが動かせないのかだらーんと垂れている。え、そんなヤバイ威力あったの?!そのあとは片手では力が入りきらずにいるところを小刀で首を斬り、黒は消滅した。
とりあえず言うことがあるとすれば
「魔法ヤベーカッコいい!!」
魔法剣士ではなく魔法刀士か!テンション上がる!ちゃんと使えるようになっておかないといけないな!
あ、でも一つだけ懸念があるとするなら妄想相手に魔法使おうとした際に本物の魔法が飛んでいったらとんでもないことになるのでは…?街中では使えなそうだな。
冒険者になるまでは使わない方がいいかもな。勿体ない気もするけれど。
それじゃ、今日はもう帰ろう。妄想とはいえ僕の意思で動くわけではなかったから戦闘と呼んでもいいだろう。緊張と興奮で少し疲れてしまった。それにもういい時間だ。
家の前まで来て修行レンズを外すと、体がかなりダルい。普通に歩けるけど、ベッドに倒れ込んでそのまま寝たいがお腹も空いている。体も洗わなきゃな。ご飯をいただき、お風呂を借りて、考えるのも億劫だったので魔力変換でMP枯渇を起こしてそのままねむりについた。スヤァ
ピロンピロン
チリン
はい、というわけで戦闘シーン(妄想)を書いてしまいました笑
書いてみて思ったことが
「いや、普通にむずくね?」
でした。全力で走りながら殴れたり出来るんでしょうか?自分殴り合いしたことないのでわからないんですよね。(普通はない)
なので想像と妄想で書いてますので間違ったとこありましたら指摘してあげてください。戦闘シーン書くの難しいですけど面白いですね、もっとエフェクト出るようなの書きたい(涎
最後までお読みいただきありがとうございます!