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4

 朝日で目が覚めた。

 気が付いたら眠っていた。

 案外、寝れるものだな。

 さぁーって朝飯にするか。


 あ。

 どうやって降りればいいんだ……。

 うわー、考えてなかった。

 登ったはいいけど降りれないって子猫じゃないんだから……。

 うーん、登った時の逆をすれば大丈夫かな?

 頭を上にして、そろそろと降りてみる。

 先が見えないせいで降りにくい。

 頭を下に向けて確認する。

 よくわかんな……げっ。

 次の瞬間、空中に放り出された。


 ガササッ。


 いてててっ……。

 下に落ち葉が積もっててよかった。

 まぁなんとか降りれたし虫を探すか。


 周りを探すと、すぐに黒光りしてる虫が見つかった。

 うおー、やっぱりきついなー。

 まぁ仕方ない……。

 とりあえず、腹の中で暴れられてもいやだし、殺してからだな。

 意を決して虫に噛み付く。

 ちょっと硬いけど、力を込めれば牙がずぶずぶと突き刺さっていく。

 口の中で虫がわしゃわしゃと暴れるが、ほどなくして動かなくなった。

 そのまま、動かなくなった虫を丸呑みにする。

 ちょっと引っかかるけど、我慢して飲み込む。

 ふぅー、なんか吹っ切れた気がする。

 もう二、三匹ほど食べといたほうがいいだろう。


 そのあと、三匹食べたことで腹が膨れて、少しだけ動きにくい。

 ある程度、消化するまでは隠れて休んでおいたほうがよさそうだ。

 木の根元までいき、落ち葉の中にもぐり込んで、とぐろを巻いた。

 あ、なんかこれすごく落ち着く……。

 おっと、ちゃんと隠れれているか見ておかないと。

 落ち葉の下から頭だけを出して体が出てしまっていないか確認する。

 うむ、大丈夫だな。

 頭も落ち葉の中へ戻す。

 にしても、起きて食べて休むのってなんか悪い気がしてくるな。

 別に悪いことじゃないんだが。


 そういや、試してなかったけど蛇って舌で匂いを感じれるんだっけか。

 ちろちろっと舌を出してみる。

 んー?

 おかしいな、匂いわかんないぞ?

 もう一度やってみるが、やっぱりわからない。

 なんでだー。

 これもやり方が違うのか?

 いやでもなぁ、舌を出し入れするのにやり方も何もないよな……。

 どうしたものかと考えながら、口の中で舌を動かしていたら、上顎の中にするっと舌が入っていった。

 お、おぉーぅ?

 ……土くせぇ。

 あー、なるほどなぁ、ここに舌を入れればいいのか。

 舌に付いた粒子をここで感じるってことなんだろう。

 人間だった時とは、本当に勝手が違う。

 とはいえ、慣れていくしかないな。


 結構、経ったと思うし、そろそろ這い出して移動するか。

 ひとまず、安全なねぐらを探したい。

 また落ちるのはいやだし、穴とか地面に近い木のうろとかがいいかな?

 舌をちろちろと出しながら進んでいく。


 進んでいると、なにかがいる気配がしたので、見つからないように藪の中へ隠れた。

 現れたのは狼だった。

 それが五匹。

 不安になりながら隠れていたが、狼たちはこちらに気付くそぶりもなく、すぐに通り過ぎていった。

 あんなのもいるのか。

 早いとこ、ねぐらを見つけたほうがよさそうだな。


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