3/3
黒い世界の話
三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル
あるところに魔王がいました
その魔王はほかの魔王とは違い
とても優しく下僕達は厚い信頼を寄せていました
人間達はこんな化物を下僕にしているのだから魔王の姿はとても醜く
性格も酷く歪んでいるのだろうと思いました
ある時一人の若者が魔王の姿を見てやろうと仲間を引き入れ城へ訪れました
若者は様々は苦難に立ち向かい、とうとう魔王のいる最上階へたどり着きました
若者はさぞ醜い姿をしているのだろうと思いながら扉を開きました
しかし魔王はそんな醜い姿などしておらず何事もなかったかのようにそこに座っていました
黒曜石のように黒く輝く立派な2つの角
夜空のように静かな光を湛える深い目
幾何学な骨を携える優美な翼
空間さえ切り裂いてしまいそうな牙と爪
そしてこの世で最も強いとされる竜の姿
若者がその姿に圧倒されているのをジッと見つめながら
竜は声を発した
「 」
若者は帰ってこなかった
「それにしても魔王様、何を見ているのですか?」
「あぁ、お前かアンデットになっていたからわかりにくかったぞ・・・・・」
最後の問いかけは若者です^p^