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最初の話
目を覚ましてあたりを見回した
いつもの空
騒がしい人ごみ
人待ちの女
おしゃべりなカラスども
俺は伸びをしてすぐに路地裏に逃げ込む
猫はこうでないとな
歩きながらとおりをのぞく
いつもと同じ
でも何かが違う
あぁあいつらだ
あいつら-天使族だ-
俺はいそいで気配を消す
少しずつ・・・・
少しずつ・・・・・・
よし気づかれていない
さてこの状況
どうしようか
あいつらは気づいていないが
俺のことをかこっている
今でも上手くいったら・・・・・・
――――――――
「見つけたか」
「いや、いない」
「でもよぉ」
「どうした?」
「あの状況で魔王もよく逃げられたよな」
サッ
「うわっ猫」
「何ビビってんだよたかが猫で・・・・・」
「だって黒だぜ」
――――――――
上手くいったようだ
あいつらは気づいていない
さて
どこにいこうか
主人公の名前は後々明かしますw