Daily ~日常~
Daily ~日常~ 過去編
ピピピピッ、ピピピピッ 、カチッ
「はぁっ、もうこんな時間かぁ~」
時計には長針は9、短針は6を指していた・・・
少年はいやいやながらも、階段を降りていった
「おはよう、母さん・・・」
少年は台所にいる母親らしき人物に話しかけた
「あらぁおはよう、影斗
今日は早いのねぇ」
どうやらこの少年の名前は影斗というらしい
「うん、今日は高校の入学式だからね」
「そっかぁ・・・もう影斗も高校生かぁ」
母親は昔を懐かしむようにそう呟いた
「じゃあいってくるからぁ~」
「いってらっしゃい~」
影斗は扉の音お響かせ、出て行った
影斗は高校への道を歩いていた・・・
「よっ、か~げと!!」
髪をツンツンにたてた男が影斗の背中を叩いた
「なにすんだよ!郷!」
少し不機嫌気味に影斗は言った
「わりぃ、わりぃ、軽いジョークじゃないか」
「ったく」
「まあまあ、そういえば今日のニュース見たか!?
やっぱすげえよなぁ~トライヤルフォース(聖蘭)!
俺もあんな能力使ってみてぇ~!」
郷の言っている能力とは・・・
この世界の人口の5人に1人は能力に目覚める
例えば、火や水などを出す自然系・・・
自分の体を強化する肉体強化系・・・
同じく、自分の体を獣にする獣化系・・・
武器を召喚するウェポン系・・・
そして、周りのある一定の物を自在にコントロールできる支配系などがある
そして、トライヤルフォース(聖蘭)とは、強力な能力を持つ能力者のチームのこと
現在能力持ちの犯罪者に対して警察では歯が立たず、そのかわりを請け負っているのが聖蘭なのだ・・・
「いやっ、知らない」
「え~っ、なんで見ないんだよ~」
「いや、あまり興味ないし・・・」
「まぁいいや、さっさと行こうぜ!」
「あっ、おい、まてよ!」
影斗も郷を追いかけていった・・・
~教室~
「いや~一緒のクラスでよかったな~」
「ああ、そうだな」
どうやら2人は同じクラスのようだ・・・
「よかった~!
2人とも同じクラスで!」
「おっ愛羅も同じか~」
教室に入ってきたのは幼なじみの月瀬愛羅だった
「は~い、席についてくださ~い」
どうやら担任の先生が着たようだ
「じゃあまた後でねっ」
「では、入学式の前にプリントを配りま~す」
先生は空中でプリントを操り配っていく
どうやら支配系の能力のようだ・・・
「は~い、じゃあそのプリントを持って体育館に向かってくださ~い」
その言葉に生徒たちはぞろぞろと体育館に移動していった
「あっ、やべっ!プリント忘れた!」
「まじか!?じゃあ待ってようか?」
「いや、すぐに済むから先に行っててくれ!」
そう言って影斗は教室に戻っていった・・・




