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大乱記上  作者: 両亭
九馬伝
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貴内条:(共和)九節

九、龍昆治国十年。然後「楚蠟」選。曰「天無上下。地無広狭。人無貴賤。然上民耳能為知政事。天地無上下者、依所其遍無限。地無広狭者、依其所其盤無揺。人無貴賤者、依所其徳、無別。而自我後、在有徳者、雖下民可為知政事」民喜之莫上下曰「徳哉楚蠟。弁天地人理、不逆之」以国大栄。


九、龍昆国を治むこと十年。然る後、楚蠟(ソロウ)選ばる。曰はく「天に上下なし。地に広狭なし。人に貴賤なし。然れども上民のみ能く知政事となる。天地に上下なきは、其の遍くところ限り無きによる。地に広狭なきは、其の(たいらか)なるところ揺ぎなきによる。人に貴賤なきは、其の徳なるところ、別なきによる。而して我より後、有徳者あれば、下民といえども知政事となすべし」と。民は上下なく喜びて曰はく「徳なるかな楚蠟。天地人の理を(わきま)え、これに逆はず」と。以って国、大いに栄ゆ。


九、龍昆は十年国を治めた。その後楚蠟が選ばれた。楚蠟は「天には上と下はない。地(は一枚岩で)にも広い狭いということはない。人には尊い卑しいというものは存在しない。しかし、上民だけが知政事となることができる。天に上下がないのはその遍く(ひろがるところが)限りないからである(どこまでも広がるので上も下もないのだ)。地に広い狭いということがないのは、その平なところ(に変わりがないので)揺るがないからである。人に尊い卑しいということがないのは、その徳(を有する素質において)変わりがないからである。(そうやって上も下もないのが道理であるから)私以降は、徳があるのであれば下民であっても知政事として選ぶがよい」といった。民は貴族も平民もよろこんで「楚蠟は徳があるなあ。天地人の道理をよく理解してしかも逆らわない」とたたえた。そうして国は多いに栄えた。


九、

「人無貴賤者、依所其徳、無別」:孟子などにみられる性善説の影響。

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