麻利条:(城瑠木黍)第三節~第四節
三、喜嶺堡謁城瑠木黍於「浜故」王問曰「若何至」質対曰「君国富貴豊食而兵馬少。父国兵多不耕。若両国合従、平天下。故我為質」
王讃其智、任大厩令。
三、喜嶺堡、浜故に城瑠木黍を謁す。王問ひて曰はく「若、何ぞ至る」と。質対へて曰はく「君の国、富貴にして食豊にして兵馬少し。父の国、兵多くして耕さず。若し両国、合従せば、天下平らかなり。故に我、質とならん」と。
王其の智を讃え、大厩令と為す。
三、喜嶺堡は、浜故で城瑠木黍に謁見した。王は「お前はなんでここにきたのだ」と質問した。人質(喜嶺堡)は「あなた様の国は大金持ちで食料も豊富だけれども、兵士や馬は多くはありません。父の国は兵士こそ多いですが農耕をしません。もしこの二つの国が同盟国となれば、天下はちょうどよく治まるでしょう。そのため、私は人質となったのです」と答えた。
王は、彼が聡明なのを称賛して、大厩令に任命した。
四、喜嶺堡四年得良馬百騎。王大悦之召喜嶺堡曰「若善育馬、得百騎。又聞若狩豹数千。若有武而愛馬。宜率車馬。」以王新任右中郎将。
四、喜嶺堡、四年にして良馬百騎を得る。王大いにこれを悦び喜嶺堡を召して曰はく「若、善く馬を育て、百騎を得る。又聞く若、豹狩ること千を数うと。若、武ありて馬に愛さる。宜しく車馬を率うるべし」と。以て王、新たに右中郎将に任ず。
四、喜嶺堡は、四年の間に良馬百騎を得た。王は、これを大い悦んで喜嶺堡を呼んで「お前はよく馬を育てて、百騎を得た。またお前は、豹を千匹狩ったとも聞く。お前は勇敢で馬に愛されているようだ。戦車や騎兵を率いるのがよいだろう」と言った。そうして王は、喜嶺堡を新たに右中郎将に任命した。
三、
大厩令:馬小屋の管理責任者。
四、
車馬:戦車と騎兵。戦車はチャリオットのこと。
右中郎将:車馬を統率する役職




