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大乱記  作者: 両亭
九馬伝
11/11

華太条:(令雄)第三節

三、華太王如以下頼經、景甲、古蕃、詭封。令雄、詭封子。令雄遣将於臨卑、江辺。臨卑、江辺何希斗人国。臨卑悪華太蛮勇、不応将。江辺饗将、不貢。令雄、百軍攻之。燬臨卑宮。侵江辺宮虜王。以使臨卑江辺両王跪令雄以為封臣。令雄、為公両王。命治臨卑、江辺。領地莫上民。領地政此地中民行之。両地毎年貢金銀廿両。以民多苦。


三、華太王頼經を以て下のごとし、景甲(ケイカウ)古蕃(コイバン)詭封(キハウ)令雄(レイユウ)は、詭封の子なり。令雄将を臨卑(リンピ)江辺(カウヘン)に遣はす。臨卑、江辺何づれも希斗人国なり。臨卑華太の蛮勇を(にく)み、将に応へず。江辺将を饗せども、貢かず。令雄、百軍にてこれを攻む。臨卑の宮を燬す。江辺の宮を侵して王を虜とす。以て使臨卑江辺両王をして跪まつかせしめ、令雄以て封臣とす。令雄、両王を公とす。命じて臨卑、江辺を治めしむ。領地上民なし。領地は此地の中民が政、これ行ふ。両地年ごと金銀廿(にじう)両を貢ぐ。以て民、多く苦しむ。


三、華太王頼経以下の王は景甲、古蕃、詭封である。令雄は詭封の子である。令雄は将軍を臨卑、江辺に遣わした。臨卑は華太の蛮勇を嫌って、将軍に対応しなかった。江辺は将軍をもてなしたが、貢物はしなかった。令雄は百軍でこれを攻める。臨卑の宮殿を焼き払い、江辺の宮殿に侵入して王を捕虜にした。そうして両国の王をひざまずかせて、家来とした。令雄は、両国の王を公(属領の支配者)にし、臨卑、江辺を治めるように命じた。領地には常民はいなく、この土地の中民が政治にあずかった。毎年二十両の金銀を貢いでいたので、民の多くは苦しんだ。



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