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大乱記  作者: 両亭
九馬伝
1/13

貴内条:第一節

貴内条

一、九場在三族。一者刈部。二者九馬。三者希斗。

九馬性近刈部。住石屋、食肉。九場人国有四。則「九場」、「赤広」、「下原」「糟瀞」九場最大而都「幅那」。赤広次之。

 希斗人賢而何小国。雖小国従民、兵強。希斗人国有七、則「貴内」、「華太」、「氐部」、「臨都」、「臨卑」、「江辺」、「磨屯」。此内、貴内、華太大也。


一、九場、三族あり。一は刈部。二は九馬。三は希斗(キト)

九馬の性は刈部に近し。石屋に住み、食肉す。九場人国は四あり。則ち「九場」、「赤広(セキクワウ)」、「下原(ゲゲン)」「糟瀞(サウセイ)」なり。九場は最も大にして都は「幅那(フクナ)」といふ。赤広はこれに次ぐ。

 希斗人は賢なれども何れも小国なり。小国といえども民従ひ、兵強し。希斗人国は六あり、則ち「貴内(キナイ)」、「華太(カタ)」、「氐部(テイブ)」、「臨都(リント)」、「臨卑(リンピ)」、「江辺(カウヘン)」、「磨屯(マトン)」。この内、貴内、華太大なり。


一、九馬には三つの民族がある。一つは、刈部。もう一つは九馬。そして希斗である。

九馬人の性質は刈部に近い。石の家に住み、食肉をする。九場人の国は四つあった。すなわち九馬、赤広、下原、糟瀞である。九馬は最も大きいくにで、都は幅那といった。赤広は次に大きい国である。

 希斗人は賢いがその国はいずれも小さかった。小さくても人はよく従っていて、軍隊も強い。希斗人の国は六つある。すなわち貴内、華太、氐部、臨都、臨卑、江辺、磨屯である。このうち、貴内、華太が大国であった。



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