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これから始めるタイガーマスク

 簡単に言えば、タイガーマスクは原作漫画とアニメとで後半の展開が違う。

 初代の6,7年後を描いたタイガーマスク二世は原作漫画版の続編。

 初代の約半世紀後を描いたタイガーマスクWはアニメ版の続編。

 虎の顔を模したマスクをかぶったプロレスラーが何か正義の心で戦う作品。人気に応じて現実のプロレスラーとしてもデビュー、現在も実在している。

 原作漫画版の多くの印象あるエピソードやセリフ、展開は後にプロレス漫画「キン肉マン」に盗用されることとなる。キン肉マンで名シーンとされるシーンの多くは元はタイガーマスクである。

 虎の穴から大量の悪役レスラーを送られてきて、1人づつ順番に戦っていくのは「7人の悪魔超人」編。

華やかな場面に突如現れて「ふふふふ…おれたちはおまえら子どものけんかプロレスとはだいぶちがうぜ」と。タイガーが対戦相手を指定するスタイル。最初の対戦相手はピラニアンとかいうアトランティス。倒したら「プールデスマッチよりも遙かに面白いデスマッチを用意してるぜ」と挑戦してきたスパイダーとかいうクモノコチラス…と思わせておいてアシュラマン。蜘蛛の巣リングですよ。敵ボス格が「フジヤマタイガーブリーカー破りを思いついた、もう1度見れば完全に打ち破る事が出来る」とか言い出して「みたぞ!タイガーの必殺わざフジヤマ=タイガー=ブリーカーはいまこのいっしゅんにわたしの頭の中で完全にやぶれさった!」とかね。キン肉マンしってる人ならもうね。

 どうせ言っても聞かないからとバッファローマンの邪魔までしたソルジャーキャプテンのは、同じく馬場がタイガーの特訓を邪魔したシーン。完璧超人が下等超人を懲らしめにくるのは、?怪人が「最近のレスラーはダメすぎる。すぐ場外乱闘するし、こけおどしの覆面なんかしやがって」とタイガーをはじめとするレスラーをこらしめにきた話。正体がおじいちゃんってのも同じですよね。まあ、キングとマンが混ざってるけど。

 ああ、タイガーマスクの解説だったね。つまり、キン肉マン知ってる人なら「見た事ある」展開や特徴的なセリフが次々と出ますよ。突然何を思ったか「ござーい」とか言ったウォーズマンも当然、元はタイガーマスクだっていう。チェーンで相手とつながってるから敵を舞い上げる技に失敗するなんてのもタイガーマスクが元だよ。


・タイガーマスク(原作漫画)

 1968年~1971年連載の漫画。荒唐無稽でプロレスのルールすらわかってないんじゃないのか?というプロレス漫画。

 「虎の穴」と呼ばれるどう考えても所属するのはマイナスにしかならない悪役というより犯罪者レスラー育成組織で鍛えられた日本人「伊達直人」は黄色い悪魔と恐れられるが、日本に帰ってきて、子どもに悪影響を及ばしている事実にショックを受け正義のレスラーに転身する。

 が、反則ファイトしか知らないタイガーマスクには厳しい道のり。

 虎の穴への上納金を納めず、一度は見逃してもらうも繰り返した事で組織の怒りを買い、次々とタイガー抹殺の為に虎の穴からレスラーが送られてくる。…いや、タイガーが悪いよね?

 日本の先輩レスラーである馬場らの協力を受けて虎の穴を壊滅させるが、自身は交通事故で死亡しタイガーの正体は誰にも知られる事なく行方知れずとなった。


・タイガーマスク(アニメ)

 1969から1971年放映の上記漫画を原作とした作品。ただし、絵柄はかなり違う。アニメ化が早すぎて早々に連載に追いつき、オリジナル展開多め、後半はもう全く原作漫画とは別物。

 虎の穴との戦いがずっと続き、幹部級のレスラーが出てくる事になり、虎の穴の日本人レスラー「イエローデビル」がタイガーの仲間となる。もちろん、イエローデビルもアニメオリジナルキャラクタ―。

 最終的には虎の穴のボスである「タイガー・ザ・グレート」とのレスリングというより殺し合いとなり、マスクを脱いだ伊達直人によりグレートは殺害され、直人は外国へと旅立った。

 原作漫画では「フジヤマタイガーブリーカー」だった技が「ウルトラタイガーブリーカー」に変更されているが、変更した理由は知らない。


・タイガーマスク二世

 1981年~1982年連載の漫画、放映のテレビアニメ。テレビアニメ版は見てたのは覚えてるけど記憶にない。漫画版と大体同じなんじゃね?

 アニメ版においても原作漫画版の続編となっており、タイガーマスクはその後の熱心なファンの研究でその正体は交通事故で死んだ「伊達直人」だと判明している。が、その設定が後に生きる事は無い。

 現実世界では10年過ぎているけれど、作中の時間経過は6,7年という事になっている。

 伊達直人の関係者は実在のレスラー以外出てこず、前作とはほぼつながりのないオリジナル作品となっている。

 前作でタイガー達によって壊滅させられたはずなんだけど、復活でもしたのか二世もまた「虎の穴」出身のレスラー。ただし、本作には虎の穴はストーリーに絡んでこずタイガーマスク二世では「宇宙プロレス連盟」という謎の団体が敵となる。

 二世は初代タイガーマスクとは何のつながりもなく、前作にも登場していない亜久竜夫なる新聞記者。

 作品後半ではそのマスクを実在のタイガーマスクと同様の一般的な覆面レスラーが使う顔の大きさに合わせた平面的なものへと変更。実在タイガーマスクが使った「宇宙飛行虎爆弾」…スペースフライングタイガードロップも披露する。逆に言うと初代が「ウルトラタイガードロップ」「フジヤマタイガーブリーカー」「タイガーV」と次々とオリジナルの必殺技を開発したのに対して、現実のプロレスに近づいた二世ではそれ以外に特に技が無い。


・タイガーマスクW

 2016年~2017年放映のテレビアニメ。こちらはテレビアニメ版の続編。45年ぶりの続編という事になる。

 時間設定は現実と同様。40年~50年経過した後の話。

 虎の穴はやっぱり復活しており、表向きはまっとうなプロレス団体「GWM」を経営する。

 タイトルにWとある通り、W主人公。GWMのイエローデビルに再起不能にまで叩きのめされた「藤井大助」の仇を討とうとする2人のタイガーの物語。

 前作で伊達直人の仲間となった高岡健太郎こと「先代イエローデビル」の下で鍛えた東ナオトはタイガーの名を継ぐ。一方、藤井の息子であるタクマはGWMで修行しタイガー・ザ・ダークを名乗る。2人はその立ち位置から敵対する事となるが、両者の目的はイエローデビルを倒す事、そこは一致している。

 最終的にはタイガーとタイガー・ザ・ダークの覆面をつなぎあわせたタイガーマスクWが誕生、イエローデビル改めザ・サードこと「タイガー・ザ・グレート三世」と激突する。

 ヒロインとして高岡健太郎の姪も登場。最終回にて「スプリングタイガー」としてプロレスラーデビューとなる。

 約半世紀経過しているので前作からの続投は高岡のみ。ただし前作と見た目が全く同じミスターXが登場。高岡、Xともに前作と同じ声優が声を担当している。


・実写版とか

 よく知らない


・実在のタイガーマスク

 タイガーマスク二世と連動して1981年にリングデビュー。華麗なファイトスタイルで当時の子供たちを魅了した。そのファイト期間はわずか2年強だが、その強烈なインパクトは今も強く記憶に残っている「当時の子供」=「今の50代のおっさん」は多いと思われる。その後、中の人を変えて現在4代目。一応公式には7代目まで存在し、上述タイガーマスクWもリングに登場したが、初代から4代目までが長期に渡ってタイガーマスクを名乗り活動した存在である。ただし、上述の通りその活動期間は短くともタイガーといえば初代の事と考えている人は多いと思われる。(というか正直な話、2代目の時点でもうプロレスブーム去ってるからプロレスファン以外は存在すら認知してない気も)

 初代タイガーマスクは「タイガーマスクという実在のレスラー」ではなく、漫画・アニメの「タイガーマスク二世がそのまま現実に降り立った」というギミックなのも二代目以降との違いだろうか。


 要するに「実在する初代タイガーマスク」と「漫画のタイガーマスク二世」は同一人物なのだ。同一人物なので、漫画の二世は実在初代タイガーと同じ技を使ったという事です。なので、よく語られる事だけど、初代タイガーマスクの本当の名前は「タイガーマスク二世」となるのだけれど、漫画でも別に「タイガーマスク二世」とか「タイガー二世」とか「タイガーツー」とか「タイガーセカンド」とかそんな呼ばれ方してないからね。当然、現実でも二世なんて誰も呼んでないよ。

 タイガーマスクWの続きないんですかね?スプリンガーを主役にしたスプリングタイガーとかでもいい。というかむしろそっちを見たい。ミスXと春奈のコンビ割と好き。

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