これから始める聖闘士星矢
LOSTCANVASとセインティアのファンは見ない方がいい。酷評してるから。
1985年に連載を開始し、2024年現在においても新作が作られているシリーズ。
テレビアニメ、劇場アニメ、OVA、3Dアニメ、実写、ゲーム、別の作者による複数の外伝と作品数が膨大で今となっては何が何だかわからないかもしれない。
作品の基本は「なんちゃってギリシア神話」にすらなってない、「デタラメすぎるギリシア神話」題材。原作者が本当にギリシア神話を全然知らないままイメージで描いているので、ギリシア神話を知っていると下手すると怒りすら沸くかもしれない。
舞台は現代。神を敬わなくなった人間達にオリンポスの神々は愛想をつかし、次から次から人間を滅ぼそうとしたりする神が現れ、その度に「聖闘士」と呼ばれる鎧戦士の少年がそれを撃退する話。
聖闘士は女神アテナに仕えており、女神アテナは度々「赤ん坊」として降臨する、そして彼女が成長した頃に神々が地上に侵攻してくる。つまりアテナの降臨=地上の危機なのである。
ギリシア神話においてはアテナは男嫌いと言ってもいいが、本シリーズにおいては聖闘士は男というか少年限定、女性が聖闘士になる場合、女である事を捨てるために仮面をつけ素顔を隠さなければならないという謎設定。
聖闘士には青銅、白銀、黄金の3ランクあり、最低の青銅聖闘士であってもその拳は音速を超え、黄金聖闘士は光速移動、高速の技を身に着けているとされているが、まあ盛りすぎだろう。
何の為に聖闘士になるのかは謎。
アテナ以外の神々も配下に人間の戦士を抱えており、たとえばポセイドンであれば海闘士、ハデス(本作ではハーデス)であれば冥戦士と言った具合である。人間ではあるが仕える神に忠実なため、主が人間を滅ぼすと決めたのであればそれに従う。
その一方で聖闘士は主であるアテナへの忠誠心が薄い者ばかりで、アテナの命を狙うことしばしば。聖闘士星矢という作品の大部分は「聖闘士同士の戦い」である。
・原作漫画
正史。まずはここから。1985年~1990年にかけて週刊少年ジャンプで連載。ジャンプではありがちだが(結果的に)最終エピソードとなったハーデス編は非常に人気が低く最終的にジャンプ本誌を追い出され最終回は新雑誌宣伝のためにブイジャンプ(現在のVジャンプとは別)なる謎の雑誌に掲載され終了した。
黄金聖闘士は12星座からなるため、当たり外れがあり、今では絶大な人気を誇る蟹座の黄金聖闘士は当時は最悪の外れ扱いで、蟹座の子が泣いた事は有名である。後、うお座とか。
大きく分けて以下の6つのエピソードで構成される。
銀河戦争(青銅聖闘士編)
暗黒聖闘士編
白銀聖闘士編
12宮編(黄金聖闘士編)
ポセイドン編
ハーデス編
・原作漫画
2021刊行開始。
完全版だとか豪華版だとか何か色々あるけど、名前を信じるなら原作漫画の最終版。
「大幅加筆」だのファイナルエディションだのと大層な宣伝をしてやけに高額な割に品質の悪い紙、描き下ろしなのか「かなり汚い雑な絵柄な表紙」と20世紀の中国で作られた偽物かよといったやばい空気を醸し出してる一品。
書籍としての品質の悪さ、描き下ろしっぽい絵の汚さに加え、大幅加筆とやらを感じないその内容のあまりの薄さに酷評され5巻までリリースされた後に続刊が途絶えた。かと思ったら2023年に復活し9巻までリリースされた、きっとまた2年後ぐらいにまた続き出るんじゃないの?
上記の有様なので、今から原作漫画に触れるなら電子書籍のジャンプコミックデジタルか、紙なら安いしサイズも小さいし文庫コミック版がいいのではないかと。つまり集英社版にしろ、秋田書店版には手を出さない方がいい。
・TVアニメ
1986年~1989年まで、上記原作漫画の銀河戦争~ポセイドン編までを映像化したアニメ作品。当時のジャンプ(に限らないが主にジャンプだろう)アニメはアニメ放映中にこのままでは原作に追いついてしまうというのは当たり前のように起きていたため、多数のオリジナルエピソードが挟まれている他、原作エピソードにも少しづつ少しづつ時間稼ぎの話が挿入されている。
原作の絵を再現する気がない全く原作と違うキャラデザインと全くデザインの違う鎧(聖衣)。原作では元々鎧は自分で身に着けていたがアニメでは勝手に鎧が聖闘士の身体にまとわりつく形に変更。が、決して原作レイプというわけではない…と思う。
主人公含め5人の青銅戦士が原作時点でもメインキャラであったが主人公星矢以外ではアニメ時点で師匠が判明していたのは3人で残り2人は不明であったため、勝手に師匠を捏造してしまった。その後、原作漫画ではアニメ版の師匠なんぞ知った事かと別の師匠を普通に登場させてしまう。まあ1人はいいんだ、もう1人が問題すぎだった。超主要キャラの黄金聖闘士で師弟対決という名場面もある。テレビアニメ版では仕方ないので「テレビアニメ版の師匠の更に師匠」という謎設定に。
後はやっぱり超重要キャラの「教皇」が別人だよ。
いくつかの劇場版アニメも作られたけれど、やはりジャンプの劇場アニメのお約束として「テレビアニメ版のどこにも挟まれない」IFの物語である。
劇場版も含めれば原作には存在しない「クリスタル聖闘士」「コロナ聖闘士」「ゴースト聖闘士」「スチール聖闘士」だのなかなかにやりたい放題である。ほぼほぼスポンサーの都合で作られたといえる「スチール聖闘士」は自然消滅したものの、まるでゴミ扱いのどうでもいい存在ゆえに現在では人気は高い存在である。
テレビアニメオリジナルのアスガルド編が特徴。一応、原作漫画に存在した「ブルーウォリア」が下敷きとなっており、心底つまらないのである。劇場版に登場した聖闘士を別名で再利用したりも。
大体以下の7エピソードで構成される
銀河戦争(青銅聖闘士編)
暗黒聖闘士編
アニメオリジナル(幽霊聖闘士とか)
白銀聖闘士編
12宮編(黄金聖闘士編)
アスガルド編(ギリシア神話ではなく北欧神話モチーフのアニメオリジナル)
ポセイドン編
・冥王ハーデス編OVA
TVアニメ版の続き。何度か発表されては立ち消えていたけれど2003~2008年と時間をかけて展開、どうにか原作漫画のエピソードは一通り回収した。
12宮編、冥界編、エリシオン編の3エピソードに分割されているけれど、別にストーリーが途切れるわけではない。12宮編で一度終了したけれど声優陣を大幅変更、声優陣だけでなくスタッフも大幅変更し、それでも12宮編の続きとして再開された。
12宮編は完全にTVアニメ版のノリで原作レイプレベル…亡くなられて声優さんは仕方無いにしても、黄金聖闘士の半分ほどがTV版からキャスト変更、新人ではなく実力ある声優さんが選ばれているのでギャラの問題ではなかったかと思う、理由は不明。本来12宮編は「黄金聖闘士vs黄金聖闘士」という崇高な物語なのだけれど、久々のアニメ化という事もあってか、元々の主要5キャラを強引にねじ込んでしまった。
12宮編では戦死した黄金聖闘士が冥王の力で蘇生して敵となったという設定なのだけれど、(オリジナルの教皇を登場させた)TVアニメ版設定を引き継いでいるので原作では元教皇として登場した「シオン」の扱いが雑。そして前述の主要5キャラを登場させるために黄金聖闘士だけでなく白銀聖闘士も蘇生しているのだが「雑兵」レベルの雑魚扱いで瞬殺されるというヒドい役割。星矢という作品への愛を全く感じない駄作といえる。冥界編以降はほぼ原作通りに展開されるが、星矢はアニメ版のファンの方が多いので、アニメ版の冥界編以降はむしろ評判が悪い。まあ、声優変更のごたごたとかあったしな。
・天界編
正史になるはず「だった」作品。現在でもアニメ版の正史ではあると思う。正史ではあるので一応見ておくべき作品。
原作漫画がハーデス編で人気急下降して、幻となっていたのがゼウス編こと天界編。冥王ハーデスの12宮編後に劇場アニメで2004年に「序奏」として最初のエピソードが発表された。「TVアニメ版の続き」ではなく「原作漫画の続き」と考えてよい。これに合わせ原作者は漫画版を描き、アニメも当然続きが作成される予定だったのだが…。
あまりにもヒドい出来であったため、不評。原作者がその原因を声優になすりつけるという事態に発展したため、もはや星矢の歴史から消え去ってしまっている。当然、続編は作られず天界編はまたもや幻に。
原作者描く、天界編につながる漫画において本作の展開は否定されたため、最低でも原作漫画からはつながらない=正史ではないという事になる。
この作品を最後にメインキャストは(原作者がケチをつけたのは主要5人のウチの主に1人だけで、そのついでに主人公以外の3人もまとめて原作者が交代示唆、それ以外のキャラには言及していなかったはずだが)ごく一部の黄金聖闘士を残して全員交代となり、その煽りを受けたのが上述のハーデス編OVAである。
・聖闘士星矢Ω
2012~2014年に放映されたアニメ版星矢の正統続編。正式に年代もキャラの年齢も公表されていないものの、ハーデス編から15~20年程度は経過しており、主人公は交代しており、もちろん偶然にも星矢という名前だという事もない。
色々と設定をいじったのだが結局それらの多くは無かった事にされた感じ。
ハーデス編以降キャストが変更されたキャラの中で、元主人公の星矢と白銀聖闘士のシャイナの2人のみ元の声優に差し戻されており、それ以外の旧作から続投のキャラもそのほとんどはハーデス編以降のキャストとはまた別の新キャストとなっている。
旧作のTVアニメ版ではいつの間にか存在が消えていた鋼鉄聖闘士をかなり前面に押し出し、旧作に登場した3人の鋼鉄聖闘士がまさかの再登場、キャストも1人を除き旧作そのままという奇跡を実現させた。誰向けだよ。
原作漫画及びOVAハーデス編では「エイトセンシズ」「神聖衣」として登場したものを「Ω」「Ω聖衣」と何故か再定義している。
・黄金魂
2015年にWeb配信されたテレビアニメ版系譜の外伝作品。時系列としてはエリシオン編と並行という事になる。実際、時間計算すると「おかしい」のだが気にしてはいけない。
ハーデス編において「嘆きの壁」を突破する為に全ての黄金聖闘士が命を落としたが、嘆きの壁と関係ないカノンとシオン以外は遥か以前にとっくに死んでいたアイオロスを含め全員アスガルドにて蘇生した。
まさかのアスガルド編再び。エリシオン編において青銅聖闘士達が覚醒した神聖衣に蘇生した12人の黄金聖闘士たちも目覚め…青銅聖闘士にすら勝てなかったアスガルドの神闘士たちと死闘を繰り広げる。相変わらず聖闘士同士でも戦うよ。
・レジェンドオブサンクチュアリ
2011年上映の3D劇場アニメ。上気までの一連のアニメ作品とは関係のない完全新作。原作漫画ともほぼ関係ない。
原作漫画で言うところの「黄金12宮編」のみを扱っている。それでも劇場アニメ1作に収まるボリュームの話ではないため、原作のエピソードのほとんどはカットしている、というか…登場するキャラが「名前」以外は見た目も性格も完全に別人である。何故か女性に性別を変更されたキャラも。
当然、声優陣も今までとは違う本作のみの配役。
全体的にキャラクターの年齢があがっており、少年の戦いとは言いがたい。
完全にオリジナルなので原作漫画ファン、テレビアニメファンのどちらが見ても「まあこういうのもアリかな」程度の感想に落ち着くであろう作品。
意外と悪くはないけれど敢えて見る価値は無い。というより視聴環境が厳しい気がする。今どこで見れるんだろう?
・ナイツ オブ ザ ゾディアック
2019年から配信が始まった上記レジェンドオブサンクチュアリとは全く関係ない新規の3Dアニメ。ネットフリックス独占配信。見た事ないのでよくわからない。レジェンドオブよりは原作漫画に近いようだけれど、やっぱりキャラの性別を変更したりわけのわからん改変はしているらしい。
声優は性別が変更されたキャラ以外はハーデス編以降の新キャストをそのまま採用している。あぁ、亡くなられた声優さんも当然だけど、そこは交代している。
・ザ ビギニング
2023年上映の実写映画。何で実写化するかなぁ。
テレビアニメ版の「東映」が何故か割と自信を持って送り出し当然のごとく大失敗した作品。酷評すらされなかった。…つまり見てさえもらえなかった。誰も見向きもしなかった。せめてドラゴンボールエボリューションのように盛大に批判されたり酷評されれば。
星矢以外は全員オリジナルキャラらしい。そして星矢と思わなければ意外と面白いらしい。見てないのであくまでも伝聞だ。が、星矢じゃないものをここで紹介してもなぁ。
・エピソードG
2002~2013年連載の「別作者」による初めての漫画星矢。本編の7年前という設定「だった」作品で、星矢の一部設定とキャラを大幅アレンジして作られた星矢とは全く異なる作品。主人公は若き日の黄金聖闘士アイオリア。クロノス率いるティターン…本物の神と黄金聖闘士達の戦いを描いた作品。
連載開始してすぐにもう「本編につながりようがないな」という状態に至っており、作風も原作作品の聖闘士星矢とは全く異なるため、別に見る必要はない。本編7年前…まだ幼女と言っていい頃の星矢の師匠の「魔鈴」が本編と変わらぬ姿で登場するなど、作者自身本編につなげようという意思を捨てていたと思われる。
本編の設定を大きく無視。キャラの性格も違う、見た目も全く違う、必殺技を放つと四隅に漢字4文字で表現された技名がデカデカと書かれるクソダサ演出とで、連載開始当初とんでもなく批判された作品。が、10年も連載続いた程度にはそれなりに支持されていた模様。外伝もあるけど、大した内容でもない。合言葉は雷光放電。
・エピソードGアサシン
2014~2019年連載のエピGの続編…ではない。
原作漫画において教皇の命を受けアイオロスを殺害したという事になっている黄金聖闘士シュラが主人公の謎の聖剣伝説。エピGより更に星矢ではない。というかもう何が何だか正直よくわからない。
一応、当時並行して連載されていた原作者自らの手による正統続編「冥王神話」の設定を受けての展開も見受けられるけれど、もちろんどうあがいても本編にはつながらない物語である。
・エピソードGレクイエム
2020~連載中のエピGシリーズ最終作らしい。内容は知らぬ。ハーデス編以降の話だと思うけど、並行世界というか時間を平気で飛び越えるシリーズなので誰でも登場出来ちゃう。
・NEXT DIMENSION冥王神話
2006~連載中。
原作者自らの手によるハーデス編と天界編の間を描く漫画。正史。通称ND。
天界編序奏を否定する形で一部、天界編含みつつ、243年前の過去の戦いを描く。
刻の神の方のクロノスの力で本編の主要キャラが243年前聖戦時に飛び過去の聖闘士と一緒に闘ったり、過去の聖闘士とか冥闘士と戦う話。相変わらず聖闘士同士で戦っている。
全ページフルカラーだけど絵はかなり汚い。本気で描けばキレイに描ける人なのにものすごい雑。色を塗る事で誤魔化してるのか、色を塗るのが大変だから絵が汚いのか。で連載してるから、ものすごく遅い。連載開始からもうすぐ20年経つというのにさっぱり話は進んでいない。描く気があるのかどうかさえわからない。ハンター×ハンターの方がまだマシなんじゃないかと思う。だって単行本ですら絵が汚ぇんだもん、これ。
ストーリー展開自体は決してつまらないわけではない。誰もが待っていた13番目の黄金聖闘士も登場したりと期待には応えている。ただ全然話が進んでいないというだけである。
・LOST CANVAS冥王神話
2006~2011年連載。正史だったはずの漫画。エピG以上に星矢じゃない何か。同人女が描きそうな痛々しい作品であり男性の星矢ファンにはキツいと思われる。少年漫画、特に車田作品の熱さは一切無く原作レイプレベル。
NDとほぼ同時期に連載開始。視点が異なるだけでNDとは同じ戦いを描く作品だったはずだが、あまりにも星矢と違う作風で原作者に見捨てられたのか、正直、理由はさっぱりわからないが、完全に別物のパラレル作品と化した。
人気が高くアニメ化もされたけれど、他の星矢アニメと違い東映は関わっていない。何か外伝もあるみたいだけど、全く内容知らないので割愛。</TD></TR>
・セインティア翔
2013~2021年連載。本編のIF世界漫画。パラレル。LOSTCANVASと同じく女同人かよという痛々しい作品。原作レイプ甚だしい。原作に愛が無くて自分が妄想する同人女が好む星矢が描きたいなら同人でやってろと言いたくなる。殺意が沸くレベル。
女性聖闘士は仮面をつけないといけない。が、女性聖闘士ではなく「聖闘士の女性版」であるセインティアは仮面をつけなくていいとか何とか。何故かこちらもアニメ化された、そしてこちらは東映。星矢ほど女性ファンと男性ファンの隔たりが大きい作品はなかなか無いな。
・冥王異伝ダークウィング
2021~連載中の漫画。
事故で目覚めたらエリシオンだった。オレが冥界三巨頭だって?
上記2作品より更に痛いの来た。絵が下手。雑なんじゃなくて下手。
そして全く面白くないストーリー。論外すぎる。
・海皇再起
2023~連載中の漫画。別作者による漫画作品としては珍しく極めて正史っぽい作品。正史かどうかは知らぬ。
絵柄と作品のノリは週刊少年ジャンプ連載時の聖闘士星矢そのもの。原作者自ら描いている冥王神話以上。
時間設定はハーデス編と冥王神話の間。いや、それは無理ないかな?
冥王神話はハーデス編後に廃人となってしまった星矢をアテナ城戸沙織がどうにか元に戻そうとしている話で星矢が復活する事で天界編に話が進む。
海皇再起はアテナがハーデスを倒したけれど、冥界からまだ地上に帰ってこれていないという極めて「短い時間」の間の話である。
アテナに倒されたばかりのハーデスが地上を心配してポセイドン配下の七将軍を蘇生させたので、アテナの代わりに地上守ってくれ!というお話である。黄金魂で復活出来なかったカノンはこっちで復活しましたよ。
・聖闘士ダ星矢
原作の絵柄を再現して真面目にパロディしていた作品。実質、商業誌に掲載された同人作品。原作者や集英社の許諾を得てやっていたとは思えないが真相は知らぬ。商業流通した作品ではあるので一応ここにいれたけど、現状読む手段は国立国会図書館で借りるぐらいだろうか?古本屋では見つからないと思う。ネットで買えない事もないけど…高いよ?プレミアついちゃってて。
という事で、原作漫画だけ追いかけるなら集英社の「聖闘士星矢」と秋田書店の「ND冥王神話」だけでいい。後はまあ原作漫画のノリの海肯再起も2024年現在まだ1巻しか出ていないので追いかけやすいという点では悪くない。
アニメ版を追いかけるなら、作中の時間は「聖闘士星矢>ハーデス編>黄金魂>天界編>オメガ」なので、その順番に見ればいいんじゃないか。ハーデス編の途中で声が変わったのに、天界編で元に戻るという面白い事になるけど。
・黄金伝説、黄金伝説完結編
ファミコンソフト。黄金伝説は物語の最初から黄金12宮編の途中まで。完結編は黄金12宮編のみを描いた作品。後に両者を統合した作品がワンダースワンで販売されている。
黄金伝説完結編は原作とは違う対戦組み合わせも可能だけど、結局まあ本来のストーリー通りに進行すると考えてくれ。
・聖域十二宮編
PS2ソフト。アニメ版旧キャストによる貴重なゲーム。十二宮編なのに何故か白銀聖闘士のミスティと鋼鉄聖闘士の3人も参戦している。
上記黄金伝説完結編の3Dアクションゲーム化と言った風情で宮と宮の間には大量の雑兵がいるアクションゲームであり、そこを突破すると黄金聖闘士との1対1の戦いとなる。
必殺技としては採用されてないもののアニメでは聞く事が出来なかった氷河の「ホーロドニースメルチ」、鈴置さんの「百龍覇」ボイスも収録されているので、何かに使えそうな気がしないでもない。
隠しとして13番目の宮が登場し、黄金聖衣を纏った蛇遣い座のシャイナとの戦いが行われる。が、新規に描き下ろしたわけではなく、白銀聖衣版の蛇遣い座の聖衣を金色にしただけという超手抜き版だが。黄金聖衣というよりはアテナの血で蘇った聖衣がセブンセンシズで黄金になる現象にしか見えないのが残念。
・冥王ハーデス十二宮編
PS2ソフト。上記作品の続編。ハーデス十二宮編と銘打っておきながら登場する冥闘士は(十二宮編には登場しない)三巨頭だけで、後は全員聖闘士というふざけた陣容の作品である。せめて、地妖星パピヨンのミューとかその辺りぐらい出せよと。
キャラ数を誇っていたものの、星矢、黄金星矢とか主要5人の黄金聖衣バージョンとか、サガ、冥衣サガとか、黄金聖闘士の冥衣バージョンとかふざけた水増しだらけ。カノン、(カノンの操る空っぽの)ジェミニとか、サガと大差無いんだけど。
・聖闘士星矢戦記
PS3ソフト。聖域十二宮編をまたゲーム化。黄金伝説完結編から数えて3作目。ここから新キャストに変更。
時代の変遷によりDLC導入。十二宮編なのに海闘士や冥闘士が参戦。まあ、カノンが海闘士なのかは疑問が残るし、冥闘士はラダマンティス1人だけだが。
・ブレイブソルジャーズ
PS3ソフト。対戦格闘。DLCで衣装違いが大量投入。海闘士は将軍7人とポセイドンがオリジナルキャストで参戦。…テティスは?
冥闘士も何と9人も参戦だ!が、その内6人は黄金聖闘士じゃねぇか。冥闘士名義にすんな。ただ、ハーデス、ヒュプノス、タナトスが参戦した事によりハーデス軍は一応6人となった。
・ソルジャーズソウル
PS4ソフト。上記ブレイブソルジャーズのバージョンアップ版。DLC無しでブレイブソルジャーズでDLCだった別衣装なども全て含まれている。
新たにまさかの神闘士とヒルダ様も参戦。ジークフリート以外はオリジナルキャストだ。…ジークフリート?ああ、うん…バンダイはよっぽどの事が無いかぎりあの人をゲームに出す気無いんよ。
黄金魂と並行した発売された作品で黄金聖闘士12人分の神聖衣も存在する、が、青銅聖闘士の神聖衣にしてもそうだが、「小宇宙の高まりにより自動発動or任意発動」でパワーアップする感じなのが原作の神聖衣だろう。本作では完全に別衣装として存在していて、通常の黄金聖衣の黄金聖闘士がバトル中に神聖衣に覚醒パワーアップは出来ないし、神聖衣のキャラが通常の聖衣に戦闘中に戻るなんて事もない。
正直もうちょっと原作に愛を持ってほしいとことだ。
冥闘士は今回も冥界三巨頭のみ。神闘士なんてクソキャラ入れるぐらいだったら、ルネなりカロンなり冥闘士にだって使えるキャラいただろと思えてならない。
・アルティメットコスモ
PSPソフト。Ωの対戦格闘。完全オリジナルストーリーでゲームの出来はともかく、そのストーリーはΩアニメ本編よりも高く評価された。
海皇ポセイドンが不甲斐ない聖闘士の為に修行してくれる話。海闘士のソレントとポセイドンがオリジナルキャストで参戦。
ゲームオリジナルのトリトン鱗衣なんてものが登場し、それを聖闘士達が纏う事が出来る。ただ白銀聖衣を金色にしただけの黄金聖闘士シャイナなんて手抜きをした聖域十二宮編とはエライ違いといえる。
しかし、何かというと目覚めては聖闘士を助けるポセイドンのツンデレっぷりには呆れるしかない。アテナの封印なんて破ろうと思えばいつでも破れるけど眠いから寝てるっていうネボスケキャラ可愛い。
作品数多すぎ。そして原作者がやる気あるのか無いのかさっぱりわからない。正直な話、元から原作者に愛されてなくて、漫画家として生きていくために記号として「売る」ためだけに作った作品という認識だったんだけど、実際どうなんだろう?最低でもリンかけほどの熱量は感じない。