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Hades


 その言葉を聞いた星月は、少し前の出来事を思い出していた。星月が家庭教師をしている御子神光みこがみひかると云う女の子が体験した出来事である。御子神は、此処ではない別のcafeで大学生達が話していた会話を聞いた。聞いたと云うよりは聞こえてしまったのらしいのだが…。その内容も…。【死者から手紙が届いた。】との事だったのである。しかも御子神は、大学生が落としたであろう手紙の一部を星月に見せたのだった。


 その手紙には…。【心から愛する人が死んだとして…。その人が生き返る方法があるのなら、きっと貴方はソレを願う事だろう。願わずにはいられない筈だ。蘇り。それは黄泉から帰る事。ならば黄泉の国に迎えに行けば良いのだ。私は、その黄泉の国の場所を知っている。ある人が教えてくれたからだ。その人は天国の場所も教えてくれた。】と書いてあった。


 黄泉とは死後に向かう死者の世界の事を指す。甦りとは黄泉の国から帰る事なのだと云う。


 そして星月には、その手紙に書かれていた【ある人】に心当たりがあった。あったのだが…。その【ある人】と思われる人物も二年程前に死んでいると星月は記憶しているのである。と云う事は…。死者から教えられた死者を生き返らせる方法を、死者が手紙で書き記していた…。と云う事になる。


 稚児ややこしいんだよ…。と星月は思うのであった。

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