どちら様ですか?
フレデリカ達はメルロを見失ってしまっていました。しかし、メルロだけに構っていられず仕方なく帰宅していたフレデリカ達は、メルロがまだ同じ姿勢で帰ってきているのを見て、思わず目を疑いました。彼女達は驚愕のあまり、まるで石になってしまったようにじっと見つめていました。
フレデリカ:「メルロ様、そのままで帰ってきたんですか?」
メルロ:「そうですよ、フレデリカ。どうしましたか?」
フレデリカ:「い、いえ、何でもないです。ただ、あまりにも堂々としていて、私たちが驚いているだけです。」
メルロ:「ああ、そうですか。まあ見ていてください。さあ今日も元気に働きますよ。」
フレデリカはメルロの言葉に驚き、ただ唖然としていました。
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ある夜、メルロが酒場に入ってくると周囲の男たちは彼に注目し始めました。
アンナは冷ややかな目でメルロを見つめ、クララとエレナは控えめに笑いを堪えるような表情を浮かべていました。
アンナ:「メルロ、今晩の夕食は何がいいかしら?」
メルロ:「ああ、お任せでいいよ」
アンナ:「そう。それで、下半身の調子はどうかしら?」
メルロ:「うん、まあ、いい感じだよ」
クララ:「メルロ様、その勇気はどこからくるのですか?」
エレナ:「そうですね、私たちはあなたの勇気に感動しています」
メルロ:「そう言われると照れますね」
男たちからは驚きと称賛の声が上がっていましたが、アンナ、クララ、エレナの3人はなぜか控えめな反応をしていました。
ジョン、マイク、ヨハン、クラウスが同席しこんな事を言い始める。
「おいメルロ、お前には息子に名前を付ける権利があるんだぞ」と、ジョンが言います。
「そうだよ、常識的に考えて、名前をつけないなんてありえないよ」と、マイクが続けます。
「俺たちはすでに息子たちの名前を決めているから、お前も付けないと」と、ヨハンが言いました。
「ああ、そうだそうだ。お前も名前を決めないとな」と、クラウスも追随します。
酒場の男たちもノリノリで、メルロに息子(股間)の名前を決めさせようと迫ります。
メルロは面倒くさそうに流そうとしますが、男たちはしつこく迫り続けます。
ジョン「俺の息子は“大将”って名前だぜ!強そうだろ?」
マイク「俺の息子は“ハチマキ”って名前だ!男気あるだろ?」
ヨハン「俺の息子は“太陽”って名前だ!輝いてるだろ?」
クラウス「俺の息子は"チャンピオン"だぜ!」
と同席した4人は自分たちの息子たちの名前を自慢げに話し、主人公にも股間に名前をつけるように迫っていました。
周りの男達も「うちの息子は"ゴッドハンド"って名前だぜ」「我が息子は"ファルコン"だ!」「オレの息子は"ロック"だな!」と男たちは続けて、それぞれ自慢の息子の名前を披露しました。メルロは彼らの話を聞きながら、どんどん複雑な気持ちになっていきました。
アンナは男たちの態度に不快感を隠せず、侮蔑の目で見下していました。「本当に幼稚ね」と呟いているようでした。
一方、クララとエレナは男たちの冗談に笑いを堪え切れずにいました。クララは手を口に当て、エレナは目を細めて笑っている様子でした。
メルロは戸惑いながらも、何とか名前を決めようとしていました。しかし、男たちの態度に少し疑問を抱きながらも、名前を考えている様子でした。
すると男たちはニヤニヤしながら、「で、どちら様ですか?」とメルロに問いかけました。この質問に対し、メルロは少し困惑した表情を浮かべました。
メルロが「数日前に思い出したんだけど、息子はジュニアと呼ぶところがあるんだよね。じゃあ、トーサンジュニアって命名するか」と提案すると、男たちは一瞬固まりました。しかし、その後爆笑が起こり、男たちは大声で笑いました。
「トーサンジュニア?!」と言いながら、父さんジュニア=子猫のイメージが浮かんできたのです。クララとエレナも男たちに誘われて笑い出しました。アンナは軽蔑していたのに、ついに笑いをこらえきれず、「くっそ!かわいいい!」と言って、自分でも笑ってしまいました。
男1「トーサンジュニアって、なんだよそれは!」
男2「お前らの家は、どうやって名前をつけてんだよ。」
男3「どんだけトーサンに信頼を置いてるんだ!」
男たちは「よくぞ命名してくれた!ありがとう!」とメルロに感謝の言葉を伝え、酒場中が和やかな雰囲気に包まれました。
エレナは男たちの騒ぎが大きくなりすぎるのを心配して、口を開いた。
「ちょっと、もう少し静かにしたほうが、せっかく寝付いた子を起こしてしまうかも知れないし……」
「えぇ?寝付いた子って子連れいたっけ?……」
男たちはエレナの提案に一瞬静かになり、彼女の言葉に頷く様子を見せます。しかし、エレナがメルロの陰に隠れて「眠いよー」と子猫のように鳴くと、男たちは思わず大爆笑してしまいました。
「あははは!エレナ、それは最高だ!」
「こんなかわいい声、久しぶりに聞いたよ!」
「父さん、君の息子はもう幸せ者だね!」
男たちはエレナに感心しながら、ますます興奮していきます。しかし、アンナは笑いすぎて限界を超え、口から泡を吹いていました。
「くっ、もう…ダメ……!」
アンナは笑いながら言い、周りの男たちは彼女の様子に心配そうに見えます。しかし、アンナは一呼吸置いて、再び大爆笑してしまいました。