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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
10章 街の事件簿
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失踪した子供たち

メルロは教会を回る中で、失踪した子供たちの周辺を探り、目撃情報を集めていた。


ある日、彼は夜な夜な現れる一本足の怪物についての情報を入手することに成功した。


それは、古い伝承に登場する「一本足の魔女」と呼ばれるものだった。


メルロは魔女の伝承を調べ上げ、その正体をつかむべく奮闘することになった。


彼は魔女の出現する場所や時刻をつかむため、街中を徘徊し、目撃者たちと話をして情報を収集していった。


やがて、メルロは魔女の正体をつかむことに成功する。それは、街の廃墟に住む老婆だった。


彼女は、一人暮らしをしているときに、何者かに襲われ、自分の右脚を失ってしまったという。


その後、彼女は自分の脚を治すために、魔法や呪術を使っていたが、それが失敗してしまい、代わりに自分の右腕が脚に変わってしまったのだという。


メルロは魔女と呼ばれる人の家に向かい、扉を叩いた。


すると中から魔女と思われる女性が出てきた。しかし、老婆ではなかった。


メルロは彼女に話を聞くために、その場に座るように頼んだ。


「ここ最近、この町で何か不可解な出来事が起きていると聞きました。失踪した子供たちや、一本足の怪物について何か知っていませんか?」とメルロが問いかけると、魔女は口を開いた。


「そんなことは知らないわ。私はただ、この町の人々に自然の力を使った薬を提供しているだけ。魔女と呼ばれるのは、その力を持っているからよ。でも、魔女という名前で人々から恐れられるのは悲しいわね」と魔女は語った。


メルロは驚きながらも、魔女の話を聞き入った。


彼女はただ、自然の力を使って薬を作っているだけであり、何か邪悪な力を使っているわけではなかった。


「すみません、勘違いしていました。ありがとうございました」とメルロは謝罪し、魔女の家を出た。


メルロは帰り道、この町で起きている不可解な出来事について考え込んでいた。


魔女の話から、彼が思っていたような怪事件は起きていないようだった。


しかし、それでも子供たちの失踪や一本足の怪物が出現するという噂は広がっていた。


どうやら、まだ真相が掴めていないようだった。



メルロは教会での調査の中で、失踪している子供たちに共通する特徴があることに気づいた。


彼ら全員が、街の北側に住む貧しい家庭の子供だったのだ。


メルロはこの事実について、魔女に尋ねてみたが、彼女は子供たちに関する情報を持っていないと答えた。


そこで、メルロは街の北側にある貧しい地域に足を運び、そこで子供たちの家族たちと話をすることにした。



メルロは、失踪した子供たちの共通点を更に絞り込んでいた。ジェームズに向かって話しかける。


「身寄りのない子供たちがいなくなっているようなんです。親がいない、親に捨てられた、または孤児院から逃げ出した子供たちばかりですよ。この傾向は非常に強く出ているようです。」


ジェームズは驚いたように眉を上げた。「なるほど、それは興味深いね。身寄りのない子供たちが狙われているということですか。」


メルロはうなずきながら答えた。「そうです。ここまで共通点があると、何かしらの手掛かりがあるはずなんです。」


ジェームズは深く考え込んだ。「身寄りのない子供たちが狙われている理由は何でしょう?金銭的な理由か、あるいは…」


「それがわかれば、事件の解決につながるかもしれません。」とメルロは言った。

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