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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
9章 蛇食女防衛網
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人々の会話


街の人々の会話


A: そういえば、この前屋台で買った食べ物の包装紙に面白い文字が書いてあったよ。


B: ああ、あれは『マビノギオン偽典』の文字を使ってるんだって。知ってる?


A: えっ、本当に?最近売れている本って聞いたけど、それに関係してるの?


B: そうそう、実は『マビノギオン偽典』と街に幾つか配られている包装紙、全部揃えたら夢が叶うらしいよ。


A: えええっ!?それってすごいな。でも、そんなこと知っている人は少ないんじゃない?


B: 実は、その包装紙が欲しくて仕方がない人たちがいるんだよ。『毒蛇鑑賞会』っていうクラブがあるんだけど、そこの会員はみんなその包装紙を集めるために屋台に殺到してるんだよ。


A: みんな夢を叶えたいんだね。


B: そうだね、確かに。でも、包装紙が何種類あるか、屋台の人たちはあんまり公言しないようにしてるみたいだけどね。


A: なるほど、それってちょっとしたロマンだね。


B: そうだね、それがまた『マビノギオン偽典』を読むための醍醐味っていう人もいるみたい。



街を訪れた人々の会話


ある日、マビノギオンのファンである友人と一緒に街を散策していた私たちは、街角にある屋台に目をつけました。


友人は「あ、あそこ、噂の包装紙を使ってる屋台だよ!」と興奮気味に話してくれました。


私は「えっ、そんなものがあるの?」と驚きました。


友人は「そう、特定の包装紙を6種類揃えると、マビノギオン偽典の内容がすべて解るんだって!」と教えてくれました。


私は「なんて面白そうなアイデアなんだ!」と感心しながら、友人と一緒にその屋台で食べ物を買いました。


屋台の人は私たちが興味津々なのを見て、こう話しかけてきました。「あのね、この屋台で使っている包装紙、噂を聞きつけた人たちからとても人気なんだよ。でも、単品で売るわけにはいかないので、商品と一緒に買ってもらう形にしているんだ。」


私たちは「へー、そうなんだ!」と驚きました。


屋台の人は「もし、あなたたちも興味があったら、ぜひこちらの商品も買っていってね!もちろん、包装紙でくるんじゃう。」と誘ってくれました。


私たちは「うーん、でも私たちは実は、あの噂のことをあまり知らないんだ」と謝ると、屋台の人は「それでも構わないよ。うちの商品は包装紙がなくったって美味しんだから。」と微笑みながら言ってくれました。


私たちは屋台の人の言葉に惹かれ、商品を買うことに決めました。


屋台の人は私たちに「どうぞ、お楽しみくださいね。でも、秘密が解けても気をつけてね。」と言って、にっこりと微笑んでくれました。


私たちはその屋台の味と途中で気付いたマビノギオン偽典の興奮を一緒に味わい、その後、ふたりで会話をしながら帰路につきました。



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