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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
9章 蛇食女防衛網
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魔王君臨

アンナが妖艶な表情でメルロを誘惑する。メルロに向かってセクシーな目つきで微笑みかけた。


「ねえ、メルロくん。今日はなんか調子がいいんでしょ?私、あなたに触らせてもらいたいなぁ」


アンナは妖艶なポーズをとり、メルロに向かって微笑みながら言った。


「メルロ、私と一緒に踊りましょう。こんなに素敵な夜、楽しまないと損ですよ。」


そして、彼女は優雅に踊り始めた。靴で床を軽く踏み鳴らし、彼女の魅力的なヒップが揺れる様子にメルロは釘付けになった。


そして、彼女はメルロを誘惑するために、腰を振りながら踊り続けた。彼女の美しい顔とセクシーなボディが、メルロの目の前で魅惑的に輝いていた。


アンナがメルロに近づき、大胆にも胸元を開けた恰好で彼を誘惑し始めた。しかし、メルロのトーサンジュニアは全く反応しない。


「あなたって、私たちの魅力に弱い男性だと思ってたんだけど…」


クララもアンナに負けじと、メルロの横に寄り添って優しくささやいた。


クララは床に寝そべり、メルロを振り返りました。「ねぇ、メルロくん、私と一緒に遊ばない?」と、甘い声で誘います。


メルロはクララの背中に視線を向け、彼女の魅力的な身体に目を奪われていました。


すると、クララは妖艶な笑みを浮かべながら、足をゆっくりと開きました。


「どうかしら、メルロくん?私の姿勢、気に入った?」と、クララが問いかけます。


すると、周囲の男達が熱狂的になって、大声で「やれやれ! クララちゃんのエロスは最高だぜ!」と叫びます。


しかし、メルロのトーサンジュニアは反応示さず、周りの男達がガッカリした様子でうめいた。


「パン泥棒の2つ名を持つ男が、こんなにも女たちに抵抗できるとは思わなかったぜ!」


周りの男たちがざわめく中、エレナが登場する。


「さあ、寝た子を起こそう。」


男たちの間で小声で言い伝えられる「魔王」と呼ばれる彼女は、全く性的な仕草を見せずに戦いを挑んだ。


エレナはたまに酒場でネクロノミコンを広げ、死霊を量産するので男たちからは『魔王』と呼ばれていた。


エレナが周囲に向けて語りだす。


「聴衆の男たちに告げる。お前らが陰で『魔王』と呼んでいる事を私は知っている。否定はしない、むしろご褒美だ。」


「私が勝ったら男達はみな、我が前にひれ伏してもらう。」


誰かが言う「お前が?笑わせるな。」


更にエレナは語る。


「宣言しよう。踊り、胸をはだける、寝そべる、そんなものは必要ない。またこれ以上近づく必要もない。それでも私が勝つ。」


周囲がどよめく。そんな事が可能なのかと。


そしてエレナは近くの一人に声をかける。


「………メルロに目隠しを」


「「「「「「「な、なんだってぇーーーー???」」」」」」」


男達はおろか、アンナやクララ、数少ない女性の聴衆も驚きの声を上げ騒めいた。


そして一人がメルロに目隠しをした後、皆、静まる。


エレナはひそかに紙を準備していた。紙1枚を丸め、片方を口にくわえてメルロの耳に近づけ、何事かささやき声をかけた。


メルロの体がこわばった瞬間、彼らは大興奮した。


メルロのトーサンジュニアは間違いなく反応した。エレナは勝利が確定した瞬間だった。


エレナは目を細め、口角を上げて声をかける


「男達よ約束は守ってもらう。何、悪いようにはしない。ただこれから1冊の新刊を出す予定なのでその本の購入と感想を聞きたいだけだ。」


男達は青ざめ後悔の表情を浮かべる。「うげぇ」と口にする者さえいた。


「心配するな。今回はネクロノミコンではない。貴様たちが喜ぶものだ。しかしその喜びを手に入れるには多少の手間をかける必要がある。そういった代物だ。」


「?聞いてない。」とクララ。


「いつものネクロノミコンじゃないの?」とアンナ。


エレナは頷き、声高らかに言う。


「そう。ネクロノミコンではない。これからは男達が喜ぶ、そう言った類の作品を世に送り出す。その名は『マビノギオン偽典』」


「「「「「「「『マビノギオン偽典』??」」」」」」」

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