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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
1章 自覚なき勇者
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家族

フレデリカ: メルロ、私の姉のことを話したかったわ。彼女は今、病気で診療所に入院しているの。でも、私は一人で馬車で見舞いに行っているのよ。


メルロ: えっ、一人で?大丈夫なんですか?


フレデリカ: 大丈夫よ、私は結構頑張れるわ。でも、姉がいないと寂しいの。でも、それでも私たちはやっていけるわ。


メルロ: そうか、フレデリカは強いですね。


フレデリカ: ありがとう、メルロ。私たちはいつでも助け合っていくんだから。でも、エレオノーラは今、私たちの手助けが必要なんだわ。


メルロ: わかりました、フレデリカ。僕も何か役に立てることがあったら、手伝いますよ。



フレデリカは姉のエレオノーラを診療所に見舞いに来ていた。エレオノーラは少し疲れているように見えたが、姉妹の会話が弾んでいた。


「姉さん、私ね、最近面白い人に出会ったの。名前はメルロっていうの。」


「メルロ?初めて聞く名前ね。どんな人?」


「農夫で、私たちの屋敷で働いているの。でも、ちょっと仕事ができないみたいで、私たちを笑わせてしまうわ。」


エレオノーラは微笑んで、妹の話を聞いていた。


「それは面白そうね。私も会ってみたいわ。」


「本当に?じゃあ、姉さんも今度一緒に屋敷に来て、メルロに会ってみようよ。」


エレオノーラは妹の目を見つめて、少し考えた後にうなずいた。


「いいわね。私もメルロに会ってみたいわ。次に会った時は、一緒に話をしてみよう。」


姉妹は笑い合いながら話を続けた。


******************************************


そして数日後、フレデリカが姉のエネオノーラをつれて屋敷に帰ってきた。


エレオノーラ:「あなたは家族というものを知らないと言っていましたね。」


メルロ:「はい、私は記憶喪失で、過去のことが思い出せません。家族というものも、どういうものかわかりません。」


エレオノーラ:「そうですか。それは大変ですね。でも、あなたが今ここにいるということは、誰かがあなたを助けてくれたのでしょう。」


メルロ:「はい、私を助けてくれた人がいるのは確かです。でも、その人たちも私を知らない人たちで、家族という存在は見つかっていません。」


エレオノーラ:「それは残念ですね。でも、大丈夫ですよ。家族というのは、血のつながりだけではありません。きっとあなたの周りには、家族のように支えてくれる人たちがいるはずです。」


メルロ:「そうでしょうか。私はまだ、自分自身を取り戻せていないような気がしています。でも、あなたの言葉を聞いて、少し希望が持てました。」


エレオノーラ:「それは良かったです。いつでも、私たちがあなたを支えますから。」


メルロ:「ありがとうございます。私も、できるだけ早く自分自身を取り戻して、皆さんと共に生活できるように頑張ります。」


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