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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
8章 教会
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夕食時の騒動

フレデリカの屋敷では、ハンス、アンナ、クララ、エレナと珍しくフレデリカが一緒に夕食の準備をしていた。


フレデリカ: ふぅ、やっぱり家事って疲れるわね。


ハンス: あなたには珍しい光景だな、フレデリカ。家事をするなんて。


フレデリカ: そんなことないわよ。私も普段は家事をしているわ。ただ、最近は忙しくてなかなか手が回らなくてね。


アンナ: そうね、フレデリカさんはいつも忙しそうだものね。


クララ: でも、今日は一緒に手伝ってあげたいって思ってね。


エレナ: そうそう、フレデリカさんもたまには休んでいいと思うわ。


フレデリカ: ありがとう、みんな。本当に助かるわ。


ハンス: でも、フレデリカ。最近何か心配事でもあるのかい?最近顔色が悪いような気がするんだが。


フレデリカ: そう?全然大丈夫よ。ただ、最近は教会の方々が心配でね。


アンナ: 教会の方々?


クララ: どうしたんですか、フレデリカさん?


フレデリカ: あのね、最近教会の方々が騒ぎ出しているの。何か信仰心を奪われるとか、そんなことを言っているのよ。


エレナ: 信仰心を奪われる?何のことですか、それは。


フレデリカ: わからないわ。ただ、最近教会の方々が不穏な動きをしているのよ。心配なの。


「今日はマーガレットさんとジョセフさんはどこかに用事があるんだって」とクララが言いながら、にんじんを切っていました。


「そうなんだ、ジョセフさんの実家かな?」とアンナが返し、玉ねぎをみじん切りにしていました。


「それと、メルロさんも見当たらないけど」とハンスが加えました。


すると、エレナが「あ、そういえば、ヨハンがメルロさんを連れて何かに出かけるって言ってたわ」と話しました。


「え、何か用事?」とフレデリカが尋ねました。


「ジェームズさんに呼ばれたって言ってたわ」とエレナが答えました。


「そうか、では後でメルロに会ったら聞いてみよう」とフレデリカは言いました。



支度もできて料理の配膳も終わりあとは食べるだけという時間になってもメルロがなかなか帰ってこなかった。


「あら、メルロがまだ帰ってきていないわね」とフレデリカが言いました。


「そうですね、もう支度もできてしまっていますし、遅れてもう食べるだけですから」とアンナが返答しました。


「でも、皆で食事をするときは出席する事になっているのでしょう?」とクララが心配そうに言いました。


すると、フレデリカは少し厳しい口調で「そうよ。でも今日は特別ね。メルロが用事で出かけているのなら仕方がないわ。後で叱ることにします」と皆に言いました。


「それでは、もう食べましょう」とエレナが言い、皆が食事を始めました。



メルロがバタバタと慌てて食堂に入ってくると、皆は静かに食事を続けていました。彼が座るための椅子を引き出すと、フレデリカが「メルロ、どうしたの?何かあったの?」と尋ねます。


メルロは息を切らしながら、「ジェームズが俺を呼んでいて、遅れることになったんだ。本当にごめんなさい。」と謝罪します。


皆は動揺を見せず、落ち着いて食事を続けます。フレデリカが「遅れた理由はあとで聞くからこっちに来てみんなと一緒に食べなさい。遅くなっても、皆で食事をするという約束は守ることね。」と優しく促します。


メルロは困惑の表情で衝撃的な発言をする。「フレデリカ様、僕のチ●●を食べたって本当ですか!!!?」


「「「「ブブブブゥウウウ!!」」」」と女性4人全員が吹き出す。


「あっぶねッ!!」ハンスが叫びましたが、せっかくの料理を台無しにするところだったので本当にあぶなかった。

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