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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
8章 教会
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断固たる対応

倒すといっても具体的にどうするのかと議論になりました。


一人の聖職者が、蛇食女を倒すためには聖騎士団の力を借りる必要があると提案します。


「しかし、聖騎士団は教会の直轄部隊です。どうやって頼みを聞いてもらえるか?」と別の聖職者が反論します。


すると、ガスが「そこで、私たちは自分たちで証拠を集めて、聖騎士団を説得する必要があります」と提案します。


他の参加者たちも、ガスの提案に同意しているようです。


一人が反対をするそ。れは街の牧師ジェームズだった。


ジェームズ:待ってくれ、ガス。蛇食女スネークイーターを倒すというのは大変危険なことだ。我々は神の御託宣を説く者たちだ。暴力を振るうことは許されないことだ。


ガス:でも、ジェームズ。蛇食女スネークイーターは我々の信仰を脅かす存在なのだ。もし放っておけば、教会は滅びる運命にあるかもしれない。それを防ぐためには、手段を選ばなければならない。こういう時の為の聖騎士団ではないか。


ジェームズ:私たちは神の手足としての使命を果たすために存在している。人を傷つけることは許されないし、それが神の意思ではない。


ガス:でも、ジェームズ。蛇食女スネークイーターに対しては、それでもいいのか?教会が滅びる未来を受け入れるつもりか?。


ジェームズ:それは…。私は戦うことに反対するわけではない。ただ、暴力に頼ることだけは避けたいと思うのだ。



ジェームズは言う、「チラシをよく読んでくれ、パン泥棒は粛清されたが命は取られていない。確かに我々に取って信仰を奪われるという事は死ぬことに等しい。が、かといって相手の命を奪ってよいものか?皆よく考えてくれとそして別の道を考えようじゃないか。」



ガスはジェームズの言葉に一旦深呼吸をしてから、以下のように返答する。


「ジェームズ、君の言う通りだ。我々は命を奪うことはできない。しかし、この蛇食女スネークイーターの真意を考えた時、もしかしたら彼女自身もまた『信仰』を重んじる人物かもしれない。そうであれば、彼女と対峙し、説得することができるかもしれない。何もせずにいるわけにはいかない。」



一人がまた提案する。

「ではこうしてはいかがでしょうか。」


蛇食女スネークイーターは信仰心を奪ってやると挑発しているという事ですが、具体的にどうするという事まではつたえてないですよね?」


「ならば我々も具体的な事は決めずに挑発行為に対しては断固とした態度をとると公表してはいかがでしょうか。」


「そうする事で蛇食女スネークイーターを牽制して我々が具体的な対応を決める時間を稼ぐのです。」


ジェームズは考え込んだ後、うなずいて言った。


「確かに、それならば一つの手段としては有効だと思います。蛇食女スネークイーターに具体的な対応をされる前に、我々自身も慎重に考えなければなりません。しかし、その間にも蛇食女スネークイーターは我々の信仰を狙っているわけですから、できるだけ早急に対応策を考えなければなりません。」


一同もうなずき、一人が言った。「では、まずは公表する内容を決めましょう。蛇食女スネークイーターに対しては、我々が信仰を捨てることはなく、断固とした態度をとることを宣言しましょう。具体的な対応策については、まずはじっくりと考え、決定するとしましょう。」


ジェームズがうなずき、「そうですね。それであれば、会合を開いて公表内容を詳しく話し合うことにしましょう。また、蛇食女スネークイーターの動向にも注意を払っておかなければなりません」と言った。


一同もうなずき、会合を開くことで一致した。

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