表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
7章 激突
41/315

決意の帰路

馬車の轟音が響き渡り、人々はその迫力に驚き、道端に飛びのいたり、慌てふためいていた。


店の前にいた商人は、大きな声で「どうしたんだ!?」と叫び、通りすがりの人々は、驚きの表情を浮かべて、見上げるように馬車を目で追いかける。


路地裏に入っても、馬車はスピードを落とすことなく土埃を上げながら、人々の視界から消えていった。


その迫力は、古代の戦場や闘技場で威力を発揮した戦車を思わせるようだったという。


その後も、路上では馬車の轟音が鳴り響いていた。


荷馬車を引く馬たちは、荷物を載せた荷台を引っ張るために力を尽くしている。


しかし、後ろで腕を組みながら無言で手綱を引き、鋭い視線を進行方向にむける主人に対しては恐怖を感じているようで、目を回しながらも一生懸命前に進もうとしている。


馬の息遣いが荒く、汗ばんでいる様子からも、この速度で走り続けることがどれだけ彼らにとって辛いことかが伺える。


馬の主人は心の中で呟いていた。


(たばかったなぁぁぁぁあ?メェェェエるぅぅぅぅぅう炉うぉおおおおおお!??)

メルロ 罪+1


(パんどろぼぉぉの分際デェェェェエ!?……目ぇにぃもぉの見せてヤるぅううう!!?)

メルロ 罪+2


(おまぇ加ァ…オ前ガ蛇食女スネークイーターをひろぇタの科ぁああああ!!!!)

メルロ 罪+3


蛇食女スネークイーターを広めた真犯人ホシ先生エレナであると知るのは大分後になってからになる…

エレナ 罪+1


遠くに見える土煙が屋敷の中にまで入ってきたとき屋敷にいた従業員達は無論驚愕していた。


「え、何が起こったのですか?」


「こんなに早く帰ってきたなんて思わなかったわ」


「おいおい、いったい何があったんだ?」


「……」と、ハンス、マーガレット、ジョセフは驚きと共に唖然としていた。


一方、フレデリカは無言で屋敷の中に引っ込み、その後ろ姿からは何かを抱え込んでいるようにも見えた。


そして、疲れた馬を気遣うハンスが、荷物を降ろしながら「よしよし、疲れたかい?しっかりと休めよ」と声をかけていた。


しばらくしてフレデリカは屋敷からでてきた。


フレデリカは動きやすい服装に変え、髪を上げてハンスの前に立った。


「ハンス、これ以上このままではいけません。私は自分自身を鍛え直す必要があります。そして、私たちはパン泥棒を捕まえなければなりません。」


ハンスは驚きながらも、フレデリカの決意に敬意を表し、頷いた。


フレデリカは続けて、「私は自分ができることを全てやり尽くします。そして、私はパン泥棒を捕まえるまであきらめません。」と宣言した。


「ハンス、私を鍛えなおすためのメニューを一緒に考えてくれませんか?」とフレデリカはハンスに問いかけました。


ハンスは驚きつつも、フレデリカの要望に応えて「もちろんです、私がお力になります」と答えました。


二人は協力して、フレデリカが鍛えるためのトレーニングメニューを考え始めました。


フレデリカは息を整え、身体をほぐす運動を続けながら、メルロの姿がないことに気づいた。


彼女はメルロがどこに行ってしまったのか考えながらも、自分の身体を鍛えることに集中した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします! 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ