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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
6章 駆け巡る噂
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商会の女主人

フレデリカはエレオノーラの見舞いに来ていました。


エレオノーラから何かあったのか尋ねられると、フレデリカは苦笑いしながら「いいえ、何もないです。ただ、最近メルロが私を避けているので、ちょっと不満なの。でも、きっと私が仕事で叱った事があるから、また叱られると考えているんだわ。」ととぼけました。


エレオノーラは心配そうにフレデリカを見つめましたが、フレデリカは話題を変えて「それより、姉様の具合はどうですか?」と聞きました。


エレオノーラは微笑んで「大分良くなってきているわ。ありがとう、フレデリカ。」と答えました。



フレデリカはエレオノーラに別れを告げ、取引先の商会へ向かいました。


1日かけて着いた商会で待っていたのは、かつての寄宿舎学校の友人である女主人、ベアトリスでした。


ベアトリスは、フレデリカの到着を喜びながら、久しぶりに会えたことに感慨深げな表情を浮かべました。


フレデリカもまた、ベアトリスに再会できたことに喜びを感じている様子でした。


「フレデリカ、お久しぶり! あなたが来ることを心待ちにしていたわ。」


「ベアトリス、久しぶりだね。元気そうだね。」


フレデリカはベアトリスとの再会に嬉しさを感じながら、商談の内容を話し始めました。


ベアトリスも、フレデリカの話を聞きながら、微笑んで相槌を打っていました。


取引が終わった後、ベアトリスはフレデリカを自宅に招き、夕食に招待しました。


二人は昔話に花を咲かせ、楽しい時間を過ごしました。


ベアトリスはフレデリカの様子をみてこう切り出しました。


「フレデリカ、あなた、なんか、痩せた?」


「え、そうかしら?」突然の事でとまどうフレデリカ


「うん。前々から美人だと思っていたけど磨きがかかっている気がする。」とベアトリスは微笑みながら言いました。


「そう?、そうだとうれしいけど。」なにかと忙しくしていたフレデリカは実感がわいてませんでした。


「そうだよ。自信をもちなさい。」


「ありがとう。」

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