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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
4章 駆け抜ける泥棒
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迷える子羊

ある日、街中で二人の姉弟が騒いでいた。


「こら!待ちなさい!」と姉のコキーユが怒鳴ると、逃げ出した弟ボニーが慌てて走り始めます。


「だめだってば!また何かやらかしたでしょう!」と追いかけるコキーユに対して、ボニーは振り返って舌を出します。


「あの子、本当にイタズラ好きね」とコキーユが嘆息しながら、ボニーを追いかけます。ボニーは屋敷の中を走り回り、時には隠れてしまったりと、コキーユをいたずらで振り回します。


「もう、本当に困ったわ」とコキーユが呟きながら、ボニーを追いかけ続けます。結局、コキーユはボニーを捕まえて叱りつけますが、ボニーはまた次のイタズラを考え始めてしまいます。




牧師のジェームズは、偶然通りかかったコキーユとボニーのやりとりに気づき、近づいてきました。


ジェームズ:お二人、何か問題でもありますか?


コキーユ:ああ、ジェームズさん、こんにちは。私たちはただ、弟のボニーがいたずらして、それを叱っているところなんです。


ボニー:ごめんなさい、姉ちゃん。


ジェームズ:そうですか、それは良かった。しかし、子供たちにはよくあることですよ。私たちは皆、若いときにやったことがあると思います。そんなことでお悩みにならなくても良いのではないでしょうか?


コキーユ:そうですね。でも、このまま放っておいたら、ボニーがますますいたずらをするかもしれません。


ボニー:いたずらはしません、約束する!


ジェームズ:そうですね、子供たちはその約束を守ることが大切です。それでは、私も先に行きます。お二人、良い一日を。


コキーユ:ありがとうございます、ジェームズさん。



ジェームズ牧師は街でも有名な人物であり、人々から深く尊敬されていました。彼は教会での説教において、聖書の教えに従うことが大切であることを説き、戒律に厳しいことで知られていましたが、その人柄は誰からも愛されていました。


また、ジェームズ牧師はアンナ、クララ、エレナといった、地元の住民たちとも親しく、よく彼女たちが通う酒場にも出入りしていました。そこでは、牧師という立場に関わらず、みんなが彼を歓迎し、彼とともに酒を楽しんでいました。ジェームズ牧師がいると、いつもにぎやかな雰囲気になっていました。



ジェームズが教会にもどると男が一人座っていた事に気づく。


ジェームズ: こんにちは、私はジェームズです。どういったことでお悩みですか?


男: ああ、牧師さん、ありがとうございます。でも、私の話はちょっと複雑で…


ジェームズ: ご心配に及びません。私は何でも聞いて話を聞きます。秘密は厳守します。


男: はい、ありがとうございます。実は、私はやりたいことがあるんです。でも、周りのことが気になって、なかなか実行できないんです。


ジェームズ: それは大変ですね。どのようなことをされたいのですか?


男: 実は、私、アリのままの自分を表現したいんです。でも、私の雇い主からはやめるように言われていて…


ジェームズ: 雇い主からの圧力があるのですね。でも、自分を抑え込んでいると苦しい気持ちになってしまいます。あなたにとって大切なのは、自分が何を望んでいるかを見つけることです。


男: そうなんです。でも、どうしたらいいかわからなくて…


ジェームズ: まずは自分自身と向き合って、自分が本当にやりたいことを考えてみましょう。そして、それに向けて少しずつ進んでいくことが大切です。あなたのアイデンティティを表現することができる場所を見つけることも考えてみてください。


男: はい、わかりました。ありがとうございます、ジェームズ牧師。


ジェームズ: どういたしまして。最後に、あなたのお名前をお聞きしてもよろしいですか?


男: ええ、もちろんです。私の名前はメルロです。


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