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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
3章 頼もしい女主人
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はたらく人々

エレナ: 「あのね、クララ。今日は男性従業員が増えたから、シゴト(執筆作業)がはかどるかもしれないわよ」


クララ: 「ほんとうに?やったね、エレナ!私たちもがんばろうね!」


エレナ: 「そうね。でも、彼らがどんな人たちか知らないから、ちょっと観察してみようかしら」


クララ: 「いいね!じゃあ私たちは遠くから彼らを観察することから始めようか」


二人は興奮気味に話をしていると、フレデリカが通りかかり、何か聞こえたように耳を澄ませる様子を見せた。



陰からエレナとクララは男性従業員を観察している。


エレナ:「あっ、ピーターがハンスさんに挨拶してる!」


クララ:「そうですね。ハンスさんも笑顔で返していますね。」


エレナ:「でも、ジョセフさんとメルロさんは何してるんでしょうか?」


クララ:「あっ、手を握っている!」


エレナ:「えっ、本当に!?」


クララ:「はい、本当です!でも、たぶんただの挨拶だと思いますよ。」


エレナ:「そうですね。でも、なんだかドキドキしますね。」


クララ:「エレナさん、そんなこと言わないでください!」(興奮)


男性従業員たちが立ち去った後、エレナとクララは男性たちの絡み合う妄想に浸ります。


エレナ:「あの二人、手を握ってたけど、きっと本当に仲がいいんでしょうね。」


クララ:「そうですね。あの二人はいつも仲がいいですから。」


エレナ:「でも、もし本当に付き合ってたら、どうしようかな。」


クララ:「エレナさん、そんなことを考えても仕方ありませんよ。」


エレナ:「でも、もし私が男性だったら、あの二人のようにモテるのかなって思ってしまいます。」


クララ:「エレナさん、もうやめてください!そんなことを言われたら私興奮がとまらない。」


エレナ:「すみません。でも、あの二人、本当にいいですよね。」


クララ:「はい、そうですね。でも、先生エレナも自分のシゴト(執筆作業)に集中しないといけませんよ。」



「クララ、エレナ、何しているの?」とフレデリカが声をかけると、二人は急いで手を止めて振り向いた。


「あ、フレデリカ様。ただ、ただ、ちょっと……」とクララが言いかけたが、言葉に詰まってしまった。


「ただ、何をしていたの?」とフレデリカが問い返すと、エレナが慌てて答えた。


「男性従業員達を見ていただけです!」


「見ていただけ?」とフレデリカが疑問に思いながらも、二人の慌てた様子を見て笑いを堪えた。


「ああ、そういうこと。でも、あまり覗き見するのはよくないわよ」とフレデリカが笑みを浮かべながら言った。


クララとエレナは恥ずかしそうにうなずき、すぐに作業に戻った。

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