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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
20章 必殺!?仕置人
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オシオキ⑨

「いやあ、こうでもしないとクララさんの声を聞いてるとトウサンジュニアが落ち着いてくれないんですよ。彼女、一体なんなんですかね?」


そう言って『メルロの姿をした誰か』はクララのエロいオーラにあてられたトウサンジュニアの様子をアンナに見せつけた。


「な、なにみせつけてんのよ!?ヘンタイ!!!」


アンナは目を逸らしながら言った。


「…ヘンタイ?…いいですね…最高の誉め言葉です。」


『メルロの姿をした誰か』はアンナに近づきながら言った。


「ワタシがここに来るまでの間、いろんな英雄たちに会ってきました。その中でもひと際ワタシの心に残っている英雄がいます。彼は学生でありながら一人悪と戦っていました。なによりも心に残っていたのは、彼は本当に身一つだけで悪と戦っていたという事です。…印象的なのは女性の下着を仮面に見立てて被っていた事です。」


「…へ、ヘンタイ…」


『メルロの姿をした誰か』の言葉にアンナが呟いた。


「そう、彼は人々から『変●仮面』と呼ばれてました。彼に追いつくことは不可能ですが、彼と同等に評価される事は光栄に思いますね。」


『メルロの姿をした誰か』は空を見上げて過去の思い出に浸っているようだった。


「私にとって、『変●仮面』こそが至高の存在だったのですが、彼を超える存在に出会ってしまったのです。」


「…?」


アンナは『メルロの姿をした誰か』の言葉に興味を惹かれた。


「1995年から2000年の間の事だったと思います。夏の日差しがそうさせたのか、夏の浜辺でその人は現れました。『変●仮面』をリスペクトするかのようにパンツの横を伸ばしに伸ばして肩に引っかけてました。なによりもすごいと感じたのは全く顔を隠していなかったという事です。彼は夏の浜辺で逆立ちしたりしてはしゃいでました。(本当にテレビで放映されていた事です。)」


####### 以下、うる憶えのテレビインタビュー #######


(どう思いますか?)


女性ライフセイバー「(視線を向ける)本当、どうしたらいいんですかねww?」(困惑)


(逮捕は?)


警察官「隠しているところは隠しているので猥褻物ワイセツブツ陳列罪チンレツザイには当たらないです。」(戸惑い)


####### 以上、うる憶えのテレビインタビュー #######


「その時の彼は無敵でした。彼のプライバシーに配慮して顔にモザイクが掛かってましたが、モザイクかける処は別だろう?(主に股間)という意見もありました。私もつべ等を検索して当時の映像を探したのですが、中々見つけられません。尚、つべ等で当時の映像をアップロードされた方、ご連絡お待ちしております。」


アンナには訳の分からない言葉をはいて『メルロの姿をした誰か』は服を脱いでパンツ一枚になった。


「今宵、彼の思い出を胸に!アンナさんにはトウサンジュニアの温もりを感じていただきましょう!!」


『メルロの姿をした誰か』は両手を頭の後ろに回してジリジリとアンナに近づいていった。


「(≧◇≦)いやぁぁ!?変態!ヘンタイ!へんたい!!」


アンナは身動きが取れないまま叫び続けた。


「さあ。さあ、さあ!」


『メルロの姿をした誰か』は一歩ずつ笑顔でアンナに近づいていった。


「いや!、いやぁ!!、アンタ、いやらしい事しないんじゃなかったの!?、こんな事してたらアールが付いちゃうでしょ!いいの!?アールがついても!?」


アンナは叫んだ。


「…私もこの話の作者も最近はこう思っているのですよ。『付けちゃえ、R12だろうがR15だろうがR18だろうが、どんどんつけちゃえCBR90●RR(ファイヤー●レード)のように』ってね。」


アールをつければいいってもんじゃないのよーーーー!?」


ホ●ダに言ったのか『メルロの姿をした誰か』と作者に言ったのか、アンナは力の限り叫んだ。


「さあ。さあ、さあ!」


『メルロの姿をした誰か』は更に一歩ずつ笑顔でアンナに近づいていった。


「(≧△≦)いやいやいやいやいやいやいやあ!?」


体を動かせないアンナは否定の言葉を繰り返す。


「…アンナさん。安心してください。」


『メルロの姿をした誰か』はアンナに言った。


「(≧△≦)いやいやいやいやいや……な、なに?」


アンナは『メルロの姿をした誰か』の言葉に反応した。


「今日のパンツはアリ●―ルで洗ってますので。」


『メルロの姿をした誰か』は力強く言った。


「そ、それって一体どういう…」


その時だった。アンナの頬にトウサンジュニアが一枚の布越しにダイブした。


「(゜o゜)あッ」


アンナは目の前が真っ白になった。


※1

夢の中の彼女は子供の頃の姿で光の中を笑顔で駆け回っていた。


彼女は彼女が好きだったウサギのぬいぐるみや動物たちに囲まれていた。


((@´∀`ウフフフ、フフフ、わあぁ、いい匂い ※パンツの匂い)


そしてふかふかの布団にみんなで飛び込んだ。


((´∀`あったかぁぁぁいぃ ※トウサンジュニアの温もり)


こうしてアンナは意識を遥か彼方へ追いやった。


『メルロの姿をした誰か』は腕を組み、満足げな顔でこういった。


「成敗!」


※1

 以下の曲をBGMとして聞くとアンナの気持ちを味わえるかも知れません。

 ベートーベン交響曲第9番、第4楽章

  https://www.youtube.com/watch?v=NAj5We0hUjs#t=6m49s

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