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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
20章 必殺!?仕置人
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オシオキ③

「クララさん。これはですね、『タコ焼き』と言いまして小麦粉を解いた生地の中に『タコ』の足など、適度な大きさに切った『タコ』の具が中に入ってるんです。これ、私の好物の一つなんです。」メルロはその料理の説明をした。


その『タコ焼き』とやらを食べさせようというのか?


クララは拍子抜けしていた。


嫌がらせである事は分かる。


だが、口を開けなかったり、顔を背ければすむ話だ。


しかし、相手はメルロである。用心が必要だ。


クララは暫く考えていたが、メルロがどんな事を考えているのか想像も付かなかった。


「…クララさん。これが最後の警告です。話してもらえませんか?」


メルロは悲痛な顔をして話しかける。


「(゜∩゜*)……今日のメルロさんの言う事、私、聞きたくありません。」


まっすぐ目を見つめ、毅然と話すクララ。


「……残念です。」


メルロは目を瞑って皿にある『タコ焼き』をほおばった。


「?……メルロさん?」


クララはてっきり無理やり食べさせるものとだと思っていた。


メルロが『タコ焼き』を頬張った様子を見て、諦めてくれたものと考えてホッとしていた。


しかし、その考えは()()()だった。


クララの目を見つめ租借を続けるメルロ。


「!?」


クララはその様子に悪い予感を憶えた。


ひひまふよ?(行きますよ?)ふはははん(クララさん)


メルロの両手はクララの頭を固定していた。


「う、うそ、嘘ですよね?メルロさん?」


もう否定のしようが無かった。メルロの狙いは口移しだった。


メルロ「あああああああああん」


クララ「( ° 皿° ;; )い、いや、いや!?いやぁあああああああ!!!?」(裏声)


こうしてクララはメルロの脅しに屈した。


####### 以上、回想シーン #######


  エレナ「な、何てことを…………」

  クララ「グス…ごめんなさい。魔王様エレナごめんなさい……」

  アンナ「なんて恐ろしい発想をするの?」

フレデリカ「あ、悪夢だわ。」


「ね?☆彡、脅しはしたけど、危害は加えてないでしょう?」とメルロは爽やかな笑みを浮かべてウィンクしながら言った。


  エレナ「オニ!!」

  アンナ「アクマ!!」

フレデリカ「女の敵!!」


「皆さん元気ですね?、でも、忘れてませんか?皆さんもこれからお仕置を受けるんですよ?」


  エレナ「グッ」

  アンナ「ウッ」

フレデリカ「…クッ」


しばらく静寂が流れた。


「こ、こここ交渉しましょう!?」エレナは何とか頭を捻って言葉を紡ぎだした。


「?………ホウ?、交渉とは?、どんな内容ですか?」


『メルロの姿をした誰か』は興味深そうに尋ねた。


「しゅ、出演料を払います。本の売り上げで得られた利益の1割。これまでの利益も勘定してお支払いします。そ、それと、仮面居酒屋で週に一杯までなら私が代金を持ちます。最近、い、いろんなお酒を試してるんでしょう?何の目的か知らないけど、その位なら問題ありません。どう?」


「うーん?皆エッチな文章目当てて購入してますよね?出演料が1割というのは安すぎませんかね?」


「ウッ………じゃあ、2割で…」エレナは渋々話した。


「あ、いえ、1割で結構ですよ?メルロもお金の使い道がまだ幼いですから。利益の1割と週一で一杯のおごりで大丈夫ですよ。」


(ホッ、な、何とかお仕置は免れたようね。)エレナが胸をなでおろしていた。


「じゃあ、エレナさんのお仕置行ってみよう!!」


         エレナ「え?」(な、なぜお仕置?)


『メルロの姿をした誰か』「え?」(なにを驚いてるんです?)


         エレナ「え?」(何で助かってないの?)

『メルロの姿をした誰か』「え?」(何で助かったと思ってんの?)


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