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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
19章 Oh!ヨメサンバ
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アイテムを探せ

メルロの部屋を訪れたソフィアとリリアンは、興味津々の様子で彼を迎えた。


彼女らはあの謎めいた本の暗号解読に関して最新の進捗状況を知りたいと思っていた。


「………あれなんですが、あと一つ、なにかアイテムが必要なのではないかと思ってるんです。街で本の噂を聞いたんですが、確かにとあるアイテムを揃えると夢が敵うというものでしたが、そのアイテム全部を見つけられていないんですね。」メルロはソフィアとリリアンに現在の状況を話した。


「確かに、私たちもアイテムの存在について考えていました。」とソフィアが答えた。


「街で本の噂を聞いたということは、その情報を頼りに探し始めるのも一つの手ですね。」


リリアンも同意しながら続けた。


「そうですね。適切なアイテムを見つけ出す必要があります。」


「これまでの事を考えると、アイテムとはやっぱり屋台で配られている包装紙だと思うんですよね。ただ、それが後、何種類あるのかそこが分からないんです。」メルロは自分の考えを言った。


ソフィアとリリアンはメルロの言葉に興味津々で聞き入っていた。


彼女らもアイテムの存在について考えており、メルロの考えに共感しながらも、包装紙が後何種類あるのかが分からないという課題に直面していた。


「確かに、包装紙が鍵となるアイテムの一つである可能性は高いですね。しかし、何種類の包装紙が必要なのかがわからないと、探し出すのは困難です」とソフィアが述べた。


リリアンは考え込んだ表情で続けた。


「例えば、どこの屋台で貰った包装紙なんでしょうか。もしかしたら、屋台で扱っている商品によって包装紙も違うのかも知れませんよ。」


「それは可能性ありますね。メルロさん。どこの屋台で頂いた包装紙何ですか?」ソフィアが続けた。


メルロは考え込んで、思い出しながら答えた。


「そうですね………………5つ位の屋台に行ったと思いました。」


「ただ、具体的な場所や商品名まではっきりと覚えているわけではありません。街の中心部や賑やかな場所に集まっている屋台が多かったような気がします。」


ソフィアとリリアンは少し落胆した様子だったが、あきらめるわけではなかった。


リリアンが思いついたように提案した。


「もし、アイテムの包装紙が屋台に関連しているのであれば、私たちが街をくまなく回って、屋台を探し出すことはできるかもしれません。」


ソフィアも同意しながら続けた。


「確かに、街を探索して屋台を見つけることで、パズルの一部を解き明かす手がかりが得られる可能性があります。ただし、街は広いので、時間と労力がかかるかもしれません。」


メルロは二人の意気込みを感じながら、深く考えた。


「確かに、街を一つ一つ回って屋台を探すのは大変かもしれません。でも、それが唯一の手がかりならば、自分たちも挑戦する価値があると思います。」


三人は協力して街を探索し、アイテムの包装紙を見つけ出すことにした。


翌日の休息日、メルロは早朝に屋敷を出発し、街の中心部に向った。


彼はまずは街の賑やかな場所を重点的に探索することにした。


屋台が多く出店しているであろう場所を目指し、歩き始めた。


一方、ソフィアとリリアンも別々のルートで街を探索していた。


彼女たちはメルロと同様に、屋台が集まるような賑やかなエリアを重点的に捜索することにした。


彼女たちは互いに連絡を取り合いながら、見つけた屋台の情報を共有した。


街を歩き回るうちに、メルロは様々な屋台に出くわした。


色鮮やかな食べ物や手作りの工芸品が並ぶ屋台、人々の賑やかな声や笑い声が響く場所に足を運んだ。


しかし、まだ目的の包装紙に出会うことは無かった。


ソフィアもリリアンも同様に、屋台を巡っていたが、なかなか目的の包装紙に出会えなかった。


時間が経つにつれて、少しずつ落胆が広がっていった。


しかし、メルロはあきらめなかった。


思い切って屋台の店主に包装紙の事を聞いてみた。


「…ありがとうございます。…この包装紙って珍しいですよね?一体何種類あるんだろうって思ってるんですけど知ってますか?」


屋台の店主はメルロの質問に少し考え込んだ後、微笑みながら答えました。


「なんだい、知らないのかい?、6種類だよ。6種類。ただ、…最近人気の本とは一緒に置かないようにな?、……その本が禁書だってバレちゃうからさ、エレナさんからの忠告。おっと誰の話かは忘れてくれ。」店主は後半を小声で言った。


「?、エレナ?」


メルロは店主の言葉に驚きながらも、期待が膨らんだ。


メルロは店主から聞いた情報を途中でバッタリ行き会ったソフィアとリリアンに共有した。


「ソフィアさん、リリアンさん、聞いてください! 包装紙は合計で6種類あるそうですよ!今、自分の手元にあったのは5種類でした。後1つです!」とメルロは喜びを込めて伝えた。


ソフィアとリリアンもメルロの言葉に驚きながら、一気にやる気を取り戻した。


「6種類ですか! そして、後1種類なんですね!、それなら、私たちの探索範囲も絞られますね」とソフィアが興奮しながら言った。


「確かに、6種類という情報が手に入ったことで、見つける可能性が高まりました」とリリアンも同意しました。


三人は再び街を探索することに決めましたが、今度は目的の包装紙が見つかったら、その屋台の周辺を詳しく調べることにした。


メルロとソフィア、リリアンは別々のルートで街を歩き回り、屋台を探し続けた。


時間が経つにつれて、メルロは一つの屋台で特別な包装紙を見つけた。


それは他の屋台とは異なるデザインと色使いをしていた。


喜びを胸に抱きながら、メルロは屋敷へ戻った。


そして、ソフィアとリリアンの帰宅を待たずに解読作業に移った。


彼は見事、目的の文章に辿り着くことができた。そう、ついに夢を叶えたのだった。


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