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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
18章 厄災の血筋(カラミティブラッド)
146/315

怪盗:猫尻団(キャッツ・バット)

※1

ここでのBGMは以下をお試しください。怪盗:「猫尻団」の華麗な活躍を想像する助けにかも知れません。


キャッツアイ

 https://www.youtube.com/watch?v=gwQ3tu7pfGo


西部警察 オープニングテーマ

 https://www.youtube.com/watch?v=uzU2BQkAJh4

フレデリカは戸惑った表情で言った。


「…待って待って、怪盗『猫尻団キャッツ・バット』って何?それにエミリアが怪盗団を立ち上げるなんて、信じられないわ!」


ソフィアは少し困ったような表情で説明した。


「…信じられないと言われましても、事実立ち上げたのですがから、この現実は変える事ができません。」


「怪盗団は、一般的には法を犯しながらも、特定の理念や目的を持って活動する団体です。彼らは巧妙な計画と技術を駆使して、高価な財宝や重要な情報を盗み出すことで知られています。」


「エミリアは何らかの理由から、怪盗団を立ち上げたようですが、その具体的な目的や動機はわかりません。」


「そして、最初の話を思い返していただけますか?厄災の血筋カラミティブラッド今現在、私達家族がそう呼ばれている主な原因は、この『猫尻団キャッツ・バット』の存在によるものです。」


「『猫尻団キャッツ・バット』の構成員は全て血が繋がっている訳ではありません。しかし、全員、私達の家の関係者です。お分かりいただけましたでしょうか?」


フレデリカとベアトリスはソフィアの説明に困惑しながらも、彼女の言葉を受け入れざるを得なかった。怪盗「猫尻団キャッツ・バット」の存在が、彼女たちの家の関係者であることが明らかになった。


「…………ちょっとまとめてみたんだけど」


フレデリカはこれまでソフィアから聞いた事を簡単に紙にまとめた。


そうしないと複雑すぎて訳が分からなくなってきたからだ。


「……ワタクシも補足しますね。」とソフィアが追記する。


「私も私も♪」リリアンも追記する。なんだか楽しそうだ。


四人は紙に掛かれたまとめをみた。


#### 以下、まとめた内容 ####


※1

●怪盗「猫尻団キャッツ・バット」の華麗なる経歴


わかっている事

・大学教授の論文をつまみ食い(余罪多数)

・国外で有名な絵画の一部を盗む(つまみ食い)

・有名ブランドのデザインを盗む(新しい服作りたい)

・『フジ商会』リンゴのマークをかじる(つまみ食い)

・ある小国の王子をつまみ食い(他にも男性をつまみ食いした可能性あり)


メンバー


『美の化身』

ソフィアの叔母:セレナ

 年齢を感じさせない美魔女であり、怪盗団のリーダー的存在です。

 大学教授でもありました。

 独自の鍛錬法で若さと美貌を保ってます。

 化粧が得意で鍛錬法と合わせた結果、変装技術と呼べるまでに進化しました。

 その為、変装専門のプロと言えます。

 知識と経験に裏打ちされた優れた盗みの技術を持ち、常に冷静かつ洗練された行動をとります。

 魅力的な外見と謎めいた雰囲気を持ち、仲間たちを魅了します。


『つまみ食い達人マスター

ソフィアの下の姉:エミリア

 ソフィアの姉であり、怪盗団の一員でエースです。

 セレナ譲りの変装のプロでもあります。

 また、セレナが編み出した独自の鍛錬法をつまみ食いしたので将来有望です。

 エミリアはつまみ食いによって得られた知識と洞察力に優れ

 計画の立案や情報収集を担当しています。

 素早く正確な行動で怪盗団をサポートし、技術的なスキルも持っています。

 趣味は食べ物から男性までつまみ食いを楽しむことです。

 実の父親をもつまみ食いしたとの噂です。(物理的)<<New!!


不思議な猫(ミステリアスキャット)

ソフィアの元従者の男の娘:ミッシェル

 ミッシェルはかわいらしい男の娘で、怪盗団のメンバーとして活躍します。

 彼の任務は潜入や盗みのスキルを生かし、団の活動をサポートすることです。

 可愛さと勇気を持ち合わせており、仲間たちを励まし、時にはユーモアをもたらします。

 また、彼はドスケベな一面も持っています。

 怪盗団を追う警備の皆さんは彼の尻をみて激怒します。


怪盗「猫尻団キャッツ・バット」は、個性豊かなメンバーたちが協力し、計画的かつ華麗な盗みを遂行する団体です。

それぞれの特色やスキルが結集し、ドキドキとユーモアに富んだ冒険が繰り広げられます。


#### 以上、まとめた内容 ####


「…いいのこれ?」フレデリカはまとめの「<<New!!」の行を指さしてソフィアに言った。


「…性的ではないの母様の中では『ヨシ!』とされてます。」とソフィアが答えた。


「でもやっぱり、小国の王子をつまみ食いするなんて肝が据わってるわー」ベアトリスはまとめを見ながら言った。


その言葉を聞いてソフィアは続ける。


「…それには続きがありまして、王子とエミリアの間に子供ができたのではという噂が流れ、一時は後継者問題にまで発展したと言われてます。」


ベアトリス「うわッ!?」


フレデリカ「確かに『厄災カラミティ』だわ…」


ベアトリスは考え込んだ後に疑問を口にした。


「それにしても、なぜ彼女らは『猫尻団キャッツ・バット』という名前を選んだの?」


ソフィアは明確に答えた。


「彼女らは泥棒猫から着想を得たそうです。猫は気まぐれで、人間に捕まえられにくい生き物です。そして、逃げられたときに見えるのが猫のお尻です。『猫尻団キャッツ・バット』という名前は、彼女らに抵抗する人々に対して『捕まえられるものなら捕まえてみなさい』と挑発している意味が込められているようです。」


フレデリカは考え込みながら言った。


「彼女は法を犯しているわけですよね。でも、彼女は仲間と共にその能力で一度も捕まった事がない。どうすればいいの?」


ソフィアは真剣な表情で答えた。


「確かにこの状況は複雑です。しかし、目的はシンプルだと思われます。彼女が私とメルロさんの仲を知ったとすれば、間違いなくメルロさんがターゲットです。」


ベアトリスは真剣な眼差しでソフィアに言った。


「ソフィア、私にとって、今のこの状況は、『私の大事な親友が巻き込まれている』という事を理解してほしいの。其の上で質問に答えてほしいの。」


「マクシム様が貴方に言った言葉の中に『本店』と言う言葉があったわね。あれ、教団関係者の符丁でしょ?意味は『教会本部』。どうしてソフィアとメルロさんの仲が、教会内部に知れ渡るとエミリアにも伝わるのかしら?マクシム様の話の内容ってそうよね?」


ソフィア「!!!!?」

リリアン「!!!!?」


ソフィアとリリアンは動揺し、答えに詰まった。


「え、そうなの?」フレデリカはベアトリスに尋ねた。


ベアトリスは頷いて答えた。


「昔、マクシム様から教えてもらっていたのよ。どうやらご本人様は忘れてしまっていたようだけど。」


長考の末、ソフィアが脂汗をかいて口を開いた。


「…………これから話す事は他言しないと約束してください。」


彼女の言葉に対し、フレデリカとベアトリスは真剣な表情で頷いた。

彼女らはソフィアの言葉を守り、この重要な情報を他に漏らさないことを約束した。

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