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ある記憶喪失者の日常  作者: ねぶた
17章 タイフーン
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進捗報告会②

続いて競技者集団「新人類研究所」のガスが報告した。


ガスは報告の中で、これまで広まっていた「パン泥棒VS蛇食女スネークイーター」のチラシの2枚と自身が経験したパン泥棒との遭遇から、蛇食女スネークイーターの行動予測を報告した。


ガスは、パン泥棒と蛇食女スネークイーターの関連性について考察した。


彼はパン泥棒が食料を求めて行動している可能性が高いと予測した。


ガスはまず、チラシの1枚目を提示した。


このチラシには、パン泥棒と思われる人物がパン屋からパンを盗んでいる様子が描かれており、彼が食べ物を探している可能性があることを示唆していた。


ガスは、パン泥棒は飢えに苦しんでいる人達の為に行動している可能性が高く、食料を求めて活動していると予測した。


さらに、蛇食女スネークイーターがパン泥棒の活動を追いかける理由についても検討した。


蛇食女スネークイーターは、ある組織から依頼されたのではないかと予測した。


それはその地域のパン屋を束ねる協会ではないかと言う仮定を言った。


その根拠は、パン泥棒と思われる人物がパン屋からパンを盗んでいる為、そのパン屋は困っていたはずだと推測できた為だ。


困ったパン屋は、協会に相談した可能性が考えられた。


具体的な協会の名前は報告には含まれてなかったが、ガスは蛇食女スネークイーターとパン泥棒の関係を探るために、地域のパン屋協会に関する調査や情報収集が必要であることを示唆した。


次に、チラシの2枚目を示した。


このチラシには、蛇食女スネークイーターと思われる人物が住宅地で出没している様子が描かれており、彼女が住民や家族を狙っている可能性があることを示唆した。


ガスは、蛇食女スネークイーターが人々を襲ってエネルギーを得ることを目的としていると考え、彼女の獲物選びに関して注意が必要であると述べた。


さらに、ガスは自身がパン泥棒との遭遇を経験したことを報告した。


彼はパン泥棒の走るスタイル、特にパンの硬さの持続力については競技者集団「新人類研究所」でも勝てる人間が存在しないと言い切った。


そしてチラシのイラストを指さし、そのパン泥棒を打ち破った蛇食女スネークイーターは見過ごせない脅威であると語った。


彼はフランシスコ司祭との話し合いから、パン泥棒は男性機能を物理的に奪われており、蛇食女スネークイーターに対抗する力を失っているとの結論に至ったことも報告した。


また、パン泥棒の活動報告がこの事件以降、全く伝えられていない事もその裏付けとされました。


ガスは、今後、蛇食女の行動やパン泥棒との関係を詳しく調査し、対策を立てる必要があると報告した。


次に聖翼騎士団ホーリーウィングスの若きリーダー、アヴェリナが報告をした。


彼女は蛇食女スネークイーターの正体を明らかにするために、その土地の領主の屋敷にソフィアとリリアンという2人のメンバーを派遣し、情報収集を行っていると報告しました。


アヴェリナは言う。

「報告によれば、屋敷での作戦中、ソフィアとリリアンはある本の暗号を解読するために何度か所有者の男性と接触していたことが分かります。」


「男性は、屋敷の関係者の一人であり、その本の暗号に関する情報を持っている可能性があると考えられました。」


「ソフィアとリリアンは彼との接触を通じて、暗号の解読に関する貴重な情報を得ることを期待しているようです。」


「この情報は蛇食女スネークイーターの正体やその行動の理解に重要な役割を果たす可能性があります。」


「解読された暗号が提供する情報がどのような内容であるかによって、私達は次の行動を計画することができるでしょう。」


側近が耳打ちして速報のメモをアヴェリナに渡す。


「……今、新しい報告が来たようです。これによると……え?」


フランシスコ司祭はアヴェリナの様子に動揺が見られた為、声をかけた。


「アヴェリナさん。どうされました?。」


「あ、いえ、この情報は新しすぎて確認が必要です。」アヴェリナは動揺を隠していった。


「確認は後でもできます。何と書いてあったのですかな?。」参加者の一人が質問した。


「いえ、確認がとれていない情報をこの場で話すのは適切ではありません。我々は一刻を争うのです。」とアヴェリナは返答した。


フランシスコ司祭はアヴェリナの判断を支持した。


「そうですね。アヴェリナさん。ご配慮感謝します。」


「いえ、こちらこそ、ご理解いただき感謝します。ソフィアとリリアンの努力によって、男性からの情報が得られたのか、そしてその情報がどのような示唆を与えるのか、報告の後続の部分で詳細が明らかになることを期待しましょう。」


アヴェリナは彼女らの報告を待っている状況であり、その結果を評価し、さらなる行動計画を立てる予定であると報告した。


フランシスコ司祭は最後に参加者全員にむかって話をした。


「皆さん、本日は貴重な時間を共有できて光栄です。私たちは共に学び、助け合い、成長しました。」


「この集まりを通じて、私たちが一つの家族であり、愛と思いやりで結ばれていることを再確認しました。」


「私たちが話し合ったテーマは現実の問題ですが、私たちは共に取り組む力を持っています。希望を持ち、困難に立ち向かい、変化をもたらすことができるのです。」


「私たちは神の愛と導きを受けています。大切にし、助け合い、善き隣人であることを実践しましょう。私たちの行動が社会にポジティブな変化をもたらします。」


「感謝の気持ちを伝えます。皆さんが集まり、意見を交換してくれたことに感謝します。私たちは一つの共同体として結びつき、共に歩んでいけるのです。」


「神の祝福が皆さんと共にありますように。ありがとうございました」


会議解散直後、アヴェリナは側近にさっきのメモを渡し


「どういう事なのか確認してもらえる?私はソフィアに父君のマクシム様と話をします。」と言い残しその場を離れた。


聖剣騎士団セイバーナイツ様にですか?」側近は本日ただ一人会議を傍聴していた聖剣騎士団セイバーナイツの事を思い出していた。


メモにはこう書かれていた。


「暗号の有識者である男性、メルロとの協力関係の構築に成功。本格的に三人でエッチな研究にまい進し、有益な情報の収集にあたります。聖翼騎士団ホーリーウィングスの名に懸けて!」


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